ロイ (マリオシリーズ)
ロイ(Roy Koopa)は、任天堂のコンピュータゲームソフト『マリオシリーズ』に登場する架空のキャラクター。コクッパ7人衆の一人。
概要
濃いピンクに近い派手な赤紫色の甲羅にスキンヘッドで、サングラスを着用している。ただし、『スーパーマリオワールド』のゲーム中ドット絵のみ顔と甲羅共に青色。体格はモートンに似ており、体重はコクッパ達の中でも1、2を争うほど重い(『マリオカート8』ではモートンに次いで2番めの重さ)。その体格を活かした地震攻撃や体当たり攻撃をよく使用する。
『スーパーマリオブラザーズ3』の説明書では「-おまへんか」「-しなはれや」のような京都訛りで話している。『スーパーマリオアドバンス4』のカードe+でも京都訛りで喋っており、一人称が「わて」で、マリオを「マリオはん」とも呼んでいる。また「頭脳派」を自称しており、地蔵マリオかハンマーでしか壊せない「灰色ブロック」は彼の発明とされている。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』ではワルを気取ったサングラスが特徴と紹介された。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』のフィギュアの説明文では、一見面倒くさがりだが、戦うと本気になるとされている。
『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』では標準語で話し、一人称は「オレ」。クッパJr.のことを「ぼっちゃん」と呼ぶ。
ゲームでの声優は、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降はダン・ファルコーネ (Dan Falcone) が担当。
歴史
- 『スーパーマリオブラザーズ3』(1988年)
- 初登場作品。ワールド5、空の国の王様を鳥(SFC版『スーパーマリオコレクション』、GBA版『スーパーマリオアドバンス4』ではトンドル)に変えていた。攻撃はジャンプして、着地すると地震が起こり、マリオの動きを止めて、その隙にビームで攻撃するというパターンであった。地震で、動きを止められたくなければ、着地前にジャンプすれば良い。また7面のルドウィッグも似た戦法をとる。
- 『スーパーマリオワールド』(1990年)
- 5面「迷いの森」のボス。攻撃はモートンと同じで、壁に登って、天井からマリオに向かって落下してくる。落下時に地震を起こすのも同様。しかし、ロイを一回踏むと、壁が徐々に迫ってくる上に、ロイの動きも速くなる。
- 『Mario is Missing!』(1992年)
- 日本未発売。PC版・SNES版でボスとして登場。この作品では緑の甲羅になっている。
- 『ヨッシーのロードハンティング』(1993年)
- 7面のボスとして登場。大きな顔付きの気球メカを操る。
- 『Hotel Mario』(1994年)
- 日本未発売。2面「Roy's HardBrick Hotel」のボスとして登場。
- 『マリオ&ルイージRPG』(2003年)
- クッパ城の中ボスで、コクッパの5番手として登場。攻撃は、炎・甲羅攻撃・衝撃波である。衝撃波は2種類あって、ロイがジャンプして前にいけば、モートンと同じ。後ろにいくと、衝撃波が一気に来る。これに当たると転び状態になる。モートン同様、体力はあるが脆く鈍い。この戦いからターン制限があり、8ターン以内で倒さなければ、ゲームオーバーとなる。
- 『スーパーマリオ 不思議のジャンジャンランド』(2004年)
- 『スーパーマリオアドバンス4』のグラフィックを使用したカプコンのアーケード用メダルゲーム。ボーナスチャンス「コクッパバトル」で他のコクッパ達と共に登場。
- 『New スーパーマリオブラザーズ Wii』(2009年)
- W2の砦と城のボス。マリオ3と同じく、着地時に地震が起こり、その隙にビーム攻撃をする。城の時は、カメックの魔法で天井から土管が現れ、まるでスーパーマリオワールドのレミーやウェンディを思わせる行動をとる。そして、そこから落下した時に地震を起こす。攻略法は特に変化はない。
- 『太鼓の達人Wii みんなでパーティ☆3代目!』(2010年)、『太鼓の達人 Wii 決定版』(2011年)、『太鼓の達人 Wii 超ごうか版』(2012年)
- Wii版『太鼓の達人』シリーズの3 - 5作目に収録されたメドレー楽曲「New スーパーマリオブラザーズ Wii」にて、演奏中に魂ゲージが最大まで達すると、画面手前に他の7人衆やクッパJr.と一緒に登場する。
