維新政党・新風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ゼロサム (会話 | 投稿記録) による 2012年6月3日 (日) 19:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

日本の旗 日本政党
維新政党・新風
Restoration Political Party・New Wind
代表 鈴木信行
副代表 馬場能久 ほか3名
成立年月日 1995年12月9日
本部所在地
〒103-0014
東京都中央区日本橋蛎殻町1-6-4第三カネタツビル103
衆議院議席数
0 / 480   (0%)
2011年1月28日現在)
参議院議席数
0 / 242   (0%)
2011年1月28日現在)
党員・党友数
1500人
政治的思想・立場 右派
新右翼
民族主義
機関紙 「新風」
政党交付金
0 円
公式サイト 維新政党・新風
テンプレートを表示

維新政党・新風(いしんせいとう・しんぷう、英語名称:Restoration Political Party・New Wind)は、日本政治団体[1]。略称は「新風」。

概要

新右翼青年民族派の流れを汲み、YP体制戦後体制)の打倒を主張する右派保守派の政治団体として、1995年12月9日魚谷哲央初代代表らが中心となって結成された。現代表は鈴木信行で、東京都中央区に本部を置く。

戦後体制を否定する立場から、右は自民党、左は共産党に至る既存政党を「戦後体制派」と批判し、唯一の「反戦後体制派」である新風が国政に進出し、「戦後体制派」と戦っていく必要があると主張している[2]。この目的を達成するために、街宣活動や講演会などで知名度上昇を図りつつ、各級選挙に候補者を擁立しているが、現時点では公認候補の当選例はない。

党史

政策・主張

詳細は党HPの政策声明政策公約を参照。

憲法

天皇

統治機構

国防・外交

歴史観

経済政策

教育・文化

医療・健康・社会保障

  • 年金健康保険制度を国営一元化し、基礎部分の税負担化と自助努力保険の並行システム化を実現する。
  • 公営・民営の最適組合せによる医療制度を実現する(混合診療)。
  • 生活保護制度を真の弱者救済制度にする(現在の『貰い得』的国民意識劣化の是正のためとしている)。
  • 職業訓練の無償制度充実、雇用保険の国営一元化を実現する。
  • 相互扶助的社会保障制度の模索(ボランティアの時間積立相互システム化を実現)、低負担の公営保育所大幅増設(待機児童ゼロを目指す)

選挙への出馬状況

概要でも述べたように議会への進出を目指しており、その第一歩として政党要件の確保を目標に掲げている。

衆議院議員総選挙

結党以来、衆議院議員総選挙に公認候補を擁立したことはない。衆院選は比例区11のブロックに分けられており、全ブロックに名簿を届け出ようとすると最低でも42人の単独立候補者を擁立しなければならず[11]、党勢・党財政から見て厳しいということが理由にある。ただし第四代代表に選出された鈴木信行は衆院選比例東京ブロックへの出馬に意欲を見せているため、今後新風が衆院選に参戦する可能性も出てきている[12]

思想的に近く、新風の党友となっている他党の候補者を推薦支持することはある。これまでに推薦・支持した候補として若泉征三(現職・民主党福井県本部推薦)、西村眞悟(前職・民社党新進党自由党→民主党→無所属改革クラブたちあがれ日本大阪府本部推薦)、大前繁雄(前職・民社党→自民党兵庫県本部支持)がいる[13]

上に挙げた議員は新風の党友として党大会に祝電を送り、あるいは来賓として出席している。塩田晋(元衆議院議員・民社党→新進党→自由党→民主党)や滝沢幸助(元衆議院議員・民社党、現新風顧問)も同様に祝電を送るなどしている[14]。全体的に右派色の強い民社党出身者との関係が深いと言える。

参議院議員通常選挙

結党以来、1998年2001年2004年2007年と4回連続で参議院議員通常選挙確認団体として10名の公認候補を擁立している。候補者を毎回10名としているのは、政党要件のない政治団体が参院選の比例区に名簿を届け出る際の要件が「選挙区含め候補者10名以上」であるため。

全国一区である比例区を最重要視し、政党要件獲得ラインである得票率2.0%を目指しているが、これまでのところ、選挙区では第21回参議院議員通常選挙福岡県選挙区馬場能久が記録した35,942票(得票率1.68%)が、比例区では同選挙で記録した170,515票(同0.29%)が、それぞれ最高得票記録であり、当選・政党要件獲得に至らないばかりか、選挙区・比例区ともに供託金を全額没収されている。

基本的に選挙区は地方本部の幹部を、比例区は党本部の幹部をそれぞれ候補者としており、いわゆるタレント候補を擁立したことはない。第21回参議院議員通常選挙の際には、東條英機首相の孫であり、党の講師を勤めていた東條由布子の比例区出馬を模索していたが、頓挫した(その後、東條は無所属で東京都選挙区から出馬し、新風公認候補の鈴木信行が獲得した21,548票を上回る59,607票を獲得したものの落選に終わっている)。

