栗駒山
栗駒山(くりこまやま)は、山体が宮城県、秋田県、岩手県の三県にまたがる山である。山頂部は宮城県と岩手県の境界になっており、二百名山の一つでもある。
火山噴火予知連絡会によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている[2]。
概要
安山岩でできた成層火山で活火山に指定されている。標高は1,626m[1][3]。最近では1944年11月20日に、小規模な水蒸気噴火を起こし昭和湖を形成した。
初夏の山頂西側に馬の雪形が現れることから山名がついた。また、別名を須川岳(すかわだけ)・酢川岳(すがわだけ)・大日岳(だいにちだけ)・駒ヶ岳(こまがたけ)などとも呼ばれる。
栗駒山は奥羽山脈に属し、焼石岳や神室山とともに栗駒国定公園、「栗駒山・栃ヶ森周辺森林生態系保護地域」として指定されている。山頂へは1時間半程度で登れるコースから、原生林を5時間以上もかけて登頂するコースまで、変化に富んだ登山コースが10本以上ある。
2008年の岩手・宮城内陸地震により、大規模な地すべりが発生した。宮城県側の周辺には須川、駒ノ湯、温湯、湯ノ倉、湯浜等の温泉が点在するが、地震による影響で休業や廃業に追い込まれる被害を受けた。
また、登山道も地震の影響を受けており、裏掛(新湯)コースなど崩落のため通行禁止となっている箇所もある。
主要なアクセスルート
いずれも、冬季閉鎖区間あり
秋田県側
- 国道342号で横手市十文字町(国道13号交点)から須川温泉に至る
- 国道398号~秋田県道282号仁郷大湯線で湯沢市(湯沢インターチェンジ・国道13号交点)から須川温泉に至る
- 2015年現在、秋田県側からの路線バスの設定はない
岩手県側
- 国道342号で一関市中心部・一関インターチェンジから須川温泉に至る
- このルートは一部狭隘路であるが、岩手県交通により路線バスが設定されている
宮城県側
- 宮城県道4号中田栗駒線~国道457号~宮城県道42号築館栗駒公園線で若柳金成インターチェンジからいわかがみ平に至る
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栗駒山の山頂
関連項目
脚注
- ^ a b “標高値を改定する山岳一覧 資料2”. 国土地理院 2014年3月26日閲覧。
- ^ “火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山”. 気象庁. 2016年2月25日閲覧。
- ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は1,627m。
- ^ http://www.miyakou.co.jp/cms/news/desc/2/ 「栗駒山」紅葉号、鳴子峡・中山平紅葉号を季節運行いたします。(宮城交通ホームページ 最新情報一覧 2014年8月)
外部リンク
- 栗駒山 - 気象庁
- 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 栗駒山 (PDF) - 気象庁
- 日本の火山 栗駒山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター