「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」の版間の差分

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: ロングストレートの白髪が特徴の、接近戦の達人。バットマンの敵だが、原作では天才ハッカー。上陸時の戦闘の惨状を目の当たりにして[[PTSD]]を発症、パニックに陥って逃走をはかった結果、ウォラーによって頭部に埋め込まれた爆薬を起爆され死亡する
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2021年9月8日 (水) 13:51時点における版

DCエクステンデッド・ユニバース > ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
ザ・スーサイド・スクワッド
“極”悪党、集結
The Suicide Squad
監督 ジェームズ・ガン
脚本 ジェームズ・ガン
原作 ジョン・オストランダー
スーサイド・スクワッド
製作 チャールズ・ローヴェン
ピーター・サフラン
サイモン・ハット
出演者 マーゴット・ロビー
イドリス・エルバ
ジョン・シナ
ジョエル・キナマン
デヴィッド・ダストマルチャン
ダニエラ・メルシオール
シルヴェスター・スタローン
ヴィオラ・デイヴィス
ジェイ・コートニー
ピーター・カパルディ
音楽 ジョン・マーフィー
撮影 ヘンリー・ブラハム英語版
編集 フレッド・ラスキン
製作会社 DCフィルムズ
アトラス・エンターテインメント
ザ・サフラン・カンパニー
トロール・コート・エンターテインメント
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
日本の旗 ワーナー ブラザース ジャパン
公開 アメリカ合衆国の旗 2021年8月5日
日本の旗 2021年8月13日[1]
上映時間 132分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 DCEU
ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年)
次作 DCEU
ブラックアダム(2022年)
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ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(ーごくあくとう、しゅうけつ、原題: The Suicide Squad)は、DCコミックスのチーム「スーサイド・スクワッド」をベースにした2021年アメリカスーパーヒーロー映画ジェームズ・ガンが監督・脚本を務め、マーゴット・ロビーイドリス・エルバジョン・シナジョエル・キナマンヴィオラ・デイヴィスなどが出演する。「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)の10作品目の作品。

あらすじ

政府職員のアマンダ・ウォラーは、減刑と引き換えに「スターフィッシュ計画」として知られる秘密の実験を行っているナチス時代の研究所ヨトゥンヘイムを破壊する任務をリック・フラッグ大佐ロバート・デュボア / ブラッドスポート英語版がそれぞれ率いるベルレーブ刑務所の受刑者たちで構成された2つのタスクフォースXチームに与える。2つの部隊は南米の島国コルト・マルテーゼに送られるが、フラッグのチームのメンバーであるブラックガードが自らのチームの情報をマルテーゼの軍に流しており、上陸早々軍隊の待ち伏せにあってしまう。フラッグのチームは裏切ったブラックガード含め、ウィーゼル、モンガル、TDK、ジャベリン、キャプテンブーメラン、サヴァントと殆どの隊員が死亡し、ハーレイ・クインとフラッグはそれぞれ別に捕縛されてしまう。フラッグのチームに攻撃が集中している間に攻撃を受けることなく上陸を果たしたブラッドスポートのチーム、ラットキャッチャー2、ピースメイカー、ポルカドットマン、キングシャークは反政府組織に保護されていたフラッグと合流を果たし、反政府組織のメンバーであるソル・ソリア達の協力を得てスターフィッシュ計画の指揮を執っているシンカーの拉致とハーレイの奪還を行うべく、コルト・マルテーゼの街に侵入する。

