シードル

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ストロングボウのサイダー(英国産)1パイント

シードル (仏:シードル cidre 、英:サイダー cider )またはリンゴ酒とは、林檎を発酵させて造られるアルコール飲料で、発泡性であることも多い。

フランスブルターニュ地方とノルマンディー地方のものが、とくに知られている。シードルを蒸留すると林檎のブランデーが得られ、中でも有名なものに「カルヴァドス」がある。また、シードルと類似するものにを原料としたペリーがある。19世紀末ごろまではヨーロッパでは衛生上生水を飲むことが大変危険なこととされたので幼児のうちからこれを飲んでいた。

フランスでは、ワインと同様に原産地呼称規制(AOC)の対象である。

イギリスでは同じくリンゴ酒(多くの場合発泡性のもの)を指す。イギリスでは無名ブランドのものは非常に安価で売られており、また口当たりもいいことからアルコールを飲み始めた10代の労働者階級の子供が飲む最初のアルコールとしてポピュラーである。

植民地時代のアングロアメリカでも、衛生的な飲料水が手に入りにくかったことからリンゴ酒がよく飲まれていた。1920年代禁酒法施行とほぼ時を同じくして、アメリカ合衆国では、サイダーというと通常は発泡性のリンゴジュースのことを指すようになったが、これはかつてリンゴ酒の代替品の「ノンアルコールサイダー」として宣伝されていたマーティネリ社の「マーティネリズ・スパークリング・アップルサイダー」の影響があるらしい。現在でもアメリカカナダの一部では、普通サイダーというとアルコール分を含まない果汁100%のリンゴジュースのことを指すが、その性質は地方によって異なる。例えば、アメリカの一部の地域では、濾過や熱加工をしていない果汁100%のリンゴジュースのことを指す。秋から冬にかけての季節商品で、褐色をしており、熱処理していないので日持ちせず、時間が経つと濁って、自然発酵で二酸化炭素が発生し、炭酸飲料のような味になる。アルコール分が0.15%を超えるサイダーはハードサイダー (hard cider) に分類される。また、他の地域では無濾過未発酵のリンゴジュースのことを指す。ペンシルベニア州の州法では、アップルサイダーとは「リンゴから絞った、琥珀色、不透明、未発酵のアルコール分を全く含まないジュース」と規定されている。なお、前述のマーティネリ社のスパークリングサイダーは琥珀色の透明であり、地方によって「サイダー」あるいは「ジュース」という名称で販売されている。日本で販売されている炭酸飲料を「サイダー」と言うのはこのサイダー (炭酸が入ったリンゴジュース) に由来する。ハードサイダーはニューヨーク州ニューイングランド地方が主産地であり、サイダージャック (ciderjack) と呼ばれることもある。

ドイツでは、フランクフルトのリンゴ酒が有名だが、こちらはアップフェルヴァインde:Apfelwein)と呼ばれフランス産のシードル(de:Cidre)とは区別されており、フランス産のものとは味も異なる。特に発泡の具合がきめの細かいフランス産に対しこちらは大粒なのが特徴。

冬季のカナダのオレルアン島ではリンゴ100個で1本のアイスシードルが作られている。

日本では、第二次世界大戦後に青森県弘前市の吉井酒造がフランス人技術者を招いて醸造したのが最初とされている。

サイダーからは、琥珀色のリンゴ(サイダービネガー)が作られる。

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