麹町
麹町(こうじまち)は、東京都千代田区の地名。現在の麹町は旧麹町区にあたる麹町地域内である。1943年まで存在した麹町十一丁目、麹町十二丁目、麹町十三丁目は四谷区にあった[1](#歴史参照)。郵便番号は、102-0083である。
地理
歴史
古くは糀村(こうじむら)と呼ばれたとも言われている。徳川家康の江戸城入場後に城の西側の半蔵門から西へ延びる甲州道中(甲州街道)沿いに町人町が形成されるようになり、半蔵門から順に一丁目から十三丁目まであった。このうち十丁目までが四谷見附の東側(内側)にあり、十一から十三丁目までは外濠をはさんだ西側にあった。
麹町区役所が麹町一丁目、半蔵門交差点北西角側に置かれていた。
町名の由来
町内に「小路(こうじ)」が多かったためという説、幕府の麹御用を勤めた麹屋三四郎が住んでいたためという説もあるが、府中(ふちゅう)の国府(こくふ)を往来する国府街道の江戸における出入口であったため、つまりは国府路(こうじ)の町であったという説が有力である[2][3]。
地域
- 機関
- 企業
- 教会
交通
- 鉄道
- 道路
- 内堀通り
- 東京都道430号新宿停車場前線(新宿通り)
麹町地域(麹町区)
概要
麹町1 - 6丁目のほか、おおむね内堀通り・東京都道302号新宿両国線(靖国通り)・東京都道405号外濠環状線(外堀通り)で囲まれた範囲を指す。
歴史
1878年11月の郡区町村編制法によって東京の市街地に15区が編制された際に、麹町(四谷見附以西の十一から十三丁目までを含む)は番町地区や永田町・霞が関・日比谷地区、江戸城内濠内の宮城(きゅうじょう:皇居)・丸の内・大手町などとともに麹町区となった。1880年9月に麹町十一から十三丁目までは四谷区に編入。(この麹町十一から十三丁目までは1943年に町名変更し、以降現在の四谷一丁目および二丁目の各一部となった。)1889年5月1日の市制施行により麹町区は東京市の区となる。宮城や官庁街を擁する国政の中枢であり、また東京府庁や東京市役所も位置した麹町区は東京15区(1932年の市域拡張後は35区)の筆頭に位置付けられていた。
麹町および番町は住居表示が行われていない。- 住居表示実施前後の町名町域の対照を参照。
地域
著名出身人
関連項目
- 日本テレビ放送網
- 日本テレビ放送網麹町分室
- 有島武郎
- 三遊亭圓歌(3代目)
脚注
- ^ 『戦前 昭和東京散歩』人文社掲載の昭和16年時点の地図による。ISBN 978-4-7959-1294-6。1943年にこれらは四谷一丁目、四谷二丁目の各一部になっている。
- ^ 千代田区総合ホームページ 町名由来板ガイド:麹町一丁目
- ^ 千代田区総合ホームページ 町名由来板ガイド:麹町二丁目