キャスト

ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン
演 - マーゴット・ロビー、日本語吹替 - 東條加那子[2][3]
精神科医で、当時の患者であったジョーカーの元恋人である犯罪者。人を殺めることに全く抵抗がない悪人だが、ドレスを与えられて、お姫様みたいと喜んだり、「子供も殺す」と発言した人物に怒りを覚えたり、爆発から身を挺して仲間を守るなど人間味溢れた人物でもある。今作ではジャベリンが所持していた槍を使用したアクションを披露する。バットマンの宿敵。
ロバート・デュボア / ブラッドスポート英語版
演 - イドリス・エルバ、日本語吹替 - 山寺宏一[2][3]
スーパーマンクリプトナイトの弾丸で狙撃しICU送りにした」という逸話を持つ最強のスナイパー。タイラという娘がいる。スーサイド・スクワッドへの参加は拒否していたが、ウォラーに娘タイラを人質とることを示唆され、やむなく参加することになる。着用している戦闘服にはワイヤー射出装置や矢の発射装置の他、銃器のパーツなどが各所に装着されており、それらは組み合わせて使用することも可能。フラッグとは且つて軍で同じ部隊に所属していた。幼少期のトラウマでネズミが苦手。本人は自身のことを「暗殺者として育てられ、人間らしさは無い」と発言しているが、キング・シャークに捕食されそうになっていたクレオ・カゾを助けたり、スターロが暴れ出した際、命令違反となる恐れがあったにも関わらず街の住人の悲鳴を聞いてスターロに立ち向かう事を決意するなど、むしろ人情味のある常識人として描かれている。
クレオ・カゾ / ラットキャッチャー2英語版
演 - ダニエラ・メルシオール、日本語吹替 - 悠木碧[2][3]
特殊な機器を用いてネズミ達をコントロールする女性。ペットのネズミのセバスチャン[注釈 1]と常に共に行動する。原作ではバットマンの宿敵。ポルトガル出身で初代ラットキャッチャーである父とホームレス生活をしていたが、父親が死亡したのを機にラットキャッチャーの名を受け継ぎ渡米。ネズミを使って銀行強盗を働き、逮捕収監されていた。マイペースなところもあるが心優しい性格で、自分を捕食しようとしたキング・シャークを一度は非難するも、他のメンバーがキング・シャークを殺そうと考えている中、彼女だけはキング・シャークを庇い、彼の初めての友達になった。そのおかげで以降、キング・シャークが仲間を捕食しようとする事は無かった。
クリストファー・スミス / ピースメイカー英語版
演 - ジョン・シナ、日本語吹替 - 大塚明夫[2][3]
筋骨隆々の体格を誇る射撃の名手。「平和のためならヒーローも殺す」と豪語するとおり、平和のためにはどんな犠牲を払うことも厭わない残忍なマキャベリストであり、名前とのギャップでカゾを唖然とさせた。大型の自動拳銃の他、斧や剣、吹き矢などの武器を用い、接近戦も長ける。「暗殺者として育てられ、人間らしさは無い」とされており、能力やキャラクターが被り気味なブラッドスポートと子供染みた張り合いを展開する。終盤において、実はアメリカ政府から「スターフィッシュ計画」の極秘情報を抹消する任務を受けていたことが明らかになる。
アブナー・クリル / ポルカドットマン英語版
演 - デヴィッド・ダストマルチャン、日本語吹替 - 宮野真守[2][3]
名前は「水玉模様男」の意で、その名のとおり両腕のスリットから多色の水玉のようなチップを射出する能力を持つ。自身も水玉模様のスーツを着る。原作ではバットマンの宿敵。気弱でおどおどした男であるが、水玉攻撃の破壊力は極めて高い。S.T.A.R.ラボの研究員である自分の母親によって宇宙由来のウイルスに人為的に感染させられた結果能力を得るが、その代償で時間の経過とともに体中にチップと同じ多色の水玉の輝く膿疱ができる後遺症を患っており、定期的に嘔吐して体外に排出しなければ死に至る(排出すると膿疱は消える)。その恨みから母親を殺害して収監されており、トラウマから周囲の人間が自分の母親に見えてしまうようになっている。
ナナウエ / キング・シャーク英語版
声 - シルヴェスター・スタローン[注釈 2]、日本語吹替 - 玄田哲章[2][3]
