高知駅

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高知駅
JR高知駅南口(駅名表示設置前)
JR高知駅南口(駅名表示設置前)
こうち
Kōchi
所在地 高知県高知市
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国・駅詳細
土佐電気鉄道駅詳細
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JR高知駅北口(駅名表示設置前)

高知駅(こうちえき)は、高知県高知市栄田町二丁目にある、四国旅客鉄道(JR四国)土讃線である。駅案内パネルのコメントは「龍馬よさこい日曜市の駅」。駅番号D45K00。 土讃線の駅番号は、高知駅を起点にD(阿波池田・琴平・多度津方面)とK(須崎方面)に分かれる。

事務管コードは▲702331[1]

土讃線の列車のほかに、後免駅から乗り入れる土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)の列車も当駅を発着している。

とさでん交通桟橋線(駅前線)の高知駅前停留場(こうちえきまえていりゅうじょう)についてもここで述べる。

歴史[編集]

駅構造[編集]

JR四国[編集]

JR 高知駅
こうち
Kōchi
D44 薊野 (2.2km)
(1.3km) 入明 K01
所在地 高知県高知市栄田町二丁目1-10
駅番号 D45, K00
所属事業者 JR logo (shikoku).svg四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 土讃線
TKTごめん・なはり線直通含む)
キロ程 126.6km(多度津起点)
岡山から179.3km
高松から159.3km
電報略号 コチ
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
5,276人/日(降車客含まず)
-2016年-
開業年月日 1924年大正13年)11月15日
備考 みどりの窓口
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高知駅 駅舎
JR高知駅南口.jpg
情報
用途 駅舎
設計者 四国旅客鉄道、四国開発建設、内藤廣建築設計事務所
構造設計者 川口衞構造設計事務所
構造形式 S造、木造
延床面積 3,297 m²
階数 3階
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現駅舎は3代目で、2008年(平成20年)2月26日に完成した[4]内藤廣設計の新駅舎ホームは、地元の材で作られたアーチ状の大屋根となっている。愛称は「くじらドーム」、大きさは、線路と平行する東西方面に60.9m、南北に38.5m、高さ23.3mで、杉のみではメンテナンス上問題があるため、外部にチタン亜鉛合金を使用している[6]。駅舎では、南国の明るく開放的なイメージを表現するために内部を白色で統一している。駅の利用客の動線上に市の観光案内所を設置し、逆に喫煙所は故意に動線から外す配置となっている[6]

交換・待避設備を備えた島式ホーム2面4線の高架駅である。現駅舎は2代目駅舎と比べ、のりばが1線増えた[注 1]。新線への切り替え及び新駅舎の開業は、高架化工事にともない行われた。このドームをはじめとした鉄道駅付近高架化工事について、第7回日本鉄道賞のランドマークデザイン賞が送られている。当駅とその周辺の区間踏切11ヶ所は、高架化により廃止され、それまで駅北に隣接していた車両基地高知運転所2002年(平成14年)3月に高知市布師田へ移転した[注 2]

JR四国では初となる自動改札機[注 3]指定席券売機が導入された(指定席券売機の使用開始は2008年3月15日のダイヤ改正から)[6]発車標は、2代目駅舎同様、3代目駅舎でも改札上部及び各ホームに設置されている(2代目・3代目駅舎とも全て3色LED式を使用)。また、3代目駅舎の各ホームには電照式の接近表示器も設置された。

3代目駅舎開業とともに、列車接近時のアナウンスにはBGMとして『アンパンマンのマーチ』が流れるようになった。当初は簡易的な放送だけであったが、2009年3月頃よりJR九州PTCシステム「JACROS」をスタンドアローン化(放送装置だけを独立化させたもの)した詳細放送が導入された。アナウンスはJR九州の在来線(博多駅等)と同じ田尻敏明長瀬祐子が担当している。これにより、種別・発車時分・行先・停車駅の案内が追加され、新たに予告放送、発車放送がされるようになった[注 4]。JR四国管内で詳細型自動放送を行う駅は高知駅が唯一である[注 5]

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先 備考
1・2 土讃線 下り 伊野須崎窪川中村方面 特急・普通
上り 土佐山田阿波池田高松岡山方面 特急のみ
2 土讃線 下り 伊野・須崎・窪川・中村方面 特急・普通
上り 土佐山田・阿波池田・高松・岡山方面 特急(および一部の普通)
3 土讃線 上り 土佐山田・奈半利・阿波池田方面 普通のみ(ごめん・なはり線直通あり)
下り 伊野・須崎・窪川・中村方面 普通のみ
4 土讃線 上り 土佐山田・奈半利・阿波池田方面 普通のみ(ごめん・なはり線直通あり)

