西武狭山線

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SeibuRailway mark.svg 狭山線
西所沢駅を出発する狭山線の電車(2007年3月)
西所沢駅を出発する狭山線の電車(2007年3月)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 埼玉県所沢市
起点 西所沢駅
終点 西武球場前駅
駅数 3駅
路線記号 SI SI
開業 1929年5月1日
所有者 SeibuRailway mark.svg 西武鉄道
運営者 SeibuRailway mark.svg 西武鉄道
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 4.2 km
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
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停車場・施設・接続路線
  • 西所沢駅以遠の直通区間は省略
ABZq+l BHFq
0.0 SI18 西所沢駅 池袋線
BHF
1.8 SI40 下山口駅
eBHF
上山口駅 -1954
STR uSTRrg
山口線
4.2 SI41 西武球場前駅

狭山線(さやません)は、西所沢駅から西武球場前駅間を結ぶ西武鉄道鉄道路線である。全線が埼玉県所沢市内を走行する。駅ナンバリングで使われる路線記号はSISI

路線データ[編集]

歴史[編集]

この路線は、現在の西武鉄道の前身である武蔵野鉄道によって1929年に開業した。戦時中不要不急線として休止となったが、戦後の1951年に復活した。

1978年には終点の狭山湖駅(現:西武球場前駅)付近に存在した「西武園球場」がプロ野球西武ライオンズの本拠地となる「西武ライオンズ球場」(現:西武プリンスドーム)として新設に近い形でリニューアルされることとなり、同球場へのアクセス路線として大改良が実施された。

  • 1929年昭和4年)5月1日 - 武蔵野鉄道山口線西所沢 - 村山公園(注1)間(4.8km)開業(直流1200V)
  • 1933年(昭和8年)3月1日 - 上山口駅(かみやまぐち)を山口貯水池駅に、村山公園駅を村山貯水池際駅に改称
  • 1941年(昭和16年)4月1日 - 山口貯水池駅を上山口駅に、村山貯水池際駅を村山駅に改称
  • 1944年(昭和19年)2月28日 - 西所沢 - 村山間休止
  • 1951年(昭和26年)10月7日 - 西所沢 - 狭山湖間再開、狭山線に改称。狭山湖駅移設(-0.3km)。気動車で運転再開(注2)。
  • 1952年(昭和27年)3月21日 - 再電化(直流1500V)
  • 1954年(昭和29年)10月10日 - 休止中の下山口駅(しもやまぐち)と上山口駅を廃止
  • 1976年(昭和51年)6月4日 - 下山口駅再開業
  • 1978年(昭和53年)11月30日 - 狭山湖駅移設 (-0.3km)
  • 1979年(昭和54年)3月25日 - 狭山湖駅を西武球場前駅に改称
  • 2010年平成22年)3月6日 - 池袋線に直通する定期列車設定。日中の運転間隔が20分から15分と高頻度化。
(注1)村山公園駅は、村山貯水池際→村山→狭山湖→西武球場前と改称している(詳細は西武球場前駅も参照のこと)。
(注2)再開時に西所沢 - 村山公園間にあった下山口駅と上山口駅は復活しなかったが、1976年6月に下山口駅が復活した。上山口駅は1954年10月に休止されたまま廃止となっている。

運転[編集]

線内折り返し運用につく2461編成+2463編成(2010年11月、西所沢駅)。

始発は西所沢発5時33分(西武球場前発43分) 、終電は西所沢発23時43分(西武球場前着48分)である[1]

線内運転の各駅停車が日中1時間あたり3本、平日朝ラッシュ時10分間隔、平日夕ラッシュ時15分間隔、土休日の朝及び夜間は20分間隔で運転されている。また、日中については池袋線池袋駅発着の各駅停車が1時間あたり1本設定されており、日中はこの直通列車と線内運転列車をあわせて15分間隔で運転されている。所要時間は線内6分(各駅停車)である。日中の線内運転の各駅停車は西所沢駅で池袋線急行と接続しており、池袋駅 - 西武球場前駅間を40分前後で結んでいる。

2010年3月6日のダイヤ改正から池袋線直通の準急・快速(土曜・休日のみ)[2]が日中に定期ダイヤで設定されたが、2012年6月30日のダイヤ改正で平日の下り1本、土曜・休日の準急折り返しの一部と16・17時台以外は池袋駅発着の各駅停車や線内運転列車へ変更された。

