愛媛県総合運動公園陸上競技場

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愛媛県総合運動公園陸上競技場
ニンジニアスタジアム
施設情報
所在地 愛媛県松山市上野町乙46番地
位置 北緯33度46分5.44秒 東経132度47分51.34秒 / 北緯33.7681778度 東経132.7975944度 / 33.7681778; 132.7975944座標: 北緯33度46分5.44秒 東経132度47分51.34秒 / 北緯33.7681778度 東経132.7975944度 / 33.7681778; 132.7975944
開場 1979年10月
所有者 愛媛県
運用者 財団法人愛媛県スポーツ振興事業団
グラウンド 天然芝
ピッチサイズ 106m×69.5m
使用チーム、大会
愛媛FC(Jリーグ)
収容人員
21,585人
アクセス
伊予鉄道松山市駅より伊予鉄バス(3番乗り場)えひめこどもの城行、陸上競技場前下車(所要時間30~35分)

愛媛県総合運動公園陸上競技場(えひめけんそうごううんどうこうえん りくじょうきょうぎじょう)は、愛媛県松山市愛媛県総合運動公園にある陸上競技場である。愛媛県が所有し、財団法人愛媛県スポーツ振興事業団が指定管理者として運営管理を行っている。

なお、愛媛県伊予市に本社を置くニンジニアネットワーク命名権を取得しており、2008年3月から「ニンジニアスタジアム」(略称「ニンスタ」)の呼称を用いている(後述)。

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する愛媛FCのホームスタジアムとして知られる他、ジャパンラグビートップリーグなどの試合も開催される。また、2017年国体の会場となる予定である。

施設

概要

愛媛県総合運動公園陸上競技場
  • 所在地:愛媛県松山市上野町乙46番地
  • 日本陸上競技連盟第1種公認
  • トラック:1周400m×8レーン
  • 収容人員:21,585人(メインスタンドが座席(7028人)、バック・コーナースタンドは芝生席(10980人)と座席(3577人)の混在)
  • 照明設備あり
  • 電光掲示板なし。ただしサッカー・ラグビーの試合で使う場合、簡易・移動型の電光板を設置する場合がある
  • フィールド - 106m×69.5m

駐車場は、公園内の駐車場を利用するが、とべ動物園や他のスポーツ施設との共同になる。 なお、メインスタンド中央からバックスタンドセンターポールの延長線上は石鎚山である。

整備の状況

本競技場は1980年に開かれたインターハイのメイン会場として整備されたもので、その後目立った整備は行なわれて来なかった。

全国的にサッカー熱の高まってきた1993年当時には、同スタジアムはナイター照明設備を有しなかったものの、Jリーグ公式戦・サントリーシリーズ(前期)のサンフレッチェ広島鹿島アントラーズの試合を特別に移動照明車6基を投入してナイターとして開催された。

1994年から正式なナイター照明塔4基を設置した。

1995年10月28日には『デサントアディダスマッチ』として、サッカー日本代表サッカーサウジアラビア代表国際Aマッチが行われた。

2004年、愛媛FC(当時日本フットボールリーグ(JFL)所属)が、Jリーグ ディビジョン2昇格にはホームゲームスタジアムの規格を満たす必要があると指摘され、愛媛県はスタジアム改修のための予算を付け、2005年にはバックスタンドとコーナースタンドの一部芝生席の座席化を行った。

2011年には、入口にニンジニアスタジアムと書かれた大きなゲートが設置された。

今後の設備充実予定

課題としてスタジアムの全面改修工事が上げられる。愛媛県で2017年開催予定の国民体育大会のメイン会場として使用することを目的とした改修工事(座席=個別席とベンチ込みで3万人程度収容という最終形のみ明かしていた)の実施を目指していたが、愛媛FCのJリーグ参入のためには早急な改修が必要とする鈴木昌チェアマンの勧告から、電光掲示板(移動式の簡易型。但し選手紹介などで簡単な動画を掲載することがある)とメインスタンドの個別席化に関しては2005年9月の補正予算案で整備費用を計上したが、今後全面完成を目指し、芝生席の座席への変更[1]や、来賓席(VIP室)やトイレの改修などを行う計画を予定している。座席に関しては2012年初めからコーナー部のスタンドの全面座席化工事中で、シーズン後半(予定)にはバックスタンドの全面座席化工事をすることになっている。また大型映像装置も計画されている。