特急列車は上下線とも売店のあるホームに面した1番線(一部は2番線)を使用[6]する。普通列車は下りが1・2・3番線、上りが3・4番線(一部は2番線)の発着である。なお、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に直通する列車は、主に4番線から発車する。2012年3月17日のダイヤ改正で、高知発土佐山田行き普通列車が23時台に設定された。これは今までの最終列車の時刻を繰り下げたものであり、それまでは22時台後半が最終だった。

とさでん交通[編集]

とさでん交通 高知駅前停留場
こうちえきまえ
Kochieki mae
(0.3km) 高知橋
所在地 高知県高知市北本町二丁目
所属事業者 とさでん交通
所属路線 桟橋線(駅前線)
キロ程 0.0km(高知駅前起点)
駅構造 地上駅
ホーム 3面2線
開業年月日 1928年昭和3年)2月16日
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東西方向に広がるJRの駅舎に南から直角に接する形で設置されている。配線は櫛形ホーム3面2線[注 6]で、桟橋線のほか伊野線県庁前方面へ直通する電車が乗り入れている[7]。ホームの先にはシーサスポイントがある[7][8]

1928年(昭和3年)に開業した際の停留場は、桟橋線と国鉄の貨物線との接続が当時構想されていたことから駅前で西(左向き)に折れた場所にあった[2]。しかし貨物線と接続することはなく、1951年(昭和26年)に都市計画の中で東(右向き)に折れた場所へと移設[2]。その後自動車の増加に伴い、駅とは歩道橋で接続されるようになった[注 7]が、距離があり乗り換えに不便であったため、高知国体開催を控えた2001年(平成13年)に直進して駅前広場に乗り入れるようになった[2][9]。この当時、JRと土電の双方はタクシー・一般乗用車用の細い道路によって分割されていたが、道路上にも歩行者用に屋根が取り付けられており、外観は一体化していた。

JR高知駅の高架化による駅南口の再開発に伴い、JR駅入口の直前まで北側に30メートル移設する工事が2008年より行われ、2009年(平成21年)2月14日より新しい乗り場を2面1線で暫定的に使用し、3月11日に3面2線での全面使用が開始された。この移設に伴い、従来乗り入れができなかったハートラムの乗り入れが可能となり、5月14日の高知駅南口再開発完成式典の際に記念運行が行われた。

駅弁[編集]

主な駅弁は下記の通り[10]

  • 焼きさば寿司 - 柚子入りの酢飯を用いた焼き寿司[11]。「四国の駅弁選手権2013」の銅賞に選ばれた[11]。(本池澤)
  • うなぎ弁当
  • 彩弁当
  • 龍馬弁
  • 土佐っ子駅弁とさべん
  • かつおたたき弁当
  • よさこい弁当

利用状況[編集]

  • JR四国 - 2016年度の1日平均乗車人員5,276人であった。これは、高知県内の駅では最も多く、JR四国では4番目に多い。

「高知県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1997年 6,302
1998年 5,993
1999年 5,657
2000年 5,527
2001年 5,399
2002年 5,461
2003年 5,379
2004年 5,205
2005年 5,134
2006年 5,027
2007年 5,156
2008年 5,171
2009年 4,942
2010年 5,062
2011年 5,018
2012年 5,091
2013年 5,210
2014年 5,027
2015年 5,291
2016年 5,276

駅周辺[編集]

北口東側にはバスターミナルがあり、空港連絡バス高速バスなどが発着する。

高架化工事に関連して周辺の区画整理が進められることになり、駅前広場と合わせて5.6ヘクタールの土地を「よさこい咲都(さいと)」と命名し、街づくりが実施されている。駅北口の駅前広場は高架化と同日に使用開始し、またバスターミナルに隣接して税務署や法務局などが入る高知よさこい咲都合同庁舎が2011年2月に開庁した。西側には10月に駐輪場や駐車場が設置された。なお駐輪場はバスターミナル近くの高架下に開設されている。南口の駅前広場は、2代目駅舎とそれまでの駅前広場のあった場所を利用して整備が進められ、2009年5月1日より自動車の乗り入れが開始された。5月14日に完成記念式典が行われ、ひとまずの完成をみた。

南口[編集]

駅前通り(南口)

北口[編集]

高知駅前(北口)