線内運転列車には新2000系の4両編成が使用され、場合によっては2両編成を2本連結した編成が入ることもある。かつては新101系の運用のみであったが、2010年度に新101系の243編成(4両編成)と275編成(2両編成)が廃車されたことで池袋線所属の101系が減少し、新2000系4両編成[3][4]や2両編成を2本連結した列車[4]も線内運転の運用に入るようになり、2012年12月をもってワンマン車以外の新101系・301系が運用を終了したことにより狭山線からは撤退した。

イベント開催時の運転[編集]

西武プリンスドームでのプロ野球の試合や各種イベント開催時の運転は以下のように行われる。この場合、通常の池袋線直通列車に加え、池袋線・新宿線直通臨時列車が設定される。

2009年7月2日に西武ドームで行われた西武対ロッテ戦では試合時間が5時間42分[5][6]に及んだため、試合終了前にその日の最終列車の発車時刻を過ぎた。そこで西武鉄道側は急遽西所沢行きの臨時列車3本を運行したものの、池袋方面への接続がなかったこともありすべての観客が帰ることはできず、翌朝の始発列車まで現地付近で夜を明かしたファンもいた。

池袋線直通列車[編集]

池袋駅発着で各駅停車をはじめ準急(平日ナイター、下りのみ)・快速のほか、1998年3月26日からは東京メトロ有楽町線新木場駅発着、2013年3月16日からみなとみらい線元町・中華街駅発着で東急東横線東京メトロ副都心線を経由して運転されている[7]。試合終了後も池袋行きのほか有楽町線・副都心線直通列車が数本運転される。また、野球開催時には臨時特急「ドーム号」として1往復運転される。渡辺美里GLAY水樹奈々(2009年 - 2010年、2013年)[8]AKB48(2011年)、乃木坂46(2015年)、THE IDOLM@STER(2015年)のコンサートなどの大規模イベント開催時にも臨時特急が運転されている。なお「乃木坂46 3rd Year Birthday Live」の際の特急ドーム号では、乃木坂46のメンバーによる車内放送が実施されている。

池袋発の直通列車は大半が各駅停車の保谷行き、準急や快速は所沢行き、新木場発の直通列車は所沢行きをそれぞれ西武球場前行きとして延長運転する形で運行されている[9]。また、平日ナイターの快速飯能行きは西武球場前行きに変更し、所沢発で飯能行きの区間列車に接続する。また、2013年3月16日改正で新たに元町・中華街発快速急行小手指行きが設定された。こちらは行先を西武球場前行きに変更した上で西武線内を快速として運転し、ひばりヶ丘駅で同駅始発快速急行小手指行きに接続している。そのため所定のひばりヶ丘駅で前述の元町・中華街駅発の快速急行を待避する新木場発各停小手指行きは、清瀬駅でひばりヶ丘発快速急行小手指行きに抜かれる形態がとられている。該当する列車には、西武時刻表第25号で記述されている。2013年3月16日のダイヤ改正では、土休日の夕方に所沢発が2本設定されている。

運転される際には、短時間に集中する乗客の便を図るため、多くが4ドア10両編成(一部は8両編成)の列車を使用する。有楽町線・副都心線からの列車は東京メトロ7000系10000系、東京急行電鉄5050系もしくは横浜高速鉄道Y500系[10]で運転されることもあり、車内自動放送などもそれに対応している(東京メトロ線内での西武球場前行駅構内放送も対応)。中には東京メトロまたは東急の運行番号を用いて6000系が充当されることもある。

2001年12月15日のダイヤ改正まで快速(一時期は[いつ?]準急や通勤準急も)は下山口駅を通過していた(現在は快速が停車している練馬駅も通過していた)。

2001年12月15日のダイヤ改正以前は多数の臨時列車運転パターンを用意しておき、試合終了時刻(及び試合中止決定時刻)に合わせてパターンを指定して臨時列車を運転するというパターン輸送を行っていた[11]が、以降はあらかじめ野球開催時のみ運転の臨時列車を設定し、それで対処していた[12]。2010年3月6日のダイヤ改正により、試合終了時刻に合わせて臨時電車を運転する方式が8年3か月ぶりに復活することになり、池袋行きについては、臨時列車として初の急行が運転された。

土休日デーゲーム開催時中は、池袋線直通列車の一部を本川越発着に使用する新宿線所属車両を間合い運用として運行されている。

新宿線直通列車[編集]

