川部駅
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川部駅 | |
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駅舎(2024年1月) | |
かわべ Kawabe | |
所在地 | 青森県南津軽郡田舎館村大字川部字上西田31-2[1][2] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | カワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
261人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1894年(明治27年)12月1日[1][2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■奥羽本線 |
キロ程 | 453.4 km(福島起点) |
◄撫牛子 (3.6 km) (3.2 km) 北常盤► | |
所属路線 | ■五能線 |
キロ程 | 147.2 km(東能代起点) |
◄藤崎 (2.5 km) (- km) (撫牛子)[* 1]► | |
備考 | 無人駅[1](乗車駅証明書発行機 有) |
川部駅 | |
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かわべ Kawabe | |
(2.9 km) 前田屋敷► | |
所属事業者 | 弘南鉄道 |
所属路線 | 黒石線 |
キロ程 | 0.0 km(川部起点) |
電報略号 | カワ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1912年(大正元年)8月15日[3] |
廃止年月日 | 1998年(平成10年)4月1日[3] |
川部駅(かわべえき)は、青森県南津軽郡田舎館村大字川部字上西田[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である[2]。
奥羽本線と五能線が乗り入れており、奥羽本線を所属線としている[4]。五能線は当駅が路線としての終点であるが、臨時快速「リゾートしらかみ」を含む全列車が当駅でスイッチバックし、奥羽本線弘前駅方面に直通する。
歴史
[編集]- 1894年(明治27年)12月1日:官設鉄道(国鉄)弘前 - 青森間開業と同時に南津軽郡光田寺村に新設。当時は「川邊」に表記されたこともある[5][6][7]。
- 1912年(大正元年)8月15日:黒石軽便線(後の黒石線)開業[8]。
- 1918年(大正7年)9月25日:陸奥鉄道(現・五能線)川部 - 五所川原間開業[9]。
- 1927年(昭和2年)6月1日:陸奥鉄道買収[9]。国有鉄道五能線となる[9]。
- 1984年(昭和59年)11月1日:黒石線が弘南鉄道に転換[3]。黒石線部分を弘南川部駅に改称[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の扱いを廃止[4]。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、奥羽本線・五能線はJR東日本に承継される[4]。
- 1998年(平成10年)4月1日:弘南鉄道黒石線廃止[10]。
- 2004年(平成16年)4月1日:業務委託化。川部駅長が廃止され、弘前駅長管理下となる(管理駅時代は北常盤駅を管理下に置いていた)。
- 2011年(平成23年)4月1日:受託子会社が弘前ステーションビルからジェイアールアトリスに変更。
- 2015年(平成27年)7月1日:受託子会社がジェイアールアトリスからJR東日本東北総合サービスに変更。
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 5]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅である[2]。互いのホームは跨線橋で連絡している。かつては2面4線で、4番線が弘南鉄道黒石線の発着に使用されていたが、黒石線は1998年(平成10年)4月1日に廃止された[10]。2020年(令和2年)現在、4番線だった部分には柵が設定され、線路が撤去されている[10]。
弘前統括センター(弘前駅)管理の無人駅である[2]。駅舎には簡易Suica改札機、乗車駅証明書発行機、待合室がある。なお、冬季は構内やポイントなどの除雪のための除雪要員2名が配置される[新聞 2]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■五能線 | 上り | 五所川原・深浦方面[14] | |
下り | 弘前方面 | |||
