西武池袋線
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基本情報 | |||
国 |
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所在地 | 東京都、埼玉県 | ||
起点 | 池袋駅 | ||
終点 | 吾野駅 | ||
駅数 | 31駅 | ||
路線記号 | SI | ||
開業 | 1915年4月15日 | ||
全通 | 1929年9月10日 | ||
所有者 | 西武鉄道 | ||
運営者 | 西武鉄道 | ||
使用車両 | 使用車両の節を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 57.8 km | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
線路数 |
複々線(練馬駅 - 石神井公園駅間) 複線(池袋駅 - 練馬駅間、石神井公園駅 - 飯能駅間、北飯能信号場 - 武蔵丘信号場間) 単線(上記以外) | ||
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 自動閉塞式 | ||
保安装置 | ATS | ||
最高速度 | 105 km/h[1] | ||
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停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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池袋線(いけぶくろせん)は、東京都豊島区の池袋駅から埼玉県飯能市の飯能駅を経由して同市の吾野駅を結ぶ西武鉄道の鉄道路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はSI。
概要[編集]
新宿線と共に西武鉄道の主要幹線であると同時に東京圏の主要通勤路線の一つである。一方で、プロ野球試合やイベント開催時には西武ドーム(メットライフドーム)への、行楽期には秩父地方への、東京都心などからの観光輸送も担っている。歴史的経緯から西武鉄道の鉄道路線は池袋線系統、新宿線系統とその他の路線に大別でき、狭山線・豊島線・西武有楽町線の支線と西武秩父線を併せて「池袋線」と呼ぶことがある[2]。
特急と土休日のS-TRAIN、飯能駅 - 西武秩父駅方面間の普通列車が西武秩父線と直通運転をしている。吾野駅が線路名称上の終点ではあるものの、特急以外の一般列車の運転系統としては基本的に、池袋駅 - 飯能駅間、飯能駅 - 吾野駅( - 西武秩父線西武秩父駅)間で二分されている。また、西武有楽町線を経由して東京地下鉄(東京メトロ)有楽町線・副都心線、副都心線を経由してさらに東急電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との相互直通運転や、西武秩父線経由で秩父鉄道秩父本線への直通運転も行っている(新型コロナウイルス感染症の流行を受け、秩父鉄道直通は2020年4月13日から休止中[3][4])。
なお、飯能駅がスイッチバック駅であることや、特急や土休日のS-TRAIN以外は飯能駅で運転系統が二分されていることから、一部の鉄道関連書籍において「池袋駅 - 飯能駅間が池袋線、飯能駅 - 西武秩父駅間が西武秩父線」との記述が見られるが、これは誤りである。
路線データ[編集]
- 路線距離(営業キロ):57.8 km
- 軌間:1,067 mm(狭軌)
- 駅数:31駅(起終点駅含む)
- 電化区間:全線(直流1,500 V 架空電車線方式)
- 複線区間:
- 高架区間:桜台駅 - 石神井公園駅間 (5.4 km)
- 最高速度:105 km/h[1]
沿線風景[編集]
池袋 - 練馬[編集]
この区間は複線で、池袋駅から江古田駅までは地上を走っており、カーブが続く。線路の両側はずっと住宅地である。
西武鉄道の池袋駅は頭端式ホーム4面4線を有するターミナル駅。池袋駅の南側では、JR東日本の山手線を跨ぎながら急カーブで西向きに方向を変え、山手通りをくぐって椎名町駅に至る。
東長崎駅は島式ホーム2面4線で、この区間での各駅停車の待避駅となっている。
江古田駅の西側で環七通りをくぐり、高架に移行して桜台駅に至る。
西武有楽町線がトンネルから出た直後、練馬駅に到着する。練馬駅は2面6線構造となっており、外側ホームに地下鉄との直通列車が発着、内側ホームは池袋線の列車が発着する。最も外側の線路は通過線で、ホームは設置されていない。
練馬 - 石神井公園[編集]
練馬駅から石神井公園駅までは高架複々線となる。内側の線路は各駅停車用で、途中駅には島式ホームが設けられている。外側の線路は優等列車用で、途中駅にホームは設けられていない。
練馬を出た後は、練馬区役所が見えてくる。途中で豊島線が高架下へ分岐する。目白通りを跨いだ先には中村橋駅が見える。なお、目白通りの架道橋は高架複々線化前は線路が下、道路が上を走っていたが、工事完成後は線路が上、道路が下を走る、いわゆる「逆立体化工事」が一晩で行われた[5]。
中村橋駅を出ると、途中で練馬区立美術館と練馬第三小学校が見えており、そのすぐそばには富士見台駅が見える。この区間は互いに隣同士の駅が見えるほど駅間距離が短い。
富士見台駅を出ると、途中で環八通りを跨いで石神井東小学校を通過し、石神井川を越えると練馬高野台駅に着く。
練馬高野台駅を出ると笹目通りと交差し、石神井公園駅に到着する。
石神井公園 - ひばりヶ丘[編集]
石神井公園駅から大泉学園駅付近の区間は2015年1月まで高架化工事が実施された[6][7]。所々に畑が混じる住宅街を抜けて大泉高校・同附属中学校付近で右へカーブししばらくすると大泉学園駅に到着する。同駅は後述の狭山ヶ丘駅と同様に、池袋線の中でも特にホームがカーブしている駅である。
大泉学園駅を出てゆめりあの間を抜けてもしばらくカーブが続き、直線になると東京都道233号東大泉田無線(保谷街道)とほぼ平行して走る。保谷街道の踏切を越えると保谷駅に到着する。
保谷駅を出ると右手に保谷電留線が見える。保谷駅 - ひばりヶ丘駅間の保谷高校付近に大きなカーブがある。カーブが終わり直線になり、東京都道36号保谷志木線の踏切を過ぎると、ひばりヶ丘駅が見えてくる。ひばりヶ丘駅は改良工事中である。
ひばりヶ丘 - 所沢[編集]
ひばりヶ丘駅を出ると右にカーブし、落合川を渡る。次の東久留米駅まで住宅街がほとんどで、この区間は緩やかな下り勾配になっている。
東久留米駅を出ると、黒目川の橋を渡り、林や畑や住宅などの間を通り、埼玉県新座市に入り野火止用水を渡る。保守用の引き込み線が見えるとカーブし、新小金井街道を渡り、変則的な2面4線構造の清瀬駅に到着する。黒目川の河岸段丘をこえるため、東久留米駅から野火止用水まで直線で上り勾配になっている。
次の秋津駅までの間は直線が続き、沿線は住宅街や畑がほとんどである。空堀川を越えしばらくすると秋津駅に到着する。
秋津駅を出るとすぐにJR武蔵野線と交差し、マンションが見えてくるとカーブする。そして、柳瀬川を越えると新秋津駅付近からのJR連絡線と併走状態になり、所沢駅まで3線区間になる。カーブを抜けた後は広い丘やゴミ焼却場の煙突が見え住宅街を走る。大きな団地群が見え、所沢陸橋をくぐると大きな左カーブを曲がる。曲がるとすぐに右側に西武新宿線の線路が見え、所沢駅に到着する。所沢駅も現在改良工事中である。
所沢 - 小手指[編集]
所沢駅を出ると緩い坂を上り、右へ大きく曲がり、すぐに新宿線を跨いで、急カーブが続く。このあたりのカントは結構きつい。カーブが終わると次の西所沢駅までは直線が続く。この辺りは住宅街である。埼玉県道55号所沢武蔵村山立川線の踏切(所沢10号踏切)を過ぎてすぐ西所沢駅に到着する。
西所沢駅は狭山線の分岐駅で、駅東側の踏切の手前から分岐が始まっていて、複雑な分岐器が連続し、埼玉県道55号所沢武蔵村山立川線の踏切には4本の線路が交差している。同線のホームは曲がっており、すぐに南方に分岐する。
同駅を出るとガードがあり国道463号と立体交差し、非常に緩いS字カーブを走る。さらに東川を越えると沿線に六所神社や住宅街、畑が広がる。S字カーブが終わると上新井の大踏切(西所沢6号踏切)から小手指駅までは直線である。近年線路下に新所沢駅から国道463号所沢入間バイパス(小手指バイパス)につながる新所沢駅前通り線が立体交差で開通した(上新井跨道橋)。
小手指 - 入間市[編集]
小手指駅を出た列車は、右側に小手指車両基地を眺めながら進む。ここまで来ると車窓には武蔵野の面影残す雑木林や畑が住宅に混ざって見えてくる。また、天気の良い時には富士山が望めることがある。
貨物輸送時代の側線を残す狭山ヶ丘駅構内でカーブして進路を北に変える。この側線は深夜に車両が留置される。
ほどなく対向式ホームの武蔵藤沢駅が見えてくる。武蔵藤沢駅構内は、通常のバラスト軌道ではなく、コンクリートの省力化軌道で敷設されている。駅舎改良工事と共に、駅前は再開発された。
武蔵藤沢駅を出発して国道463号(行政道路)の建武橋の下をくぐり過ぎると、ひたすら航空自衛隊入間基地(とその跡地)の中を通り抜ける。車窓東側には、自衛隊の航空機を多数眺めることができる。かつてはここに、自衛隊への物資輸送のための下原駅という貨物駅が設置されていた。
稲荷山公園駅は狭山ヶ丘駅と同様にホームが大きくカーブしている。
稲荷山公園駅を出発するとほどなく入間市駅に到着する。毎年11月3日の入間航空祭開催時は同駅折り返し列車が運行される。なお、入間市駅には上下線間の亘り線が存在しないため、折り返し列車は次の仏子駅の中線を利用して折り返す。また、米軍ジョンソン基地(現入間基地)跡地の影響により、入間市駅を過ぎるまでは市街地を一望できない。
入間市 - 飯能[編集]
入間市駅を出ると列車は築堤の上を走り、国道16号線と霞川を渡る。一瞬ではあるが、入間市市街地が望め、駅前の高層マンションや各種商業施設(コナミスポーツ、丸広百貨店、i-potなど)が望める。霞川を渡り終えるとすぐ切り立った崖に沿って、急カーブを描きながら走る。そのため進行方向右側の眺めは大変良く、ほんの一瞬だが、車窓の窓一面を空が占める。
崖を下ると黒須貨物駅の跡を通り抜け、国道299号バイパス、圏央道をくぐり、仏子駅に到着する。この区間は進行方向左側に加治丘陵が見えるため緑に溢れている。また、線路が直線的なため、比較的高速で走る。
待避・折り返し用の中線がある仏子駅を出発すると、築堤を走り、右側に大きな団地を眺めつつ、入間川を渡る。この入間川橋梁は池袋線の橋梁の中で最も長い。入間川を渡る際、進行方向左側には使用されていない旧入間川橋梁が錆びた姿を晒している。また、北側の河原ではかつてアケボノゾウの足跡化石が見つかったことがある。
入間川橋梁を渡りきると2009年8月に再有人化されるまで池袋線唯一の無人駅であった元加治駅に到着する。同駅からはかつて入間川に向かう貨物線が伸びていた。駅前は駿河台大学へのスクールバスが発着するのみで、普段は閑散としている。
