スッタニパータ

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スッタニパータは、セイロン(スリランカ)に伝えられた、いわゆる南伝仏教のパーリ語経典である。

スッタは縦糸を意味し、漢訳ではと表現される。中国における経も縦糸という意味である。 ニパータは、集り。あわせて経集となる。

日本では、岩波文庫から、権威ある仏教学者、中村元によって「ブッダのことば」として邦訳され、同じく「真理のことば」として訳されたダンマパダとともに、広く愛好されている。しかし、ダンマパダは初学者が学ぶ、入門用テキストであるのに対し、スッタニパータはかなり高度な内容を含んでいるため、必ずしも一般向けではない。

また、上座部の僧侶の説法において、ダンマパダによる言葉が多くみられるのに対して、スッタニパータが引用されることはあまりない。

有名な「犀の角のようにただ独り歩め」というフレーズは、かなりの程度、修行の進んだ者に向けて語られたものである。

最初期に編纂された最古の仏典のひとつとされる。対応する漢訳は一部を除いて存在しない。(第4章『八つの詩句』/支謙訳:仏説義足経)現代では国訳として『南伝大蔵経』の中におさめられている。ただし、『スッタニパータ』の中にも、新旧の編纂のあとが見られ、パーリ語の文法に対応しない東部マガダ語とみられる用語が含まれていることから仏典の中でも最古層に位置づけられている。

また『スッタニパータ』の注釈書として『ニッデーサ』(義釈)が伝えられているが、『スッタニパータ』と『ニッデーサ』は、それぞれ別の経典として伝えられ、文献学的には、『スッタニパータ』と同時代に成立したと考えられている。『スッタニパータ』の第4章と第5章のそれぞれに大義釈と小義釈が存在することから、この部分がもっとも古く、元は独立した経典だったと考えられている。

南方の上座部仏教圏では、この経典のなかに含まれる「慈経」、「宝経」、「勝利の経」などが、日常的に読誦されるお経として、一般にも親しまれている。

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