青年

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インドの青年男性

青年(せいねん)は、社会的、肉体成長過程における一時期を指す。「若者(わかもの)」などともいう。「若者」、「若手」、「若い世代」、「青年」は男性女性ともに対して使用される。「青少年(せいしょうねん)」は「青年」及び少年のことである。

該当する年齢[編集]

少年法でいう、少年期を過ぎた20歳から30代までの男女を指すことで、15歳から39歳までとすることもある。「若者」の定義は時代によって異なる。

  • 社会組織での該当年齢として、「JICA青年海外協力隊」の資格要件は20歳から39歳、以下「日本青年会議所」、「商工会青年部」は20歳〜40歳、「民主党青年局」は40歳以下の党員、「自由民主党青年局」、「全国青年司法書士協議会」で45歳以下の党員、会員となっている。「青年法律家協会」 では年齢規定を設けていない。
  • 若年者雇用の定義では、青年層に相当する15歳から34歳を若年者としている。
  • 心理学の場面では、34歳までを指すとされる。
  • 医療においては、15歳から39歳が若年者とされる。
  • 青年等の就農促進のための資金の貸付け等に関する特別措置法では、「青年」の範囲を15歳以上30歳(都道府県知事が、当該都道府県の農業の実情に照らし特に必要があると認めるときは、40歳以下で都道府県知事が定める年齢)未満と定めている(同法施行規則第1条)。

社会教育では、高校生から20代の未婚者を意味することが多い。ちなみに少年は、小学生と中学生を指す。

定義の推移[編集]

そもそも「青年」という言葉は明治時代に小崎弘道が"Young Men"の訳語として考案したものである(詳細は小崎弘道YMCAを参照)。

青年、若者の定義というのは、時代、社会により概念が異なる。例えば、江戸時代以前の日本武家社会では「青年期」、「若者時代」という時期は明確ではなく、元服し、前髪を剃り落とせば「一人前の大人」であり、青年、若者というグレーゾーンは存在しなかった。また、厳密には青年と若者は別の概念であり、青年は1887年から1888年にかけてメディアを通して広がった言葉である[1]。また、その暗に意味するところは少なくとも日露戦争後までは変容している[2]

」は漢語で、東方春季を表すであり、物事の初期を意味する。人生の初期を青年期とすれば、新生児も含まれるが、一般的には、尊属ないし成人の保護を必要とし、就職結婚等を禁じられる未成年期は除かれ、成人後の初期が青年期と呼ばれる。古くは中国で、人生の周期を四季に例え、それぞれに色を付し、春は青い、夏は朱、秋は白、冬は玄とされた。作家の北原白秋はそこから名前をとったとされる。青春はいうまでもなく、朱夏、玄冬などの言い方な用いられる。 成人後の人生を初期と後期の二期に分ければ、自分や同世代の人間の子供がだいたい成人するまでが青年期であり、現代では約40歳から50歳くらいまでである。初期、中期、後期の三期や、初期、中期、後期、最後期の四期に分ければ、35歳、30歳、25歳くらいまでなどに短縮される。

しかし、人間は生きている限り、自分の人生はまだ初期だと自称することは可能である。多くの経験が必要とされる分野では、一般的には中年や老人として呼ばれる年齢でも、若者扱いされることがある。実業家の安田善次郎は、「五十、六十は鼻たれ小僧 男盛りは八、九十」という言葉を残している。

「青年」がつく団体[編集]

出典[編集]

  • 木村直恵「「青年」の誕生 : 明治日本における政治的実践の転換」、新曜社、1998年8月
  • 和崎光太郎「近代日本における「煩悶青年」の再検討 : 1900年代における<青年>の変容過程」、『日本の教育史学』第55巻、教育史学会紀要、2012年10月、 19-31頁、 NAID 40019453053

脚注[編集]

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関連項目[編集]