サメと人間のハイブリット。素手で人間を真っ二つに引きちぎることができる怪力を持ち、ライフル銃程度の攻撃は跳ね返してしまうほど強靭な表皮を持つ。人間の肉が好物で、「ナムナム[注釈 3]」との台詞と共に頭から丸呑みにしてしまう。ある程度の会話はできるものの知能は幼児同然で、休息をとっているラットキャッチャー2を食べようとしてブラッドスポートに撃たれるなどしている。
リック・フラッグ大佐
演 - ジョエル・キナマン、日本語吹替 - 宮内敦士[2][3]
前作『スーサイド・スクワッド (2016)』にも登場した、スーサイド・スクワッドの現場指揮を執るエリート軍人。仲間思いで正義感が強く、任務に入っていない捕縛されたハーレイの救出や自分たちの作戦中にソリアにクーデターを促す等、時にはウォラーの意向に沿わない行動をとることもある。ハーレイ・クインとは付き合いが古く、互いに信頼関係を築いている。
ガイウス・グリーヴス / シンカー英語版
演 - ピーター・カパルディ、日本語吹替 - 姫野惠二[2][3]
頭から制御装置が複数飛び出ているマッドサイエンティスト。コルト・マルテーゼにて30年以上もスターフィッシュ計画を指揮しており、計画が始まった経緯などもすべて知っている重要人物。
ブライアン・ダーリン / サバント英語版
演 - マイケル・ルーカー、日本語吹替 - 立木文彦[2][3]
ロングストレートの白髪が特徴の、接近戦の達人。バットマンの敵だが、原作では天才ハッカー。上陸時の戦闘の惨状を目の当たりにしてPTSDを発症、パニックに陥って逃走をはかった結果、ウォラーによって頭部に埋め込まれた爆薬を起爆され死亡する。
ジョージ・“ディガー”・ハークネス / キャプテン・ブーメラン
演 - ジェイ・コートニー、日本語吹替 - 江川央生[2][3]
ブーメランを武器として使用している泥棒。フラッシュの宿敵。ハーレイ・クインとは付き合いが古く、彼女からは「ブーマ」とあだ名で呼ばれている。『スーサイド・スクワッド (2016)』でのズルくてゲスい性格は今作でも健在で、目の前に座ったサバントに対して小馬鹿にした様な態度をとったり、T.D.K.に名前について質問するジャベリンに「名前は文字だバカ」と発言した。しかし島に上陸した時、いきなり立ち上がったブラックガードに対して「見つかるぞ!」と忠告する一面もある。序盤の軍との交戦において自慢のブーメランを使った戦闘を披露するも、モンガルが撃墜した戦闘ヘリが飛び散らせた木の破片で重傷を負い、動けなくなっているところに墜落してきたヘリに巻き込まれて死亡する。
リチャード・“ディック”・ハーツ / ブラックガード英語版
演 - ピート・デイヴィッドソン、日本語吹替 - 武内駿輔[2][3]
黒いアーマーを装着している傭兵の男。エネルギーシールドやエネルギーメイスを生成できるが作中では披露されなかった。実はコルト・マルテーゼ軍に内通しており、コルト・マルテーゼ軍に包囲された際は内通者であることを明かして投降しようとするが、真っ先に射殺される。
コリー・ピッツナー / T.D.K.
演 - ネイサン・フィリオン、日本語吹替 - 加藤亮夫[2][3]
自らの腕を切り離して浮遊させ、遠隔操作する能力を持つ男。名前は「The Detachable Kid(字幕では「取り外しできる子」、吹替では「手で攻撃」)」の頭字語だが、作中で自分から明かすことはなく、序盤の戦闘で能力に困惑するハーレイ・クインに対してリック・フラッグが言及している。映画オリジナルキャラクターで、元となったキャラクターはアーム・フォール・オフ・ボーイというヒーロー。序盤の上陸時の戦闘で能力を使用するが、敵わずに腕を射撃され、悶絶する。オープニング時点では「瀕死」と表示されており、数少ない生存メンバーであることが示唆されている。作中では横に座っていたシートベルトの付け方に苦戦するブラックガードに、付け方を教える面倒見のいい一面がある。
ウィーゼル英語版
演 - ショーン・ガン
