「西武池袋線」の版間の差分

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池袋線の中心的種別で、終日池袋 - 飯能間、平日夕方と朝の下り、土曜・休日の夕方上りの一部は池袋 - 小手指間で運転される。土曜・休日は昼間の快速急行の設定がないため、平日と比べて昼間1時間当たり1本の本数が多い。基本的に10両編成での運転だが、一部列車は折り返し前後が各駅停車になることもあるため、8両編成で運転される(日中の池袋駅毎時09分発と飯能駅毎時19分発の一部が該当)。[[2008年]][[6月16日]]より小手指発着が新設された(長らく運転されていた快速の格上げによるものであるが、それ以前に下りの急行小手指行は短期間ながら平日朝時間帯の下りに存在していた)。この列車は所沢で先行する副都心線からの直通列車(当該時間帯は準急)に接続する。2010年3月6日からは土曜・休日下りの夕方に所沢で特急との待ち合わせを行っている。なお、平日夕方の飯能行は長きに亘り池袋駅7番ホームから発車していた。
池袋線の中心的種別で、終日池袋 - 飯能間、平日夕方と朝の下り、土曜・休日の夕方上りの一部は池袋 - 小手指間で運転される。土曜・休日は昼間の快速急行の設定がないため、平日と比べて昼間1時間当たり1本の本数が多い。基本的に10両編成での運転だが、一部列車は折り返し前後が各駅停車になることもあるため、8両編成で運転される(日中の池袋駅毎時09分発と飯能駅毎時19分発の一部が該当)。[[2008年]][[6月16日]]より小手指発着が新設された(長らく運転されていた快速の格上げによるものであるが、それ以前に下りの急行小手指行は短期間ながら平日朝時間帯の下りに存在していた)。この列車は所沢で先行する副都心線からの直通列車(当該時間帯は準急)の飯能行きに接続する。2010年3月6日からは土曜・休日下りの夕方に所沢で特急との待ち合わせを行っている。なお、平日夕方の飯能行は長きに亘り池袋駅7番ホームから発車していた。


[[1990年]]に飯能で系統が分割されるまでは西武秩父まで運転する列車が多数あり、系統分割後も朝の下り、夕方の上りに[[秩父鉄道]]へ乗り入れる列車も存在していた。
[[1990年]]に飯能で系統が分割されるまでは西武秩父まで運転する列車が多数あり、系統分割後も朝の下り、夕方の上りに[[秩父鉄道]]へ乗り入れる列車も存在していた。

2012年3月20日 (火) 10:15時点における版

池袋線
サンシャイン60をバックに池袋線を走る新2000系
サンシャイン60をバックに池袋線を走る新2000系
サンシャイン60をバックに池袋線を走る新2000系
路線総延長57.8 km
軌間1067 mm
電圧1500 V(直流
最高速度105 km/h

池袋線(いけぶくろせん)は、東京都豊島区池袋駅埼玉県飯能市吾野駅を結ぶ西武鉄道鉄道路線である。

概要

新宿線と共に西武鉄道の主要幹線であると同時に東京圏の主要通勤路線である。吾野駅で西武秩父線と接続し、特急・快速急行と飯能駅 - 西武秩父駅方面間の普通列車が直通運転している。歴史的経緯から西武鉄道の鉄道路線は池袋線系統、新宿線系統とその他の路線に大別でき、狭山線豊島線西武有楽町線の支線と西武秩父線を併せて「池袋線」と呼ぶことがある[1]

西武有楽町線を経由して東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線副都心線との相互直通運転や、西武秩父線経由で秩父鉄道秩父本線への直通運転も行っている。

椎名町 - 池袋間のおいて1時間あたりの混雑率平均は2007年度で158%[2]である。過去、同区間は1980年代には日本屈指の混雑路線だった[3]

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):57.8km
  • 軌間:1,067mm(狭軌)
  • 駅数:31駅(起終点駅含む)
  • 電化区間:全線(直流1,500V 架空電車線方式
  • 複線区間:
    • 複々線:練馬 - 練馬高野台間 (3.5km)
    • 複線:池袋 - 練馬間 (6.0km)、練馬高野台 - 飯能間 (34.2km)、北飯能信号場 - 武蔵丘信号場間(1.5km)
    • 単線:飯能 - 北飯能信号場間 (1.3km)、武蔵丘信号場 - 吾野間 (11.3km)
  • 高架区間:桜台 - 石神井公園間 (5.4km)
  • 最高速度:105km/h(ATS照査速度の上限は115km/h)

沿線風景

池袋 - 練馬

この区間は複線で、池袋から江古田までは地上を走っており、カーブが続く。線路の両側はずっと住宅地である。

池袋駅2005年12月に付近を含めた改良工事が完成し、1・2番線ホームのホーム延伸が行われた。これにより、特急用ホームを除くすべてのホームに10両編成の列車が停車できるようになった。 池袋駅の南側では、JR線を跨ぎながら急カーブで西向きに方向を変え、椎名町駅に至る。

椎名町駅の池袋寄りでは上を通る山手通りおよび首都高速の工事が行われたため、10両編成の列車が停車できるようにホームを延伸するスペースが空けられる予定である。

東長崎駅は駅舎の改築と待避線の新設工事が行われ、すでに完成しているホームには10両編成の列車が停車できる。これによって、この区間での普通列車の待避駅は東長崎駅となり、隣の江古田駅は、島式ホーム2面4線構造から、対面式ホーム2面2線構造に変わり、この駅での待避は廃止された。

江古田駅を出た時点で環七通りをくぐり、桜台駅に至る。

西武有楽町線がトンネルから顔を出した直後、練馬駅に到着する。

練馬駅は2面6線構造となっており、外側ホームに地下鉄との直通列車が発着、内側ホームは池袋線の列車が発着する。最も外側の線路は通過線で、ホームは設置されていない。

練馬 - 石神井公園

練馬駅から石神井公園駅までは高架複々線となる。内側の線路は普通列車用で、途中駅には島式ホームが設けられている。外側の線路は優等列車用で、途中駅にホームは設けられていない。

練馬を出た後は、練馬区役所が見えてくる。途中で豊島線が高架下へ分岐する。目白通りを跨いだ先には中村橋駅が見える。なお、目白通りの架道橋は高架複々線化前は線路が下、道路が上を走っていたが、工事完成後は線路が上、道路が下を走る、いわゆる「逆立体化工事」が行われた。

