中村勝

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中村 勝
北海道日本ハムファイターズ #36
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県春日部市
生年月日 (1991-12-11) 1991年12月11日(25歳)
身長
体重
184 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年 ドラフト1位
初出場 2010年8月11日
年俸 1,200万円(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

中村 勝(なかむら まさる、1991年12月11日 - )は、埼玉県春日部市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は北海道日本ハムファイターズに所属。

愛称は中村やムラマサ、中村マー君、日本ハムに同名の先輩である武田勝齊藤勝がいたことから、「若い勝」「ヤング勝」、二軍マスコットのカビー・ザ・ベアーの命名による「まさるってぃ」「てぃー様」など。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

春日部市立武里中学校在校時には投手と遊撃手を担当し、投手として3年時にはKボールの県選抜で全国優勝に導いた。隔年開催で行われる第3回AAアジア選手権大会に日本代表として参加。香港戦で先発して勝利投手となり銅メダルに貢献した(準決勝でタイブレークの末、台湾に敗退)。台湾の林イー豪投手はこの大会後、育成選手として巨人入りした。

2007年春日部共栄高校に進学。2年秋まではスカウト評価が特に高い選手ではなかったが、冬場にフォームを改良し3年生時の2009年に結果を残し始める。春の大会では、強打者・奥田ペドロら前年夏の甲子園第90回選手権大会)に出場した際の先発選手9人中7人が残る本庄第一高校を4安打完封し、一躍スカウトから高い評価を受けた。夏も県大会2回戦の小松原高校戦で、4回を投げ初回先頭から9連続三振を含む11奪三振の快投[2]。5回戦・富士見高校戦でも11奪三振完封[3]。しかし準々決勝の埼玉栄高校戦は走塁中に発症したぎっくり腰の影響もあり敗退[4]。甲子園出場はならなかったが、体調が万全でない中にあって奪三振は3つに留まるも9回2失点に抑え、粘りの投球を披露した。

同年秋に開催されたプロ野球ドラフト会議において、菊池雄星の交渉権獲得に失敗した北海道日本ハムファイターズに外れ1位で指名された。春日部共栄高校からは中里篤史以来9年ぶりの1位指名となった。

容姿や、投球フォームが似ている(本人がフォーム改良の際に参考とした)事などから「埼玉のダルビッシュ有」の異名を取る[5]

プロ入り後[編集]

2010年8月11日千葉ロッテマリーンズ戦にて、5回3安打3四球6奪三振1失点で12球団のなかで同年の高卒ルーキーとしては初先発、初勝利。日本ハムの投手としてもエースのダルビッシュ以来となる「高卒新人投手初登板初先発初勝利」を記録。直近では対戦チームの唐川侑己以来[6]

2011年は一軍の登板は2試合の先発登板のみで勝利は上げれなかったが、防御率は2点台の成績を残した。二軍では防御率2.59(リーグ4位)、8勝(リーグ3位)の記録を残した。

2012年7月19日フレッシュオールスターで2回を4者連続を含む5奪三振で完璧に抑えて、優秀選手賞を受賞した[7]。8月5日に1軍昇格し、9月2日に2年ぶりの勝利を挙げるなど[8]、昇格後5試合の先発で2勝、防御率0.84と[9]結果を残すも、シーズン終盤3試合で白星に見放された形となった。クライマックスシリーズには登板がなかったが、10月31日の日本シリーズ第4戦で先発を果たし、7回を無失点に抑える好投を見せ、チームの勝利に貢献した[10]

2014年5月16日のロッテ戦で1勝目を挙げると、24日の横浜DeNAベイスターズ戦でプロ初完封を果たす[11]。以後登録と抹消を繰り返しながら先発ローテに定着し、9月9日福岡ソフトバンクホークス戦まで7連勝を記録した。この年は読売ジャイアンツから金銭トレードで移籍した市川友也とバッテリーを組むことが多く、またホームの札幌ドームでは7勝、防御率2.00と無類の強さを誇った。11月には第1回21U野球ワールドカップにオーバーエージ枠で選出された[12]

2015年は前年の活躍もあり飛躍が期待されたが、中々状態が上がらずこの年の1軍初先発登板は4月末であった。結果は4回途中5失点で敗戦投手。次の試合でも2回持たずノックアウトされ二軍降格。8月に再び先発として一軍復帰し復帰2試合目で今季初勝利次の試合で完投勝利を挙げる等復調したかに見えたが、9月に入るとまた序盤に打ち込まれ試合が続き二軍落ち。シーズン僅か2勝(4敗)と不本意なシーズンで終わる。