イタチに似た見た目の、27人の子供を殺害したシリアルキラー。泳ぐことができず、上陸時に海面に着水した際に溺れてしまい、真っ先に戦闘不能に陥る。この時点でサバントに死亡したと判断されていたが、ポストクレジットシーンでは長い昏睡状態の後に息を吹き返しており、何処かへと去っていった。
ガンター・ブラウン / ジャベリン
演 - フルーラ・ボルク英語版、日本語吹替 - 日野聡[2][3]
槍を使いこなす元オリンピック選手。序盤の上陸時の戦闘において、コルト・マルテーゼ軍に撃たれて致命傷を負い死亡する。死の間際にハーレイに「自分の槍を届けてほしい」と依頼するがどこの誰に渡せばいいか伝える前に息絶えてしまい、ハーレイを憤慨させる。以後、彼の槍はハーレイが武器として使用することになる。
モンガル
演 - メイリン・ウン、日本語吹替 - 原田萌[3]
半神の女戦士。スーパーマンの敵。序盤の上陸時の戦闘において、コルト・マルテーゼ軍の攻撃ヘリを撃墜するが、自身も墜落に巻き込まれ火達磨になり死亡する。
アマンダ・ウォラー
演 - ヴィオラ・デイヴィス、日本語吹替 - 上村典子[2][3]
スーサイド・スクワッド (2016)』にも登場した、スーサイド・スクワッドことタスクフォースXの司令官。スーサイド・スクワッドを組織し、チームに命令を出す。ブラッドスポートを勧誘する際、娘の殺害を仄めかす等、手段を択ばない性格である。
ジョン・エコノモス
演 - スティーヴ・エイジー、日本語吹替 - 遠藤純一[3]
ウォーラーの部下。スクワッドのメンバーを支援する。
エミリア・ハーコート
演 - ジェニファー・ホランド、日本語吹替 - 水樹奈々[2][3]
ウォーラーの部下。スクワッドのメンバーを支援する。
フロー・クロウリー
演 - ティナーシェ・カジェセ=ボールデン、日本語吹替 - 森夏姫[3]
ウォーラーの部下。スクワッドのメンバーを支援する。
ソル・ソリア
演 - アリシー・ブラガ、日本語吹替 - ファーストサマーウイカ[2][3]
ルナ将軍に対する反政府組織のメンバー。なお、元となったキャラクターはファン・ソリアという人物である。
シルヴィオ・ルナ将軍
演 - フアン・ディエゴ・ボト、日本語吹替 - 津田健次郎[2][3]
コルトマルタ島の独裁者。反米思想でクーデターを行って前政権を排除し、大統領に就任する。実はハーレイの大ファンであり、反米のアイコンと見做している。
マテオ・スアレス長官
演 - ホアキン・コシオ、日本語吹替 - 長克巳[3]
コルトマルタ島の軍の指揮官で現政権のNo2。
タイラ
演 - ストーム・リード、日本語吹替 - 神戸光歩[3]
ブラッドスポートの娘。万引きの罪で逮捕沙汰を起こし、ブラッドスポートがスーサイド・スクワッドに参加する原因となる。
ラットキャッチャー
演 - タイカ・ワイティティ、日本語吹替 - さかき孝輔[3]
初代ラットキャッチャー。カゾの父。元々はネズミの駆除業者であったが麻薬の問題を抱えており、ホームレスとなった後はネズミを操るガジェットを駆使してネズミを使った窃盗を繰り返しカゾと共に飢えや寒さを凌いでいたが、ある日食料と一緒に盗ませた麻薬の過剰摂取で死んでしまう。
ミルトン
演 - フリオ・ルイス、日本語吹替 - 藤原大智[3]
反政府組織の構成員の1人である巨漢の男。現地でスーサイドスクワッドのメンバーと行動を共にする。
ジュリアン・デイ / カレンダーマン英語版
演 - ショーン・ガン、日本語吹替 - 佐藤せつじ[3]
祝日に合わせた犯罪をするバットマンの宿敵。ベルレーヴ刑務所でポルカドットマンをからかう。
カレイドスコープ
演 - ナタリア・サフラン
幻覚を使う顔に特殊な模様を持つヴィラン。ベルレーヴ刑務所に収監されている。
ジェレミー・テール / ダブルダウン
演 - ジャレッド・リーランド・ゴア
トランプを使い戦うヴィラン。カレンダーマンと共にベルレーヴ刑務所でポルカドットマンをからかう。
スターロ英語版
スターフィッシュ計画の正体で、ヒトデに似た単眼の宇宙怪獣。脇にあたる部分から幼生を大量に放ち、人間に寄生して乗っ取る能力を持つ。アメリカの宇宙飛行士たちに捕獲された後、シンカーによって30年近く研究材料とされてきたがスーサイド・スクワッドの破壊工作により解放、スーサイド・スクワッドと戦うこととなる。

