竹田恒泰

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竹田 恒泰
(たけだ つねやす)
人物情報
全名 竹田 恒泰
(たけだ つねやす)
生誕 1975年10月24日(39歳)[1]
日本の旗 日本 東京都
学問
時代 21世紀
活動地域 日本の旗 日本
学派 皇国史観
復古主義
研究分野 法学
憲法学
学位 学士(法学)
特筆すべき概念 万世一系の維持
女系天皇への反対
主要な作品 「著書」の節を参照
影響を
受けた人物
小林節
主な受賞歴 山本七平賞
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竹田 恒泰(たけだ つねやす、1975年(昭和50年)10月24日[1] - )は、日本作家タレント

公式ホームページのプロフィールによると専門は憲法学史学学位学士(法学)慶應義塾大学1998年)。2013年度まで慶應義塾大学の非常勤講師(憲法学)であった[2]旧皇族竹田家に生まれ、明治天皇玄孫女系)でもある。竹田恒和。未婚。

文化人として稲川素子事務所に所属していた(期間及びいつからいつまでかは未詳)[1]

略歴[編集]

1975年生まれ[1]。「氏名と生年月日を共に知られると呪いを掛けられるから」と非公開ということにしている[3]慶應義塾大学法学部法律学科卒業。学部時代の専攻環境学慶應義塾高等学校時代は英語会に所属して、ディベートのインターハイで準優勝した[4]

竹田宮恒徳王の第三子である日本オリンピック委員会会長竹田恒和長男祖父の恒徳王が竹田宮恒久王明治天皇の第六皇女である常宮昌子内親王の間に生まれていることから、恒泰は明治天皇の女系の玄孫にあたる。また、父親を辿ると北朝第三代崇光天皇に行き着くため、天皇の男系の子孫にも当たる。父・恒和は今上天皇の二従弟にあたるので、現在の皇族で明治天皇の玄孫にあたる皇太子徳仁親王秋篠宮文仁親王とその妹・黒田清子は三従兄弟にあたる。

環境問題憲法学孝明天皇などについて研究していると称している。 26歳の時、2002年横浜市長選挙への立候補を一旦表明したが、結局は立候補を取り止めて、中田宏への支援を表明した。

「ブッシュ政権のイラク攻撃を止めさせる緊急アピール」の発起人に名を連ね、2003年(平成15年)にはサッダーム・フセインの招きでイラクを訪問した。「戦争こそ最大の環境破壊」と訴えた。その一方で米国のブッシュ家とも親交がある。

その後、ロングステイ財団専務理事NPO法人あきらめないの名誉会長に就任した。

2006年(平成18年)に著書『語られなかった皇族たちの真実』で山本七平賞を受賞した。皇位継承問題における「女系天皇容認論」に反対を表明したことで注目を集めた。その後も、皇室や日本史関連の書籍を相次いで執筆しており、新聞テレビ雑誌等にたびたび登場している。

2008年(平成20年)12月に論文「天皇は本当に主権者から象徴に転落したのか?」でアパグループ主宰の第2回「真の近現代史観」懸賞論文“最優秀藤誠志賞”を受賞した[5]

2007年(平成19年)から2014年(平成26年)3月まで慶應義塾大学大学院において非常勤講師として勤務した。大学院では通年の講座「憲法特殊義(天皇と憲法)」を小林節と共同で担当。のちに、単独で「憲法特殊講義I(公政)」、「憲法特殊講義II(公政)」を半期ずつ担当[6][7]して、天皇が日本国の象徴であることを記した日本国憲法第1条を一年間かけて教えた。一般に大学院において教職につくには修士の学位を要する。なお、非常勤講師就任の経緯について、小林は「憲法学について勉強させるために講師にした」と語っている。8年目の契約更改はされず14年度末をもって退職した。慶應大学はこの件に関するコメントを出しておらず、契約更改がなされなかった理由は不明である。のちに小林は、慶應大学講師の肩書を芸能活動の看板として悪用されたこと、肩書きで私利を図る事について注意しても無視されたこと、私生活でのトラブルの報道で慶應大学講師の肩書が使われると慶應の名が汚されることの3点を挙げ、竹田を講師に招いてこのような状況の原因を作ったことを恥じていると述べた[8]

主宰する「竹田研究会」は、札幌市宮城県東京都新潟県富山県石川県愛知県京都府大阪市奈良県兵庫県岡山県広島県愛媛県福岡県で定期的に行われて、憲法国史日本神話などを教えている。この研究会には2011年5月時点で3000人が[9]、また現在33000人以上が会員登録している。

イエメン中華人民共和国中華民国台湾)などを旅行したことがある。

2010年代に入ってから、『たかじんのそこまで言って委員会』を始め、テレビ番組などのメディアにも登場している。ほとんどがコメンテーターとしての出演だが、旧皇族としてテレビに出演したこともある。2012年(平成24年)10月29日開設の竹田恒泰チャンネルでは、週に一度(特番を除く)新聞を読むニコ生配信を行なっている。後には同チャンネル放送の中国、韓国報道に焦点を置いた本『面白いけど笑えない中国の話』や『笑えるほどたちが悪い韓国の話』などが発売された。

