野良犬 (1949年の映画)
| 野良犬 | |
|---|---|
| 監督 | 黒澤明 |
| 脚本 | 黒澤明 菊島隆三 |
| 製作 | 本木荘二郎 |
| 出演者 | 三船敏郎 志村喬 木村功 |
| 音楽 | 早坂文雄 |
| 撮影 | 中井朝一 |
| 編集 | 後藤敏男 |
| 配給 | 東宝株式会社 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 122分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
『野良犬』(のらいぬ)は、1949年の日本映画。新東宝と映画芸術協会提携の黒澤明監督作品。モノクロ映画。
1973年にはリメイク版映画が公開され、2013年にはテレビ朝日系にてテレビドラマによるリメイク版が製作されている。
目次 |
概要 [編集]
第二次世界大戦終戦後のドッジ・ライン時の東京を舞台に、若い刑事が盗まれた拳銃とそれによって引き起こされる強盗殺人の犯人を追い求める。前作の『醉いどれ天使』同様、戦後の街並みや風俗とその中で生きている諸々の登場人物が生き生きと描写されている。
三船敏郎・志村喬のコンビが本作品でも起用され、新米刑事(三船)がベテラン刑事長(志村)に指導され助けられながら、犯人を追い詰めていく。
あらすじ [編集]
ある猛暑の日、村上刑事(三船)は射撃訓練からの帰途のバス中で、拳銃を掏られてしまう。彼は焦り戸惑いながらも、この犯行を幇助した女スリを端に、ベテランの佐藤刑事(志村)の指揮の下、拳銃の闇ブローカー・本多(山本礼三郎)までを突き止め逮捕する。しかしその最中にも村上の拳銃による強盗傷害、果ては殺人までが起こってしまう。犯人は割り出せたが、犯人の遊佐(木村功)は既に逃亡。訊き込みの末、遊佐は幼馴染みだったレビューの踊り子・並木ハルミ(井田綾子 - デビュー時の淡路恵子)に言い寄っていたことが判るが、多感な年頃の踊り子はなかなか口を割らない。ついに佐藤刑事までが凶弾に傷つき、村上はただ独り、遊佐を追い詰め対峙の瞬間を迎える。
キャスト [編集]
- 三船敏郎:村上刑事
- 志村喬:佐藤刑事
- 淡路惠子:並木ハルミ(踊り子で遊佐の幼なじみ)
- 三好榮子:ハルミの母
- 千石規子:拳銃密売仲介屋(ピストル屋のヒモ)
- 本間文子:遊佐の姉、桶屋の女房
- 河村黎吉:市川刑事(スリ係)
- 飯田蝶子:光月の女将
- 東野英治郎:桶屋のおやじ
- 永田靖:阿部捜査主任
- 松本克平:飲み屋のおやじ
- 木村功:遊佐
- 岸輝子:スリのお銀
- 千秋實:レビュー座の演出家
- 菅井一郎:ホテル彌生の支配人
- 清水元:係長(中島主任警部)
- 柳谷寛:水撒きの巡査
- 山本礼三郎:本多
- 伊豆肇:鑑識課員
- 清水将夫:被害者中村の夫
- 高堂國典:アパートの管理人
- 伊藤雄之助:レビュー劇場の支配人
- 生方明:若い警察医
- 長濱藤夫:さくらホテルの支配人
- 生方功:リーゼントスタイルのボーイ
- 水谷史郎:チンピラ
- 田中榮三:老人の町医者
- 木橋和子:佐藤の妻
- 戸田春子:あづまホテルのマダム
- 登山晴子:藝者金太郎
- 安雙三枝:パチンコ屋の女
- 三條利喜江:支配人の妻
- 堺左千夫:レビュー劇場の客
ナレーターは製作者の本木荘二郎だが、クレジットはされていない[1]。
スタッフ [編集]
- 製作:本木荘二郎