2 | ■奥羽本線 | 下り | 青森方面[14] | |
3 | 上り | 弘前・秋田方面[14] | ||
■五能線 | 下り | 弘前方面 | 一部列車のみ |
-
ホーム(2021年2月)
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旧駅舎(2022年8月)
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旧駅舎内(2021年2月)
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黒石線営業時代のホーム(1997年3月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 480 | [利用客数 1] | ||
2001年(平成13年) | 471 | [利用客数 2] | ||
2002年(平成14年) | 465 | [利用客数 3] | ||
2003年(平成15年) | 419 | [利用客数 4] | ||
2004年(平成16年) | 376 | [利用客数 5] | ||
2005年(平成17年) | 351 | [利用客数 6] | ||
2006年(平成18年) | 336 | [利用客数 7] | ||
2007年(平成19年) | 336 | [利用客数 8] | ||
2008年(平成20年) | 320 | [利用客数 9] | ||
2009年(平成21年) | 300 | [利用客数 10] | ||
2010年(平成22年) | 293 | [利用客数 11] | ||
2011年(平成23年) | 307 | [利用客数 12] | ||
2012年(平成24年) | 94 | 217 | 311 | [利用客数 13] |
2013年(平成25年) | 98 | 245 | 344 | [利用客数 14] |
2014年(平成26年) | 91 | 219 | 310 | [利用客数 15] |
2015年(平成27年) | 95 | 215 | 310 | [利用客数 16] |
2016年(平成28年) | 96 | 213 | 310 | [利用客数 17] |
2017年(平成29年) | 85 | 208 | 293 | [利用客数 18] |
2018年(平成30年) | 81 | 204 | 285 | [利用客数 19] |
2019年(令和元年) | 73 | 191 | 265 | [利用客数 20] |
2020年(令和 | 2年)46 | 213 | 260 | [利用客数 21] |
2021年(令和 | 3年)46 | 215 | 261 | [利用客数 22] |
駅周辺
[編集]- 青森県道110号黒石藤崎線
- 青森競輪藤崎場外車券売場
- 川部和泉郵便局
- 川部交通(タクシー)
- 黒石警察署川部駐在所
- 川部温泉
- 弘南バス「川部駅前」停留所
その他
[編集]この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- 奥羽本線弘前方面と五能線(五所川原方面)を結ぶ列車は、当駅でスイッチバック(方向転換)を行う[2]ため5分前後停車する。
- 五能線の列車は、1960年代(昭和35年)ごろまで、交通公社の時刻表では当駅が始発・終着となる(弘前駅まで乗り入れない)列車があった[注 1]が、実際の運用上は、弘前駅 - 川部駅間は黒石線の弘前駅発着列車に併結されていた。同様に黒石線の一部の列車も五能線の列車に併結されていたが、交通公社の時刻表では黒石線内の折返し運転となっていた。なお、弘前駅・撫牛子駅掲示の発車時刻表には実際の運用で掲出されていた。ダイヤ改正時に地元新聞社が新聞に折込むチラシ仕様の弘前駅監修の弘前駅列車時刻表でも、実際の運用で記載されていた[注 2]。
- 東北新幹線開業前は「千秋」「むつ」「しもきた」「深浦」などの一部の急行列車が、開業後は特急「はつかり」[注 3]「たざわ」[注 4]や急行「津軽」「むつ」[注 5]が停車していたが、現在はすべての優等列車(特急)が通過する。なお、寝台急行「東北夏祭り号」「あおもり」、特急「ふるさとゴロンと号」など臨時列車が当駅に停車することがある。
- 藤崎町東部は藤崎駅よりも当駅の方が近く、奥羽本線と五能線の両列車が利用できるなど利便性が高いため、当駅を利用する住民が多い。また、青森競輪場藤崎場外売場への最寄駅は、藤崎駅ではなく当駅である。
- 当駅の旧駅舎の建物財産標は「明27年10月」=1894年(明治27年)10月を表示していた。武豊線亀崎駅の駅舎は日本最古の現役駅舎とされているが、1895年(明治28年)3月7日に火災で一度焼失したと鉄道局年報に記されている。そのため、当駅の駅舎は亀崎駅の現駅舎より建築時期が古い可能性があった。[不適切な合成?]