政治的主張[編集]

嫡出子相続差別撤廃への反対[編集]

最高裁判所大法廷が、2013年9月4日に婚外子を相続において差別する民法の規定が違憲であるとの判断を下し[10]、それに従って民法が近く改正されることに関して、「平等っていうのは、あくまでも原則。合理的な理由があれば原則はなくしていい」と述べ、反対を表明している[11]

脱原発[編集]

高校生の時の英語ディベートを契機に[12]、長年保守の立場から脱原発を主張している。既に2011年(平成23年)の福島第一原子力発電所事故以前から、脱原発を求める記事を新聞に発表してきたが、事故後は脱原発の立場の発言をTwitterで投稿し、2011年(平成23年)には、脱原発を主張する著書を出版するなど[13]、その姿勢を一層鮮明にしている。とりわけ「原発を推進する人たちは、戦争が起きた場合に原発こそが最初に攻撃目標になることを知っているだろうか」「もし原発がミサイル攻撃を受けたら、通常兵器であっても核兵器を使用されたのと同じだけのダメージを受ける。すなわち、原発を保持することは、自国向けの核兵器を配備しているのと同じことである」と述べるなど[14]、国土に原発を置くことに対する国防・安全保障上のリスクをたびたび指摘している。またその一方で過激な反原発運動や山本太郎参議院議員の行動や雁屋哲美味しんぼ騒動に対しては「脱原発派を貶める行為」と批判的な見解を取っている。

特定秘密保護法[編集]

どんな路線で政策を進めるにせよ、情報は国民が正しく判断するために欠かせないものという考えから、いつまでも秘密指定を続けられることと、秘密指定の妥当性を調べる第三者機関の実効性がはっきりしないことを理由に、「特定秘密の保護に関する法律」案に対しては慎重姿勢を取った。また法案成立後はその点を修正するための改正が必要であるとしている[15]

憲法[編集]

憲法9条については、政府解釈によるなし崩し的な拡大解釈を止めるために見直し、自衛隊の活動原則を明記すべきと唱えている。一方で憲法1条象徴天皇)や憲法13条幸福追求権)については大切なこととも唱えている。また、愛国心や道徳観念を憲法に盛り込むことには疑問を呈している。護憲については、憲法護持と声を上げているだけでは、考える力を削ぐと批判している。憲法は、国民ひとり一人が幸せになるための道具であり、常に批判的な目で見ることが大切としている[16]

被爆者[編集]

被爆者の語り部に生徒が死に損ないと言った事件に関して、ツイッターで「被爆者と自称して1時間1万円で生徒に被爆体験を語るふりをし、実際は反日思想を植えつける話をしていた模様。平和教育はもうやめたほうがよい。」と書き込んだ[17]

話題になった発言[編集]

  • 2013年10月20日放送の『たかじんのそこまで言って委員会』にて、「在特会が活動したおかげで在日の特権の問題が明らかになった」「例えば、通名というのがあって、日本人の名前に変えることによって、犯罪歴や金融関係の経歴を全部消すことができ、また新たな犯罪ができる」と発言。大阪のNPO「コリアNGOセンター」から放送局である読売テレビへ「通称名の使用や変更で犯罪歴や経歴の抹消はできず、事実に反する」「 在日コリアンが犯罪集団で危険な存在であるというゆがんだ偏見を助長する」との抗議申し入れがなされ、放送倫理・番組向上機構へ審理申し立てがなされた[18][19]
  • 上記の発言に対して池田信夫が「この自称皇族は頭がおかしい。マスコミが相手にするのはやめるべき」とtwitter上で発言。竹田も「理由なく『頭おかしい』とは、およそまともな学者の作法ではない」「私がいつ皇族を自称したのか、その根拠を示してほしい」などと反論し、応酬となった。なお、皇族をいつ自称した事があるかについての公開質問状に対する池田からの返事はない[20]
  • 2014年2月8日にツイッターでソチオリンピックで「メダルを取る可能性がある日本選手」へ宛てて、ツイートを行った。「品がない上に、メダルを屈辱することになるになるのでメダルを噛む行為をしない」「国歌が流れる際には聴くのではなく歌え、日本には国歌斉唱時に胸に手を当てる文化はないので直立不動で歌うこと」。さらに負けた際のコメントとして「思い出になったとか、楽しかったなどはあり得ない」としている。選手の発言くらい自由でいいのでは、との反論に「日本は国費を使って選手を送り出してます。選手個人の思い出づくりのために選手を出しているわけではありません」と返信した[21]
  • 2月28日放送の『ノンストップ!』では、上記発言の真意について語った。しかし、カンニング竹山千秋西川史子など他の出演者から批判を受け、賛同は得られず、物別れに終わった[22][23]

学歴[編集]

著書[編集]

単著[編集]

共著[編集]

ムック[編集]

