眼の気流

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眼の気流
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出オール讀物1962年3月
出版元 文藝春秋
刊本情報
収録 『眼の気流』
出版元 新潮社
出版年月日 1963年10月25日
装幀 上口睦人
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眼の気流』(めのきりゅう)は、松本清張短編小説。『オール讀物1962年3月号に掲載、1963年10月に短編集『眼の気流』収録の表題作として、新潮社より刊行された。

1994年にテレビドラマ化されている。

あらすじ[編集]

恵那のタクシードライバー・末永庄一は、温泉旅館で、30歳過ぎの肉感的な女と20代後半の痩せぎすの男を乗せた。しかし、2人の客は後部座席で戯れながら、田舎の運転手を露骨に侮蔑する態度を示し、末永の胸に腹立たしい感情が湧く。その後、東京へ出てドライバー稼業を続ける末永の車に、あの時の因縁の女が、今度は初老の男性を伴って乗車した。興味を持った末永は女の周辺を探り始めたが…。

エピソード[編集]

  • 本作の速記を務めた福岡隆は「松本さんから頼まれて近所の釣堀へ取材に行ったことがある」と述べている[1]

テレビドラマ[編集]

松本清張ドラマスペシャル
眼の気流
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『眼の気流』
脚本 大薮郁子
演出 木下亮
出演者 的場浩司ほか
製作
プロデューサー 大野晴雄
制作 テレビ東京
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1994年9月15日
放送時間21:02 - 22:54

特記事項:
テレビ東京開局30周年記念ドラマ
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松本清張ドラマスペシャル・眼の気流」。1994年9月15日(21:02-22:54)、テレビ東京系列にて、テレビ東京開局30周年記念ドラマとして放映。サブタイトル「タクシードライバーは見た!!恐るべき計画殺人の罠」。視聴率17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[2]

キャスト
スタッフ

出典[編集]

  1. ^ 福岡隆『人間・松本清張』(1968年、大光社)第二十一話。
  2. ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版