中村橋駅を出ると、途中で練馬区立美術館練馬第三小学校が見えており、そのすぐそばには富士見台駅が見える。両区間は駅間距離が近く、互いに隣同士の駅が見えるほどである。

富士見台駅を出ると、途中で環八通りを跨いで石神井東小学校を通過し、石神井川を越えると練馬高野台駅に着く。

練馬高野台駅を出ると笹目通りと交差し、石神井公園駅に到着する。今後2014年度にかけて大泉学園駅付近まで高架になる予定となっている。

石神井公園 - ひばりヶ丘

石神井公園駅を出るとひたすら住宅街や畑を通過する。途中東京都道444号下石神井大泉線踏切までの直線区間は、高架複々線化用地として線路脇に空地が広がっている。大泉高校付近で右へカーブししばらくすると大泉学園駅に到着する。同駅は後述の狭山ヶ丘駅と同様に、池袋線の中でも特にホームがカーブしている駅である。

大泉学園駅を出てゆめりあの間を抜けてもまだしばらくカーブが続き、直線になると東京都道233号東大泉田無線(保谷街道)とほぼ平行して走る。保谷街道の踏切を越えると保谷駅に到着する。

保谷駅を出ると右手に保谷電留線が見える。保谷駅 - ひばりヶ丘駅間の保谷高校付近に大きなカーブがある。カーブが終わり直線になり、東京都道36号保谷志木線の踏切を過ぎると、ひばりヶ丘駅が見えてくる。

ひばりヶ丘 - 所沢

ひばりヶ丘駅を出ると右にカーブし、落合川を渡る。次の東久留米駅まで住宅街がほとんどで、この区間は緩やかな下り勾配になっている。

東久留米駅を出ると黒目川の橋を渡り、林や畑や住宅などの間を通り、埼玉県新座市に入り野火止用水を渡るとカーブし、変則な2面4線構造の清瀬駅に到着する。

次の秋津駅までの間は直線が続き、沿線は住宅街や畑がほとんどである。空堀川を越えしばらくすると秋津駅に到着する。

秋津駅を出るとすぐに武蔵野線と交差し、マンションが見えてくるとカーブする。そして、柳瀬川を越えると新秋津駅付近からのJR連絡線と併走状態になり、所沢駅まで3線区間になる。カーブを抜けた後は広い丘やゴミ焼却場の煙突が見え住宅街を走る。大きな団地群が見え、所沢陸橋をくぐるとかなり大きな左カーブを曲がる。曲がるとすぐに右側に新宿線の線路が見え、所沢駅に到着する。

所沢 - 小手指

所沢駅を出ると緩い坂を上り、右へ大きく曲がり、すぐに新宿線を跨いで、急カーブが続く。ちなみにこのあたりのカントは結構きつい。カーブが終わると次の西所沢駅までは直線が続く。この辺りは住宅街である。埼玉県道55号所沢武蔵村山立川線の踏切(所沢10号踏切)を過ぎてすぐ、西所沢駅に到着する。

西所沢駅は狭山線の分岐駅で、駅東側の踏切の手前から分岐が始まっていて、複雑な分岐器が連続し、埼玉県道55号所沢武蔵村山立川線の踏切には4本の線路が交差している。同線のホームは曲がっており、すぐに南方に分岐する。

同駅を出るとガードがあり国道463号と立体交差し、非常に緩いS字カーブを走る。さらに東川を越えるとこの付近には六所神社や住宅街、畑が広がる。S字カーブが終わると上新井の大踏切(西所沢6号踏切)から小手指駅までは直線である。近年線路下に新所沢駅から国道463号所沢入間バイパス(小手指バイパス)につながる新所沢駅前通り線が立体交差で開通した(上新井跨道橋)。

小手指 - 入間市

小手指駅を出た列車は、右側に小手指車両基地を眺めながら進む。ここまで来ると車窓には武蔵野の面影残す雑木林や畑が住宅に混ざって見えてくる。また、天気のいい時には富士山が望めることがある。

貨物輸送時代の側線を残す狭山ヶ丘駅構内でカーブして進路を北に変える。この側線は、深夜に車両を留置するのにも使用されている。

ほどなく対向式ホームの武蔵藤沢駅が見えてくる。武蔵藤沢駅構内は、通常のバラスト軌道ではなく、コンクリートの軌道で敷設されている。駅舎改良工事と共に、駅前は再開発された。

武蔵藤沢駅を出発し国道463号(行政道路)の下をくぐり過ぎると、ひたすら航空自衛隊入間基地(とその跡地)の中を通り抜ける。車窓東側には、自衛隊の航空機を多数眺めることができる。かつてはここに、自衛隊への物資輸送のための、下原駅という貨物駅が設置されていた。

稲荷山公園駅は狭山ヶ丘駅と同様にホームが大きくカーブしている。

稲荷山公園駅を出発するとほどなく入間市駅に到着する。毎年11月3日の入間航空祭開催時は当駅折り返し列車が運行される。

なお、入間市駅には、上下線間の亘り線が存在しないため、折り返し列車は次の仏子駅の中線を利用して折り返している。

また、米軍ジョンソン基地(現入間基地)跡地の影響により、入間市駅を過ぎるまでは、市街地を一望できない。

入間市 - 飯能

入間川橋梁を渡る6000系

入間市駅を出ると列車は築堤の上を走り、国道16号線と霞川を渡る。一瞬ではあるが、入間市市街地が望め、駅前の高層マンションや各種商業施設(コナミスポーツ、まるひろ百貨店、i-potなど)が望める。霞川を渡り終えるとすぐ切り立った崖に沿って、急カーブを描きながら走る。そのため進行方向右側の眺めは大変良く、ほんの一瞬だが、車窓の窓一面を空が占める。

崖を下ると黒須貨物駅の跡を通り抜け、圏央道をくぐり、仏子駅に到着する。この区間は進行方向左側に加治丘陵が見えるため緑に溢れている。また、線路が直線的なため、比較的高速で走る。

待避・折り返し用の中線がある仏子駅を出発すると、築堤を走り、右側に大きな団地を眺めつつ、入間川を渡る。この入間川橋梁は池袋線の橋梁の中で最も長い。入間川を渡る際、進行方向左側には使用されていない旧入間川橋梁が錆びた姿を晒している。また、北側の河原ではかつてアケボノゾウの足跡化石が見つかったことがある。