- JR東日本東北新幹線新青森開業のドラマCM「トーキョー篇」(出演:三浦春馬、吉幾三)の撮影が当駅と碇ケ関駅で行われた。
- 当駅東側には貨物入れ替え線跡地(ヤード跡地)があり、田舎館村はヤード跡地に改札口(東口)設置、宅地開発、無料駐車場を整備する方針を2020年(令和2年)4月6日に示している。民間事業者へのアイディア公告を経て、2024年(令和6年)春を目途に東口の供用を目指すとしている[新聞 3]。
隣の駅
[編集]かつて存在した路線
[編集]- 弘南鉄道
- 黒石線
- 川部駅 - 前田屋敷駅
脚注
[編集]記事本文
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e “駅の情報(川部駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 31号 青森駅・弘前駅・深浦駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年3月17日、21頁。
- ^ a b c d e f 石野 1998, p. 556.
- ^ a b c d 石野 1998, p. 540.
- ^ 『汽車汽船旅行案内』第118号、明治三十七年七月一日発兌
- ^ 『復刻版 明治大正時刻表』(新人物往来社、1998年)所収の汽車汽船旅行案内のうち明治27年11月号、 明治36年1月号、 明治39年4月号、 明治40年3月号、 大正元年9月号が川邊、明治32年4月号と大正4年3月号、大正10年8月号、 大正12年7月号、大正16年1月号が川部
- ^ 川部とするもの「逓信省告示第225号」『官報』1894年11月28日、『鉄道局年報. 明治27年度』、『鐵道作業局年報. 明治30年度』、『帝国鉄道要鑑. 第1版』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道院告示第4号」『官報』1912年8月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c 石野 1998, p. 553.
- ^ a b c 『鉄道ジャーナル』通巻653号 p.45
- ^ “駅の情報(川部駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
- ^ “JR東日本路線図(東北エリア)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2023年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月25日閲覧。
- ^ “秋田地本情報(NO46) 2023年3月ダイヤ改正について提案を受ける!①.pdf”. 東日本旅客鉄道労働組合 秋田地方本部. 2023年2月27日閲覧。
- ^ a b c “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(川部駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月8日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『2023年5月27日(土)北東北3エリアでSuicaがデビューします!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社・秋田支社、2022年12月12日。オリジナルの2022年12月12日時点におけるアーカイブ 。2022年12月12日閲覧。
- ^ 『北東北3県におけるSuicaご利用エリアの拡大について 〜2023年春以降、青森・岩手・秋田の各エリアでSuicaをご利用いただけるようになります〜』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2021年4月6日。オリジナルの2021年4月6日時点におけるアーカイブ 。2021年4月6日閲覧。
- ^ 『奥羽本線・五能線 川部駅新駅舎の使用を開始します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2023年5月22日。オリジナルの2023年5月22日時点におけるアーカイブ 。2023年5月22日閲覧。
- ^ 『奥羽本線・五能線 川部駅舎を改築します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道秋田支社、2022年8月8日。オリジナルの2022年8月6日時点におけるアーカイブ 。2022年8月12日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月8日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ 「深浦駅3月無人化/JR「五能線維持のため」」『東奥日報』2023年12月15日。オリジナルの2023年12月15日時点におけるアーカイブ。2023年12月15日閲覧。※電子版会員限定記事。全文閲覧には会員登録が必要。
- ^ 「連載/県内駅物語 159/JR奥羽線 8/北常盤 川部(かわべ) 撫牛子/通勤・通学の中継駅」『東奥日報』東奥日報社、2007年1月24日、8(夕刊)。
- ^ 「川部駅のヤード跡地整備へ」『東奥日報』2020年4月6日。オリジナルの2020年8月2日時点におけるアーカイブ。2020年8月2日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月20日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月12日閲覧。
参考文献
[編集]- 武田元秀、山井美希(写真)「秋田青森県境の奥羽本線」『鉄道ジャーナル』第55巻第3号(通巻653号)、成美堂出版、2021年3月1日、40-45頁、ISSN 0288-2337。
- 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(川部駅):JR東日本