ソロモン諸島

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ソロモン諸島
Solomon Islands
ソロモン諸島の国旗 ソロモン諸島の国章
国旗 国章
国の標語:To Lead is to Serve
(英語: 先導こそ貢献)
国歌ソロモン諸島の国歌
ソロモン諸島の位置
公用語 英語
首都 ホニアラ
最大の都市 ホニアラ
政府
国王 チャールズ3世
総督 デヴィッド・ヴナギ英語版
首相マナセ・ソガバレ
面積
総計 28,450km2140位
水面積率 3.2%
人口
総計(2020年 687,000[1]人(162位
人口密度 24.5[1]人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2019年 128億3300万[2]ソロモン諸島ドル
GDP(MER
合計(2019年15億7900万[2]ドル(170位
1人あたり 2356.619(推計)[2]ドル
GDP(PPP
合計(2019年16億6000万[2]ドル(178位
1人あたり 2478.755(推計)[2]ドル
独立
 - 日付
イギリスより
1978年7月7日
通貨 ソロモン諸島ドルSBD
時間帯 UTC+11 (DST:なし)
ISO 3166-1 SB / SLB
ccTLD .sb
国際電話番号 677

ソロモン諸島(ソロモンしょとう、: Solomon Islands)は、南太平洋のメラネシアにある島嶼群であり、またその島々を国土とする国家である。ただし、地理的にはソロモン諸島に属するブーゲンビル島は、国家の領域的にはパプアニューギニアに属す。

オーストラリアの北東、パプアニューギニアの東に位置する。北にはナウル、東にはツバル、南東にはフィジー、南にはバヌアツがある。イギリス連邦の一員にして英連邦王国の一国。首都であるホニアラは、ガダルカナル島に位置している。

国名[編集]

正式名称は、Solomon Islands(ソロモン・アイランズ)。 1568年、スペイン人探検家のアルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラがガダルカナル島で砂金を発見し、「ソロモンの宝」と名付けたことに由来する。[3]

日本語の表記は、ソロモン諸島

独立前の旧称はBritish Solomon Islands(英領ソロモン諸島)。

歴史[編集]

紀元前1000年までにはメラネシア系の住民が定住していた。旧石器時代サフル大陸から人類が移住してきた南限となっているので、ここを境に、これよりもおおよそ北西にある島々をニアー・オセアニアと呼び、これよりもおおよそ南東にある島々をリモート・オセアニアと呼ぶようになった。[要出典]その後、1000年間は動きが停滞する。

槍を装備したソロモン諸島の戦士達(1895年

1568年スペイン人探検家アルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラヨーロッパ人として初めて渡来。ガダルカナル島砂金を発見し、これが捜し求めていた古代イスラエルソロモン王の財宝だと考え「ソロモン諸島」と名付けた。

1893年にイギリスの植民地となり、1900年にはドイツ領だったソロモン諸島の北部もイギリスが獲得した。同年にはコプラ産業も開始。

第二次世界大戦中の1942年日本軍に占領されるが、アメリカ軍とのソロモン諸島の戦いではガダルカナル島が日米の激戦地(ガダルカナル島の戦い)となる。

1976年に自治権を獲得。2年後の1978年に、イギリス連邦加盟国かつ英連邦王国として独立した。

1986年サイクロンに襲われ、大被害を受ける。

2000年6月、ガダルカナル島では、隣のマライタ島からの移住者が増加し、原住部族と移住部族間で土地の領有をめぐって武力による対立が継続し、市民社会の治安が脅かされた。この事態に対し、自国の警察だけで対応できなくなった政府は、2003年7月、太平洋諸島フォーラムに対し多国籍軍の派遣を要請した。オーストラリアとニュージーランドの軍と警察、約2200人が出動し、治安の回復が図られた。

現在の課題は、財政赤字、森林破壊およびマラリア対策である。

2006年4月、首都ホニアラで反政府運動が勃発して、チャイナ・タウンが集中して襲撃された。

2007年4月2日、地震が発生した。津波被害が顕著で同国政府は、3日、50人以上の死者が出たと発表した(en:2007 Solomon Islands earthquake)。