入間川橋梁を渡りきると2009年8月に有人化されるまで池袋線唯一の無人駅であった元加治駅に到着する。同駅からはかつて入間川に向かう貨物線が伸びていた。駅前は路線バスなどの発着もないため(駿河台大学へのスクールバスが発着するのみ)、閑散としている。

元加治駅を出ると畑と住宅地の中を走り、やがて八高線と交差し、くぐり抜けると上下線が分かれる。変電所が見えてくるあたりで未成線となった短絡線の建設予定地が分かれていく。この辺りでは、緩いカーブを描きながら、高速で走行する。しばらく行くと、東飯能方面からの単線の線路が合流し、飯能駅に到着する。

飯能 - 吾野

飯能駅で運転系統は二分されている。飯能駅から吾野駅方面に進行するには、方向転換が必要となるため、一部の特急、快速急行など、飯能駅以西への直通列車は、同駅で進行方向を変えて東飯能駅へと向かう。

吾野駅方面へ進路をとると、所沢方面の複線の線路と分岐して、単線となり、北向きに急カーブで進路を変え、東飯能駅に入る。ホームの西側には線路一本分の土地があり、飯能短絡線(前述)との合流用とされていた。今後、この土地を使う予定は無い。東飯能駅は八高線との乗り換え駅だが、飯能駅より圧倒的に利用者が少ない。その上、西武とJRの改札は分離されていて、乗り換えるにはいったん改札を出なければならない。平日の朝夕ラッシュ時には八高線との乗り換え客で賑わうが、土曜・休日・平日早朝にはハイキング客が改札を出入りする光景も見られる。

東飯能駅を出ると、線路は再び急カーブとなり、北西に進路を変える。カーブを抜けてすぐのところにある北飯能信号場から、再び複線となる。武蔵丘信号場から、線路は再び単線となり、武蔵丘車両検修場に分岐する。この区間が複線なのは、武蔵丘への回送列車が通るために、運転本数が多くなるからである[要出典]

吾野駅に到着する直前に池袋線では唯一のトンネル・鎌倉坂隧道を通る。

なお、同区間は発車メロディの設備がないため、車掌乗務列車では車掌の手笛による出発合図が行われる。

運転

運転系統は、飯能駅を境に池袋 - 飯能間と西武秩父線を含む飯能 - 西武秩父間に二分されている。池袋 - 西武秩父間を直通運転するのは定期では特急のみであるが、土曜・休日には快速急行が直通運転を実施する。

以下、池袋 - 飯能間の運転について述べる。飯能 - 吾野間については、西武秩父線も参照のこと。

平日の日中と土曜・休日は基本的に優等列車が途中駅から各駅停車となる郊外電車型の停車パターンである。普通列車は通常、池袋 - 豊島園(豊島線)・保谷・清瀬・所沢・小手指のいずれかの駅間(平日池袋発一番列車の飯能行と土曜・休日の上りの飯能駅からの各駅停車もあり)までの運転であるため、狭山ヶ丘駅以西は急行・快速・準急が普通列車(各駅停車)の役割を果たす。ただし、副都心線開業後、直通運転で小手指までの普通列車は少なくなり、池袋始発の各駅停車は保谷駅または豊島園駅止まり、有楽町線及び副都心線直通各駅停車はほとんどが清瀬駅止まりになった。そのため、所沢・小手指・飯能行の西武池袋駅からの準急(時間帯によっては通勤準急)や有楽町線直通準急(西武線内)の増発、副都心線及び有楽町線からの直通の快速飯能行を終日運転することで、秋津駅以西を補っている。

平日ラッシュ時は、優等列車の停車駅を千鳥配置にする千鳥停車を採用することで、各列車の混雑を分散するように配慮されている。そのため、多様な停車パターンの多数の列車種別が運転されている。

飯能駅では西武秩父方面の普通電車と池袋発着の急行・快速急行(時間帯によっては準急)または副都心線直通の快速との相互接続が考慮されている。また練馬駅では原則として同線直通電車と池袋 - 豊島園の普通電車と接続が考慮されている。

また、西武ドームでのイベントなどの開催時には狭山線への臨時列車が多数運転される(新宿線や有楽町線・副都心線からの直通列車もあり)。

練馬 - 練馬高野台間で高架複々線化事業を実施していたが、現在はさらに大泉学園駅付近まで実施される計画があり、2007年夏から工事を行っている。高架複々線化されている駅ではホームの内側に各駅停車(練馬駅では有楽町線直通列車と快速・準急も停車)、外側に優等列車(通過線)の1面4線(練馬駅は2面6線)の配線がなされている。また、同区間では特急・急行・準急・快速などの優等列車が各駅停車を追い越す場面も見られるが、逆にダイヤの関係上各駅停車が優等列車を追い越す場面もある(これは各駅停車が石神井公園駅で接続するため、特急以外の優等列車が徐行運転を余儀なくされている。但し、石神井公園駅付近の複々線化事業完成後は解消される見込み)。なお、石神井公園駅では同年3月6日のダイヤ改正から下り線の接続扱いが廃止されている。

直通運転


列車種別

現在の種別

特急

池袋・所沢 - 飯能・西武秩父間を運転する有料特急。平日の定期列車で唯一西武秩父線へ直通運転を行う。昼間はほぼ全列車「ちちぶ」での運転となる。

  • ちちぶ」:池袋 - 西武秩父間の運転
  • むさし」:池袋 - 飯能間の運転
  • ドーム」:池袋 - 西武球場前間の運転(臨時列車)

11月3日の入間基地航空祭開催時に稲荷山公園、9月の巾着田曼珠沙華シーズンに高麗への臨時停車がある。

なお、1976年から1993年12月5日までは西武新宿 - 西武秩父間の運転、1993年12月6日から2003年3月11日までは池袋 - 西武秩父間の運転(入間市駅通過)の「おくちちぶ」が存在していた。 また、飯能止まりの「むさし」を延長運転し西武秩父行きとした「むさし」が臨時ながら設定されていた事もある。


