NHK BS4K

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。119.24.224.228 (会話) による 2022年2月13日 (日) 05:36個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎沿革)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

日本放送協会 > NHK-BS > NHK BS4K
NHK BS4K
こっちすごいよ。
基本情報
運営(番組供給)事業者 日本放送協会
放送(配信)開始 2018年12月1日
HD放送(配信)開始 2018年12月1日
衛星基幹放送(BSデジタル放送)
放送事業者 日本放送協会
チャンネル番号 Ch.4K 101
リモコンキーID 1
物理チャンネル BS-17ch
放送開始 2018年12月1日
HD放送開始 2018年12月1日
公式サイト
テンプレートを表示

NHK BS4K(エヌエイチケイ ビーエスよんケイ)は、2018年(平成30年)12月1日から日本放送協会(NHK)が放送を開始した、日本国内向け放送衛星による衛星基幹放送(BSデジタルテレビジョン放送)チャンネルのひとつである。キャッチコピーは、『こっちすごいよ。

概要

従前の日本におけるデジタルテレビジョン放送と異なる「ISDB-S3」方式により、1つの物理チャンネルを120のスロットに分け、その3分の1にあたる40スロットを利用し「横3840画素×縦2160画素」と、従前デジタル放送比4倍の画素数により更に高画質な放送を実施するもので、同時に始められた「NHK BS8K」(BS8K 102ch)とともに放送法の規定により超高精細度テレビジョン放送を普及させる役割を担わされた[1]

「NHK BS8K」は世界初の本放送実施であるが、4Kは地上波・衛星波共に韓国に先を越される形となった。ただ韓国では、地上波4Kで試験放送から本放送へ移行させる際に技術方式を欧州式から米国式に転換したことで混乱を招いており、その反省から本放送開始までに十分な準備を行ったが故に遅れたとも言える。

放送時間は6時開始、翌日0時前後終了(2021年4月以後は原則として1日の最終がBS1と同時の「NHK BSニュース4K+ふるさと」であるため、翌日0:10となっている)を基本の編成とし、コンテンツによっては深夜に臨時放送を行うこともある。2019年度まで、平日は月曜日は「エンターテインメント」、火曜日は「サイエンス」、水曜日は「ドラマ」、木曜日は「カルチャー」、金曜日は「ライフ」と編成のテーマを定めていた[2]が、2020年度からは連続テレビ小説が設けられるために廃止、地上波の総合テレビや2Kで放送されているNHK BSプレミアムに近い総合エンターテインメントチャンネルとなった。

チャンネル枠番号は「10」、リモコンキーIDは新旧NHK BS1と同じ「1」。3桁の論理チャンネル番号としては「BS4K 101ch」が指定されているが、4K8K放送では超高画質を売りにすることから従前の2K放送のようなマルチチャンネル編成は原則行わない。そのため一般的には他局同様リモコンキーID表示を基本とする。

沿革

2018年から2020年3月まで使用された初代旧ロゴ

2016年8月1日、地デジ難視聴対策放送を行っていたBS-17チャンネルでNHKが単独でスーパーハイビジョン試験放送を開始。4Kと8Kの混成編成であったが、原則として、専用機器のない一般家庭では視聴できないため、NHKは全国各地の放送局などに受信設備を設けた上で一般に公開したり、J:COMなど、一部のケーブルテレビ局での再送信を専用のセットトップボックスで視聴するといった手段に限られていた[3]。このため、放送時間は基本的に日中となっていた。

同じ年の12月1日以降はA-PAB(放送サービス高度化推進協会)も試験実施主体に加わり、両者のコンテンツを交互に編成して放送していた。

この試験放送は本放送移行準備のため2018年7月23日に終了[4]。その後は本放送開始に向け準備を進め、BS-17チャンネルはNHKが3分の1のスロットをBS4K用に使い、残る3分の2の計80スロットについては地上波民放系BS2社の4K放送用に割り当てられた。

BSデジタル放送開始18周年・地上波デジタル放送開始15周年にあたる2018年12月1日の10時、CSを利用する会社も含めた民間事業者と共に本放送を始めた[5][6]

2021年1月に発表された経営3か年計画の一環として、BSを現在2波体制(BS1BSプレミアム)である2K放送を1つにまとめ、4K・8Kと合わせたBS3波体制への整理統合が検討されており、[7]実際、2021年度では一部時間帯でBSプレミアム・4Kのサイマル放送番組を編成し、2022年度もBSプレミアム・4Kの一体型制作番組をさらに強化しつつ、映像アーカイブの4K化をさらに推進[8]することを明らかにしている。

番組

現在の番組の詳細は、公式サイトの番組表を参照。ここでは、2021年時点で総合テレビ・BS1・BSプレミアムと同時放送の番組を記載する(BS4K月間番組表 (PDF) も参照)。

総合テレビとの同時放送
BS1との同時放送
BSプレミアムとの同時放送[9]

脚注

関連項目

外部リンク