- 『New スーパーマリオブラザーズ 2』(2012年)
- ワールド1のボス。杖による攻撃の他、体当たりもしてくる。またダメージを与えるたびにステージが狭くなる。しかし壁に激突するとしばらく動けなくなるためその時は攻撃のチャンスとなる。今までの作品とは違い、地震による攻撃はしてこない。
- 上記の他、ワールド6-城、ワールドスター-城では7人全員がクッパクラウンに乗って画面奥から石化攻撃を放ってくる。
- 『New スーパーマリオブラザーズ U』(2012年)、『New スーパールイージ U』(2013年)
- ワールド6「ロックさんみゃく」のボス。2つの足場に飛び移りながら肩に背負ったバズーカから、キラーを打ち出して攻撃してくる。前作同様地震による攻撃はない。
- 『マリオカート8』(2014年)
- キャッチコピーは 「重量級の暴走タートル」。重量級(準重量級)。「Wii グラグラかざん」のスタッフゴーストとしても登場する。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』(2014年)
- クッパJr.のカラーバリエーションのひとつとして参戦。モーションを共有しつつ、カラー変更でグラフィックや音声などがそれぞれのキャラクターのものに変化するという非常に特殊な仕様となっており、性能は8名全員で共通している。クッパクラウンの色は赤色で、彼のみ(ウェンディと被るためか)現在の甲羅の色と一致していない。
- 詳細は「クッパJr.#ssb4」を参照
- なお、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは『ファイアーエムブレム 封印の剣』から同名のロイが参戦しており、同シリーズ全編を通して同名の別キャラクターが参戦した事例はこのロイが初となる。
- 『パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション』(2015年)
- ワールド6のボスとして登場。光属性。「ロイライトニング」などのスキルを使う。また、ワールド8では7人全員がクッパと共にクッパクラウンに乗り込んで「クッパぐんだん(闇属性・属性変化あり)」として登場し、クッパJr.と並んで共に戦う。
- 裏ワールド6をクリアするとロイがサブキャラクターとして使用可能となる。
ゲーム作品以外
- OVA『アマダアニメ スーパーマリオ』では龍田直樹が声を担当。
- アメリカのアニメ『The Adventures of Super Mario Bros. 3』および『Super Mario World』では、Bully Koopa(ブリー・クッパ)の名で登場。声優はGordon Masten。このアニメの設定ではKooky von Koopa(ルドウィッグ)を差し置いてコクッパ兄弟の最年長となっており、体がコクッパの中で一番大きい。
- 漫画『スーパーマリオくん』についてはスーパーマリオくんの登場キャラクター#コクッパ7人衆を参照。その他、コクッパ#メディアミックスでの登場例も参照。
- 漫画作品では、ゲーム版の説明書の台詞とは違いほとんど関西弁を使用しておらず、不良っぽい口調で喋っていることが多い。一部の漫画ではモートンとウェンディから「ロイ兄ちゃん」と呼ばれた事がある。
登場作品
- スーパーマリオブラザーズ3
- スーパーマリオワールド
- Mario is Missing!(日本未発売、SNES版とPC版に登場)
- ヨッシーのロードハンティング
- Hotel Mario(日本未発売)
- マリオ&ルイージRPG
- スーパーマリオ 不思議のジャンジャンランド
- New スーパーマリオブラザーズ Wii
- New スーパーマリオブラザーズ 2
- New スーパーマリオブラザーズ U
- マリオカート8
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
- パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション
- マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX
脚注
- ^ “Nintendo Feature: 10 Amazing Mario Facts” (英語). Official Nintendo Magazine. (2010年4月30日) 2014年5月9日閲覧。