般若経
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般若経(はんにゃきょう、サンスクリット:prajñāpāramitā sūtra)は、般若波羅蜜(般若波羅蜜多)を説く多数の経典を総称した呼称。
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概要 [編集]
唐の玄奘が西域から持ち帰って漢訳し、集大成したとされる『大般若波羅蜜多経』600余巻があり、これを指すことも多い。
一般に空を説く経典とされているが、同時に呪術的な面も色濃く持っており、密教経典群への橋渡しとしての役割を無視することはできない。また、16部(分)から成るこの経典の最後尾にあたり、般若波羅蜜(般若波羅蜜多)を説明するくだりである「第十六 般若波羅蜜多分」は、『善勇猛般若経』としても知られる。
般若経典一覧 [編集]
般若経典のうち、玄奘訳『大般若波羅蜜多経』(663年)以前に漢訳された代表的なものを以下に挙げる。
- 『八千頌(じゅ)般若経』(Aṣṭasāhasrikā-prajñāpāramitā-sūtra)(紀元前後 - 1世紀)
- 『二万五千頌(じゅ)般若経』(Pañcaviṃśatisāhasrikā-prajñāpāramitā-sūtra)
- 『金剛(こんごう)般若経』(Vajracchedikā-prajñāpāramitā-sūtra)
- 『般若心経(はんにゃしんぎょう)』(Prajñāpāramitā-hṛdaya)
ほかに玄奘訳『大般若波羅蜜多経・第十会・般若理趣分』は、真言宗で重用する理趣経即ち『大楽金剛不空真実三摩耶経 般若波羅蜜多理趣品』不空訳(720年 - 774年)と比較的近いサンスクリット本の翻訳とされている。
なお、漢訳との対応関係が曖昧な般若経典として以下のものがある。
- 『十万頌(じゅ)般若経』(Śatasāhasrikā-prajñāpāramitā-sūtra)
現代語訳 [編集]
※以下は、比較的入手し易く、大半が現存サンスクリット・テキストからの翻訳である。
- 長尾雅人、戸崎宏正訳注 『金剛般若経/善勇猛般若経』 <大乗仏典 般若部経典1> (中央公論社、新版中公文庫)
- 梶山雄一、丹治昭義訳注 『八千頌般若経』 <大乗仏典 般若部経典2.3>(同上)
- 中村元、紀野一義訳注 『般若心経/金剛般若経』(岩波文庫 のちワイド版)
- 中村元訳・解説 『現代語訳大乗仏典1 般若経典』 (東京書籍 新版2003年)
- 平井俊栄訳注 『般若経 般若心経 金剛般若経 大品般若経(5品のみ)』
ちくま学芸文庫(2009年/元版<仏教経典選>筑摩書房、1986年)-大正蔵からの訳注文献
脚注 [編集]
- ^ CiNii 論文 - 金光明経の教学史的展開について14頁
- ^ 「世界大百科事典 第2版」2006年 平凡社
関連項目 [編集]
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