元加治駅を出ると畑と住宅地の中を走り、やがてJR八高線と交差し、くぐり抜けると上下線が分かれる。変電所が見えてくる辺りで未成線となった短絡線の建設予定地が分かれていく。この辺りでは、緩いカーブを描きながら、高速で走行する。しばらく行くと、東飯能駅方面からの単線の線路が合流し、飯能駅に到着する。
飯能 - 吾野[編集]
飯能駅で運転系統は二分されている。飯能駅から吾野駅方面に進行するには方向転換が必要となるため、特急などの飯能駅以西への直通列車は、同駅で進行方向を変えて東飯能駅へと向かう。
吾野駅方面へ進路をとると、所沢方面の複線の線路と分岐して単線となり、北向きに急カーブで進路を変え、東飯能駅に入る。ホームの西側には線路一本分の土地があり、飯能短絡線(前述)との合流用とされていた。今後この土地を使う予定は無い。東飯能駅は八高線との乗り換え駅だが、飯能駅より圧倒的に利用者が少ない。その上、西武とJRの改札は分離されていて、乗り換えるには一旦改札口を出る必要がある。平日の朝夕ラッシュ時には八高線との乗り換え客で賑わうが、土曜・休日・平日早朝にはハイキング客が改札を出入りする光景も見られる。
東飯能駅を出ると線路は再び急カーブとなり、北西に進路を変える。カーブを抜けてすぐのところにある北飯能信号場から再び複線となる。武蔵丘信号場から線路は再び単線となり、武蔵丘車両検修場に分岐する。この区間が複線なのは武蔵丘への回送列車が通り運転本数が多くなるからである[8]。
吾野駅に到着する直前に池袋線では唯一のトンネルである鎌倉坂隧道 (223 m) を通る。
なお同区間は発車メロディの設備がないため、車掌乗務列車では車掌の手笛による出発合図が行われる。
運転[編集]
池袋線の運転系統は飯能駅を境に池袋駅 - 飯能駅間と西武秩父線を含む飯能駅 - 西武秩父駅間の2つに分かれている。池袋駅 - 西武秩父駅間を直通運転するのは特急「ちちぶ」のみである。以下では主に池袋駅 - 飯能駅間について述べる。飯能駅 - 吾野駅間は「西武秩父線」の項も参照のこと。
基本的に速達列車が途中駅から各駅停車となる郊外電車型の停車パターンである。各駅停車は日中1時間あたり1本の池袋駅 - 飯能駅間の列車以外は、基本的に池袋駅 - 豊島線豊島園駅、石神井公園駅、保谷駅、清瀬駅、所沢駅、小手指駅、狭山線西武球場前駅のいずれかの駅との間の運転であるため、小手指駅 - 飯能駅間は急行・快速・準急が各駅停車の役割を果たす。
速達列車であっても下り列車で以遠各駅停車となる区間では、「各駅停車」として案内されている(後述)。
平日朝ラッシュ時は、速達列車の停車駅を千鳥配置にする千鳥停車を採用することで、各列車の混雑を分散するように配慮されている。そのため、多様な停車パターンの多数の列車種別が運転されている。
飯能駅では西武秩父方面の普通電車と池袋駅発着の急行、準急または副都心線直通の快速急行との相互接続が考慮されている。また練馬駅では原則として副都心線・有楽町線直通電車と池袋駅 - 豊島園駅間の普通電車との接続が考慮されている。
臨時列車[編集]
- 西武ドーム(最寄駅:狭山線西武球場前駅)
- 羊山公園の芝桜(最寄駅:西武秩父線横瀬駅・西武秩父駅)
- 4月頃の花の見頃に臨時列車運転。
- 横瀬車両基地(最寄駅:西武秩父線横瀬駅)
- 「西武トレインフェスティバルin横瀬」などイベント開催時に臨時列車運転。
- 巾着田の曼珠沙華(最寄駅:高麗駅)
- 9月頃の花の見頃に臨時列車運転・特急臨時停車。
- 武蔵丘車両検修場
- 6月の「西武・電車フェスタin武蔵丘車両検修場」などイベント開催時に検修場への臨時列車運転。
- 航空自衛隊入間基地の「入間航空祭」(最寄駅:稲荷山公園駅)
- 開催日の11月3日に特急臨時停車や入間市駅始発・終着の臨時列車運転。
- 秩父夜祭(最寄駅:西武秩父線西武秩父駅)
- 12月3日の大祭にあわせ臨時列車運転。
このほか、2016年4月17日より、西武4000系1本 (4009F) を改造した「旅するレストラン 52席の至福」が、土曜・休日を中心に年間100日程度、池袋駅または西武新宿線西武新宿駅から西武秩父駅まで1往復運行される[9][10]。ただし、所要時間は通常と比べて長くなっている。2017年以降は、夕方のみ池袋線池袋駅から飯能方面へ向かい、池袋駅へ戻ってくるコースも用意された。
他社線との直通運転[編集]
- 秩父鉄道方面
- 池袋線から西武秩父線を経由して秩父鉄道秩父本線に乗り入れている。いずれも飯能駅発着で、平日は1本、土休日は2本運行される。
- 西武秩父駅経由で三峰口駅に乗り入れる系統と秩父鉄道線御花畑駅経由で長瀞駅(2007年春の改正までは寄居駅まで)に乗り入れる系統があり、いずれも西武鉄道から秩父鉄道への片乗り入れ運転である。
- 2020年4月13日より、新型コロナウイルス感染拡大防止のため直通運転を中止している[3][4]。
- 2021年3月13日のダイヤ改正で平日の直通運転を廃止し、土休日のみの直通運転となる[11]。
- 地下鉄有楽町線方面
- 練馬駅から西武有楽町線を経由して東京メトロ有楽町線新木場駅まで相互直通運転を実施している。日中は池袋線内は保谷駅・小手指駅発着で1時間あたり各2本で小手指発と保谷着は準急、それ以外は各駅停車で運転される。西武ドームでのイベント開催時には狭山線西武球場前駅発着の列車も運転される。
- 飯能駅発着の列車は平日は朝1本、夕方1本の到着列車、休日は朝1本発着と夕方3本の到着列車のみである。
- 2017年3月25日より着席保証列車「S-TRAIN」が運行されており、平日のみ豊洲方面と所沢駅(下りは小手指駅まで)を結んでいる。
- 地下鉄副都心線・東急東横線・みなとみらい線方面
- 練馬駅から西武有楽町線・東京メトロ副都心線・東急東横線を経由して横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅まで相互直通運転を実施している。副都心線に直通する列車はすべて東横線・みなとみらい線まで直通して武蔵小杉駅・菊名駅・横浜駅および元町・中華街駅発着となり、渋谷駅など副都心線内発着の列車は設定されない。
- 池袋線内は小手指駅・飯能駅発着の快速急行(練馬駅に停車、副都心線内急行、東横線・みなとみらい線内特急)と石神井公園駅・保谷駅発着の各駅停車(副都心線内各駅停車、東横線・みなとみらい線内各駅停車)が日中1時間に1本ずつ運転されている。これにより西武の車両は初めて神奈川県内でも運転されることになった。
- 西武ドームでのイベント開催時には狭山線西武球場前駅発着の列車も運転される[12][13]。その際、快速急行小手指駅行きを西武線内は快速として運転し、ひばりヶ丘駅で保谷駅から回送される同駅始発の快速急行小手指駅行きに乗り継ぐパターンが組まれ、ひばりヶ丘駅で快速急行小手指駅行きを待ち合わせる各停小手指駅行きは清瀬駅で快速西武球場前駅行きの待ち合わせとひばりヶ丘駅始発の快速急行の通過待ちをする。これは、西所沢駅に快速急行が停車しないことによるものであり、『西武時刻表』第25号で該当する列車に注釈がつけられている。
- 2014年より、入間基地航空祭開催時は一部の小手指駅発着列車を入間市駅または飯能駅発着に延長するほか、最寄りの稲荷山公園駅を快速急行は通過するため、西武線内は快速急行ではなく、入間市駅行きと飯能駅行きは快速・準急、飯能駅発と入間市駅発は急行として運行される。かつては仏子駅発着も設定されていたが、現在は入間市駅発着に短縮されている。
- 2016年よりFライナーが設定された。また、東急車10両編成の運用が変更され、回送で武蔵丘信号場まで乗り入れるようになった。
- 2017年3月25日より着席保証列車「S-TRAIN」が設定されており、休日のみ元町・中華街方面と所沢駅・飯能駅・西武秩父駅を結んでいる。
- なお東急電鉄と相模鉄道は2022年度下期の開業を目指し、東横線の日吉駅から綱島駅・新横浜駅・羽沢横浜国大駅を経て、相鉄線西谷駅までの間に約10kmに及ぶ「相鉄・東急直通線(仮称)」という連絡線を建設し、それを介した東急と相鉄の相互直通運転を計画しているが、詳細は未定である。
- また、空港連絡鉄道として検討が進められている蒲蒲線が開通すれば、東横線多摩川駅から東急多摩川線経由で京急蒲田駅方面まで直通運転が可能となる[14]。
運行本数[編集]
2020年3月14日ダイヤ改正時点での日中1時間あたりの運行本数は以下のようになっている。なお、※印を付した吾野駅 - 西武秩父駅間は西武秩父線であるが、上述のように、運行系統は飯能駅 - 吾野駅間と一体化しているため、まとめて記す。
種別\駅名 | 池袋 | … | 練馬 | … | 石神井公園 | … | 保谷 | … | 所沢 | 西所沢 | 小手指 | … | 飯能 | … | 吾野 | ※ | 西武秩父 | 備考 | |||||||||
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運行範囲 | 特急 「ちちぶ」 |
1本 | |||||||||||||||||||||||||
特急 「むさし」 |
1本 | 土休日のみ、 上りは14時以降・下りは15時以降より運転 | |||||||||||||||||||||||||
快速急行 (Fライナー) |
元町・中華街← | 1本 | |||||||||||||||||||||||||
元町・中華街← | 1本 | ||||||||||||||||||||||||||
急行 | 3本 | ||||||||||||||||||||||||||
準急 | 1本 | ||||||||||||||||||||||||||
2本 | |||||||||||||||||||||||||||
新木場← | 2本 | 2本 | 下り保谷止まり、上り小手指始発 各停と合わせて新木場 - 小手指間に4往復を運行 | ||||||||||||||||||||||||
各停 | 4本 | →豊島園 | |||||||||||||||||||||||||
元町・中華街← | 1本 | ||||||||||||||||||||||||||
新木場← | 2本 | ||||||||||||||||||||||||||
元町・中華街← | 1本 | ||||||||||||||||||||||||||
新木場← | 2本 | 上りのみ運転(下りは準急) | |||||||||||||||||||||||||
1本 | |||||||||||||||||||||||||||
平日2本・土休日1本 | |||||||||||||||||||||||||||
土休日1本 | →西武球場前 | 平日は1日で下り1本のみ | |||||||||||||||||||||||||
新木場← | 2本 | 下りのみ運転(上りは準急) | |||||||||||||||||||||||||
1本 | |||||||||||||||||||||||||||
2本 |
列車種別[編集]
現在の種別[編集]
特急[編集]

池袋駅 - 飯能駅・西武秩父駅間を運転する有料特急。平日の定期列車で唯一西武秩父線への直通運転を行う種別であり、池袋駅と西武秩父駅の間を最短77分で結ぶ。以下の列車が運転されており、2020年3月14日のダイヤ改正以降は全て8両編成の001系で運行されている[15]。