西武新宿駅本川越駅 - 西武球場前駅間の各1往復ずつで、前者は急行または準急[13]、後者は各駅停車として運転され、前者については所沢で方向転換を行っている。かつては西武新宿方面からも多数臨時列車を走らせていたが、近年は池袋線で 地下鉄直通列車が増えたために所沢・西所沢乗り継ぎの形がベースになっている。2007年3月5日以前は西武新宿駅発着が2往復設定されていたが、翌6日のダイヤ改正以降は1往復が前記の本川越駅発着の列車に変更されている。

かつては西武新宿発の準急田無行きの延長運転や快速急行(停車駅は西武新宿駅 - 田無駅間の急行停車駅と小平駅・東村山駅・所沢駅・西所沢駅・西武球場前駅)の運転を行っていた。

2010年3月6日のダイヤ改正以降は、試合終了時の新宿線への直通列車はパターン輸送の対象から外されている。

使用車両[編集]

現在の車両[編集]

使用される車両は以下の通り。他社車両は野球開催時など特定の日以外は走らない。

過去の車両[編集]

駅一覧[編集]

  • 全駅埼玉県所沢市に所在。
  • 各駅停車・準急以外はプロ野球開催日や各種イベント開催時の運転のみ運転(詳細は上記参照)。特急列車以外は当路線内の全駅に停車する。列車種別ごとの停車駅は「西武池袋線停車駅」も参照。
  • 西所沢駅までの営業キロは、池袋から27.2km、所沢から2.4km。
  • 線路(狭山線内は全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可能
  • 駅番号2013年3月までに順次導入された[14]
凡例
●:停車、|:通過
駅番号 駅名 駅間キロ 累計キロ 特急 接続路線 線路
SI18 西所沢駅 - 0.0 西武鉄道SI 池袋線(一部の列車は池袋方面直通運転)
SI40 下山口駅 1.8 1.8  
SI41 西武球場前駅 2.4 4.2 西武鉄道:SY 山口線 (SY03)

廃駅[編集]

旅客案内[編集]

池袋線車内自動放送における本路線への乗り換え案内は、2008年6月13日まで「下山口・西武球場前、山口線、西武遊園地方面においでのお客様はお乗り換えください」であったが、翌14日東京メトロ副都心線開業によるダイヤ改正から「狭山線はお乗り換えください。」と案内されるようになった。

映像作品[編集]

本路線が映像作品に登場・言及される機会は西武他路線と比べても少ない。

脚注[編集]

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  1. ^ 交通新聞社『JR時刻表』2015年7月号より
  2. ^ 土曜・休日に冬季を除いて運転されていた快速も通年運転に変更の上この直通列車に組み込まれた。この快速は2012年6月30日のダイヤ改正で上り列車が準急に格下げされた後、2013年3月16日のダイヤ改正では下り列車も準急に格下げされている。
  3. ^ 2501編成と2503編成が新宿線から転属している。新2000系の4両編成で池袋線所属はこの2編成だけである。
  4. ^ a b 西武狭山線で新2000系2連×2が運用に 2010年11月8日掲載 『鉄道ファン』railf.jp、交友社
  5. ^ 現行の規定(延長12回制)では2013年9月4日東京ドームで行なわれた日本ハムソフトバンクの6時間1分に抜かれるまで、パ・リーグ最長試合を約4年間破られなかった。
  6. ^ 2009年7月2日 【公式戦】 試合結果 (埼玉西武vs千葉ロッテ) - 日本野球機構
  7. ^ 2008年6月14日から2013年3月15日までは副都心線渋谷駅発着もあった。
  8. ^ 水樹のコンサート開催日に運転されたものは『水樹奈々 スマイル・ギャング』リスナー向けに番組内で旅客を募集した団体専用列車である。
  9. ^ かつては清瀬行きを延長運転する形でも行われていたが、2010年3月6日のダイヤ改正で飯能行きを西武球場前行きに変更するようになったため現在は行われていない。
  10. ^ 8両編成については、土曜・休日デーゲーム開催時の清瀬発(17時37分発)を西武球場前発(17時18分発)に延長することで対処している。
  11. ^ これは阪神甲子園球場のある阪神本線に倣ったものである。
  12. ^ 「輸送と運転 近年の動向」鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2002年4月臨時増刊号「特集:西武鉄道」41頁
  13. ^ 西武球場前行きは平日急行、土日準急、西武新宿行きは平日及び土日デーゲーム急行、土日ナイター準急である。
  14. ^ 西武線全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 西武鉄道、2012年4月25日閲覧。
  15. ^ ぶらり途中下車の旅 - 日本テレビ

関連項目[編集]