  • これならわかる!『古事記』(学研パブリッシング、2012年8月)ISBN 978-4056067255 編著
  • 日本を元気にする本(学研パブリッシング、2013年9月)ISBN 978-4056101942

監修[編集]

  • まんがで読む 古事記 (学研まんが日本の古典)』 (学研教育出版、2013年8月)ISBN 978-4052036897

連載[編集]

論文[編集]

2014年2月11日現在、査読付の学術論文は登録されていない。

テレビ出演[編集]

血縁[編集]

兄弟はがいる。

家系[編集]

崇光天皇の男系子孫である。皇族としての竹田宮家までの系譜は伏見宮#系図を参照のこと。

皇籍離脱後

竹田宮恒徳王
(竹田宮第2代)
(皇籍離脱)
→竹田恒徳
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
恒正王
(皇籍離脱)
竹田恒正
素子女王
(皇籍離脱)
→竹田素子
紀子女王
(皇籍離脱)
→竹田紀子
恒治王
(皇籍離脱)
竹田恒治
 
 
 
竹田恆和
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
恒貴 浩子
 
 
 
恒昭 恒智 恒泰
 
恒俊
 

脚注[編集]

  1. ^ a b c d takedanomiya.html 稲川素子事務所(ウェブ魚拓)
  2. ^ 竹田恒泰『日本人はいつ日本が好きになったのか』(PHP研究所2013年) 背表紙著者プロフィール参照。また、本人のTwitterにおけるプロフィールなども参照。
  3. ^ 竹田恒泰. “皇室のきょうかしょ vol.200 200回記念!作者の「竹田恒泰」とは何者か??”. 少年タケシ. フジテレビジョン. 2013年8月16日閲覧。
  4. ^ 竹の間―プロフィールより。
  5. ^ アパグループ第2回「真の近現代史観」懸賞論文募集
  6. ^ 「大学院法学研究科修士課程時間割」慶應義塾大学
  7. ^ 「小林節教授最終講義のご案内」「慶應塾生新聞」ちなみに小林は全講義を終了し既に退職している。
  8. ^ 二股疑惑 竹田恒泰「皇族の末裔だから側室OK」発言の過去 | 特集 - 週刊文春WEB
  9. ^ 「竹田研究会は竹田さんから日本のことを学ぼうと、有志30人ほどでスタートした。面白さが評判を呼び、全国で3000人のメンバーを擁するまでになった」(『産経新聞』2011年5月18日朝刊(広島版)20面「トピック最前線、爆笑必死の古事記セミナー」より引用)。
  10. ^ 「婚外子相続差別は違憲 最高裁大法廷」日本経済新聞、2013年9月4日
  11. ^ 「『ちゃんとした子どもを作って国力増強!』と連呼する婚外子差別のメンタリティ」 ハフィントンポスト2013年11月15日
  12. ^ 『これが結論!日本人と原発』小学館101新書、2012年、39-40頁。
  13. ^ 『原発はなぜ日本にふさわしくないのか』 小学館、2011年、『これが結論!日本人と原発』小学館101新書、2012年。
  14. ^ 『これが結論!日本人と原発』 小学館101新書、2012年、96頁。
  15. ^ (どうする?秘密法)左右超えて開示大切 竹田恒泰さん 朝日新聞2013年12月30日
  16. ^ “集団的自衛権を考える 作家・竹田恒泰氏:「われら」の憲法”. 中日新聞. (2014年5月5日). http://www.chunichi.co.jp/article/feature/our_kenpo/list/CK2014050502000193.html 2014年5月5日閲覧。 
  17. ^ 2014年6月13日中日新聞朝刊21面 特報 被爆者語り部に「死に損ない」「反日は攻撃」まん延
  18. ^ 読売テレビ:在日コリアン発言で抗議 NPO法人 毎日新聞2013年10月22日
  19. ^ 在特会めぐる番組内容に抗議文 NPO「偏見を助長」
  20. ^ 「頭おかしい自称皇族」「もっとまともかと…」竹田恒泰氏VS池田信夫氏、「在日特権」で激突 J-CASTニュース2013年11月24日
  21. ^ 「負けたのにヘラヘラと『楽しかった』はあり得ない」 竹田恒泰氏の五輪選手への「注文」が賛否両論 J-CASTニュース、2014年2月9日
  22. ^ “カンニング竹山、生放送で竹田恒泰氏にブチ切れ 五輪発言で“対立””. ORICON STYLE (オリコン). (2014年2月28日). http://www.oricon.co.jp/news/2034568/full/ 2014年6月11日閲覧。 
  23. ^ “「メダル噛むな」の竹田恒泰、生放送でボコボコ 西川史子、カンニング竹山、千秋らが口々に…”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2014年2月28日). http://www.j-cast.com/2014/02/28198001.html?p=all 2014年6月11日閲覧。 

参照文献[編集]

  • 竹田恒泰著『旧皇族が語る天皇の日本史』(PHP研究所、2008年) ISBN 4569697119

関連項目[編集]

外部リンク[編集]