- 脚本:黒澤明、菊島隆三
- 撮影:中井朝一
- B班撮影:山田一夫
- 照明:石井長四郎
- 録音:矢野口文雄
- 美術:松山崇
- 振付:縣洋二(S・K・D)
- 音楽:早坂文雄
- 助監督:本多猪四郎
- 編集:後藤敏男
- 製作主任:平木政之助
- 監督:黒澤明
リメイク版 [編集]
森崎東監督、1973年公開の松竹配給の映画。主役の刑事が拳銃を盗まれる冒頭シーンはほぼ同じであるが、ストーリーが進むにつれてオリジナルとは大きく異なった展開を見せ、クライマックスは在日米軍などで揺れる沖縄問題がテーマとなる。村上を渡哲也、佐藤を芦田伸介が演じたほか、オリジナルの黒澤映画常連俳優の一人、千石規子が出演している。
テレビドラマ [編集]
本作公開から63年後の2013年、テレビ朝日系にてテレビドラマ化され、1月19日[2]に「テレビ朝日開局55周年記念 黒澤明ドラマスペシャル 野良犬」として放送された。主なキャストとして江口洋介、広末涼子、中村獅童、柄本佑らを起用。また、映画を主な活躍の場としている永瀬正敏の久々のテレビドラマ出演作である[3]。
テレビドラマ版キャスト [編集]
〈 〉内は設定年齢。
- 村上翔一〈39〉 - 江口洋介
- 遊佐英〈39〉 - 永瀬正敏
- 遊佐アキ〈35〉 - 広末涼子
- 重山浩介〈40〉 - 中村獅童
- 村上美佐〈33〉 - ミムラ
- 柳下銀次〈38〉 - 柄本佑
- 佐藤正賢〈50〉 - 大杉漣
- 羽田礼文〈49〉 - 嶋田久作
- 福本隣太郎〈45〉 - でんでん
- 本田博太郎
- 千葉哲也
- 阿藤快
- 山中聡
- 筒井真理子
- 大西武志、貴山侑哉、潟山セイキ、森下能幸、六車勇登、富永凌平、松田佳祐、西本銀次郎、斉藤春貴、篠川桃音、谷口誠、本庄義弥、古川真司、東加奈子、安福毅、酒井善史、足立智充、坂本三成、淵上泰史、西田清史、有山尚宏、廣瀬善樹、木村智早、青木都、萩野梨奈、永井努、柳川公輔、岩瀬和樹、松田篤史、奥山ばらば、小田直哉
- 中野勇介(トランペット)、ハタヤテツヤ(ピアノ)、安達貴史(ベース)、能村亮平(ドラム)
テレビドラマ版スタッフ [編集]
- 原作 - 黒澤明監督作品 映画『野良犬』
- 監督 - 鶴橋康夫
- 脚本 - 黒澤明、菊島隆三
- 脚色 - 池端俊策
- 音楽 - 仲西匡
- 特殊メイク - 松井祐一
- 技斗 - 二家本辰巳
- ガンエフェクト - 納富貴久男
- 技術協力 - バスク、ビデオスタッフ、ジースタッフ
- 美術協力 - テレビ朝日クリエイト
- 照明協力 - 嵯峨映画
- 音響効果 - スポット
- VFX - IMAGICA
- 編集・MA - ザ・チューブ
- チーフプロデューサー - 五十嵐文郎(テレビ朝日)
- プロデューサー - 黒田徹也(テレビ朝日)、飯田爽(テレビ朝日)、秦祐子(ROBOT)
- 制作協力 - ROBOT
- 制作著作 - テレビ朝日
脚注 [編集]
- ^ 藤川黎一『黒澤明vs.本木荘二郎 それは春の日の花と輝く』p.240
- ^ テレビ宮崎は1月21日の21:03-23:22に放送。
- ^ イントロダクション|野良犬、テレビ朝日開局55周年記念 黒澤明ドラマスペシャル 野良犬 公式サイト、2013年1月11日参照。
外部リンク [編集]
- 映画
- テレビドラマ
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