この他に、ダンサー役にポム・クレメンティエフがカメオ出演している。

エルバは元々、ウィル・スミス[4]フロイド・ロートン / デッドショットを前作で演じ、今作はスケジュールの都合で離脱した)に代わってキャスティングされたが[5]ワーナー・ブラザースジェームズ・ガン監督は、彼に新しいキャラクターを演じさせることを決め、スミスがシリーズに戻ってこれるようにした。

製作

スーサイド・スクワッド』の続編は、前作が公開される前の2016年3月には計画されていた。前作の監督、デヴィッド・エアーは当初再任される予定だったが、方向性の違いなどから2016年12月に降板した。ワーナー・ブラザースは、メル・ギブソンルーベン・フライシャーなどの複数の監督候補を検討[6]。2017年9月にギャヴィン・オコナーに決定した[7]。しかし、オコナーは1年後、クリエイティブの違いによりプロジェクトを去る。2018年10月、ワーナーは『スーパー!』等のジェームズ・ガンに交渉し、2019年1月に契約を交わした。 ガンは当時、ウォルト・ディズニー・カンパニーによってマーベルスタジオ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 3』の監督から解雇されたばかりだった(後に復帰した)。ガンは1980年代のコミックシリーズにインスピレーションを求め、2016年の映画の続編ではなく、新しいキャラクターにフォーカスを合わせることにした。

主要撮影は、2019年9月にジョージア州アトランタで始まり、2020年2月にパナマで終わった[8]

マーケティング

2020年8月22日、バーチャルイベント「DCファンドーム」で舞台裏の特集が公開された。12月6日、Comic Con Experienceのデジタルイベント「CCXP Worlds」で本作のパネルが開催され、ジェームズ・ガンとキャストのメンバーが出席した。2021年3月26日に本作の最初の予告編が公開された。予告編は公開後1週間で1億5000万回再生され、『モータルコンバット』(2021年)の予告編を抜いてレッドバンド予告編の記録を更新した[9]

グリーンバンド予告編は、『ゴジラvsコング』(2021年)の劇場上映前にデビューした後、エイプリルフールにオンラインで公開され、ガンは一般的に行われているレッドバンド予告編を少し編集したものを使いたくないと考え、新しい映像を紹介した。

6月22日、本作のメインキャストが予告編を早期にリークしたように装う演出で別の予告編が公開され、ガンとワーナー・ブラザースも予告編の「早期公開」について冗談を言った。

公開

ワーナー・ブラザース・ピクチャーズによって、2021年8月5日に米国で公開予定で、その翌日から1ヶ月間、ストリーミングサービス「HBO Max」でも配信される。日本では8月13日に劇場のみで公開予定。

「強い暴力とグロテスクな表現、随所に見られる下品な言葉使い、いくつかの性的表現、薬物使用、短い生々しいヌード」により米国では「R指定」、日本では「R15+指定」で公開された[10]

評価

興行成績

2021年8月15日現在、北米で4,290万ドル、その他の地域で7,550万ドル、全世界で1億1,810万ドルの興行収入を記録している[11]

