ヴァイスシュヴァルツ ポータブル

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ヴァイスシュヴァルツ ポータブル
ゲーム
ゲームジャンル カードシミュレーター×恋愛ADV
対応機種 PlayStation Portable
開発元 B.B.スタジオ
発売元 バンダイナムコゲームス
(バンプレストレーベル)
メディア UMD
プレイ人数 1 - 2名
発売日 2011年11月23日
売上本数 47,586本[1]
レイティング CEROB(12才以上対象)
インターネットラジオ:ヴァイスシュヴァルツ ポータブル
矢作紗友里・南條愛乃の 白黒学園放送部
配信期間 2011年7月28日 - 12月22日
配信サイト HiBiKi Radio Station
配信日 不定期
配信形式 ストリーミング
パーソナリティ 矢作紗友里(天珀翠子 役)
南條愛乃(江賀瀬利奈 役)
テンプレート - ノート
プロジェクト ゲーム
ポータル ゲーム

ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』(ドイツ語Weiß Schwarz Portable)は、2011年11月23日バンダイナムコゲームスより発売のPlayStation Portableゲームソフト

概要[編集]

トレーディングカードゲームヴァイスシュヴァルツ」を題材に、トレーディングカードゲームのシミュレーションを楽しむゲームである。

本作のタイトルである「ヴァイスシュヴァルツ」は、ドイツ語に由来している[2][3]。「ヴァイス」(ドイツ語Weiß)は「」、「シュヴァルツ」(ドイツ語Schwarz)は「」の意である[2][3][4]。トレーディングカードゲーム版を開発、販売するブシロードにて、社長を務める木谷高明が命名した[2]。また、「ポータブル」とは、本作のプラットフォームに由来している。本作のプラットフォームはPlayStation Portable英語PlayStation Portable[注釈 1])であるが、その名称に因んで、末尾に「ポータブル」(英語portable[注釈 2])を附加している。なお、ドイツ語の語順としては「シュヴァルツヴァイス」の方がより自然であるが、日本語話者が音読した際の語感を重視して「ヴァイスシュヴァルツ」にしたとされる[2]

ゲーム内容[編集]

カードシミュレーションゲームとして、トレーディングカードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ」の公式ルールに準拠したカードゲームを楽しむことができる[3][5][6]。対戦相手がいなくても、PlayStation Portableがあれば一人でもカードゲームをプレイすることが可能である[3][5]。本作には、1000種類以上のカードが収録されている[3][5][6]。ゲーム内にてカードを収集して独自のデッキを構築することもでき、それをシミュレーションすることで、実際にトレーディングカードゲーム版をプレイするときに生かすことができる[3][5][6]。また、トレーディングカードゲーム版をプレイしたことのないユーザのため、チュートリアル機能も搭載されている[3][5][6]

なお、開発元であるバンダイナムコゲームスでは、本作のジャンルを「カードシミュレーター×恋愛ADV」[7]と表記しており、カードシミュレーションゲームとしての側面と、恋愛アドベンチャーゲームとしての側面の双方を兼ね備えている[3][5]

ストーリー・設定[編集]

トレーディングカードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ」の世界観は、テーブルを一つの世界と見立てて、複数のアニメーション作品やゲーム作品に登場するキャラクターが同一の世界で戦うというものである[3]。そのため、本作に登場するカードには、主としてアニメーションやゲームのキャラクターが描かれている[3][5]。カードゲームとして対戦する際には、多様な作品のキャラクターが、入り乱れて争うこととなる[3]

それらのカードは、出典元である各作品ごとに「ヴァイスサイド」と「シュヴァルツサイド」に分かれている[3][4][5][8]。なお、両サイドの分類基準については、「かわいいヒロインたちが登場する人気タイトル」[9]はヴァイスサイドに分類されることが多く、「男女を問わず活躍する、ヒーロー・ヒロインたちが中心」[9]の作品はシュヴァルツサイドに分類されることが多いとされる[3]