- 「ちちぶ」:池袋駅 - 西武秩父駅間の運転
- 「むさし」:池袋駅 - 飯能駅間の運転(2016年3月26日ダイヤ改正以降、池袋22:30発「むさし47号」は金曜日のみ西武秩父駅まで延長運転)
- 「ドーム」:池袋駅 - 西武球場前間駅の運転(臨時列車 埼玉西武ライオンズ主催試合開催時運転)
昼間は「ちちぶ」が毎日1時間に1本運転されているが、平日下りは16時以降、土休日の上りは14時以降・下りは15時以降より「むさし」も運転されている。池袋駅では特急専用ホーム(番線は『特』)から発車する。夏休みなどは一部列車がかつての停車駅である芦ヶ久保駅、11月3日の入間基地航空祭開催時に稲荷山公園駅、9月の巾着田の曼珠沙華シーズンに高麗駅へ臨時停車する。
なお、1976年から1993年12月5日までは西武新宿駅 - 西武秩父駅間の運転、1993年12月6日から2003年3月11日までは池袋駅 - 西武秩父駅間の運転(入間市駅は通過)の「おくちちぶ」が存在した。また、飯能駅行きの「むさし」を延長運転し西武秩父駅行きとした「むさし」が臨時ながら設定されていたこともあるが、2016年3月26日実施のダイヤ改正で金曜日のみ池袋駅発22時台の飯能駅行き「むさし」1本が西武秩父行きに延長された。
路線図で示される種別カラーは赤色■で、英文種別表記は「Ltd. Exp.」。列車番号は一桁か二桁が与えられる。
S-TRAIN(エストレイン)[編集]
40000系を使用する西武鉄道初の有料座席指定列車で、平日は通勤輸送を目的に東京メトロ有楽町線豊洲駅 - 小手指駅間、土休日は観光輸送を目的に横浜高速鉄道みなとみらい線・東急東横線・東京メトロ副都心線を経由して元町・中華街駅 - 所沢駅・小手指駅[16]・飯能駅・西武秩父駅間で運行する[17]。
快速急行[編集]
副都心線直通系統[編集]
料金不要の列車では最速達種別となる列車で、日中に飯能駅・小手指駅(ただし、野球開催時は快速西武球場前駅行きに変更される列車もある)から西武有楽町線経由で副都心線(一部有楽町線)へ直通する。
副都心線方面は平日上りと土休日下りのそれぞれ1本以外は「副都心線内急行・東横線内特急」で運転され、2016年3月26日のダイヤ改正以降このパターンの列車は「Fライナー」の愛称が付いている。有楽町線方面は地下鉄内各駅停車で下りのみ1日2本設定されている。ダイヤ乱れによる運用変更などにより上り列車が運転される場合もある。
池袋線池袋駅発着の快速急行および急行・通勤急行(後述)が練馬駅を通過するのに対し、地下鉄線直通の快速急行は急行・通勤急行より速達の種別でありながら保安装置の切り替えおよび池袋線池袋方面との接続の利便性を図るため練馬駅に停車する(所沢以東で比較すると、練馬駅に停車する分、池袋駅発着の急行と比べるとあたかも下位種別であるかのように見える逆転現象が起きている)。池袋線池袋方面との接続は、2016年3月26日ダイヤ改正以降、上下とも練馬駅で10両編成の準急(ただし、土休日ダイヤの一部は8両編成の準急)と接続する形がとられた(運転開始当初の下りは石神井公園駅・上りは練馬駅で行われ、下りは所沢・飯能行きの準急、上りは西武球場前発および保谷発の各駅停車に接続していた)。また、小手指駅発着の列車は小手指駅で飯能駅発着の各駅停車に接続するが、2019年3月16日改正以降は小手指発の上りの一部列車が時刻変更などによりできなくなっていた飯能駅発着の各駅停車との接続が、2020年3月14日ダイヤ改正以降は改善された。併せて西武有楽町線新桜台駅は通過する。なお2019年の改正以降、土曜・休日ダイヤのみ所沢始発の上り快速急行が2本設定されたが、このうちの1本はひばりヶ丘駅で後続の特急列車に追い抜かされる。また、所沢駅終着のFライナーも平日午後に1本設定された。
路線図で示される種別カラーは紫色■で、英文種別表記は「RAPID EXP.」である。また、2008年6月14日のダイヤ改正に備えて新101系・新2000系・6000系・9000系・20000系・30000系の通勤車両全系式で、字幕式行先表示器の交換やLED式行先表示器のROM書き換えが実施された。旧字幕では「快速」部分が水色地に白文字、「急行」部分が赤色地に白文字となっていたが、新字幕及びフルカラーLED表示器では紫色地に白文字、3色LEDでは無点灯の地に赤文字の表記となっている。なお2016年3月26日以降、「Fライナー」として運転される列車で東急車と西武車は紫色地に緑のFと白文字で表示される。またLED表示器などで表示できるスペースが限られる場合は「快急」と略される。列車番号は1000番台が与えられる。
池袋駅発着系統[編集]
副都心線直通系統とは異なり、練馬駅を通過する。2020年3月14日改正時点では飯能発池袋行が通勤形車両10両編成で平日朝に上り2本設定されている。石神井公園駅で有楽町線直通各駅停車新木場行に連絡する。また土休日の夕方には通勤形車両8両編成で上り西武秩父発池袋行が1本設定されている。
池袋駅発着および西武秩父線直通系統の快速急行は、長らく平日は朝ラッシュ時と昼間を中心に池袋駅 - 飯能駅間で特急の補完的な列車として、土休日は行楽列車として秩父方面の列車が数多く運行されていた。
しかし、2013年3月16日改正で副都心線直通の快速急行が設定された一方、平日日中の池袋駅発着の快速急行は全て急行へ格下げされ、土曜・休日の秩父鉄道方面の列車も朝下り2本(4000系による運用、その池袋送り込み上り列車は快速急行から回送に変更)と夕方1本(通勤形車両による運用、西武秩父発)に減便(上りの秩父鉄道からの直通列車は急行に格下げ、飯能駅で副都心線直通の快速急行に接続)され、池袋駅発着の快速急行は激減した。
2020年3月14日のダイヤ改正で、秩父鉄道線直通の快速急行が池袋駅 - 飯能駅間運行の急行に置き換わる形で廃止され、秩父鉄道直通列車は全て飯能駅 - 長瀞駅・三峰口駅間での運行となるため[18]、池袋発の定期快速急行列車及び池袋駅 - 飯能駅間における4000系の定期旅客運用は改正前最後の休日となる同年3月8日をもって終了した[19]。
急行[編集]
池袋線の中心的種別で、池袋駅 - 飯能駅間で終日運行されるほか、夜間上りの一部には小手指発池袋行きもある。また野球開催時は、西武球場前駅発池袋駅行きの列車も設定される。平日朝の下り2本は所沢駅で、平日日中の下りは入間市駅で、全日夜の下りと土休日飯能17時発の上り1本は入間市駅でそれぞれ特急の待ち合わせ、朝の上り2本は小手指駅および石神井公園駅で特急の通過待ちを行う。10両編成の運転が多いが、終着駅での折り返し前または後が各駅停車になる場合は、8両編成での運転となる。
なお、定期列車としては西武有楽町線を経由して副都心線・東急東横線方面に直通する列車は存在しないが、臨時列車として設定されることがある(定期列車として設定されている快速急行を種別変更している[注釈 1])。この場合、通常の急行は通過する練馬駅は停車することになる。
2020年3月14日のダイヤ改正で、秩父鉄道線直通の快速急行・急行は池袋駅 - 飯能駅間運行の急行と飯能駅 - 長瀞駅・三峰口駅間運行の秩父鉄道線直通の各駅停車に置き換わる形で廃止され、秩父鉄道直通列車は全て飯能駅 - 長瀞駅・三峰口駅間での運行となるため[18]、同時に池袋発の急行列車の飯能駅以西への運行及び池袋駅 - 飯能駅間での急行列車の4000系による定期運用は終了した。
1990年に飯能駅で系統が分割されるまでは西武秩父駅まで運転する列車が多数あったが、系統分割後は大幅に減らされた。
駅構内の路線図で示される種別カラーは橙色■で、英文種別表記は「EXP.」である。旧字幕ならびにフルカラーLEDでは赤色地に白文字で、新字幕では橙色地に白文字で、3色LEDでは無点灯の地に赤文字で表記される。列車番号は2000番台が与えられる。
通勤急行[編集]
略称は「通急」。平日朝上りのみ、10両編成を用いてすべて飯能発池袋行きで6本運転される。急行と共に千鳥式運転を行い、飯能駅 → 所沢駅間は各駅に停車し、所沢駅を出ると東久留米駅・保谷駅・大泉学園駅・石神井公園駅の順に停車するが、急行停車駅のひばりヶ丘駅は通過する。飯能発7時台の1本は石神井公園駅で特急の通過待ちを行う。全ての列車が保谷駅・大泉学園駅・石神井公園駅で、ひばりヶ丘駅で追い抜いた有楽町線直通新木場行(各停または準急)に接続するほか、3本が石神井公園駅で始発の各停池袋行に、1本が石神井公園駅で副都心線直通快速元町・中華街行に接続する。
ダイヤそのものは1970年代から既に存在していたが、当時の池袋線関係の列車種別は平日の定期ダイヤの場合だと「特急・急行・準急・各駅停車」のみだったため、現在の「通勤急行」という種別が設定される前は「ひばりヶ丘駅には停車しない急行」や「朝だけ東久留米駅・保谷駅・大泉学園駅に停まる急行」といった表現で利用者は解釈していた(当初は石神井公園駅も通過)。
路線図で示される種別カラーは黄色■で、英文種別表記は「COM.EXP.」である。表示色は、旧字幕では「通勤」が白色地に赤文字、「急行」が赤色地に白文字となっており、新字幕では黄色地に黒文字で、3色LEDでは無点灯の地に赤文字、フルカラーLEDではオレンジ色地に黒文字で表記される。表示できるスペースに限りがあるときは、「通急」と略される。列車番号は2500番台が与えられる。
快速[編集]
朝・夕方に池袋駅発着および西武有楽町線経由で有楽町線・副都心線(東横線・みなとみらい線)直通で設定されている系統。副都心線直通としては通勤種別としてFライナー快速急行に代わって運転される。副都心線内は主に通勤急行(明治神宮前駅通過)、東横線・みなとみらい線内は主に通勤特急(日吉駅・馬車道駅・日本大通り駅停車)として運転されている。主に他の種別を補完する形で運転されている。上下線ともに基本的に池袋駅・小竹向原駅 - 所沢駅間は先着するが、上りの一部列車は清瀬駅で特急や快速急行の通過待ちを行う。
池袋駅発着は設定時から長年、平日夕方時の下りに池袋駅 - 小手指駅間で運転されていた。2010年3月ダイヤ改正で土休日の夕方以降の下りは23時台の3本を除いて急行または準急に編入される形で廃止された(ただし、2013年3月改正で復活)うえ、土休日は池袋駅 - 西武球場前駅間運転の列車も設定された(池袋駅 - 所沢駅間は通年運転、所沢駅 - 西武球場前駅間は冬季以外に運転だが、2010年3月改正から後者も通年運転)。2012年6月30日のダイヤ改正では夕方下りの通勤準急を格上げする形で[20]1時間2本から4本へ増発されたが、上りは夜間の所沢発21時以降の列車が準急に格下げされている。
