鬼畜 (映画)
| 鬼畜 | |
|---|---|
| The Demon | |
| 監督 | 野村芳太郎 |
| 脚本 | 井手雅人 |
| 製作 | 野村芳太郎 野村芳樹 |
| 出演者 | 岩下志麻 緒形拳 |
| 音楽 | 芥川也寸志 |
| 編集 | 太田和夫 |
| 配給 | 松竹 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 110分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『鬼畜』(きちく)は、1978年公開の日本映画。製作・配給は松竹。松本清張の小説『鬼畜』を野村芳太郎監督により映画化。
主演は岩下志麻、緒形拳。英語題名『The Demon』。現在はDVD化されている。
目次 |
[編集] キャッチコピー
弟はきっと星になったんだ
妹はきっとお金持ちにひろわれたんだ
父ちゃんはきっとぼくを殺せないよ
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
埼玉県・川越市。印刷屋を営む宗吉(緒形拳)は、妻・お梅(岩下志麻)に隠れ、料理屋の女中・菊代(小川真由美)を妾として囲い、7年の間に3人の子供を産ませていた。しかし宗吉の印刷屋は火事で設備の大半を失い、再建しようにも得意先の大半を大手の印刷会社に奪われ、融資の都合もつかず火の車。菊代に月々の生活費も渡せなくなっていた。生活に窮し業を煮やした菊代は3人の子を連れ、印刷屋に乗り込んできた。
愛人と隠し子の存在を知ったお梅は激怒し、子供たちの前で菊代と宗吉を攻め立てる。そして翌朝、菊代は印刷屋に子供たちを置き去りにして姿を消した。父として、なんとか子供たちを家に置いてやりたいと思う宗吉だったが、はなから「他人様の子供」など育てる気の無いお梅は、子供たちに鬼のようにつらく当たるのだった。まさに虐待そのものだったが、気弱な宗吉は子供たちに「おばちゃんの傍に行ったらだめだぞ」といい含めるのみだった。
ついに末子である次男・庄二が、お梅による育児放棄の末、衰弱死する。お梅は残りの子供も処分することを宗吉にせまり、宗吉は長女・良子を東京タワーに連れて行き、置き去りにする。さらに長男・利一をも毒殺しようとするものの果たせず、2人で涙に暮れる。
それでもお梅は譲らず、宗吉は息子を連れ、東海道新幹線に乗った。それは利一の死に場所を探すための、あてのない旅だった。やがて能登半島[1]にたどり着き、日本海を臨む岸壁で、宗吉は利一を海に落す。利一は、漁師に助けられ命をとり止めたが、刑事達に事情を聞かれても、黙秘を貫くのだった。しかし利一の持ち物[2]から足が付き、川越の印刷所に能登の警察が来訪。宗吉は殺人未遂の容疑で警察に拘束される。
刑事に付き添われ、宗吉は北陸の警察を訪れる。自身を崖から突き落とした父を目のあたりにしても、利一は刑事たちに宗吉のことを「知らないおじさんだよ!」と否定する。そんな利一にすがりつき、宗吉は後悔と罪悪感で号泣するのだった。
- ラストは原作にないエピソードを追加したもの。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
- お梅(宗吉の妻):岩下志麻
- 竹下宗吉:緒形拳
- 菊代(宗吉の妾):小川真由美
- 利一(菊代の長男):岩瀬浩規(子役)
- 良子(菊代の長女):吉沢美幸(子役)
- 庄二(菊代の次男):石井旬(子役)
- 阿久津(印刷工):蟹江敬三
- 刑事(能登南警察署):鈴木瑞穂
- 婦警(能登南警察署):大竹しのぶ
- 捜査課長(能登南警察署):梅野泰靖
- パトカーの警官:田中邦衛
- 貸付けの銀行員:大滝秀治
- 町医師:加藤嘉
- アパートの管理人:江角英明
- 水口:穂積隆信
- 能登の役所の福祉係:浜村純
- 印刷屋の男:山谷初男
- 松山洋紙店店員:松井範雄
- 捜査係長(能登南警察署):山本勝
- 新幹線の車掌:三谷昇
- 能登の漁師:井上博一
- 主婦:檜よしえ
- 刑事(能登南警察署):加島潤
- 刑事(能登南警察署):渡辺紀行
- 能登の宿の主人:山本幸栄
- 他:松田史朗、堀北幸夫、河村久子 ほか
[編集] 受賞歴
- 1978年度「キネマ旬報ベストテン」第6位、同主演男優賞(緒形拳)
- 第2回日本アカデミー賞主演男優賞(緒形拳)、監督賞(野村芳太郎)
- 第21回ブルーリボン賞主演男優賞(緒形拳)、監督賞(野村芳太郎、「事件」と併せての受賞)
- 第33回毎日映画コンクール主演男優賞(緒形拳)
- 第3回報知映画賞主演男優賞(緒形拳)、美術賞(森田郷平、「事件」と併せての受賞)、撮影賞(川又昻、「事件」と併せての受賞)
[編集] 脚注
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