キャラクター[編集]

「ポータブル」版の登場作品は、トレーディングカードゲーム版に参加した全作品から、「ヴァイスサイド」や「シュヴァルツサイド」各4シリーズを選びに登場した[注釈 3][10]。なお、『劇場版 マクロスF』以外、2010年11月まで発売されたカードセットのカードのみに収録ため、トレーディングカードゲーム版が存在する一部カードセットが収録されていない[注釈 4]

また、バンダイナムコゲームスに制作したゲーム作品は、トレーディングカードゲーム版登場作品とは別、ゲームオリジナルカードとして登場する[注釈 5][11]

登場作品[編集]

ヴァイスサイド シュヴァルツサイド
魔法少女リリカルなのはA's
魔法少女リリカルなのはStrikerS
魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st
探偵オペラ ミルキィホームズ
涼宮ハルヒの憂鬱 THE IDOLM@STER
THE IDOLM@STER Dearly Stars
クドわふたー
Angel Beats![注釈 3]
劇場版 マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜
劇場版 マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜
とある魔術の禁書目録
とある科学の超電磁砲
Fate/stay night
Fate/hollow ataraxia
バンダイナムコゲームス オリジナル

「ブーストヴァイス」と「ブーストシュヴァルツ」では新規にゲームを始める際、いわゆる「スターターデッキ」(カードゲームとしてすぐに対戦できるようにあらかじめ構築されたデッキ)として選択できる作品が異なるだけで、最終的には同じカードが使えるようになる。

登場するキャラクターについて、ヴァイスサイド、および、シュヴァルツサイドごとに、それぞれ出典元となる作品を記載した[8]。キャラクターの詳細については、各作品の記事を参照されたい。

ルール[編集]

本作は、原則的にはトレーディングカードゲーム版「ヴァイスシュヴァルツ」のルールに準拠している[3][5][6]。トレーディングカードゲーム版の販売元であるブシロードの「ヴァイスシュヴァルツ」チームが協力、および、監修を担当している[5]。ルールの詳細については、他の記事を参照されたい。

ストーリーモード[編集]

キャラクター(ストーリー)[編集]

雪乃涼花(ゆきの すずか)
- 悠木碧
【性別:女 / 年齢:17】
白黒学園2年生。主人公の同級生。主人公とは、10年ぶりに再会する幼なじみ。明らかに天然で誰にでも愛される優等生。何かにつけて食べ物に例える癖がある。
天珀翠子(あめく すいこ)
声 - 矢作紗友里
【性別:女 / 年齢:17】
白黒学園2年生。主人公の同級生。クラスの委員長でクールで生真面目で自分に厳しくルールに厳しい口うるさく接するが実は、その言葉の裏に隠された秘密が...?
柴美波(しば みなみ)
声 - 沢城みゆき
【性別:女 / 年齢:17】
白黒学園2年生。主人公の同級生。剣の達人で明朗活発で明るくて前向きで元気娘なしっかり者の武士ガールで少し妄想気味が入っているので暴走してしまう。各種運動部と女子人気がある。スポーツ万能。巫女の家系を持つ。とある理由で男子に拒絶反応しやすいが本当は、負けず嫌いな優しい女の子である。
襟沢英(えりさわ えい)
声 - 津田美波
【性別:女 / 年齢:18 】
白黒学園3年生。主人公の先輩。何時もヘッドホンを掛けているケンカに強くロックな一匹狼少女。
夜月アリア(よづき ありあ)
声 - 金元寿子
【性別:女 / 年齢:16 】
白黒学園1年生。見た目は幼いが、天才的な発明の才能を持っている。オカルトにハマっているらしく、水晶玉を通じてヘンな電波を受信している。主人公の後輩。
江賀瀬利奈(えが せりな)
声 - 南條愛乃
【性別:女 / 年齢:16 】
白黒学園1年生。主人公の後輩。ロシアにある姉妹校から来た、ハーフでナイスバディな留学生。明るく親しみ易い性格だが、特殊な趣味を持ち、怪しい日本語をしゃべりまくる。
呉尾菜々(くれお なな)
声 - 早見沙織
【性別:女 / 年齢:18 】
白黒学園3年生。主人公の先輩。控えめな性格のお嬢様で、いつも珍しいペットを連れている。進んで人と関わろうとせず、物憂げな表情をしている。