英文種別表記は「Ltd. Exp.」で、字幕の色ならびに3色LED表示機での表示色は赤である。池袋駅では特急専用ホーム(番線は『特』)から発車する。

快速急行

料金不要の列車では最速達の列車であり、平日と土曜・休日とでは色合いに大きな違いがみられる。すなわち、平日は朝ラッシュ時と昼間を中心に池袋 - 飯能間で運転され、特急の補完的な役割をする。土曜・休日は朝に池袋発西武秩父行き及び秩父鉄道直通の長瀞三峰口行き下り列車が、夕方には上り列車が多く運転されるなど、行楽色を強くみせている。長瀞・三峰口発着列車は横瀬駅で分割・併合を行うが、長瀞発着の列車は西武秩父駅を通らず、御花畑駅に停車する。

車両は、平日の池袋 - 飯能間は新2000系9000系新101系などの通勤車両が使用され、土曜・休日の西武秩父行きには新2000系や20000系30000系の8両編成、秩父鉄道直通列車には4000系が使用される。なお、平日の日中にも車両運用の関係で8両編成で運転される列車が存在する。

英文種別表記は「RAPID EXP.」である。また、2008年6月14日のダイヤ改正に備えて新101系・新2000系・6000系・9000系・20000系・30000系の通勤車両全系式で、字幕式行先表示機の交換やLED式行先表示機のロム書き換えが実施された。旧字幕では「快速」が水色地に白文字、「急行」が赤色地に白文字となっているが、新字幕ならびにフルカラーLED表示機では紫色地に白文字での表記、3色LEDでは無点灯の地に赤文字での表記となっている。また、LED表示機などで表示できるスペースが限られるとき、「快急」と略される。

急行

池袋線の中心的種別で、終日池袋 - 飯能間、平日夕方と朝の下り、土曜・休日の夕方上りの一部は池袋 - 小手指間で運転される。土曜・休日は昼間の快速急行の設定がないため、平日と比べて昼間1時間当たり1本の本数が多い。基本的に10両編成での運転だが、一部列車は折り返し前後が各駅停車になることもあるため、8両編成で運転される(日中の池袋駅毎時09分発と飯能駅毎時19分発の一部が該当)。2008年6月16日より小手指発着が新設された(長らく運転されていた快速の格上げによるものであるが、それ以前に下りの急行小手指行は短期間ながら平日朝時間帯の下りに存在していた)。この列車は所沢で先行する副都心線からの直通列車(当該時間帯は準急)の飯能行きに接続する。2010年3月6日からは土曜・休日下りの夕方に所沢で特急との待ち合わせを行っている。なお、平日夕方の飯能行は長きに亘り池袋駅7番ホームから発車していた。

1990年に飯能で系統が分割されるまでは西武秩父まで運転する列車が多数あり、系統分割後も朝の下り、夕方の上りに秩父鉄道へ乗り入れる列車も存在していた。

英文種別表記は「EXP.」である。旧字幕ならびにフルカラーLEDでは赤色地に白文字で、新字幕では旧字幕と比べてややオレンジ色がかった赤色地に白文字で、3色LEDでは無点灯の地に赤文字で表記される。

通勤急行

平日朝上りのみ、10両編成を用いて飯能→池袋間で運転される。急行とともに千鳥式運転を行い、飯能→所沢間は各駅に停車、所沢を出ると東久留米・保谷・大泉学園と停車する代わりに、急行停車駅のひばりヶ丘は通過する。

ダイヤそのものは1970年代からすでに存在していたが、当時の池袋線関係の列車種別は平日の定期ダイヤの場合だと「特急・急行・準急・各駅停車」のみだったため、現在の「通勤急行」という種別が設定される前は「ひばりヶ丘には停車しない急行」や「朝だけ東久留米・保谷・大泉学園に停まる急行」といった表現で利用者は解釈していた(当初は石神井公園も通過)。

英文種別表記は「COM., EXP.」である。表示色は、旧字幕では「通勤」が白色地に赤文字、「急行」が赤色地に白文字となっており、新字幕では黄色地に黒文字、3色LEDでは無点灯の地に赤文字、フルカラーLEDでは赤色地に黒文字である。表示できるスペースに限りがあるときは、「通急」と略される。

快速

朝は池袋発着と西武有楽町線経由で副都心線渋谷まで乗り入れる列車の両方が運転されている。夕方は急行を補完する形で池袋発着で運転される。2001年のダイヤ改正から停車駅に練馬が加えられ、同時に終日運転の種別となったが、2010年3月ダイヤ改正で土休日の夕方以降の下りについては23時台の3本を除いて急行あるいは準急に吸収される形で廃止された。池袋発着の大半の列車が小手指か所沢で特急の通過待ちや待ち合わせを行う。朝・夕ラッシュは快速の後に特急が発車するのがほとんどである。ひばりヶ丘駅では折り返し設備が無い為、各停との緩急接続は主に所沢方面へ2駅先にある清瀬で行なっているが、朝夕の上りのみ石神井公園もしくはひばりヶ丘で、まだ平日・土休日の朝のみひばりヶ丘で行なっている。

設定時から長年、平日夕方時に池袋 - 小手指間で運転されていたが、現在は飯能まで延長している。平日の日中以降と土曜・休日の昼間以降は副都心線直通が主体である。かつては有楽町線直通も多く設定されていたが、2008年6月14日のダイヤ改正で大部分が副都心線直通に移行したため、現在では朝や夕方以降の数本のみが運行されている。

土曜・休日は池袋 - 西武球場前間運転の列車もある(池袋 - 所沢間は通年運転、所沢 - 西武球場前間は冬季以外に運転だが、2010年3月改正から後者も通年運転。なお、過去に練馬停車の急行として運転されていた時期もあった)。

大半の列車が有楽町線・副都心線直通も含めて10両編成で運転されるが、平日の所沢18:45発池袋行[4]と土曜・休日ダイヤの野球臨時ダイヤの一部に8両編成が使用される。また、英文種別表記は「RAPID」である。表示色は旧字幕でも新字幕でも水色地に白文字だが、両者では若干濃さに違いがみられる。また、フルカラーLED表示機でも水色地に白文字であるが、3色LED表示機では無点灯の地に緑色の文字である。