2016年はフォーム改造する等試行錯誤して挑んだシーズンだったが4月に2試合先発登板で0勝1敗と結果は残せず結局これがこの年の1軍登板に終わる。チームはリーグ優勝・日本一に輝いたが、中村自身は二軍ではチーム2位の7勝、投球イニングはチーム最多を記録するなど1軍の優勝に貢献できないシーズンだった。

2017年はチームが怪我人や不調者が続出する中、5月末に一軍初登板。2試合目の交流戦対横浜3回戦では2年ぶりの一軍勝利を挙げたが直後に肘を故障。2軍で様子を見たが状態は悪く7月5日に右ひじ内側側副靭帯再建術を受けると球団から発表された[13]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2010 日本ハム 4 4 0 0 0 1 2 0 0 .333 81 18.0 18 2 10 0 0 14 0 0 11 11 5.50 1.56
2011 2 2 0 0 0 0 1 0 0 .000 47 11.0 10 1 4 0 0 7 0 1 3 3 2.45 1.27
2012 8 8 0 0 0 2 2 0 0 .500 184 45.1 36 2 16 0 1 29 1 0 10 9 1.79 1.15
2013 13 8 0 0 0 1 4 0 0 .200 192 44.0 46 3 25 0 3 18 1 0 25 25 5.11 1.61
2014 18 18 1 1 0 8 2 0 0 .800 420 97.1 89 12 48 0 5 43 1 0 43 41 3.79 1.41
2015 10 9 1 0 0 2 4 0 0 .333 218 49.2 41 5 33 0 3 26 0 0 23 23 4.17 1.49
2016 2 2 0 0 0 0 1 0 0 .000 52 12.0 10 2 6 0 0 9 1 0 8 8 6.00 1.33
通算:7年 57 51 2 1 0 14 16 0 0 .467 1194 277.1 250 27 142 0 12 146 4 1 123 120 3.89 1.41
  • 2016年度シーズン終了時

記録[編集]

投手記録
打撃記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 36 (2010年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本ハム - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2016年12月1日閲覧。
  2. ^ “埼玉のダルだ!春日部共栄・中村が4回11K”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2009年7月15日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2009/07/15/kiji/K20090715Z00002270.html 2013年4月29日閲覧。 
  3. ^ ““埼玉のダル”中村 5球団視察で11K完封!”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2009年7月24日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2009/07/24/kiji/K20090724Z00000050.html 2013年4月29日閲覧。 
  4. ^ ““春日部共栄のダル”中村…腰痛で散る”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2009年7月27日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2009/07/27/kiji/K20090727Z00002130.html 2013年4月29日閲覧。 
  5. ^ 週刊ベースボール2012年3月26日号 P56
  6. ^ 週刊ベースボール2012年3月26日号 P58
  7. ^ ““埼玉のダル”中村 圧巻2回を5K完全!”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年7月20日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/20/kiji/K20120720003715820.html 2013年4月25日閲覧。 
  8. ^ “中村「長かった」2年ぶり勝利 140キロ速球で快投”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年9月3日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/09/03/kiji/K20120903004030050.html 2013年4月25日閲覧。 
  9. ^ “ダル2世が救世主!中村好投でハム首位に0差”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年9月10日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/09/10/kiji/K20120910004082970.html 2013年4月25日閲覧。 
  10. ^ “20歳中村 兄貴分ダルばり7回0封「いい報告がしたい」”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年11月1日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/11/01/kiji/K20121101004457030.html 2013年4月26日閲覧。 
  11. ^ “埼玉のダル・中村がプロ初完封!「背水枠」5年目やっと”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2014年5月25日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/05/25/kiji/K20140525008229080.html 2014年12月14日閲覧。 
  12. ^ “日本ハム・上沢らが代表に 11月の21Uワールドカップ”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2014年10月21日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/10/21/kiji/K20141021009142990.html 2014年12月14日閲覧。 
  13. ^ “中村勝投手手術のお知らせ”. 日本ハムファイターズ公式HPページ. (2017年7月3日). https://www.fighters.co.jp/news/detail/00000343.html 2017-07-44閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]