第三のビール
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第三のビール(だいさんのビール)とは、ビール、発泡酒とは別の原料、製法で作られた、ビール風味の発泡アルコール飲料の俗称。ビール、発泡酒に続くことから、新聞社や放送局などのマスメディアによって作られた用語である。または第3の生ともいわれる。この種の製品を生産するビールメーカー各社はビールとの誤認を避けるため新ジャンルと称している。
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[編集] 概要
最大の特徴は、酒税法上「ビール」または「発泡酒」に属さない扱いにするために
という手法をとっているという点である。前者の場合は法律上その他の醸造酒(発泡性)①(旧「その他の雑酒②」=清酒から粉末酒までのいずれにも該当しない酒類の内、その他の雑酒(1)に該当しない酒類。別の言い方をすれば「分類不能の酒類」)に、後者の場合はリキュール(発泡性)①に分類されるため、税率も下がるというわけである。各メーカーは、おいしさを追求した結果このような手法をとることになったとアピールしている。なお、これまでサントリーとアサヒのみが発売していたリキュール型だが、2007年からキリンとサッポロも参入するのに伴いリキュール型が主要4社全てから出揃うのを受けて、一部マスコミでは区別する意味合いから、リキュール型を「第四のビール」[1]と呼称するところも出てきている。
第三のビールにて「生」の定義は、ビールの「生」(生ビール)の定義と同様に『熱処理をしていないもの』が該当する[2]。
[編集] 歴史
2003年(平成15年)の酒税法改正前までは、同法の規定でビールよりも税率が低く抑えられた発泡酒が売れ行きを伸ばしてきていたが、同改正によって発泡酒の税率が引き上げられた。この税率改正に伴う値上げのため、消費者が離れる事を懸念した各ビールメーカーは、より低税率(低価格)になるよう麦芽以外の原料を使用して作った、もしくはビールや発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜて作った、ビールや発泡酒と同じような味わいのアルコール飲料の研究・開発に着手した。
そして、2004年2月にサッポロビールが発売した「ドラフトワン」が麦芽以外の原料で作った製品の第一号となった。それに続き2004年3月9日にサントリーからビールと麦焼酎をブレンドした「麦風」が発売された(なお、サントリーからは過去に同様の商品(後述)が発売された事がある)。その後、麦芽以外原料タイプのキリン「のどごし<生>」、アサヒ「アサヒ新生」発売された。
第3のビールが勢力を伸ばしてくると、かつては安さが1番の特徴であった発泡酒の売上に影響が出てくるようになり、発泡酒のシェアが第3のビールに奪われていく形になった[3]。
2006年5月、税収不足に苦慮している政府は「第三のビール」に該当する分類について、改正酒税法を施行し、350ml缶で3.8円の増税となった。その反面、ビールに対する減税(同0.7円減)も行われた。また、この改正により指定された原料[4]や従来から存在した製法を用いた第三のビール以外の発泡性のある10度未満の酒類はビールと同額の課税がなされるようになったため[4]、新たな原料や製法を用いた「第三のビール」が誕生する事は現実的に難しくなった。
これまでキリンとサッポロは麦芽以外原料タイプのみの発売であったが、2007年からリキュール型も発売開始し、主要4社全てから両タイプが出揃った。しかしアサヒビールは2009年に麦芽以外原料タイプから撤退している。
総務省は2007年7月20日に消費者物価指数の価格調査品目に「第3のビール」を追加する事を発表した。
現在、海外から輸入した第三のビールが登場。価格が主要4社とも比べさらに安くなっており、好評を博している[5]。また、サントリーが大手流通チェーンのプライベートブランドとして、イオンとセブン&アイ・ホールディングスへの製品の供給が報じられた[6]。
[編集] 分類・原料
[編集] その他の醸造酒(発泡性)①に分類されるもの
- 旧法での分類はその他の雑酒②
- ドラフトワン(サッポロビール) - エンドウたんぱくを原料とする。
- スリムス(サッポロビール) - 「ドラフトワン」と同じ原料だが、アルコール度数が3%、低カロリー。
- のどごし<生>(麒麟麦酒) - 大豆たんぱくを原料とする。
- アサヒ新生3(旧名:新生)(アサヒビール) - 大豆ペプチドを原料とする。2009年4月現在絶版
- アサヒぐびなま。(アサヒビール) - 大豆ペプチドを原料とする。2009年4月現在絶版
- ジョッキ生(サントリー) - とうもろこしを原料とする。
[編集] リキュール(発泡性)①に分類されるもの
- スーパーブルー(サントリー) - 発泡酒に小麦スピリッツ(発売初期は麦焼酎)を加えたもの。
- ジョッキ淡旨(サントリー) - 発泡酒に小麦スピリッツを加えたもの。数量限定。
- 金麦(サントリー) - 発泡酒に小麦スピリッツを加えたもの。
- アサヒ極旨(アサヒビール) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- アサヒあじわい(アサヒビール) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- クリアアサヒ(アサヒビール) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- アサヒオフ(アサヒビール) - 発泡酒に大麦スピリッツ、食物繊維、大豆ペプチド、アミノ酸(グルタミン由来)などを加えたもの。アルコール度数は3.5%以上4.5%未満。2009年7月現在「リキュール(発泡性)①」としては唯一の低カロリー・低プリン体系の商品にあたる。
- サザンスター(オリオンビール) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- オリオンリッチ(オリオンビール) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。なお沖縄県外では「アサヒオリオンリッチ」としてアサヒビールが期間限定商品として販売。
- キリン良質素材(麒麟麦酒) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。2009年7月現在絶版。
- キリンスパークリングホップ(麒麟麦酒) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- キリンストロングセブン(麒麟麦酒) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- キリンコクの時間(麒麟麦酒) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- 麦とホップ(サッポロビール) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
- 冷製SAPPORO(サッポロビール) - 発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの。
[編集] エピソード
- 1984年にサントリーが発売した「ビーハイ」はその名の通りビールを焼酎で割ったもので、今日でいう「第三のビール:リキュール(発泡性)①(第四のビール)」のルーツ的な商品であった。
[編集] 脚注
- ^ 第4のビール 増税論争も YOMIURI ONLINE 2007年6月4日
- ^ エキサイトニュース2006年6月7日掲載 そもそも生ビールの「生」って何?より
- ^ 競争激化するビール類市場 NEEDS(日本経済新聞デジタルメディア)2007年05月16日より
- ^ a b 酒税率一覧表PDFより
- ^ [http://www.j-cast.com/2009/06/25043962.html J-CASTニュース : 韓国産格安「第3のビール」 1缶88円で人気
- ^ サントリー、第三のビールPB供給 セブン&アイとイオンにNIKKEI NET、2009年6月30日
[編集] 関連項目
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