ライスワイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ライスワイン(英語:Ricewine、ドイツ語:Reiswein)は、米から作られた醸造酒(蒸留していない酒)。主として日本酒を指す。
目次 |
[編集] 日本
- 日本酒 - 澱粉が糖化し(並行複発酵)、甘みが感じられる。アルコール度数は16~20%。
- みりん - 日本酒よりも発酵を抑えてあるため、糖度が高く、アルコール度数が低い。
- 甘酒 - 夏季などに短期間に発酵させることで、甘味を残した酒。乳酸発酵による弱い酸味がある。
- ミーリン酒(ミーリンチェ) - 沖縄石垣島の酒。蒸したもち米を広げて1週間ほど乾かし、麹が自然に付くのを待つ。その米と泡盛を甕に入れて、3ヶ月ほど発酵させる[1]。
[編集] 朝鮮半島
- チョンジュ(清酒、청주、Cheongju) - 朝鮮半島で作られる清酒。
- マッコリ(濁酒) - 朝鮮半島のどぶろく(濁り酒)。アルコール度数は6~8%程度。甘酸っぱくコクがある[3]。
- シッケ(食醯、식혜、Sikhye) - 朝鮮半島の飲料で米を発酵させて作るが、アルコール分はほとんどない。麦芽で発酵させる [4]。
- ガムジュ (甘酒、감주、Gamju) - 朝鮮半島のどぶろく。甘味が強い。
[編集] 中国
- 稠酒 (Choujiu) - 中国西安近辺のどぶろく。もち米を原料とする。
- 米酒(Mijiu) - 透明で甘味のある中国の米酒。(蒸留したものを指すこともある。)もち米から作る。中国南部では食後に供されることが多い。
- 紅酒(アンチュウ) - 中国南部の酒。もち米、紅麹、米酒を2週間ほど発酵させ、濾過してから数ヶ月熟成させる。アルコール分21~23%、やや酸味を感じる。長期熟成したものが好まれる[5]。(※中国では赤ワインのことも紅酒という。)
- 黄酒(ホアンチュウ) - 福州の酒。もち米を原料とするが、糯粟、小麦が使われることもある。日本酒よりも酸度が高い[6]。
- 紹興酒 - 黄酒の一種。
[編集] 南・東南アジア
土器に入れられたルーカン。ベトナムタイ・グエンのエデ族は米酒を好んで作る。
- ブルム(Brem) - バリ島で作られる。甘味がある。蒸した米に麹を振りかけて、バナナの葉で包んで3日間発酵させる。3kgの米から2リットル取れる。絞った後、3ヶ月ほど熟成させることもあり、その場合、薄茶色となってアルコール度数も上がる[7]。バリ人は祭りのとき以外はあまり飲まない[8]。
- リヒン(Lihing) - インドネシアボルネオ島サバ州のカダザン族が造る、どぶろくの一種[9]。
- ルーカン (Rượu cần, Ruou can) - ベトナムの米酒。「Rượu」は酒、「cần」は瓶を意味する。カナ書きはズオウカン、ジウカーン、ルーカン、ジオカンなど。竹の筒を通して飲む。
- ルーネップ (Rượu nếp, Ruou nep) - ベトナムの米酒。「nếp」はもち米を意味する。甘味のあるどぶろく。
- サト (Sato) - サートゥとも書く。タイイーサーン地方を起源とする米酒。炊いたもち米(食事の残りを使うことも多い)を水でほぐし、軽くあぶった麹を粉にして混ぜ、1週間ほど発酵させる。布で絞って飲む。甘味が強く、アルコール度数は低い[10]。
- タパイ (Tapai) - マレーシアボルネオ島サバ州の米酒。ババンガゾ村などで作られている[11]。
- トォン - ネパールのどぶろく。2度蒸した米に麦麹を混ぜ、甕に入れてその上に赤トウガラシなどを入れ、葉っぱや藁で蓋をして1週間ほど発酵させる[12]。
- トゥア(Tuak) - マレーシアボルネオ島サラワク州のイバン族(en)が作るどぶろく。
[編集] 注釈、出典
[編集] 参考文献
- 貝原 浩 『図解文集 世界手作り酒宝典』、1998年、農山漁村文化協会、ISBN 4-540-98137-4
- 外池良三 『世界の酒 日本の酒 ものしり事典』、2005年、東京堂出版、ISBN 4-490-10671-8