どですかでん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
どですかでん
Dodesukaden
監督 黒澤明
脚本 黒澤明
小国英雄
橋本忍
製作 黒澤明
松江陽一
出演者 頭師佳孝
音楽 武満徹
撮影 斉藤孝雄
編集 兼子玲子
配給 日本の旗東宝
公開 1970年10月31日 日本の旗
上映時間 126分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
allcinema
キネマ旬報
AllRovi
IMDb
テンプレートを表示

どですかでん』は、黒澤明監督の映画作品。原作は、山本周五郎の『季節のない街』。黒澤映画初のカラー作品である。

[編集] 概要

赤ひげ』以来、5年ぶりの監督作品。この間、『トラ・トラ・トラ!』の監督降板騒動などで神経を削ったこともあってか、本作ではそれまでの三船敏郎とのコンビによる重厚な作品路線から一転、貧しくも精一杯生きている小市民の日常を明るいタッチで描いている。

日本の映画のスタッフとキャスト表示は、白黒時代は冒頭ですべてを表示し、エンディングは「終」のみ表示(黒澤映画では『赤ひげ』まで)。カラー時代は冒頭で一部のみ表示し、エンディングですべてを表示する(黒澤映画では『デルス・ウザーラ』から)フォーマットが基本である。本作はカラー映画ながら、白黒時代の表示フォーマットを使用しており、両時期の過度的なスタイルと言える。

撮影は東京都江戸川区南葛西の1万坪もあるゴミ捨て場で、廃材を使って行われた。当時のシナリオには、黒澤自身の手による、画家のマルク・シャガール風の、死んだ乞食の子供が天に昇っていく絵コンテが描かれている。

しかしながら当時の興行成績は明らかな失敗で、以降、黒澤は『デルス・ウザーラ』を挟んで10年間にわたって日本映画界の中心から遠ざかることになる。

企画・製作にある「四騎の会」とは、黒澤、木下惠介市川崑小林正樹の4人からなる芸術家集団で、邦画低迷の時代に4人の力を合わせてこれを打開しようとの意図で結成されたが、うまく機能せず、製作映画は本作と『化石』(1975年、小林正樹監督)に留まった。

脚本家・俳優の宮藤官九郎は、本作を「すべての映画で一番好き」と語っている。[1]


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] あらすじ

とある郊外の街の貧しい地域。知的障害のある六ちゃんは、毎日近所に出かけては、他人には見えない電車を運転している。内職職人の良太郎は、妻が浮気性なため、子供をたくさん背負っている。穏やかな性格の島さんは、会社の同僚を家に連れてくるが、無愛想な妻の文句を言われて激怒する。乞食の父親は、いつも息子に夢想話を語っている。平さんは物静かで謎の多い人物。街の長老・たんばさんは、家に押し入った泥棒に金を恵む。

ここに暮らす人たちは、変わった人ばかりである。六ちゃんはその中で電車を走らせ、日は暮れてゆく。

[編集] キャスト

  1. ^ 「いまなんつった?」より
個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語