主題歌[編集]

エンディングテーマ「このまま、ずっと
作詞 - FLAT5th Rico / 作曲・編曲 - 木村秀彬 / 歌 - 愛美

コミカライズ[編集]

ストーリーモードのコミカライズが海産物の作画でバンダイナムコゲームスの広報誌Side-BNの76-83号に連載。

ラジオ[編集]

ヴァイスシュヴァルツ ポータブル 矢作紗友里・南條愛乃の 白黒学園放送部』は、2011年7月28日から12月22日までHiBiKi Radio Stationで配信されていたラジオ番組。木曜日配信(不定期)[12]

パーソナリティ
ゲスト

注釈[編集]

  1. ^ ドイツ語でも表記は同一である。
  2. ^ ドイツ語では「portabel」だが、プラットフォーム固有名詞に由来するため「portable」と表記している。
  3. ^ a b クドわふたー』と『Angel Beats!』2作品は、トレーディングカードゲーム版のルールの都合上、同じシリーズ作品という扱いになっている。
  4. ^ そのほか、公式大会を使用禁止カード、非登場作品の要素に含むカードが収録されていない場合がある。
  5. ^ 既にトレーディングカードゲーム版の登場作品であるTHE IDOLM@STERシリーズを除む。

脚注[編集]

  1. ^ 「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」が19万4000本,「セブンスドラゴン2020」が12万2000本の「ゲームソフト週間販売ランキング+」”. 4Gamer.net (2011年12月1日). 2012年3月17日閲覧。
  2. ^ a b c d 木村誠『ブシロード製トレーディングカードゲーム:ヴァイスシュヴァルツ(2007〜2010)早稲田大学2011年3月31日、4頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 志賀康紀「バンダイナムコ、PSP『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』――人気TCG『ヴァイスシュヴァルツ』がPSPで初のゲーム化!」『バンダイナムコ、PSP「ヴァイスシュヴァルツ ポータブル」。人気TCG「ヴァイスシュヴァルツ」がPSPで初のゲーム化! - GAME WatchImpress Watch、2011年5月13日
  4. ^ a b 木村誠『ブシロード製トレーディングカードゲーム:ヴァイスシュヴァルツ(2007〜2010)』早稲田大学、2011年3月31日、6頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j 「『なのは』『アイマス』など参戦作品多数! 『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』」『『なのは』『アイマス』など参戦作品多数! 『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』 - 電撃オンラインアスキー・メディアワークス、2011年5月13日
  6. ^ a b c d e 「About」『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル | バンダイナムコゲームス公式サイトバンダイナムコゲームス
  7. ^ 「Spec」『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル | バンダイナムコゲームス公式サイト』バンダイナムコゲームス。
  8. ^ a b 「Line Up」『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル | バンダイナムコゲームス公式サイト』バンダイナムコゲームス。
  9. ^ a b 「“ヴァイスシュヴァルツ”とは?」『ヴァイスシュヴァルツ|Part1:“ヴァイスシュヴァルツ”とは?ブシロード
  10. ^ 「デッキ構築ルール」『ルール・Q&A| ヴァイスシュヴァルツ公式サイト』ブシロード。
  11. ^ 『ヴァイスシュヴァルツ ポータブル』ナムコキャラ登場決定ほか最新情報が公開 - ファミ通.comファミ通、2011年10月14日
  12. ^ 番組紹介:ヴァイスシュヴァルツ ポータブル 矢作紗友里・南條愛乃の 白黒学園放送部 - 響 - HiBiKi Radio Station

関連項目[編集]

外部リンク[編集]