当初は2010年第22回参議院議員通常選挙にも10名の公認候補を擁立するとして候補者の内定まで進めていたが、資金難などの諸事情により同年5月に立候補を取り止めると発表し[15]、この選挙に対しては比例区は自主投票、選挙区は各地方本部の判断によって支持する候補者を決めることとした。東京都本部は東京都選挙区に立候補することを表明している日本創新党山田宏を支持したが、当選には結びつかなかった[16]

地方議会選挙

衆院選と同様、思想的に近い他党や保守系無所属の候補者を推薦・支持することもあり、こちらでは当選に至るケースも多い(公認候補が当選したケースはない)。

党勢と現状

当初は目標とする政党要件の確保を結党から十年で達成するとしていたが[17]、十年が経過した現在でもその目処が立っていない状態にある。

2007年7月の時点で34の都道府県に地方本部を置いており[18]、その後も2県で地方本部を開設したが[19][20]、現在も地方本部の置かれていない県が11残っており、地方組織の拡大が急務となっている。

党員数は2003年から2007年まで毎年約100人のペースで増加していたが[21]2008年は30人増、2009年は31人増に留まり、2010年は一気に450人減となった。党費収入が党財政を支える柱となっており、3年ごとに行われる参議院議員通常選挙での供託金を用意するためにも[22]、新規党員の確保が課題となっていたが、第22回参院選での供託金・選挙資金を捻出するだけの新規党員を確保することはできず、立候補は取り止めになった。

党員・党友になるには日本国民である事が必須、更にネットサポーター組織も設けている(この点はJ-NSC有する自民党と一致)

2008年1月から2009年11月まで松村久義と代行の板東義宣が代表を務めたのを除くと、結成以来大半の時期の代表を創設者の魚谷哲央が務めている。元党副代表で2007年参院選の候補者だった瀬戸弘幸によると、新風は魚谷の個人政党的な側面があり、選挙資金についても魚谷が個人的に捻出する部分があったという[23]

歴代党代表一覧

代表 就任日 退任日
1 1 魚谷哲央 1995年12月9日 1998年12月31日
2 1999年1月1日 2001年12月31日
3 2002年1月1日 2004年12月31日
4 2005年1月1日 2007年12月31日
2 5 松村久義 2008年1月1日 2008年6月17日
(任期中死去)

板東義宣
(副代表)
2008年6月18日 2009年11月13日
[24][25]
3 魚谷哲央 2009年11月14日 2010年12月31日
4 6 鈴木信行 2011年1月1日 (現職)

関連人物

党役員

党講師団

ほか多数。

その他関係者

関係団体

企業

政治団体・その他

脚注

  1. ^ 団体名に「政党」とあるが、法律上の要件を満たした「政党」ではない。
  2. ^ 広報誌「新風」平成16年6月号
  3. ^ “維新政党・新風 立候補取りやめ”. 北海道新聞. (2010年5月17日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2010sanin/231736.html 2010年5月18日閲覧。 
  4. ^ 国体憲章案第一条・第二条、日本国憲法案第一条(『憲法』政策方針
  5. ^ 主権国家たる対応を取れ!
  6. ^ 実際にこのような行動に出れば、国際連合憲章の敵国条項が適用され、中国やロシアによる対日武力制裁が行なわれる恐れがある。
  7. ^ 自衛隊の皆さん、行先が違います。「イラク」ではなく「北朝鮮」です
  8. ^ 日本国崩壊法案成立、断固阻止
  9. ^ 田母神俊雄航空幕僚長を断固支持する!
  10. ^ 「教育における体罰を考える」シンポジウムなど
  11. ^ 政党要件を満たさない政治団体が衆院選で比例名簿を届け出る場合、届け出る比例ブロックの定数の2/10を超える候補者を名簿に載せなければならず、重複立候補も認められないため。
  12. ^ 党代表選挙 候補者紹介
  13. ^ 広報誌「新風」平成15年12月号
  14. ^ 広報誌「新風」平成15年1月号
  15. ^ 選挙:参院選・京都選挙区 維新政党・新風の魚谷代表が不出馬 /京都(毎日新聞)
  16. ^ 日本創新党山田宏候補を支持! - 鈴木信行の維新通信 - Yahoo!ブログ
  17. ^ 広報誌「新風」平成17年2月号
  18. ^ 第21回参議院議員通常選挙時の政見放送より
  19. ^ 維新政党・新風石川県本部発足
  20. ^ 維新政党・新風岐阜県本部発足
  21. ^ 平成15年~平成19年分政治資金収支報告書より
  22. ^ 新風は第18回~第20回参院選では3600万円、第21回参院選では3900万円の供託金を供託し、全額没収されている。
  23. ^ 維新政党・新風が参院選出馬断念
  24. ^ 党代表選挙
  25. ^ 維新政党・新風平成二十一年党大会報告

関連項目

外部リンク