2013年2月6日、サンタクルーズ諸島付近でマグニチュード8.0の地震が発生した(ソロモン諸島沖地震 (2013年))。

2019年4月、マナセ・ソガバレが首相に再度就任した後、対外関係の全面見直しを表明。同年9月16日中華人民共和国と国交を樹立し、これまで国家承認していた台湾中華民国)と断交することを発表した[4]。アメリカは、台湾との国交を継続するよう働きかけていたが裏切られた形となり、直後にマイク・ペンス副大統領がソガバレ首相との会談をキャンセルするなど大きなしこりを残すこととなった[5]

2021年11月24日、中国との関係強化や首相の公約が果たされていないことに不満を持つマライタ州の住民を中心とした住民により、マナセ・ソガバレ首相の退陣を求めるデモが発生。デモ隊は1000人以上に膨れ上がり、一部は国会に侵入しようとするなど混乱が広がったため、政府は首都ホニアラに外出禁止令を発令した。デモは翌25日にも発生して暴動に発展。中国人が経営する商店などが襲撃されて略奪・放火が行われた。混乱を受けて中国政府は重大な懸念を表明。オーストラリア政府は警察や軍人など66人を派遣することを決定した[6][7]

2021年12月23日、ソロモン諸島は暴動再発防止のため中国から警察関係者と装備品の受け入れに合意した[8]

2022年8月、アメリカは日本が主催する慰霊祭出席のためシャーマン国務副長官をソロモン諸島に派遣。ソガバレ首相と会談を行い両国関係の維持を確認した[9]が、一方で同月、ソロモン諸島はアメリカ沿岸警備隊巡視船の寄港と補給を拒否する出来事が発生した[10]

政治[編集]

国会議事堂

国家元首チャールズ3世国王。その権限は総督が代行する。総督は任期5年で、議会の決定に従い、国王が任命する。

行政府の長は首相である。議会によって議員の選挙後に第1党の党首が選出されるのが慣例である。内閣は20人の閣僚によって構成される。閣僚は議員の中から、首相の助言に従い、総督が任命する。

議会は一院制。全50議席。議員は任期4年で、小選挙区制選挙で選出される。前回投票は2019年4月3日に行われた。政党別獲得議席数は以下の通り。

  • カデレ党 (Kadere party) 8
  • ソロモン民主党 (Solomon Islands Democratic Party) 8
  • 統一民主党 (United Democratic Party) 4
  • 民主連合党 (People's Alliance Party) 3
  • 国民民主党 (People's Alliance Party) 2
  • ソロモン統一党 (Solomon Islands United Party) 2
  • 国民第一党 (Peoples First Party) 1
  • ソロモン地方前進党 (Solomon Islands Party for Rural Advancement) 1
  • 無所属 21

[編集]

ソロモン諸島の州(左記の番号に対応)

独立時は4州であったが、現在は、9州および首都区域に分かれる。

  1. 中央州 (Central)
  2. チョイスル州 (Choiseul)
  3. ガダルカナル州 (Guadalcanal)
  4. イサベル州 (Isabel)
  5. マキラ・ウラワ州 (Makira-Ulawa)
  6. マライタ州 (Malaita)
  7. レンネル・ベローナ州 (Rennell/Bellona)
  8. テモツ州 (Temotu)
  9. 西部州 (Western)

地理[編集]

南西太平洋ニューギニア東方の100余の島々で構成している島嶼国家。主な島々は首都ホニアラが位置するガダルカナル島などがあるニュージョージア諸島サンタクルーズ諸島である。険しい火山熱帯雨林に覆われている。最高峰はガダルカナル島のポポマナセウ山(2440m)である。

環境[編集]

1951年以降、ソロモン諸島では10年毎に0.15度ずつ気温が上昇していると言われている。

ソロモン諸島

主な島[編集]

(※ブーゲンビル島は地理的にはソロモン諸島に属し同諸島内で最大の島であるが、パプア・ニューギニアの領土となっている。)

経済[編集]