一方、地下鉄線直通は2001年12月のダイヤ改正から停車駅に練馬駅が加えられたことで飯能駅発着の有楽町線直通列車の中心的種別として終日運転となった。その後、2008年6月14日の副都心線開業と同時に多くが副都心線渋谷駅発着へシフトしたが、2013年3月16日改正で日中の副都心線直通の快速が快速急行へ格上げされたため(ただし、野球デーゲーム開催時は一部の小手指駅発着の快速急行が西武球場前発着の快速で運転される)、池袋駅発着を含め再びラッシュ時中心の種別に戻っている。なお、東急東横線・みなとみらい線の相互直通運転開始発表当初のプレスリリースには、西武線内快速 - 副都心線内急行 - 東横線・みなとみらい線内特急という形態となっていた。また、土休日夕方時の運転が3年ぶりに復活し、池袋方面からは小手指駅行き、地下鉄からは(元町・中華街駅発または新木場駅発)飯能駅行きが各2本ずつ運転されている。同時に後者では練馬駅で準急の接続が復活している。さらに2017年3月25日ダイヤ改正では、土休日ダイヤで池袋駅発17時台の準急所沢駅行きを快速飯能駅行きに変更させたほか、一部の上り列車で特急の時刻変更及び「S-TRAIN」運転開始に伴い、Fライナー快速急行を快速に格下げする形で増加している。それ以降のダイヤ改正においても当種別の増減を繰り返している。
路線図で示される種別カラーは濃い水色■で、英文種別表記は「RAPID」である。表示色は旧字幕でも新字幕でも水色地に白文字だが、両者では若干濃さに違いがみられる。また、フルカラーLED表示器でも水色地に白文字、3色LED表示機では無点灯地に緑文字で表記される。列車番号は3000番台が与えられる。
通勤準急[編集]
略称は「通準」。平日朝上りのみ、10両編成を用いてすべて小手指発池袋行きで6本運転される。快速と千鳥停車となっており、小手指駅 - 大泉学園駅間の各駅と練馬駅に停車し、準急および快速停車駅の石神井公園駅は通過となる。副都心線の開業で一部の快速が副都心線直通へ移行したため、その接続確保のために練馬駅にも停車する。ひばりヶ丘駅で急行などと待ち合わせをする(長年、池袋発の下りでは当列車が発車する2分後に急行が発車していた)。
この種別の運転される時間帯は、池袋行きの準急は運転されない。有楽町線・副都心線直通のみ準急として運転される。
1980年3月17日のダイヤ改正で新設。設定当初の運転区間は池袋駅 - 清瀬駅間で、1990年以降所沢駅・小手指駅へと延長された。かつては飯能駅発の朝の上り1本のみ、また野球開催日には所沢駅行きを延長する形で西武球場前駅行きが、さらに平日の朝1本は西武秩父駅行きが運転されていた。下りは運行開始当初は17 - 19時台に1時間4本運転され、2005年3月17日のダイヤ改正では平日朝の時間帯に、2008年6月14日のダイヤ改正では21時台までそれぞれ運転時間帯が拡大されたが、2012年6月30日のダイヤ改正で下りの通勤準急は全て廃止となり、準急や快速に置き換えられた[20]。
路線図で示される種別カラーは青色■で、英文種別表記は「COM.SEMI EXP.」である。表示色は、旧字幕では「通勤」が白色地に緑文字、「準急」が緑色地に白文字となっており、新字幕及びフルカラーLED搭載車では青色地に白文字、3色LED表示機では無点灯地もしくは黒地に緑文字で表記される。表示できるスペースに限りがあるときは、「通準」と略される。列車番号は4600番台が与えられる。
準急[編集]
終日池袋駅 - 所沢駅・飯能駅間で運転されるほか、朝や夕方には池袋駅 - 西武球場前駅・小手指駅間や有楽町線・副都心線直通列車も運転される。平日ラッシュ時の副都心線直通優等列車が主に快速で運転されるのに対し、土休日は主に準急として運転される。下り(副都心線北行)は副都心線急行あるいは通勤急行、東横線・みなとみらい線急行以上の列車が多いが、上り(副都心線南行)の夕方以降は副都心線各駅停車の列車が多い。その多くは東横線・みなとみらい線内も各駅停車(8両編成)である。この時間帯は、池袋線内各駅停車の一部が副都心線・東横線・みなとみらい線内で速達運転する。所沢駅・小手指駅発着は野球開催時には西武球場前駅発着として延長運転または立て替えされる。地下鉄線直通列車は全列車が小竹向原駅で種別を変更し、有楽町線内では各停として、副都心線内では急行または各停として運行される。また、平日朝の小手指駅行き1本が西武秩父駅行きとして延長運転する日があり、その場合は小手指駅で前2両を切り離す形となっていたが、2016年3月26日改正で池袋駅発8時台の各駅停車小手指駅行きが延長運転対象となったため消滅した。
早朝・深夜以外のほとんどの列車が練馬駅以西の待避駅で、特急・S-TRAIN・(Fライナー)快速急行・急行に抜かれる(昼間の下り準急は、日中1時間に1本が特急・快急・急行に抜かれるほか、土休日ダイヤの上り飯能駅発17時台の1本は入間市駅で特急待ち合わせ・小手指駅でFライナー快速急行の待ち合わせ、ひばりヶ丘駅で長瀞駅・三峰口駅始発急行の接続とS-TRAIN4号元町・中華街駅行きの通過待ちで計4本抜かれる)ため、速達列車としての役割は低い。
地下鉄線直通を含め10両編成の運転が基本であるが、急行・快速急行・快速と同様、車両運用の都合で折り返し前後が各駅停車になる場合や東横線・みなとみらい線内を各停で運転される場合は、8両編成で運転される。(特に土休夕方に設定されている西武球場前発着の列車に多い。)
なお、人身事故・各種トラブルなどでダイヤが乱れている場合、本来は通過する練馬高野台駅 - 中村橋駅間に停車する準急(=かつての区間準急)を運行する場合もある。
かつては清瀬・保谷発の準急池袋行きも定期ダイヤで少数ながら存在していたほか、1990年までは定期ダイヤで西武秩父駅まで運転する列車も存在していた。2019年3月16日ダイヤ改正で、このうち保谷発着列車は平日ダイヤの午前中のみ下り1本(新木場始発)が、清瀬発準急池袋行きは土日ダイヤの20時台1本がそれぞれ復活した。また2020年3月14日のダイヤ改正では、日中時間帯の新木場発保谷行きと小手指発の新木場行きが準急に格上げされた。1993年12月6日のダイヤ改正以前は練馬駅を通過しており、朝の上りと一時期存在した下り豊島園駅行きのみが練馬駅に停車していた。地下鉄線直通列車は、2008年6月から11月までの短い期間に有楽町線内準急(千川駅・要町駅は通過)の列車も設定されていた。
路線図で示される種別カラーは緑色■、英文種別表記は「SEMI EXP.」である。表示色は旧字幕でも新字幕でも緑地に白文字だが、両者では若干色合いに違いがみられる(新字幕の方が少し青緑に近い)。また、フルカラーLED表示器でも緑地に白文字、3色LED表示機では無点灯地に緑文字でと表記される。列車番号は4000番台が与えられる。
各駅停車[編集]

各駅に停車する。池袋駅発着の各駅停車は全て8両編成で運行されている[注釈 2]。有楽町線直通は全て10両編成、副都心線直通は大半が8両編成(自社所有の6000系・40000系は10両固定のため、副都心線8両の西武車運用はない)で運行される。朝夕などは副都心線直通でも10両編成で運転される場合もあり、この場合はホーム有効長の関係上、東横線・みなとみらい線は急行以上の種別で運転される。副都心線内を通勤急行または急行運転する列車もある。副都心線内で速達運転する場合は必ず10両で運転される。
飯能以北の系統は、飯能駅 - 西武秩父駅間運転の列車が大多数を占めるが、飯能駅 - 吾野駅間運転の列車が1往復設定されているほか、飯能駅 - 秩父鉄道線長瀞駅・三峰口駅間直通列車が平日に1往復、休日に2往復それぞれ設定されている。横瀬駅で分割を行い、長瀞駅発着の列車は西武秩父駅を通らず御花畑駅に停車する。一部列車を除き4両編成で運転され、ワンマン運転を行っている。
このほか、野球開催日や12月の秩父夜祭をはじめ沿線で開催されるイベントに合わせ、通常運行されない区間への延長運転や臨時停車が行われる。2016年3月26日ダイヤ改正以降、平日池袋駅発8時台の各駅停車小手指駅行きは、西武秩父駅まで延長運転する日がある(この場合、小手指駅で特急「ちちぶ7号」の通過待ちを行う)。
2012年6月30日のダイヤ改正ではそれまで平日朝ラッシュの時間帯に運行されていた有楽町線・副都心線直通の練馬高野台駅発着が石神井公園駅発着に延長された一方で、日中の副都心線からの清瀬駅発着が石神井公園駅発着に短縮された。また、この改正では日中の有楽町線直通や西武球場前駅発着の準急が各駅停車へ格下げとなり、日中と平日夕方の練馬駅 - 石神井公園駅間の各駅停車の本数が1時間に10本に増えた。さらに2013年3月16日のダイヤ改正で、平日朝ラッシュ時に石神井公園発の池袋行きが新設された。一方で、池袋駅 - 保谷駅間の各停は石神井公園駅・所沢駅・小手指駅・飯能駅発着などへ振り分けられたことで減少した。2017年3月25日のダイヤ改正で「S-TRAIN」運転開始に伴い、日中時間帯(15時台[21])に清瀬駅始発・小手指駅始発の各駅停車池袋行きが各1本ずつ復活したほか、一部列車で発着駅変更を行っている。2018年3月10日のダイヤ改正で平日日中の池袋駅 - 狭山線西武球場前駅間に運行されていた列車の大半が西所沢駅 - 西武球場前駅間の狭山線内運行に短縮されたことにより、平日における池袋駅 - 西武球場前駅間の各駅停車の運行は下り2本のみとなった[22]。また土休日ダイヤの日中時間帯で、新木場 - 保谷駅間を発着する一部の列車が清瀬駅まで延長されている。
なお、現行ダイヤでは日中上りの秋津駅 - 椎名町駅間の各駅で各停が池袋駅への先着列車(特急を除くと所沢駅からも)となるパターンが発生している。また日中下りでも、椎名町駅 - 元加治駅間の各駅で各停が飯能駅への先着列車となるパターンも存在する。
路線図で示される種別カラーは灰色■で、英文種別表記は「LOCAL」。表示色は、2008年4月頃までの旧字幕時代は「普通」表示で紺色地に白文字(新101・301・3000の各系列では90年代中頃まで白地に黒文字)となっており、新字幕では「各停」表示で灰色地に白文字、フルカラーLED表示器も字幕と同様の色が用いられているが、3色LED表示機では無点灯の地に橙色の文字で表記される。
なお、下り方面の速達列車は、通過運転を終えると駅の接近放送や発車案内標では「各停」として案内される(例:急行は通過運転の終わる所沢から先の駅では各駅に停まるため、各停として案内される)。車内の案内放送やLED表示器でも各駅停車に変更されるが、液晶式の車内表示器や車外の種別表示は優等種別のまま表示される。列車番号は5000・6000番台が与えられる(前者は西武線池袋発着などの池袋線・西武秩父線内完結列車、後者は地下鉄線直通、秩父鉄道直通、狭山線に割り振られる)。
廃止された種別[編集]
ハイキング急行[編集]
池袋 - 吾野間で休日運転されていた急行「正丸」「伊豆ヶ岳」が前身で、1969年の西武秩父線開業に伴い西武秩父駅まで延長された際に「奥秩父」「奥武蔵」の愛称に改称されたのが起源となる。停車駅は「奥秩父」が池袋駅 - 所沢駅 - 飯能駅 - 吾野駅 - 正丸駅 - 芦ヶ久保駅 - 西武秩父駅で、「奥武蔵」は飯能駅 - 西武秩父駅間が各駅停車。これらの列車は、当初は「ハイキング急行」もしくは「不定期急行」と呼ばれており、ヘッドマークも掲出されていたが、1973年の改正で「奥秩父」が消滅。さらに1980年には快速急行に種別が変更。愛称名も1980年代後半には使われなくなった。
通勤快速[編集]
