多羅菩薩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
蓮花を持つ多羅菩薩。インドネシアジャワ島のボロブドゥールにて。

多羅菩薩(たらぼさつ、梵名:Tārā [ターラー])は、観音菩薩の目から発せられる聖なる光から生まれた16歳の少女の姿の菩薩。多羅仏母、救度仏母とも言われ、手に青い蓮の花を持つ。 日本では密教五仏の影響を受け、白度母(白ターラー菩薩)、緑度母(緑ターラー菩薩)、黄度母(黄ターラー菩薩)、赤度母(赤ターラー菩薩)、青度母(青ターラー菩薩)などとも呼ばれている。

概要[編集]

誕生[編集]

この菩薩は、観音菩薩が「自分がいくら修行しても、衆生は苦しみから逃れられない」と悲しんで流した二粒の涙から生まれた。右目の涙からは白ターラーが、左目の涙からは緑ターラーが生まれた。 彼女たちは「衆生の済度を助ける」と発願し、菩薩は悲しみを克服したという。[1]

真言[編集]

A.「密印品」
 Namah samanta-buddhanam tare tarini karunodbhava svaha
  ナウマク・サンマンダ・ボダナン・タレイ・タリニ・キャロダオンバベイ・ソワカ
B.「真言蔵品」
 Namah samanta-buddhanam karunodbhava tare tarini svaha
  ナウマク・サンマンダ・ボダナン・キャロダオンバベイ・タレイ・タリニ・ソワカ
C.その他
 Om tare tuttare ture svaha
  オン・タレイ・トゥタレイ・ツレイ・ソワカ
 Om padma tare hum
  オン・ハンドマ・タレ・ウン

[編集]

  1. ^ アジアの仏像と宝具がわかる本(田村雄アルマット国際語学社)p72,73を参照