バス路線[編集]

北口のバスターミナル

駅南西側にあったバスターミナルが駅北側に移転し2008年7月28日より使用を開始した。これにより一般路線バスの運行経路変更、空港連絡バスの増便がはかられ利便性が向上した。

一般路線[編集]

  • 比島を経由する各路線(とさでん交通、県交北部交通
  • 杉井流を経由する路線(とさでん交通)
  • 34 美術館通・高知医療センター経由十津団地行き(とさでん交通)
  • 38 美術館通・高知医療センター経由望海ヶ丘行き(とさでん交通)
  • 83 比島行き(とさでん交通)

バスターミナルの開業によって多くの路線が乗り入れを開始したが、行先によっては高知駅方面を経由しない路線もある。

空港連絡バス[編集]

両社は共同運行や共通乗車を行なわず、自動券売機も別々に設置される。バスターミナル開業より乗り入れることになった。2010年9月から高知駅前観光は駅東域を経由し空港への直行便を廃止、朝倉始発便と統合する形でとさでん交通と同様の運行経路となりはりまや橋など市中心部でも乗車を扱うようになった。

高速バス[編集]

(四国内)

(中国方面)

(近畿、中部方面)

(関東方面)

(九州方面)

周遊観光バス[編集]

  • MY遊(まいゆう)バス(とさでん交通)

隣の駅[編集]

※特急「南風」「しまんと」「あしずり」(うち「あしずり」は当駅が発着駅)の隣の停車駅は各列車記事を参照。また、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線からの乗り入れ列車は当駅が終点となる。

四国旅客鉄道(JR四国)
土讃線
土佐一宮駅 (D43) - 薊野駅 (D44)(※) - 高知駅 (D45, K00) - 入明駅 (K01)
(※)普通列車の朝上り1本は薊野駅を通過する。
とさでん交通
桟橋線(駅前線)
高知駅前停留場 - 高知橋停留場

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 地上駅時代は2面3線で1970年(昭和45年)に完成した旧駅舎(2代目)は1番線に接続しており、両ホームは跨線橋によって結ばれていた旧国鉄の一般的な地方駅であった。
  2. ^ 名称は移転後もそのままである。
  3. ^ JR四国で初めて自動改札機が設置されたため当駅に停車する列車では車内放送で高知到着時に自動改札機の利用方法の案内もあった。
  4. ^ ただし、同じJACROSの放送と違い、駅名放送・乗り換え案内等は省略されている。
  5. ^ 高松駅、松山駅などその他のJR四国の駅の自動放送は「列車がまいります」と放送するだけで行き先や両数は駅員の肉声で案内される。
  6. ^ 本来のホームを2線とも使用している際、弾力的に使用できる降車専用ホームが存在する。
  7. ^ 2009年現在も歩道橋は残存しており、停留場への階段を撤去した痕跡が残っている。

出典[編集]

  1. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  2. ^ a b c d e f 土佐電鉄の電車とまちを愛する会 『土佐電鉄が走る街 今昔』 JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2006年、67・101・156-158頁。ISBN 4-533-06411-6
  3. ^ a b c d e 今尾恵介(監修) 『日本鉄道旅行地図帳』11 中国四国、新潮社2009年、58-61頁。ISBN 978-4-10-790029-6
  4. ^ a b “高知市でJR高知駅“7年”の記念式典 園児が合唱で祝う”. 高知新聞(高知新聞社). (2015年2月23日)
  5. ^ 上野宏人 (2014年10月2日). “とさでん交通:「再出発」 「便利な市民の足に」高知で設立式 新デザインの車両披露”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 
  6. ^ a b c d 交通新聞 2008年2月26日 第4面
  7. ^ a b 川島令三 『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』第2巻 四国西部エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年、38頁。ISBN 978-4-06-295161-6
  8. ^ 川島令三 『全国鉄道事情大研究』四国篇、草思社2007年、283-285頁。ISBN 978-4-7942-1615-1
  9. ^ 服部重敬(編著) 『路面電車新時代 LRTへの軌跡』 山海堂2006年、306頁。ISBN 4-381-01816-8
  10. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社2017年、 496頁。
  11. ^ a b 伊藤遥(2014年5月2日). “四国の駅弁選手権:ナンバーワンは中村駅の「こだわりの四万十うなぎ弁当」 地元の幸をふんだんに−−JR四国”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  12. ^ こうち旅広場 - 公益財団法人高知県観光コンベンション協会(よさこいネット)、2016年3月29日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]