デトックス

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デトックス (detox) とは、体内に溜まった毒素を排出させるという健康法。この呼び名は、detoxification 、つまり「(体内から毒素や老廃物を)取り除く」、「解毒」の短縮形。

目次

[編集] 概要

現代社会を暮らしていく上では、どうしても体内に人体に悪影響を及ぼす化学物質(主に重金属合成化合物のうち、特に有害なもの)が蓄積され、また自身の体内からも活性酸素などが生成されていると喧伝されている。デトックスとは、サプリメントの摂取や入浴などで、こういった体内の有毒な物質を排出しようとする方法とされている。これら有害な物質の多くが脂肪に蓄積されることから、提唱者の一部はダイエットと関連付けてその効能を標ぼうしている。

治療にも応用され、食物繊維の摂取や絶食ダイオキシン類の排泄作用が強いため、カネミ油症事件でも有効な治療法の一つとして考えられている[1]。食物繊維はダイオキシン類を吸着して排泄させることで、排泄速度2~4倍に高めダイオキシン類の健康への影響を減少できる可能性がある[2]

[編集] 問題点

全ての重金属や合成化合物と呼ばれる食品添加物などが有害であるとする偏見も多いが、例として取り上げられることのある水銀カドミウムが日常的に摂取され続けることはほとんどなく、食品添加物についても実際には動物実験によって得られた毒性値の数百から数千分の1の量しか用いられていない。また一部の重金属はミネラルを構成する大切な栄養素であり、合成化合物は構造が同じ天然化合物と性質は全く変わらず、問題が起こる可能性があるのは不純物などとして他の化合物が混入している場合のみである。一部の商業的な宣伝に過剰に踊らされないよう注意が必要である。

健康的に生活していれば、人体は肝臓腎臓をはじめとした体にとって有害な物質を取り除く機構を備えている。なお、確かに有害な重金属やダイオキシン類は体内に蓄積され、出産を除いて大量に排出される機会はほとんど無いが、それは人体に密接に結びついているためであり、仮にそれらを短期間に大量排出する方法があったとしても、身体には大きな負担を伴うと言えよう。

ゆえに、科学的根拠に乏しい、いわゆる疑似科学を用いたものも数多く存在する。こうした根拠の無い効果を提唱した製品を販売する業者はもとより、同様に根拠の無い効果を提唱して客に利用させ対価を得ている一部のエステティックサロンなども、景品表示法に違反する可能性が高いものもある。

[編集] 事例

  • 足裏から重金属などの毒素を排出する効果を提唱するフットバス製品(イオンデトックス)が存在し、これを使用すると容器内の水の色が変化する。業者の説明ではこれは体内の毒素が水に溶け出したために生じたものとされるが、実際には水中の電極に使用されている金属が変化し、イオン化したものが水に溶け出した結果生じたものである(すなわち単純な電気分解である)。[3]

[編集] デトックスの方法

[編集] その他

アルコール依存症麻薬中毒の社会的サポートまで含めた治療をデトックスと言う場合もあるが、日本では余り一般的ではない。また人工透析も広義のデトックスであるが、医療として行われるものとは通常区別される。

[編集] 参考文献

  1. ^ 小栗一太、赤峰昭文、古江増隆 『油症研究 30年の歩み』 九州大学出版会、2000年6月。ISBN 4-87378-642-8。序文、268-269、298-302頁。(英訳 YUSHO
  2. ^ 森田邦正、飛石和大「ダイオキシン類の排泄促進に関する研究」福岡県保健環境研究所年報 第28号 平成12年度(2000) 福岡県保健環境研究所、2001年12月。56頁。
  3. ^ 足裏から毒素”はニセ科学!? - 毎日放送 VOICE

[編集] 関連項目