2010年現在、上記計画が進行しているが、元々が年に数回のアマチュア大会用の施設であり、商業・興行目的での施設としての開設ではないために県内外の愛媛FCサポーターからの評判は悪く、新スタジアムの建設を望む声がある。[2][3]また、県外からの来場者にとっては公共交通機関の不足という致命的な欠点を持つスタジアムであり、2005年天皇杯の浦和レッズFC東京戦では公共交通機関の不足から臨時バスが終了しても移動できない観客が出たことがある。県内利用者が車でアクセスすることを前提としており、県外、特に遠方からの来場者に対する配慮が少ないため、他チームのサポーターからの評判は悪い。[4]

立地・交通手段の不足の結果、天候・日程・対戦カードにすぐれる試合開催日には確実に渋滞が発生している。渋滞の原因は、近隣に商業施設がなく交通量の時間的分散がないため、試合終了後に一斉移動がはじまること、及び、松山市・伊予市・松前町といった人口密集地域から見ると一番端に存在しており、会場へのアクセス道路が実質的に1本しかない上にその交通量が分散する交差点まで2キロほどの区間があること、松山市方面からの経路(33号線)上に高速道路のインターチェンジがあるためもともと渋滞しやすい経路であること[5]、の3点が上げられる。[6]

上記のような欠点を持つため、Jリーグによる48競技場のランク付けが予定されているが、改修後のスタジアムであっても交通・付帯施設・近隣施設・場内サービスの面から最下位ランクの評価になることが予想されている。特に、アクセス手段を車と市内中心部からのバス(所要時間:通常30分程度、試合時1時間程度)に限っていることから、県外来場者及び高齢の交通弱者への配慮不足は強く指摘される可能性が高い。 [7]

利用状況

2006年度の利用者数14万人。

愛媛マラソンなど、主として陸上競技の大会に用いられてきた。現在は陸上競技の各種大会の他は、愛媛FCのホームスタジアムとして使われている。JFL所属時代には、試合によっては隣接する球技場(約3000人収容 ナイター設備なし)が使われることもあった(球技場はラグビーの大会や少年サッカー大会等に用いられることが多い)。また2007年からはライブイベントのa-nationも行われている。

2005年中四国地方では、初めてジャパンラグビートップリーグの公式戦が行われた。

2011年6月18日に女子サッカー国際親善試合日本韓国が行われた。

施設命名権

競技場を保有する愛媛県では財政難から、収入増を図るため、2006年頃から各地で導入され始めていた施設命名権の募集を検討、隣県の香川県営野球場(サーパススタジアム)、徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場(ポカリスエットスタジアム)などの例も参考に、年額2千万円以上、3年間継続を希望条件として、2007年10月公募に踏み切った。同年11月末までに、応募のあったのは伊予市の事務用品販売会社、ニンジニアネットワークの1社のみで、審査の結果同年12月同社に決定し、「ニンジニアスタジアム」略して「ニンスタ」を通称として使用する。運用開始はJリーグの開催日程にあわせ2008年3月で、年間2,128万円の3年契約[8]だったが、2011年に契約を更新し2016年2月29日までの命名権を取得している[9]。なおニンジニア社は愛媛FCのスポンサーも務めている。

関連画像

脚注

  1. ^ 現在バックスタンドとゴール裏スタンドは上段が芝生席、下段が座席となっていてJ2開催基準(座席1万人以上)は満たすが、J1基準(同15000人以上)には満たしていない。
  2. ^ 愛媛県パブリックコメント
  3. ^ 知事に寄せられた提言(2009年8月分)
  4. ^ http://www.jsgoal.jp/rating/?no=0028
  5. ^ 記者発表資料 (PDF) 国土交通省松山河川国道事務所
  6. ^ a-nationでは大渋滞が予想されるため、として公共交通機関利用を呼びかけている。 http://a-nation.net/access/ehime.html
  7. ^ http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20100413/news20100413895.html Jリーグがニンスタ改修計画の全面見直し要求 「計画のままなら愛媛FCは将来、Jにいられなくなる可能性もある」
  8. ^ 愛媛県総合運動公園陸上競技場命名権スポンサー企業及び名称の決定に関する記者発表の要旨 愛媛県庁公式HP 2007年12月27日
  9. ^ ニンジニアスタジアムのネーミングライツ契約の更新について 愛媛県庁公式HP 2011年2月8日

外部リンク

先代
北上総合運動公園陸上競技場
北上市
国民体育大会
主競技場

愛媛国体 (2017年)
次代
未定
福井県