1988年に登場し、平日朝ラッシュ時上り1本(列車番号:3502レ)のみ設定されていた。当時は所沢駅から池袋駅への一極集中により通勤準急や通勤急行で石神井公園駅やひばりヶ丘駅の拠点駅を通過する千鳥式運転でも捌ききれず、遅延や途中駅での積み残しが恒常化していた。設定当初は所沢駅 - 池袋駅間での運転で、池袋にラッシュピークを迎える時間(8時10分頃)に到着する急行に続行する形で運転を行っていた。この急行の分散を目的としていたため急行停車駅の手前駅に停車するのが特徴で、この取り組みは『NHKモーニングワイド』に取り上げられた。後に小手指駅始発に繰り下がり、1993年12月6日のダイヤ改正時に飯能駅始発に、1998年3月26日のダイヤ改正で再び小手指駅始発となり、同時に東久留米駅にも停車するようになったが、2001年12月のダイヤ改正で消滅した。
英文種別表記は「Rapid」で快速と同じだった。また、種別表示色は旧字幕では「通勤」が白色地に水色の文字、「快速」が水色地に白文字であった。また、3色LED表示器では無点灯の地に緑色の文字で、「準急」や「快速」と同じであった。なお、近年新2000系などで更新された新字幕では、「通勤快速」は削除、種別表示部分は「拝島快速」に変更され、種別と行先が一体の新2000系・3000系の側面表示部分は空コマとされた。また、表示できるスペースに限りがあるときは「通快」と略された。
- 途中停車駅の変遷
- 1988年12月5日改正(運転開始):所沢駅 - 大泉学園駅 - 池袋
- 1992年12月14日改正:小手指駅 - 所沢駅 - 大泉学園駅 - 池袋
- 1993年12月6日改正:飯能駅 - 入間市駅 - 小手指駅 - 所沢駅 - 大泉学園駅 - 池袋駅
- 1998年3月26日改正 - 2001年12月15日改正(廃止):小手指駅 - 所沢駅 - 東久留米駅 - 大泉学園駅 - 池袋駅
区間準急[編集]
池袋駅 - 練馬駅間のみを通過運転する種別で、平日の朝の上下列車に設定された。1998年3月26日のダイヤ改正で、有楽町線直通列車設定に伴い池袋駅への直通列車が大幅に減少した中村橋駅・富士見台駅・練馬高野台駅から池袋駅への利便を図るために設定されたが、2003年3月12日のダイヤ改正で消滅した。
運転区間は池袋駅 - 所沢駅・小手指駅・飯能駅(下り1本のみ)・西武秩父駅間(シーズン時下りのみ)で基本的に10両で運転していたが、西武秩父駅行のみ小手指駅で前の2両を切り離していた。
種別表示色は、旧字幕では「区間」が黄色地に黒文字、「準急」が緑色地に白文字であった。また、3色LED表示機では、無点灯の地に緑色の文字で、「快速」や「準急」と同じであった。なお、新2000系などで交換された新しい字幕でも「区間準急」は削除されず、旧幕時代にはなかった石神井公園行きや保谷行きなどの表示が追加されている。 新しい表示は黄緑色地に白文字、英文種別表記は「S.SEMI EXP.」となっている。また表示できるスペースが限られるとき、「区準」と略していた。なお3000系には区準幕が装備されておらず運用に入ることはなかったが、2008年の幕交換時に空コマ部分に追加された。
現在でもダイヤが乱れて池袋線と西武有楽町線の直通を中止したときに、中村橋駅・富士見台駅・練馬高野台駅に停車する列車の本数が激減することを救済する目的で「準急」が練馬駅から「各停」に変更されることがあるが、基本的に「区間準急」としては案内されない。
なお、池袋駅・練馬駅の発車案内標で、「区準」と表示され、『区間準急池袋行きが10両編成でまいります』などと自動放送が流れることもあるが、車両側には表示されない。
使用車両[編集]
自社車両[編集]
- 特急形車両
-
- 001系 Laview
- 通勤形車両
特別料金不要の一般列車に使用される車両は、新2000系や6000系が導入される1990年頃まで、1977年以降2000系の導入が進んでいた新宿線とは対照的に、3ドア車が大半であった[独自研究?]。しかし新101系・301系や3000系などの3ドア車が全廃されたこと、4000系の飯能以東の運用が消滅したことなどから、2020年現在では特急や「旅するレストラン 52席の至福」を除き池袋 - 飯能間は全て4ドア車での運行となっている。
6000系は2008年6月14日のダイヤ改正以降は当線池袋発着の運用が大幅に減少したが、2010年3月ダイヤ改正で地下鉄直通運用の見直しが行われた結果、常時1 - 2本程度が西武線池袋発着の運用へ入るようになった[要出典]。優等列車は基本的には10両編成の運用だが、地下鉄直通や土休日は8両編成の運用もある[要出典]。
新2000系・30000系では8両と2両を連結した10両編成で運用されるが、不定期に運転されていた準急の西武秩父行きを除き増解結は行われず、原則10両固定編成として運用される。なおこの場合は飯能寄りに2両を連結するため、当線所属の2両編成には女性専用車両のステッカーが貼られている[要出典]。
乗り入れ車両[編集]
東京地下鉄・東急電鉄・横浜高速鉄道からの乗り入れ車両には10両編成と8両編成があり、10両の優等列車を中心に飯能まで乗り入れる。原則として西武線池袋 - 練馬間には入らないが、ダイヤ乱れによって有楽町線・副都心線との直通運転が中止された場合に同区間を走行することがある。10両編成は有楽町線と副都心線(東横線・みなとみらい線までを含む)の両方から乗り入れる。副都心線方面では西武6000系同様、西武線からみなとみらい線までの全区間を優等列車として運転するのが主体である。一方、8両編成は副都心線方面のみ乗り入れる。飯能まで乗り入れるものは少なく、日中は石神井公園と保谷まで、それ以外の時間帯も多くは小手指までの運転である。西武線内での優等扱いは、朝と夜間に下りの準急・快速・快速急行が、上りは準急・快速(ともに副都心線内各駅停車)の運用が数本あるが、西武線からみなとみらい線までの全区間を各駅停車で運転する列車が主体となっている(東横線・みなとみらい線内は急行で運行する列車もあるが、副都心線内は各駅停車ということが多い)。
西武線のほか、同じく有楽町線・副都心線と相互直通運転を行う東武東上線にも乗り入れており、西武線直通列車の折り返しが東上線直通列車(またはその逆)となる運用もある。東武鉄道の車両は西武線への入線に対応していないため乗り入れない。
どの列車がどの車両で運転されるかは『MY LINE 東京時刻表』(交通新聞社)の列車番号欄にて判別ができる(西武池袋線のページでは相互直通列車も西武方式の列車番号で記載されているため判別不可能)。列車番号末尾アルファベットの「M」が西武6000系・40000系50番台(02M以降の偶数番号)、「S」が東京地下鉄所属車両(8両編成は01S - 19S/10両編成は21S以降の奇数番号)、「K」が東急・横浜高速所属車両(8両編成は01K - 35K/10両編成は51K以降)となっている(「T」は東武所属車両で01T以降の奇数番号)。なお、列車番号が6桁の数字で表記されている東横線・みなとみらい線では上3桁が運用番号で、100番台が西武6000系・40000系50番台、700番台が東京地下鉄所属車両、000番台が東急・横浜高速所属車両となっており(800番台は東武所属車両)、例えば「02M」の場合は東横線・みなとみらい線では「102」となる。
2013年3月16日改正ダイヤでは、東京地下鉄所属の10両編成1本および東急所属の10両編成1本各々が武蔵丘車両基地で、東急・横浜高速所属の8両編成1本が清瀬駅でそれぞれ夜間留置となる運用が組まれている。逆に、西武6000系(2020年より40000系50番台も)は東京地下鉄の和光検車区・新木場車両基地および東急の元住吉検車区で1本ずつが夜間留置となる運用が組まれている[23]。
2019年3月16日の改正で夜間の清瀬行列車が石神井公園行に変更され、これに伴い夜間留置場所も石神井公園駅の電留線に変更された。
- 東急電鉄
-
- 5050系4000番台(10両編成)
- 5050系(8両編成)
- 5000系(8両編成)
- 横浜高速鉄道
-
- Y500系(8両編成)
東急5000系・5050系と横浜高速鉄道Y500系は、2013年3月16日に開始された副都心線経由による東急東横線・みなとみらい線直通運転に充当される車両で、東急5050系は直通運転開始に先立って2012年7月に池袋線内で試運転が行われ[24]、同年9月10日より営業運転を開始している[25]。編成の扱いは他社直通車両と同じである。
過去の自社車両[編集]
501系以前の車両は省略。
- 特急形車両
- 通勤形車両
過去の乗り入れ車両[編集]
- 東京地下鉄
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
女性専用車[編集]
本路線には、平日朝の通勤・通学時間帯において女性専用車が設定されている。
- 平日朝の午前7時20分から午前9時30分までの間に池袋駅へ到着する「池袋行」の10両編成の列車(快速急行・急行・通勤急行・快速・通勤準急・準急)における進行方向最後尾車両(実施区間は運行列車の全区間)。
- 平日朝の始発から午前9時30分までの間に小竹向原駅へ到着する東京メトロ有楽町線・副都心線方面直通の全列車における進行方向最後尾車両(実施区間は運行列車の全区間)。ただし、2017年3月25日に運転を開始した「S-TRAIN」は、設定対象外とされている。なお、東京地下鉄線・東急東横線・みなとみらい線内では午前9時30分になった時点で女性専用を終了する。
女性専用車には、女性客だけではなく以下のいずれかに該当する男性客も乗車可能である。
- 体の不自由な男性客
- 体の不自由な客(男女とも)の介助者として同行する男性客
- 小学生以下の男児が単独で乗車する場合
- 小学生以下の客(男女とも)の保護者として同行する男性客
ダイヤ乱れなどが生じた場合には、女性専用車の設定を取りやめる場合がある。副都心線直通列車の8両編成にも設定されているため、新桜台 - 練馬 - 小手指間では、8両編成の最後尾乗車口付近に緑色の案内表示がなされている。
10両固定編成のほか、2000系・30000系の2両編成は原則飯能寄りに連結されるため、専用ステッカーを掲示している。
2013年3月16日に副都心線を介した東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との相互直通運転が開始され、各鉄道会社間で女性専用車両の実施内容を統一するため設定時間が拡大された。
利用状況[編集]
2018年度の朝ラッシュ時最混雑区間は椎名町 → 池袋間であり、ピーク時(7:30 - 8:30)の混雑率は159%である[26]。
混雑率は1993年度まで200%を越え、当時の混雑率は民鉄路線で最も高かった。1994年に西武有楽町線の全線が、1997年に都営地下鉄大江戸線の練馬 - 新宿間がそれぞれ開業して都心方面へのバイパス路線となったことで混雑は大幅に緩和され、2002年度に160%を下回った。副都心線が開業した2008年度は、西武線池袋方面の本数を削減した反動で混雑率が180%弱まで悪化したが、その後は輸送人員の減少により160%程度で推移している。
近年の輸送実績を下表に記す。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度 | 最混雑区間(椎名町 → 池袋間)輸送実績[27][28][29][30][31] | 特記事項 | |||