なお、有楽町線直通は有楽町線内を各停として、副都心線直通は副都心線内を急行として運行する。この種別の変更は小竹向原で行われる。

通勤準急

略称は「通準」。平日朝の上下と夜の下りのみ、池袋 - 所沢・小手指間の運転となる。練馬と大泉学園に停まり以西は各駅停車、急行停車駅の石神井公園は通過となる。副都心線の開業で一部の快速が副都心線直通へ移行したため、その接続確保のために練馬にも停車するようになった。上下ともひばりヶ丘で急行などと待ち合わせるのも特徴(長年、当列車が発車する2分後に急行が発車していた)。下りは開始当初から17 - 19時台の毎時4本の運転で、2005年3月17日のダイヤ改正から平日朝の下りにも運転、また2008年6月14日より運転時間が21時台まで拡大した。

池袋17:43発の小手指行が8両編成で運行される以外はすべて10両編成で運転される。

設定当初の運転区間は池袋 - 清瀬間で、1990年以降所沢、小手指へと延びていく。かつて飯能からは朝の上り1本のみの運転もあった(この1本は、2005年以降に設定された平日朝上りの女性専用車設定前最後の列車でもあった)。なお、朝の下り1本は西武秩父まで運転する日がある。野球開催日には西武球場前行が運転されるが、この便のほとんどは所沢行の延長運転。時刻表、車内にある停車駅案内には飯能まで運転されているかのような表記があるが、実際は飯能まで運転される定期列車がないのは上記の通りである。

英文種別表記は「COM., SEMI EXP.」。表示色は、旧字幕では「通勤」が白色地に緑文字、「準急」が緑色地に白文字となっており、新字幕では青色地に白文字である。

準急

池袋発着・有楽町線直通列車ともに終日にわたって運転されるほか、ラッシュ時には副都心線直通列車も運転される。平日・休日に拘らず上り優等列車の始発・終発はこの準急。多くは10両編成だが、一部の池袋発着は8両編成で運行される。また、副都心線直通にも平日下り1本のみメトロ車の8両編成で運行されるものがある。

有楽町線内では各停として、副都心線内では急行または各停として運行される。種別の変更は快速と同様に小竹向原で行われる。2008年6月のダイヤ改正から同年11月に再度ダイヤ改正が実施されるまで、有楽町線内準急(千川・要町通過)の列車も設定されており、西武線内は準急のほか各停・快速としても運行されていた。その後、有楽町線の準急は2010年3月に廃止された。

以前は朝の上りのみ練馬に停車していたが、1993年12月6日のダイヤ改正から終日全列車が停車する(下りも豊島園行きが設定されていた時は豊島園行きのみ停車)。早朝・深夜以外のほとんどの列車が石神井公園以西の待避駅で特急・快速急行・急行に抜かれる(特急に2本抜かれる準急も平日の朝上りに1本ある)。

かつては保谷・清瀬始発の準急池袋行も定期ダイヤで少数ながら存在していたほか、1990年までは西武秩父駅まで運転する列車も存在していた。所沢・小手指発着に関しては野球開催時には西武球場前まで延長運転(または立て替え)を行うほか、2010年3月6日からは日中の定期ダイヤでも西武球場前発着が運行されている。

英文種別表記は「SEMI EXP.」。

ちなみに人身事故などでダイヤが乱れている場合、地下鉄直通列車を西武線池袋行きに変更したり、通常では設定のない準急練馬高野台行きまたは清瀬行きなどを運転、本来は通過する練馬高野台 - 中村橋間停車の準急(=かつての区間準急)を運行する場合もある。

各停

各駅に停車する。一部は有楽町線・副都心線に直通。豊島線への直通列車は練馬駅で有楽町線または副都心線直通列車と接続する(接続相手は基本的に各駅停車だが、一部準急・快速との接続もある)。池袋発着の各駅停車はホーム長のために最大8両編成で運行する。有楽町線直通は全列車10両編成であるが、副都心線直通はメトロ車8両編成による運用も多い。小手指 - 飯能間においては早朝・深夜以外は運転されない。飯能 - 西武秩父間は一部列車を除き4両編成で運転され、ワンマン運転を行っている。平日の朝ラッシュ時のみ有楽町線・副都心線直通の練馬高野台発着がある。

池袋側の日中の運転系統は池袋 - 豊島園・保谷(1時間に各4本)、渋谷・新木場 - 清瀬(1時間に各2本)となる。

このほか、野球開催日や12月秩父夜祭をはじめ沿線で開催されるイベントに合わせ、通常運行されない区間への延長運転や臨時停車が行われる。

2008年4月頃まで駅の案内表や案内では、「準急」以上の列車の各駅停車区間も含めて「各駅停車」「各停」として案内されていたが、列車に表示される種別表記は「普通」となっていた。だが、日立製作所で新造された30000系や東急車輛製造で更新工事が行われた新2000系に搭載されたフルカラーLED表示機において「各停」の表記がなされるようになったのを皮切りに、新旧2000系・新宿線所属の6000系・9000系・20000系において幕交換やLED表示機のロム書き換えが行われ、「各停」の表記を行うようになった。

英文種別表記は、「普通」でも「各停」でも「Local」であるが、新字幕やLED表示機ではすべて大文字となっている。また、種別表示色は、旧字幕・新字幕・ロム書き換え前の6000系副都心線対応車に搭載されたフルカラーLED表示機においては紺色地に白文字、新2000系更新車・6000系副都心線対応車のロム書き換え後・30000系に搭載されたフルカラーLED表示機においては灰色地に白文字、3色LED表示機においては無点灯の地に橙色文字となっている。

なお、朝や夕方以降の一部の副都心線直通は副都心線内急行として運行される。この場合、種別の変更は快速・準急と同様に小竹向原で行われる。

車体のLEDは種別表示は変更しないが、駅のLEDは下りの各駅停車区間に入ると「Local」に変更され、車内のLEDは下りの各駅停車区間に入ると「この電車は○○行きです」に変更される(東京地下鉄所有車両を除く)。尚、千鳥停車区間は「急行(快速・準急)○○行き」である。

