陣場駅

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陣場駅
駅舎(2018年9月)
じんば
Jimba
白沢 (7.1 km)
(5.8 km) 津軽湯の沢
地図
所在地 秋田県大館市長走相染台
北緯40度23分56.60秒 東経140度36分27.00秒 / 北緯40.3990556度 東経140.6075000度 / 40.3990556; 140.6075000座標: 北緯40度23分56.60秒 東経140度36分27.00秒 / 北緯40.3990556度 東経140.6075000度 / 40.3990556; 140.6075000
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 奥羽本線
キロ程 416.5 km(福島起点)
電報略号 チン
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1899年明治32年)6月21日[1]
備考 無人駅[2]
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ホーム。左側が1番線・右側が2番線

陣場駅(じんばえき)は、秋田県大館市長走ながばしり相染台そうぜんだいにある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線である。

歴史[編集]

1899年に隣の白沢駅と共に秋田県で最初に開設した駅である。複線化前は矢立峠を上るため、蒸気機関車補機を連結する基地となっており、多い時で25人以上の駅員がいた[2]1970年の奥羽本線当駅 - 津軽湯の沢駅間複線化に際して現在地に移設された。

旧駅ホーム跡は現存している[3]。また旧線の一部に架線敷設練習施設があり、その部分だけはレールと架線が敷設されている[3]

年表[編集]

駅構造[編集]

ホーム

単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線、計2面3線を有する待避・折返し可能な地上駅。但し、中線は現行ダイヤでの定期旅客扱いが無く、「2番線」の表記は無い。両ホームは跨線橋で連絡している。

東能代駅管理の無人駅

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 奥羽本線 下り 青森方面
3 上り

(出典:JR東日本:駅構内図

駅周辺[編集]

周辺には日景温泉矢立温泉等古くからの温泉がある。現駅舎になる前は、日景温泉までの路線バスがあったが後に廃止され、日景温泉送迎バスが運行されている。

バス路線[編集]

秋北バス陣場線・陣場駅入口
方面 行先 備考
下り 矢立ハイツ 1日3往復のみ[9][注釈 1]
上陣場
上り 鳳鳴高校 大館駅前・市立病院前経由

その他[編集]

  • 1960年代頃までは、花輪線から当駅発着列車が朝夕2往復、1982年頃までは、朝1往復のみ当駅発着列車がそれぞれあった。そのうち後者については、下り列車は、陸中花輪駅(現・鹿角花輪駅)始発であった[10]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
奥羽本線
快速
通過
普通
白沢駅 - 陣場駅 - *津軽湯の沢駅 - 碇ケ関駅
* 全列車が冬期間(一部列車は通年)津軽湯の沢駅を通過する。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2014年11月30日までは、朝夕の2往復のみの運行であった。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、539頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c “無人駅 奥羽線・陣場駅”. 秋田魁新報(秋田魁新報社): p.3(1975年8月26日 夕刊)
  3. ^ a b 『鉄道ジャーナル』通巻653号 pp.43-44
  4. ^ 『逓信省告示第318号』明治42年3月18日官報第7715号2ページ
  5. ^ 『東北電信電話史資料 事業史39-10』東北電気通信局、1964年、197頁。 
  6. ^ 「日本国有鉄道公示第401号」『官報』、1971年10月1日。
  7. ^ “陳情攻勢で“無人化”が後退 秋鉄局 日中だけ駅員配置 ただし本年度いっぱい” 秋田魁新報(秋田魁新報社): p12.(1971年9月29日 朝刊)
  8. ^ 「営業体制近代化」『交通新聞』交通協力会、1971年10月5日、1面。
  9. ^ 大館⇔陣場・矢立ハイツ方面バス時刻表 - 秋北バスホームページ
  10. ^ 出典:日本交通公社(現・JTB)発行の1960年12月号小型時刻表156ページ及び1982年9月号大型時刻表の344 - 345ページ。

参考文献[編集]

  • 武田元秀、山井美希(写真)「秋田青森県境の奥羽本線」『鉄道ジャーナル』第55巻第3号(通巻653号)、成美堂出版、2021年3月1日、40-45頁、ISSN 0288-2337 


関連項目[編集]

外部リンク[編集]