---|---|---|---|---|---|
運転本数:本 | 輸送力:人 | 輸送量:人 | 混雑率:% | ||
1955年(昭和30年) | 22 | 8,083 | 16,970 | 210 | |
1965年(昭和40年) | 28 | 25,708 | 62,842 | 244 | |
1975年(昭和50年) | 28 | 34,160 | 76,933 | 225 | |
1976年(昭和51年) | 28 | 34,270 | 77,882 | 224 | |
1977年(昭和52年) | 28 | 34,270 | 79,848 | 230 | |
1978年(昭和53年) | 28 | 34,270 | 80,413 | 232 | |
1979年(昭和54年) | 28 | 34,270 | 81,330 | 234 | |
1980年(昭和55年) | 28 | 34,270 | 81,306 | 234 | |
1981年(昭和56年) | 28 | 34,270 | 81,884 | 236 | |
1982年(昭和57年) | 28 | 34,270 | 82,867 | 239 | |
1983年(昭和58年) | 28 | 35,840 | 72,540 | 202 | 1983年6月24日、有楽町線営団成増 - 池袋間開業 |
1984年(昭和59年) | 28 | 35,840 | 72,105 | 201 | |
1985年(昭和60年) | 28 | 35,840 | 72,754 | 203 | |
1986年(昭和61年) | 28 | 35,840 | 74,500 | 208 | |
1987年(昭和62年) | 28 | 35,840 | 75,525 | 211 | |
1988年(昭和63年) | 29 | 36,960 | 76,318 | 206 | |
1989年(平成元年) | 29 | 36,960 | 77,043 | 208 | |
1990年(平成 | 2年)29 | 36,960 | 77,392 | 209 | |
1991年(平成 | 3年)29 | 36,960 | 76,374 | 207 | |
1992年(平成 | 4年)29 | 36,960 | 76,538 | 207 | |
1993年(平成 | 5年)29 | 37,240 | 76,853 | 206 | |
1994年(平成 | 6年)29 | 37,240 | 73,176 | 196 | 1994年12月7日、西武有楽町線全線開業 |
1995年(平成 | 7年)29 | 37,240 | 72,253 | 194 | |
1996年(平成 | 8年)29 | 37,240 | 71,552 | 192 | |
1997年(平成 | 9年)29 | 37,240 | 68,649 | 184 | 1997年12月19日、都営地下鉄大江戸線練馬 - 新宿間開業 |
1998年(平成10年) | 28 | 35,840 | 63,812 | 178 | |
1999年(平成11年) | 28 | 35,840 | 62,799 | 175 | |
2000年(平成12年) | 28 | 35,840 | 60,444 | 169 | 2000年12月12日、都営地下鉄大江戸線全線開業 |
2001年(平成13年) | 28 | 35,840 | 57,883 | 162 | 2001年12月15日、中村橋 - 練馬高野台間複々線化 |
2002年(平成14年) | 28 | 35,840 | 55,522 | 155 | 2003年3月12日、練馬 - 中村橋間複々線化 |
2003年(平成15年) | 28 | 35,840 | 54,984 | 153 | |
2004年(平成16年) | 28 | 35,840 | 54,800 | 153 | |
2005年(平成17年) | 28 | 35,840 | 55,534 | 155 | |
2006年(平成18年) | 28 | 35,840 | 56,306 | 157 | |
2007年(平成19年) | 28 | 35,840 | 56,758 | 158 | |
2008年(平成20年) | 24 | 30,240 | 53,546 | 177 | 2008年6月14日、東京メトロ副都心線開業 |
2009年(平成21年) | 24 | 30,240 | 51,904 | 172 | |
2010年(平成22年) | 24 | 30,240 | 50,032 | 165 | 東日本大震災発生年度 |
2011年(平成23年) | 24 | 30,240 | 48,648 | 161 | |
2012年(平成24年) | 24 | 30,240 | 48,629 | 161 | 2012年11月18日、練馬高野台 - 石神井公園間複々線化 |
2013年(平成25年) | 24 | 30,240 | 48,138 | 159 | |
2014年(平成26年) | 24 | 30,240 | 47,548 | 157 | |
2015年(平成27年) | 24 | 30,240 | 48,060 | 159 | |
2016年(平成28年) | 24 | 30,240 | 49,220 | 163 | |
2017年(平成29年) | 24 | 30,072 | 49,098 | 163 | |
2018年(平成30年) | 24 | 30,072 | 47,807 | 159 |
歴史[編集]
- 1911年(明治44年)10月18日 武蔵野軽便鉄道に対し鉄道免許状下付(巣鴨-飯能間)[32]。
- 1915年(大正4年)
- 1917年(大正6年)
- 1918年(大正7年)11月12日 加治荷扱所開業[36]。
- 1919年(大正8年)9月15日 加治荷扱所を岩沢荷扱所に改称[37]。
- 1922年(大正11年)11月1日 池袋 - 所沢間電化(直流1,500V)、江古田駅開業。
- 1924年(大正13年)
- 6月11日 椎名町駅、中村橋駅、田無町駅、清瀬駅開業。
- 11月1日 東大泉駅開業。
- 1925年(大正14年)
- 1926年(大正15年)
- 1927年(昭和2年)6月15日 鉄道免許状下付(入間郡加治村-同郡吾野村間)[40]。
- 1928年(昭和3年)
- 1929年(昭和4年)
- 1930年(昭和5年)12月22日 起業廃止許可(入間郡吾野村地内)[44]。
- 1931年(昭和6年)
- 4月1日 天覧山駅開業。
- 12月10日 東飯能駅開業。
- 1933年(昭和8年)
- 3月1日 貫井駅を富士見台駅に、石神井駅を石神井公園駅に、東大泉駅を大泉学園駅に、三ヶ島村駅を狭山ヶ丘駅に、虎秀駅を東吾野駅に改称。
- 4月1日 稲荷山公園駅開業。
- 1936年(昭和11年)7月10日 桜台駅開業。
- 1938年(昭和13年)
- 1940年(昭和15年)11月1日 所沢飛行場駅を東所沢駅に改称。
- 1941年(昭和16年)7月25日 鉄道免許失効(入間郡小手指村-西多摩郡青梅村間 指定ノ期限マテニ工事施工申請ヲ為ササルタメ)[47]。
- 1945年(昭和20年)
- 1946年(昭和21年)2月14日 保谷 - 田無町(現・ひばりヶ丘)間複線化。
- 1948年(昭和23年)4月1日 桜台駅営業再開。
- 1952年(昭和27年)3月25日 線路名称を池袋線に改称[注釈 4][48]。
- 1953年(昭和28年)
- 1954年(昭和29年)10月10日 東所沢駅、天覧山駅、武蔵横手駅廃止。
- 1959年(昭和34年)
- 1960年(昭和35年)5月25日 秋津 - 所沢間複線化。
- 1963年(昭和38年)
- 1965年(昭和40年)11月5日 所沢 - 西所沢間複線化。
- 1966年(昭和41年)
- 5月16日 西所沢 - 狭山ヶ丘間に小手指ヶ原信号所開設。
- 5月25日 西所沢 - 小手指ヶ原信号所間複線化。
- 1967年(昭和42年)
- 4月1日 豊岡町駅を入間市駅に改称。
- 10月28日 小手指ヶ原信号所 - 武蔵藤沢間複線化。
- 1968年(昭和43年)11月13日 武蔵藤沢 - 入間市間複線化。
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)
- 2月1日 武蔵横手信号所を駅に変更し武蔵横手駅再開業。
- 11月20日 小手指ヶ原信号所を駅に変更し小手指駅開業。
- 1975年(昭和50年)3月20日 入間市 - 仏子間複線化。
- 1982年(昭和57年)12月20日 下原貨物駅廃止。
- 1989年(平成元年)4月1日 秩父鉄道秩父本線へ乗り入れ開始。飯能駅で系統分割される。
- 1994年(平成6年)
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)3月26日 西武有楽町線を介して帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)有楽町線と相互直通運転開始[53]。
- 2001年(平成13年)
- 2003年(平成15年)3月12日 練馬 - 中村橋間複々線化[55]。
- 2008年(平成20年)6月14日 西武有楽町線を介して東京メトロ副都心線と相互直通運転開始。
- 2010年(平成22年)4月1日 1枚のPASMO定期券で西武池袋線練馬 - 池袋間と西武有楽町線・東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線練馬 - 小竹向原 - 池袋間が利用できる特殊連絡定期券「だぶるーと」の発売が開始される。
- 2011年(平成23年)
- 3月14日 同月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による発電所の停止に伴う電力供給逼迫のため、東京電力が輪番停電(計画停電)を実施。これに伴い、この日から東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線との相互直通運転・秩父鉄道秩父本線との直通運転が休止され、特急レッドアローの運転が休止される。
- 4月1日 東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線との相互直通運転および特急レッドアローの運転が再開される。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)3月16日 西武有楽町線・東京メトロ副都心線を介して東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との相互直通運転を開始。横浜方面発着の快速急行が練馬駅停車となる。