廃止された種別

ハイキング急行

横瀬駅イベント開催時の臨時列車のヘッドマークとして付けられていた

池袋 - 吾野間で休日運転されていた急行「正丸」「伊豆ヶ岳」が前身で、1969年の西武秩父線開業に伴い西武秩父まで延長された際に「奥秩父」「奥武蔵」の愛称に改称されたのが起源となる。停車駅は「奥秩父」が池袋 - 所沢 - 飯能 - 吾野 - 正丸 - 芦ヶ久保 - 西武秩父で、「奥武蔵」は飯能 - 西武秩父間が各駅停車。これらの列車は、当初は「ハイキング急行」もしくは「不定期急行」と呼ばれており、ヘッドマークも掲出されていたが、1973年の改正で「奥秩父」が消滅。さらに1980年には快速急行に種別が変更。愛称名も1980年代後半には使われなくなった。

通勤快速

1988年に登場し、平日朝ラッシュ時上り1本のみ設定されていた。設定当初は所沢 - 池袋間での運転で、この区間で急行の続行運転を行っていた。後に小手指始発に繰り下がり、1993年12月6日のダイヤ改正時に飯能始発に、1998年3月26日のダイヤ改正で再び小手指始発となり、同時に東久留米にも停車するようになったが、2001年12月のダイヤ改正で消滅した。

英文種別表記は「Rapid」で快速と同じだった。また、種別表示色は旧字幕では「通勤」が白色地に水色の文字、「快速」が水色地に白文字であった。また、3色LED表示機では無点灯の地に緑色の文字で、「準急」や「快速」と同じであった。なお、近年新2000系などで更新された新字幕では、「通勤快速」は削除され、「拝島快速」に変更されている。また、表示できるスペースに限りがあるとき、「通快」と略された。

途中停車駅の変遷
1988年12月5日改正(運転開始):所沢 - 大泉学園 - 池袋
1992年12月14日改正:小手指 - 所沢 - 大泉学園 - 池袋
1993年12月6日改正:飯能 - 入間市 - 小手指 - 所沢 - 大泉学園 - 池袋
1998年3月26日改正 - 2001年12月15日改正(廃止):小手指 - 所沢 - 東久留米 - 大泉学園 - 池袋

区間準急

池袋 - 練馬間のみを通過運転する種別で、平日の朝の上下列車に設定された。1998年3月26日のダイヤ改正で有楽町線直通列車設定で池袋駅への直通列車が大幅に減少した中村橋駅富士見台駅練馬高野台駅から池袋駅への利便を図るために設定されたが、2003年3月12日のダイヤ改正で消滅した。

運転区間は池袋 - 所沢・小手指・西武秩父間(シーズン時下りのみ)で基本的に10両で運転していたが、西武秩父駅行のみ小手指駅で前の2両を切り離していた。

種別表示色は、旧字幕では「区間」が黄色地に黒文字、「準急」が緑色地に白文字であった。また、3色LED表示機では、無点灯の地に緑色の文字で、「快速」や「準急」と同じであった。なお、2000系などで交換された新しい字幕でも「区間準急」が削除されることはなく、黄緑色地となっている。また、表示できるスペースが限られるとき、「区準」と略していた。

現在でもダイヤが大幅に乱れて池袋線と有楽町線の直通を中止したときに、中村橋・富士見台・練馬高野台に停車する列車の本数が激減することを救済する目的で「準急」が練馬から「各停」に変更されることがあるが、「区間準急」としては案内されない。

使用車両

自社車両

新2000系や6000系が導入される1990年頃までは新宿線とは対照的に3ドア車の天下であった。現在では有楽町線・副都心線直通列車が大幅に増発されたことや101系が淘汰されていることもあって、4ドア車の比率が圧倒的に高くなっている。ただし、2008年6月14日ダイヤ改正以降は、10両編成として西武線池袋へ行くのは新2000系・新101系と301系・9000系・20000系・30000系が中心で、6000系は極僅かに見られるのみとなっていた。しかし、2010年3月ダイヤ改正で西武6000系の地下鉄直通運用における大幅な見直しが行われた結果、常時1 - 2本程度が西武線内運用へ入るようになった。 なお、新101系と301系・新2000系・30000系では8両と2両を連結した10両編成で運用されるが、原則として不定期に運転される通勤準急の西武秩父行きを除き、増解結は行われなず、原則10両固定編成としての扱いで運用される。

乗り入れ車両

東京地下鉄

東京地下鉄からの乗り入れ車両には10両編成と8両編成があり、10両編成は有楽町線直通と副都心線直通(主に副都心線内急行)で使用され飯能まで乗り入れる。一方、8両編成は副都心線直通(副都心線内各駅停車)で使用され、小手指まで乗り入れる(ただし、大部分は清瀬まで)。また8両編成は平日の夜に1本だけ準急小手指行きに充当される。原則として西武線池袋 - 練馬間には入らないが、夜間東長崎駅に留置される編成が存在するため、そのための回送運転の他[5][要出典]ダイヤ乱れによる運転整理で同区間を走行することがある。

過去の自社車両

501系以前の車両は省略。

  • 特急形車両
  • 通勤形車両
    • 旧101系
    • 701系
    • 411系
    • 2000系 - 新2000系導入前に、データ収集のため1990年1月のみ定期運用に就いていた(ただし、これ以降も野球開催時の新宿線から西武球場前への臨時列車や回送として入線している実績があるほか、車両トラブルのため2009年11月23日 - 11月24日の間に定期運用に就いていた)。
    • 601系
    • 551系
    • 501系(初代・2代)

過去の乗り入れ車両

東京地下鉄

東日本旅客鉄道(JR東日本)

女性専用車

女性専用車が以下の通り設定されている。

  • 平日朝7:30 - 9:30に池袋駅に到着する上り快速急行・急行・通勤急行・快速・通勤準急・準急の進行方向最後尾車両(実施区間は飯能 - 池袋間)
  • 平日朝7:20 - 9:20に小竹向原駅に到着する上り有楽町線副都心線直通列車の進行車両最後尾車両(実施区間は全区間。有楽町線・副都心線内は9:20を過ぎた時点で扱いが取りやめとなる)