アメリカとカナダでは、公開週末に4,002館で約3,000万ドルの興行収入が予想されていたが、業界関係者の中には4,000万ドルに達すると予想する人もいた[12]。初日の興行収入は1,220万ドルで、その中には木曜夜の試写会での410万ドルも含まれており、パンデミック中の「R指定」映画としては最大の興行収入で、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の400万ドルをわずかに上回った。しかし、『ワンダーウーマン 1984』の1,670万ドルに次ぐ、DCEUシリーズの中で2番目に低いデビュー記録となった。この不振は、「コロナウイルスデルタ株」の懸念が続いていたこと、「HBO Max」で同時公開されていたこと、DCEUの全体的な評価がまちまちであったこと、注目すべきスターやキャラクターがいなかったこと、本作が続編なのか、スピンオフなのか、リブートなのかが混乱していたことなどが原因とされている[13][14][15][16][17]。本作は、2回目の週末に71%減の750万ドルを記録し、4位に終わった[18]。この大きな落ち込みは、HBO Maxで同時配信されている別の大作映画『スペース・プレイヤーズ』などと同程度のものだった。

北米公開の前の週には、イギリスで470万ドル、フランスで160万ドルなど、5カ国で670万ドルを稼いだ[19]。翌週の週末には69カ国に拡大し、3500万ドルを稼いだ。ロシア(420万ドル)、メキシコ(200万ドル)、ブラジル(150万ドル)、スペイン(130万ドル)、イタリア(110万ドル)で1位となり、10日間の累計興行収入はイギリスで1,080万ドル、フランスで340万ドルとなった。2回目の週末には海外70カ国で1,700万ドルを稼ぎ、50%減となった。ブラジルでは、2回目の週末に1位を維持し、22%減の約300万ドルを稼いだ[20]

ストリーミング視聴率

Samba TVによると、HBO Maxで公開された最初の4日間で280万世帯が本作をストリーミング視聴しており、これはHBO Maxの同時公開作品としては『モータルコンバット』(380万)に次いで2番目に多い数字となっている[21]

批評家の反応

Rotten Tomatoesでは、308件のレビューのうち91%が肯定的で、平均評価は7.5/10である。同サイトの批評家のコンセンサスでは、「脚本兼監督のジェームズ・ガンの独特の偏ったビジョンによって活性化された「スーサイド・スクワッド」は、原作の暴力的でアナーキーな長所を活かした、面白くてテンポの良い反発を示している」とされている[22]Metacriticでは、53人の批評家による加重平均スコアが100点満点中72点で、「おおむね好意的な評価」であることが示されている[23]CinemaScoreによる観客の投票では、A+からFまでの評価で平均「B+」となり、1作目と同じ点数となった。PostTrakの報告では、観客の83%が好意的な点数をつけ、62%が「ぜひ勧めたい」と答えている。

将来の構想

ピースメーカー

COVID-19のパンデミック中に本作の仕事を終えたガンは、ピースメーカーを中心としたスピンオフのテレビシリーズの執筆を始めた[24]。2020年9月、HBO Maxは『ピースメーカー』のシリーズ化を発注し、ガンは全8話を執筆し、そのうちのいくつかを監督した。シナがピースメーカーとして主演し、エイジとホランドもそれぞれの映画での役柄を再演する[25][26]。ガンとサフランがシリーズの製作総指揮を務め、2022年1月に公開する予定である[27]

その他

2021年1月、ガンは『ピースメーカー』以外にもテレビのスピンオフ作品のアイデアがあると語った[28]。同年7月、ガンは新たなスーサイド・スクワッドのチームを集めるだけではなく、別の方向性を持つ続編映画のアイデアがあると語った[29]。 DCフィルムズの社長ウォルター・ハマダはその1カ月後、ガンとの間にさらなるプロジェクトの計画があると語った[30]

脚注

注釈

  1. ^ セバスチャンを演じたネズミの名前はジョーズクリスプ・ラット、声はディー・ブラッドリー・ベイカー
  2. ^ 演 - スティーヴ・エイジー
  3. ^ 「美味しい」を意味する幼児語の「ヤムヤム」を間違って言っている。

出典

  1. ^ ジェームズ・ガン版『ザ・スーサイド・スクワッド』8.13日本公開決定!”. シネマトゥデイ (2021年4月21日). 2021年4月21日閲覧。
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外部リンク