志国土佐 時代の夜明けのものがたり

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国鉄キハ185系気動車 > 志国土佐 時代の夜明けのものがたり
Camera-photo Upload.svg 画像提供依頼:車内の画像提供をお願いします。2021年8月
志国土佐 時代の夜明けのものがたり
伊野駅、2021年8月撮影
伊野駅、2021年8月撮影
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車臨時列車
現況 運行中
地域 高知県
運行開始 2020年7月4日[1]
運営者 四国旅客鉄道(JR四国)
路線
起点 高知駅
終点 窪川駅
営業距離 72.1 km (44.8 mi)(高知 - 窪川間)
使用路線 JR四国:土讃線
車内サービス
クラス グリーン車
座席 グリーン車指定席:1・2号車
技術
車両 国鉄キハ185系気動車
高知運転所
軌間 1,067 mm
電化 非電化(高知 - 窪川間)
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志国土佐 時代の夜明けのものがたり(しこくとさ ときのよあけのものがたり)は、四国旅客鉄道(JR四国)が高知駅 - 窪川駅間を土讃線経由で2020年7月4日より運行している特別急行列車観光列車である[2][1]

概要[編集]

伊予灘ものがたり四国まんなか千年ものがたりに続くJR四国の観光・ものがたり列車の第3弾として2019年2月5日に発表[3]2020年7月4日より運行している[注 1]

運行区間の高知駅 - 窪川駅間では2017年から2019年まで土佐の維新の志士がラッピングされたトロッコ列車「志国高知幕末維新号」が運転されていた。「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は「志をつなぐ、明日への ものがたり ミライ夢ミシ水平ノカナタヘ」をコンセプトに、幕末維新号に引き続き坂本龍馬中岡慎太郎ら土佐の幕末の志士と偉人を支えた女性が活躍した歴史、四国山地太平洋に囲まれたスケールの大きな高知の自然、土佐流おもてなしを体感できる列車である[3]

車内では他のものがたり列車と同様に、地元食材を使用した食事の提供、専属アテンダントや沿線住民によるおもてなしを受けられるほか、幕末維新号に引き続いて特定日のみ高知県立伊野商業高等学校キャリアビジネス科ツーリズムコースの生徒や高知大学の学生ボランティア等による沿線ガイドも実施している(ただし2021年時点では新型コロナウイルス感染症対策として車内でのVTR放映のみ実施)。ほかに、2号車カウンターでの軽食・ドリンク、グッズ販売のほか、ワゴンによる車内販売も行わている。カウンター、車内販売では現金のほか電子マネーであるPayPayも利用可能(ただし土佐久礼駅 - 窪川駅間は電波が届きにくいため使用不可)。

運行開始から1年間の利用者は1万269人で、乗車率は75%となっている[4]

運行状況[編集]

金曜・土曜・日曜と祝日に高知駅 - 窪川駅間で1往復運行されている[2]。高知発の下り列車の愛称は「立志の抄(りっしのしょう)」、窪川発の上り列車の愛称は「開花の抄(かいかのしょう)」である。

車内での食事は、幕末維新号の弁当も担当していた料理店による伝統郷土料理「皿鉢」風創作料理(下り)、運転沿線地域の逸品を使用した土佐流おもてなしコース料理(上り)が販売される。

特急列車、かつ全席がグリーン車指定席となっているため、利用には高知駅から土佐久礼駅または窪川駅までの乗車券のほか、特急券・指定席グリーン券が必要である[5]。従って土佐久礼駅 - 窪川駅間のみの乗車はできない。また、食事のサービスを受ける場合は、別途食事予約券が必要である。

2021年10月から12月までの四国デスティネーションキャンペーン期間中は高知駅 - 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線奈半利駅間でも運転される予定である。運転日は原則毎週金曜日。

停車駅[編集]

高知駅 - 土佐久礼駅 - 窪川駅

また、以下の駅でも運転停車を行い、駅によってはホームに下りることも可能。

使用車両[編集]

キハ185系気動車を改造した2両編成が使用される。1号車の愛称は「KUROFUNE(クロフネ)」、2号車の愛称は「SORAFUNE(ソラフネ)」である。デザインのコンセプトは「文明開化ロマンティシズム」で、ヘッドマークは「船の舵」、坂本家の家紋を模した「組あい角」、時代を刻む「時計」をモチーフとした太陽を表わすデザインとなっている[6]。車内インテリアのデザインは、「KUROFUNE」は大海を行く蒸気船をモチーフに19世紀末芸術をイメージしたデザイン、「SORAFUNE」は未来への夢をコンセプトにしたレトロSF小説で描かれる空想 科学上の宇宙船をイメージしてデザインとなっている[7]

定員は1号車「KUROFUNE」28名、2号車「SORAFUNE」19名、合計47名である[7]。1号車は土佐弁宴会を意味する言葉「おきゃく」をイメージした対面座席となっており、3名から4名で利用できるBOX席と、1名で利用でき誰とでも交流することのできる「高知家の団らんシート」がある[7]。2号車は全席が窓向きの座席レイアウトとし、1名から利用できる[7]

編成

↑窪川

  • 1号車:キロ185-1867(←キハ185-1015)
  • 2号車:キロ185-1868(←キハ185-25)

改造とともに高知運転所に転属している[8]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 当初の運行開始予定は2020年4月18日であったが、新型コロナウイルス感染症の流行により延期された。また、運行開始に先立ち2月28日から3月9日にかけて高知駅などで行われる予定だった車両の展示・見学会は中止となり、Web展示会動画が公開された[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c “「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の運行開始と観光列車の運行再開について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2020年5月29日), オリジナルの2020年6月9日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200609083340/http://www.jr-shikoku.co.jp/yoakenomonogatari/pdf/20052901.pdf 2020年6月9日閲覧。 
  2. ^ a b “観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたりの運転開始日、時刻、食事内容等について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2019年9月30日), オリジナルの2020年1月1日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200101073557/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2019%2009%2030%2001.pdf 2020年5月30日閲覧。 
  3. ^ a b “新たな「ものがたり列車」の運行について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2019年2月5日), オリジナルの2020年5月30日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200530093603/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2019%2002%2005.pdf 2020年5月30日閲覧。 
  4. ^ “観光列車「志国土佐」乗車率75%の人気ぶり 運行1周年”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2021年7月5日). オリジナルの2021年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210705081212/https://mainichi.jp/articles/20210705/k00/00m/040/060000c 2021年7月5日閲覧。 
  5. ^ JR東海・旅客営業規則 (PDF) 第57条10項
  6. ^ “「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」外観デザイン等について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2019年2月25日), オリジナルの2020年4月12日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200412015043/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2019%2002%2025%2002.pdf 2020年5月30日閲覧。 
  7. ^ a b c d “「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の車内デザイン等について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2019年5月27日), オリジナルの2020年4月12日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200412015038/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/94a89889940d1a2ff713aeb0a322ce13bd2fa23e.pdf 2020年5月30日閲覧。 
  8. ^ 「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」が報道公開される - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2020年2月21日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]