ダイヤ乱れなどが発生した場合は、設定を取りやめる場合あり。

歴史

  • 1915年大正4年)
    • 4月15日 武蔵野鉄道が武蔵野線(JR武蔵野線とは別)池袋 - 飯能間 (44.2km) 開業。東長崎駅、練馬駅、石神井駅、保谷駅、東久留米駅、(旧)小手指駅、元狭山駅、豊岡町駅、仏子駅、飯能駅開業。所沢駅を川越鉄道と共用開始。
      • 開業当初の輸送人員は1日平均1,191人で、貨物輸送(1日平均102トン)を主した蒸気機関車による営業だった。
    • 8月 元狭山駅を三ヶ島村駅に改称。
  • 1917年(大正6年)
  • 1918年(大正7年)3月1日 (旧)小手指駅を西所沢駅に改称。
  • 1922年(大正11年)11月1日 池袋 - 所沢間電化(直流1,500V)、江古田駅開業。
  • 1924年(大正13年)
    • 6月11日 椎名町駅、中村橋駅、田無町駅、清瀬駅開業。
    • 11月1日 東大泉駅開業。
  • 1925年(大正14年)
  • 1926年(大正15年)
  • 1928年昭和3年)8月11日 池袋 - 練馬間複線化。
  • 1929年(昭和4年)
    • 3月20日 練馬 - 保谷間複線化。
    • 5月25日 上り屋敷駅開業。
    • 9月10日 飯能 - 吾野間(14.1km)開業、全線開通。
  • 1931年(昭和6年)
    • 4月1日 天覧山駅開業。
    • 12月10日 東飯能駅開業。
  • 1933年(昭和8年)
    • 3月1日 貫井駅を富士見台駅に、石神井駅を石神井公園駅に、東大泉駅を大泉学園駅に、三ヶ島村駅を狭山ヶ丘駅に、虎秀駅を東吾野駅に改称。
    • 4月1日 稲荷山公園駅開業。
  • 1936年(昭和11年)7月10日 桜台駅開業。
  • 1938年(昭和13年)
    • 2月19日 松井村駅開業。
    • 3月1日 松井村駅を所沢飛行場駅に改称。
  • 1940年(昭和15年)11月1日 所沢飛行場駅を東所沢駅に改称。
  • 1945年(昭和20年)
    • 2月3日 上り屋敷駅、東所沢駅、天覧山駅休止。
    • 4月1日 長江貨物駅開業。
    • 11月20日 下原貨物駅開業。
  • 1946年(昭和21年)2月14日 保谷 - 田無町駅(現・ひばりヶ丘駅)間複線化。
  • 1952年(昭和27年)3月25日 線路名称を池袋線に改称。
  • 1953年(昭和28年)
    • 1月15日 上り屋敷駅、黒須貨物駅廃止。
    • 3月10日 長江貨物駅を西武市場貨物駅に改称。
    • 3月20日 田無町 - 東久留米間複線化。
    • 9月26日 東久留米 - 清瀬間複線化。
  • 1954年(昭和29年)10月10日 天覧山駅廃止。
  • 1959年(昭和34年)
    • 5月1日 田無町駅をひばりヶ丘駅に改称。
    • 12月21日 清瀬 - 秋津間複線化。
  • 1960年(昭和35年)5月25日 秋津 - 所沢間複線化。
  • 1963年(昭和38年)9月1日 西武市場貨物駅廃止。
  • 1965年(昭和40年)11月5日 所沢 - 西所沢間複線化。
  • 1966年(昭和41年)
    • 5月16日 西所沢 - 狭山ヶ丘間に小手指ヶ原信号所開設。
    • 5月25日 西所沢 - 小手指ヶ原信号所間複線化。
  • 1967年(昭和42年)
    • 4月1日 豊岡町駅を入間市駅に改称。
    • 10月28日 小手指ヶ原信号所 - 武蔵藤沢間複線化。
  • 1968年(昭和43年)11月13日 武蔵藤沢 - 入間市間複線化。
  • 1969年(昭和44年)
    • 10月2日 仏子 - 笠縫信号所間複線化。元加治 - 飯能間に笠縫信号所開設。
    • 10月14日 西武秩父線開業、直通運転開始。
  • 1970年(昭和45年)11月20日 小手指ヶ原信号所を駅に変更し小手指駅開業。
  • 1975年(昭和50年)3月20日 入間市 - 仏子間複線化。
  • 1982年(昭和57年)12月20日 下原貨物駅廃止。
  • 1989年(平成元年)4月1日 秩父鉄道秩父本線へ乗り入れ開始。飯能駅で系統分割される。
  • 1994年(平成6年)12月7日 練馬高野台駅開業。
  • 1998年(平成10年)3月26日 西武有楽町線を介して帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)有楽町線と相互直通運転開始。
  • 2001年(平成13年)
    • 12月6日 池袋 - 飯能間で唯一残っていた単線区間(飯能駅構内の350m)が複線化、笠縫信号所廃止。
    • 12月15日 中村橋 - 練馬高野台間複々線化。
  • 2003年(平成15年)3月12日 練馬 - 中村橋間複々線化。
  • 2008年(平成20年)6月14日 西武有楽町線を介して東京地下鉄副都心線と相互直通運転開始。
  • 2010年(平成22年)4月1日 1枚のPASMO定期券で西武池袋線練馬 - 池袋間と西武有楽町線・東京地下鉄有楽町線・東京地下鉄副都心線練馬 - 小竹向原 - 池袋間が利用できる特殊連絡定期券「だぶるーと」の発売が開始される。
  • 2011年(平成23年)3月14日 同月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による発電所の停止に伴う電力供給逼迫のため、東京電力輪番停電(計画停電)を実施。これに伴い、この日から東京地下鉄有楽町線・東京地下鉄副都心線との相互直通運転・秩父鉄道秩父本線との直通運転が休止され、特急レッドアローの運転が休止される。
  • 2011年(平成23年)4月1日 東京地下鉄有楽町線・東京地下鉄副都心線との相互直通運転および特急レッドアローの運転が再開される。
  • 2014年(平成26年)度 練馬高野台 - 石神井公園間複々線化および練馬高野台 - 大泉学園付近高架化完成予定。