- 2015年(平成27年)1月25日 石神井公園 - 大泉学園付近 高架化完成[6][7]。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)3月25日 40000系営業運転開始。同車両を用いて西武秩父線 - 池袋線 - 有楽町線・副都心線 - 東横線 - みなとみらい線直通の有料座席指定列車「S-TRAIN」運転開始。
- 2019年(平成31年)3月16日 001系「Laview」が特急で営業運転開始[56][57]。
駅一覧[編集]
- 凡例
- ●:停車、|:通過、↑:上り方向通過(通勤急行・通勤準急・飯能以西と練馬以東の快速急行のみ)、◎:東京メトロ線直通列車に限り停車、※:平日のみ停車、△:土休日のみ停車、○:臨時停車(特急は特急列車記事も参照、快速急行・急行は表下の注記参照)、◇:運転停車、☆:平日下りのみ停車・降車のみ客扱いでそれ以外は運転停車、∥:経由せず
- 駅番号は2013年3月までに順次導入された。[58]
路線名 | 駅番号 | 駅名 | 駅間 キロ |
累計 キロ |
各駅停車 | 準急 | 通勤準急 | 快速 | 通勤急行 | 急行 | 快速急行 | S-TRAIN | 特急 | 接続路線等 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
池袋線 | SI01 | 池袋駅 | - | 0.0 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 東京地下鉄線直通 | ● | 東日本旅客鉄道:![]() ![]() ![]() 東武鉄道: ![]() 東京地下鉄: ![]() ![]() ![]() |
東京都 | 豊島区 |
SI02 | 椎名町駅 | 1.9 | 1.9 | ● | | | ↑ | | | ↑ | | | ↑ | | | |||||
SI03 | 東長崎駅 | 1.2 | 3.1 | ● | | | ↑ | | | ↑ | | | ↑ | | | |||||
SI04 | 江古田駅 | 1.2 | 4.3 | ● | | | ↑ | | | ↑ | | | ↑ | | | 練馬区 | ||||
SI05 | 桜台駅 | 0.9 | 5.2 | ● | | | ↑ | | | ↑ | | | ↑ | | | |||||
東京地下鉄線直通運転区間 | ![]() ![]() ![]() ![]() | |||||||||||||||
西武有楽町線 | SI37 | 小竹向原駅 | 1.2 | - | ● | ● | ∥ | ● | ∥ | ○ | ● | ◇ | ∥ | 東京地下鉄:![]() ![]() | ||
SI38 | 新桜台駅 | 1.4 | - | ● | ● | ∥ | ● | ∥ | ○ | | | | | ∥ | ||||
池袋線 | SI06 | 練馬駅 | 0.8 | 6.0 | ● | ● | ● | ● | ↑ | ○ | ◎ | ☆ | ○ | 都営地下鉄:![]() | ||
豊島線 | SI39 | 豊島園駅 | 1.0 | 7.0 | ● | ∥ | ∥ | ∥ | ∥ | ∥ | ∥ | ∥ | ∥ | |||
池袋線 | SI07 | 中村橋駅 | 1.5 | 7.5 | ● | | | ↑ | | | ↑ | | | | | | | | | |||
SI08 | 富士見台駅 | 0.8 | 8.3 | ● | | | ↑ | | | ↑ | | | | | | | | | ||||
SI09 | 練馬高野台駅 | 1.2 | 9.5 | ● | | | ↑ | | | ↑ | | | | | | | | | ||||
SI10 | 石神井公園駅 | 1.1 | 10.6 | ● | ● | ↑ | ● | ● | ● | ● | ● | ○ | ||||
SI11 | 大泉学園駅 | 1.9 | 12.5 | ● | ● | ● | | | ● | | | | | | | | | ||||
SI12 | 保谷駅 | 1.6 | 14.1 | ● | ● | ● | | | ● | | | | | ※ | | | 西東京市 | |||
SI13 | ひばりヶ丘駅 | 2.3 | 16.4 | ● | ● | ● | ● | ↑ | ● | ● | | | ○ | ||||
SI14 | 東久留米駅 | 1.4 | 17.8 | ● | ● | ● | ● | ● | | | | | | | | | 東久留米市 | |||
SI15 | 清瀬駅 | 1.8 | 19.6 | ● | ● | ● | ● | ↑ | | | | | | | | | 清瀬市 | |||
SI16 | 秋津駅 | 2.2 | 21.8 | ● | ● | ● | ● | ↑ | ○ | ○ | | | | | 東日本旅客鉄道:![]() |
東村山市 | ||
SI17 | 所沢駅 | 3.0 | 24.8 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 西武鉄道:![]() |
埼玉県 | 所沢市 | |
SI18 | 西所沢駅 | 2.4 | 27.2 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | | | ※ | | | 西武鉄道:![]() | |||
狭山線 | SI40 | 下山口駅 | 1.8 | 29.0 | ● | ● | ∥ | ● | ∥ | ● | ∥ | ∥ | | | |||
SI41 | 西武球場前駅 | 2.4 | 31.4 | ● | ● | ∥ | ● | ∥ | ● | ∥ | ∥ | ○ | 西武鉄道:![]() | |||
池袋線 | SI19 | 小手指駅 | 2.2 | 29.4 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ※ | | | |||
SI20 | 狭山ヶ丘駅 | 2.2 | 31.6 | ● | ● | ● | ● | ● | | | | | | | |||||
SI21 | 武蔵藤沢駅 | 1.3 | 32.9 | ● | ● | ● | ● | ● | | | | | | | 入間市 | ||||
SI22 | 稲荷山公園駅 | 3.0 | 35.9 | ● | ● | ● | ● | ● | | | | | ○ | 狭山市 | ||||
SI23 | 入間市駅 | 0.9 | 36.8 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △ | ● | 入間市 | ||||
SI24 | 仏子駅 | 2.9 | 39.7 | ● | ● | ● | ● | ● | | | | | | | |||||
SI25 | 元加治駅 | 1.3 | 41.0 | ● | ● | ● | ● | ● | | | | | | | |||||
SI26 | 飯能駅 | 2.7 | 43.7 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | △ | ● | 飯能市 | ||||
SI27 | 東飯能駅 | 0.8 | 44.5 | ● | ● | | | | | 東日本旅客鉄道:■八高線 | ||||||||
北飯能信号場 | 0.5 | 45.0 | | | ↑ | | | | | ||||||||||
武蔵丘信号場 | 1.5 | 46.5 | | | ↑ | | | | | 日高市 | |||||||||
SI28 | 高麗駅 | 2.0 | 48.5 | ● | ● | | | ○ | |||||||||
SI29 | 武蔵横手駅 | 2.8 | 51.3 | ● | ● | | | | | |||||||||
SI30 | 東吾野駅 | 2.5 | 53.8 | ● | ● | | | | | 飯能市 | ||||||||
SI31 | 吾野駅 | 4.0 | 57.8 | ● | ● | | | | | |||||||||
西武秩父線 | ||||||||||||||||
SI32 | 西吾野駅 | 3.6 | 61.4 | ● | ● | | | | | |||||||||
SI33 | 正丸駅 | 2.7 | 64.1 | ● | ● | | | | | |||||||||
正丸トンネル信号場 | 2.7 | 66.8 | | | ↑ | | | | | 秩父郡 横瀬町 | |||||||||
SI34 | 芦ヶ久保駅 | 3.4 | 70.2 | ● | ● | | | ○ | |||||||||
SI35 | 横瀬駅 | 4.0 | 74.2 | ● | ● | | | ● | |||||||||
SI36 | 西武秩父駅 | 2.6 | 76.8 | ● | ● | △ | ● | 秩父鉄道:秩父本線(御花畑駅(※徒歩乗換))(長瀞駅及び三峰口駅まで一部直通運転) | 秩父市 |
- 保谷駅は、一部が練馬区に跨っている。
- 東久留米駅と清瀬駅の間で埼玉県新座市を通るが、駅は設置されていない。
- 秋津駅は、一部が清瀬市・所沢市に跨っている。
- 元加治駅は、一部が飯能市に跨っている。
- 準急・快速・急行は12月の秩父夜祭開催時と春の芝桜のシーズン時には西武秩父駅まで延長運転される。
- 2013年から春の秩父芝桜および秋の巾着田の曼珠沙華開花時期に一部の快速急行や急行が秋津駅に臨時停車する。
- 2014年の入間基地航空祭開催時には東京メトロ副都心線・東急東横線直通の一部の快速急行が下りは快速、上りは急行に種別変更して運行する。なお、2013年は一部の快速急行が稲荷山公園駅に臨時停車していた。
廃駅・廃止信号所[編集]
- 上り屋敷駅(池袋駅 - 椎名町駅間 1929年5月25日開業・1945年2月3日休止・1953年1月15日廃止)
- 長江駅→西武市場駅(貨物駅 東長崎駅 - 江古田駅間 1945年4月1日開業・1963年9月1日廃止)
- 松井村駅→所沢飛行場駅→東所沢駅(秋津駅 - 所沢駅間 1938年2月19日開業・1945年2月3日休止・1954年10月10日廃止) - JR武蔵野線の「東所沢駅」とは全く別の駅
- 下原駅(貨物駅 武蔵藤沢駅 - 稲荷山公園駅間 1945年11月20日開業・1982年12月20日廃止)
- 黒須駅(貨物駅 豊岡町駅(現・入間市駅) - 仏子駅間 1917年12月12日開業・1953年1月15日廃止)
- 笠縫信号所(元加治駅 - 飯能駅間 1969年10月2日開業・2001年12月6日廃止)
- 天覧山駅(東飯能駅 - 高麗駅間 1931年4月1日開業・1945年2月3日休止・1954年10月10日廃止)
PASMO導入について[編集]
池袋線では、2007年3月18日からSuicaとの相互利用が可能なICカード「PASMO」を導入しているが、自動改札機が設置されていない武蔵横手・東吾野・吾野の各駅は簡易ICカード改札機、その他の駅は自動改札機での対応となっている。
その他[編集]
- かつては車内放送で池袋駅接続他社線の案内を一切行っていなかった。
- 当線の営業キロは57.8キロだが、終点吾野駅の手前に58キロポストが打たれている。これは、池袋駅の起点側に線路を延長する形で特急専用のりばが設けられていることにより、実キロと営業キロとの間にずれが生じているため[要出典]である。