主な通貨は、ソロモン諸島ドル

捕鯨擁護国。自給自足的な経済貨幣経済が併存している。経済格差が大きく、木材コプラパーム油が主要品目である。なお、部族紛争勃発前までは日本が最大援助国であったが、現在の最大援助国は豪州である。ガダルカナル島の武装勢力の対立が経済を直撃し、現在、国家財政は破綻状態であり、後発開発途上国に指定されている国でもある。

サツマイモの消費が世界一である。

情報・通信[編集]

ソロモン諸島には国営放送Solomon Islands Broadcasting Company (SIBC) があり、同国でのワールドカップの中継権も持っている。インターネットにおいてはSolomon Islands Network Information Centreというプロバイダが主流である。 新聞は売店などでの販売が主流。

国民[編集]

ソロモン諸島の子供たち

民族[編集]

人種構成は、メラネシアン 93%、ポリネシアン 4%、ミクロネシアン 1.5%、ヨーロッパ人 0.8%、華人 0.3%、その他 0.4%。

言語[編集]

公用語英語であるが、母語とする人は全人口の1から2パーセントにすぎず、現地語と英語とが混ざって形成されたピジン言語が部族間の共通語となっている。国内全域では、オーストロネシア語族パプア諸語中央ソロモン語族英語版)など約120の固有の言語が存在する。

宗教[編集]

約96%がキリスト教徒(英国国教会 45%、カトリック教会 18%、United (Methodist/Presbyterian) 12%、バプティスト 9%、セブンスデー・アドベンチスト教会 7%、その他のプロテスタント 5%)。他の約4%は、地域固有の精霊信仰。

生物[編集]

ソロモン諸島には、固有種・固有亜種を含め、様々な生物が生息している。しかし、密猟・戦争行動・人間によって持ち込まれた外来種の影響で、絶滅あるいは絶滅の危機に瀕している種もある。

交通[編集]

文化[編集]

世界遺産[編集]

世界遺産の東レンネル

ソロモン諸島には、ユネスコ世界遺産リストに登録された自然遺産が1件ある(詳細は東レンネルを参照)。

スポーツ[編集]

ソロモン諸島ではサッカーが最も人気のスポーツとなっており、2003年にサッカーリーグのソロモン諸島・Sリーグが創設された。ソロモン諸島サッカー連盟英語版によって構成されるサッカーソロモン諸島代表は、これまでFIFAワールドカップには未出場である。しかしOFCネイションズカップには7度出場しており、2004年大会では準優勝に輝いている。

祝祭日[編集]

日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 New Year's Day
移動祝祭日 聖金曜日 Good Friday
移動祝祭日 復活祭の翌日 Easter Monday
移動祝祭日 聖霊降臨祭の翌日 Whitmonday
移動祝祭日 女王誕生日 Queen's Birthday 6月14日に最も近い金曜日
7月7日 独立記念日 Independence Day
12月25日 & 26日 クリスマス Christmas Days

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b UNdata”. 国連. 2021年10月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e IMF Data and Statistics 2021年10月24日閲覧([1]
  3. ^ http://www.orloff-art.com/reki.html |2018年11月19日
  4. ^ ソロモン諸島が台湾と「断交」”. 産経新聞 (2019年9月16日). 2019年9月17日閲覧。
  5. ^ 米副大統領、ソロモン諸島首相と会談拒否 台湾断交で=政府高官”. ロイター (2019年9月18日). 2019年9月20日閲覧。
  6. ^ ソロモン諸島首都で反政府デモ、暴徒がチャイナタウン襲撃・放火”. AFP (2021年11月25日). 2021年11月25日閲覧。
  7. ^ ソロモンで暴動、豪軍派遣 首相辞任要求も”. 産経新聞 (2021年11月25日). 2021年11月25日閲覧。
  8. ^ ソロモン諸島、中国が治安支援 暴動再発備え警察訓練”. 時事通信社. 2021年12月28日閲覧。
  9. ^ 米高官、ソロモン首相と会談 中ロを暗に批判”. 日本経済新聞 (2022年8月7日). 2022年8月27日閲覧。
  10. ^ ソロモン、米巡視船の寄港拒否 中国との関係影響か”. 日本経済新聞 (2022年8月27日). 2022年8月27日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

政府

日本政府

名誉領事館

観光

友好協会

その他