駅一覧

一部他路線も含まれるが、運転系統上運行されるものについてを記してある。

凡例
●:停車、|:通過、↑:上り方向通過(通勤急行のみ)、○:臨時停車(特急列車記事も参照)、◆:4月上旬 - 5月下旬・9月中旬 - 10月下旬 池袋発7:59の通勤準急は西武秩父まで延長(従来は所沢行)、∥:経由せず
路線名 駅名 駅間キロ 累計キロ 各停 準急 通勤準急 快速 通勤急行 急行 快速急行 特急 接続路線等 所在地
池袋線 池袋駅 - 0.0 東日本旅客鉄道山手線埼京線湘南新宿ライン
東武鉄道東上線
東京地下鉄○ 丸ノ内線 (M-25)・○ 有楽町線 (Y-09)・○ 副都心線 (F-09)
東京都 豊島区
椎名町駅 1.9 1.9  
東長崎駅 1.2 3.1  
江古田駅 1.2 4.3   練馬区
桜台駅 0.9 5.2  
西武有楽町線 小竹向原駅 1.2 - 東京地下鉄:○ 有楽町線 (Y-06)・○ 副都心線 (F-06)(ともに直通運転
新桜台駅 1.4 -  
池袋線 練馬駅 0.8 6.0 都営地下鉄○ 大江戸線 (E-35)
豊島線 豊島園駅 1.0 7.0 都営地下鉄:○ 大江戸線 (E-36)
池袋線 中村橋駅 1.5 7.5  
富士見台駅 0.8 8.3  
練馬高野台駅 1.2 9.5  
石神井公園駅 1.1 10.6  
大泉学園駅 1.9 12.5  
保谷駅 1.6 14.1   西東京市
ひばりヶ丘駅 2.3 16.4  
東久留米駅 1.4 17.8   東久留米市
清瀬駅 1.8 19.6   清瀬市
秋津駅 2.2 21.8 東日本旅客鉄道:武蔵野線新秋津駅 東村山市
所沢駅 3.0 24.8 西武鉄道:新宿線 埼玉県 所沢市
西所沢駅 2.4 27.2 西武鉄道:狭山線
狭山線 下山口駅 1.8 29.0  
西武球場前駅 2.4 31.4 西武鉄道:山口線
池袋線 小手指駅 2.2 29.4  
狭山ヶ丘駅 2.2 31.6  
武蔵藤沢駅 1.3 32.9   入間市
稲荷山公園駅 3.0 35.9   狭山市
入間市駅 0.9 36.8   入間市
仏子駅 2.9 39.7  
元加治駅 1.3 41.0  
飯能駅 2.7 43.7   飯能市
東飯能駅 0.8 44.5         東日本旅客鉄道:八高線
北飯能信号場 0.5 45.0          
武蔵丘信号場 1.5 46.5           日高市
高麗駅 2.0 48.5          
武蔵横手駅 2.8 51.3          
東吾野駅 2.5 53.8           飯能市
吾野駅 4.0 57.8          
西武秩父線
西吾野駅 3.6 61.4          
正丸駅 2.7 64.1          
正丸トンネル信号場 2.7 66.8           秩父郡
横瀬町
芦ヶ久保駅 3.4 70.2          
横瀬駅 4.0 74.2         秩父鉄道秩父本線長瀞方面直通運転)
西武秩父駅 2.6 76.8         秩父鉄道:秩父本線(三峰口方面直通運転)、秩父本線(御花畑駅)(※徒歩乗換 秩父市
  • 保谷駅は、一部が練馬区に跨っている。
  • 東久留米駅と清瀬駅の間で新座市を通るが、駅は設置されていない。
  • 秋津駅は、一部が清瀬市・所沢市に跨っている。
  • 元加治駅は、一部が飯能市に跨っている。
  • 準急・快速・急行は12月に秩父夜祭が開催される時と芝桜のシーズン時には西武秩父駅まで延長運転される。

廃駅・廃止信号所

  • 池袋線
    • 上り屋敷駅(池袋 - 椎名町間 1929年5月25日開業・1945年2月3日休止・1953年1月15日廃止)
    • 長江駅→西武市場駅(貨物駅 東長崎 - 江古田間 1945年4月1日開業・1963年9月1日廃止)
    • 松井村駅→所沢飛行場駅→東所沢駅(秋津 - 所沢間 1938年2月19日開業・1945年2月3日休止)
    • 下原駅(貨物駅 武蔵藤沢 - 稲荷山公園間 1945年11月20日開業・1982年12月20日廃止)
    • 黒須駅(貨物駅 豊岡町(現・入間市) - 仏子間 1917年12月16日開業・1953年1月15日廃止)
    • 笠縫信号所(元加治 - 飯能間 1969年10月2日開業・2001年12月6日廃止)
    • 天覧山駅(東飯能 - 高麗間 1931年4月1日開業・1945年2月3日休止・1954年10月10日廃止)
  • 西武秩父線
    • 東横瀬駅(貨物駅 芦ヶ久保 - 横瀬間 1996年4月1日廃止)

PASMO導入について

池袋線では、2007年3月18日からSuicaとの相互利用が可能なICカードPASMO」を導入しているが、自動改札機が設置されていない武蔵横手・東吾野・吾野の各駅は簡易ICカード改札機、その他の駅は自動改札機での対応となっている。

その他

  • かつては車内放送で池袋駅接続他社線の案内を一切行っていなかった。
  • 東吾野 - 吾野間に唯一の隧道(トンネル)鎌倉坂隧道が存在する。
  • 当線の営業キロは57.8キロだが、終点吾野駅の手前に58キロポストが打たれている。これは、池袋駅の起点側に線路を延長する形で特急専用のりばが設けられていることにより、実キロと営業キロとの間にずれが生じているため[要出典]である。
  • 複々線区間以外での立体交差化は、道路の地下化または高架化による単独立体化が主で、連続立体交差化は進んでいないため踏切が多い。
  • 現在、池袋 - 桜台間で8両から10両対応へホーム延長が行われており、池袋駅・東長崎駅・桜台駅ではすでに10両分が確保されている。
  • 1963年に日本の私鉄として初めて10両編成列車の運行を開始した[6]

脚注

  1. ^ 池袋線停車駅 (PDF)
  2. ^ 東京圏における主要区間の混雑率(31区間) 国土交通省、2009年7月8日閲覧。
  3. ^ 輸送力増強と安全輸送の強化-安全な鉄道を目指して-日本民営鉄道協会
  4. ^ この列車の折り返しが池袋19:25発の各停豊島園行となる理由として、椎名町 - 桜台間の最大有効長が8両編成であることによるものである。
  5. ^ 2010年現在、保谷駅では2面3線化の駅改良工事で一部の留置線が使用できなくなったことによる措置。
  6. ^ 西武グループ プロフィール(2008年度版ではp.35、同pdf版 (PDF) は19ページ目)

参考文献

関連項目

外部リンク