- 複々線区間以外での立体交差化は、道路の地下化または高架化による単独立体化が主で、連続立体交差化は進んでいないため踏切が多い。
- 池袋駅 - 桜台駅間の各駅で8両から10両対応へホーム延長が行われた。
- 2013年3月16日より、東京メトロ副都心線と東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との相互直通運転開始により、当路線も副都心線を介して、東急東横線・みなとみらい線との直通列車運転を始めた。駅の行先表示器では、元町・中華街駅行には「元町・中華街」と「渋谷・横浜方面」を交互に表示。自動放送でも「渋谷・横浜方面 元町・中華街行」と案内する。一方で、東急車以外の武蔵小杉行、菊名行、横浜行には行先表示器に「渋谷方面」を表示しない。池袋線の運用では、準急や急行などの池袋口の優等列車は10両編成が主だが、一部の列車で8両編成(土休日の日中には多数だったが、2016年3月26日ダイヤ改正以降は午前中のほとんどが10両編成へ増強)の運用がある。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b 杉崎行恭『山手線 ウグイス色の電車今昔50年』(JTBパブリッシング、2013年)p.165
- ^ 池袋線停車駅 (PDF)
- ^ a b “新型コロナウイルス感染症拡大に伴う 「計画運休」について”. 秩父鉄道 (2020年4月10日). 2020年4月13日閲覧。
- ^ a b “駅の時刻表”. 西武鉄道. 2020年4月14日閲覧。 “三峰口・長瀞行きは西武秩父・御花畑行きとして運転いたします。”
- ^ a b 「逆立体化切り替え 3月3日に大工事」『交通新聞』交通新聞社、2001年1月19日、1面。
- ^ a b “西武池袋線(練馬高野台駅 - 大泉学園駅間)全線高架化による効果”. 東京都 (2015年6月25日). 2016年4月14日閲覧。
- ^ a b 「踏切遮断、1日10時間がゼロに 西武池袋線「高架」完了」『日本経済新聞』、2015年2月20日。2016年4月14日閲覧。
- ^ 川島令三『【図説】日本の鉄道 中部ライン 全線・全駅・全路線』第11巻(講談社、2011年)p.74
- ^ a b 西武新宿駅発「旅するレストラン〜52席の至福〜」運行開始 - 新宿経済新聞、2016年4月19日
- ^ 西武鉄道、52席だけの「至福」観光電車を公開…定員10分の1に - レスポンス、2016年4月14日
- ^ “2021年3月13日(土)ダイヤ改正と駅名変更を実施します” (PDF) (プレスリリース), 西武鉄道, (2021年1月26日) 2021年2月1日閲覧。
- ^ “池袋線が東急東横線、横浜高速みなとみらい線との相互直通運転を開始します。” (PDF) (プレスリリース), 西武鉄道, (2012年7月24日) 2012年7月24日閲覧。
- ^ 2013年3月16日(土) ダイヤ改正を実施します (PDF) - 西武鉄道、2013年1月22日、2013年1月23日閲覧
- ^ 新空港線「蒲蒲線」整備促進事業のPRパンフレット「つながり はばたけ 新空港線(蒲蒲線)」 (PDF) - 大田区
- ^ 2020年3月14日(土) ダイヤ改正を実施します 2020年1月29日 西武鉄道
- ^ 小手指駅は2020年3月14日ダイヤ改正以降、平日ダイヤの当駅終着として設定される。
- ^ “2017年3月25日(土)から「S-TRAIN」運行開始!” (PDF) (プレスリリース), 西武鉄道, (2017年1月10日) 2017年1月14日閲覧。
- ^ a b “2020年3月14日(土)ダイヤ改正を実施します” (PDF) (プレスリリース), 西武鉄道, (2020年1月29日) 2020年1月30日閲覧。
- ^ 西武4000系による池袋〜飯能間の定期列車が運転を終える - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2020年3月9日
- ^ a b c 『鉄道ジャーナル』第46巻第8号、鉄道ジャーナル社、2012年8月、 149頁。
- ^ 翌年のダイヤ改正で16時台にシフトされた。
- ^ “2018年3月10日(土)ダイヤ改正を実施します” (PDF) (プレスリリース), 西武鉄道, (2018年1月25日) 2018年4月10日閲覧。
- ^ 「鉄道ピクトリアル」2013年12月号臨時増刊号(特集:西武鉄道)P.219
- ^ 西武池袋線で東急5050系が試運転 - 鉄道ファン鉄道ニュース2012年7月22日
- ^ 【東急+西武】東急5050系が西武鉄道池袋線で営業運転開始 - 鉄道ホビダス・2012年9月10日
- ^ “混雑率データ(平成30年度) (PDF)”. 国土交通省. p. 4 (2019年7月18日). 2019年7月20日閲覧。
- ^ 「都市交通年報」各年度版
- ^ 公共交通関係データ集 - 埼玉県
- ^ 民鉄線のラッシュ1時間当り旅客輸送状況 (PDF) - 埼玉県
- ^ 路線整備の意義・必要性等の整理 (PDF) - 埼玉県
- ^ “地域の復権―東京一極集中を越えて(昭和62年9月)”. 神奈川県 (1987年9月). 2015年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月10日閲覧。
- ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1911年10月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年4月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軽便鉄道停車場名称変更」『官報』1915年9月02日(国立国会図書館デジタルコレクション)による。西武鉄道公式サイトの駅の変遷では元狭山駅→三ヶ島村駅の改称は1915年8月。
- ^ 「軽便鉄道停車場設置」『官報』1917年12月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軽便鉄道荷扱所設置」『官報』1918年11月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「地方鉄道荷扱所名改称」『官報』1919年9月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道特許状下付」『官報』1925年3月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 「地方鉄道駅設置並駅名改称」『官報』1926年4月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)では元加治駅営業開始を武蔵藤沢駅と「同時に」としているが、会社要覧 駅一覧 (PDF) では3日。
- ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1927年6月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道統計資料. 昭和3年』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1929年1月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
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- ^ 「鉄道起業廃止許可」『官報』1930年12月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道起業廃止許可」『官報』1938年10月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「軌道敷設権譲渡許可」『官報』1938年11月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道免許失効」『官報』1941年7月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 原武史:【歴史のダイヤグラム】福永武彦と二つの武蔵野線『朝日新聞』土曜朝刊別刷り「be」2020年10月10日(4面)2020年10月18日閲覧。1960年の安保闘争で久野収が「むさしの線市民の会」を立ち上げるなど、その後も「武蔵野線」と呼ぶ人も一部いた。
- ^ 西武鉄道の年譜
- ^ “西武池袋線の桜台-練馬駅付近の高架工事が完成” 読売新聞 (読売新聞東京本社): p29. (1994年10月2日 朝刊)
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第32巻第3号、鉄道ジャーナル社、1998年3月、 84頁。
- ^ “桜台-練馬間、高架に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年7月24日)
- ^ 『鉄道ジャーナル』第32巻第7号、鉄道ジャーナル社、1998年7月、 101頁。
- ^ 「RAILWAY TOPICS」『鉄道ジャーナル』第36巻第4号、鉄道ジャーナル社、2002年4月1日、 99頁。
- ^ 「鉄道記録帳2003年3月」『RAIL FAN』第50巻第6号、鉄道友の会、2003年6月1日、 18頁。
- ^ 西武鉄道、新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」出発式。ゲストの土屋太鳳さんが「出発進行!」 池袋駅には10000系「ニューレッドアロー」も登場 - トラベル Watch、2019年3月16日
- ^ 西武001系「Laview」が営業運転を開始 - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2019年3月16日
- ^ 西武線全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 西武鉄道、2012年4月25日閲覧。
参考文献[編集]
- 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』4 関東2、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790022-7。
- 2011 会社要覧 年譜 (PDF)
- 2011 会社要覧 駅一覧 (PDF)
- 『鉄道ピクトリアル』2013年12月号臨時増刊号「特集:西武鉄道」(電気車研究会)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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