「コンパクト盤」の版間の差分
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[[ファイル:Compact-vinyl .JPG|thumb|17cmレコードのコンパクト盤]] |
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'''コンパクト盤/EP盤'''(コンパクトばん、Extended Play)とは、「[[シングル|シングルレコード]]のサイズ(17cm=7インチ)で、1分間の回転数が |
'''コンパクト盤/EP盤'''(コンパクトばん、Extended Play)とは、「[[シングル|シングルレコード]]のサイズ(17cm=7インチ)で、1分間の回転数がと同じ33回転(33 1/3[[rpm (単位)|rpm]])」のレコードの通称。「17cm LP」とも呼ばれる。 |
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EP盤とはシングル盤と同じ45回転で収録されており、アメリカやイギリスではコンパクト盤はEPが主流になるとともに廃れたが、日本ではその後も主流であった。したがって厳密にはEP盤とコンパクト盤は別種である。 |
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中心部の穴の大きさはLPと同サイズである。ただしイギリスでは折り取りる事のできる中心部がつけられていた。 |
中心部の穴の大きさはLPと同サイズである。ただしイギリスでは折り取りる事のできる中心部がつけられていた。 |
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小さいので扱いやすいが収録時間の短い17センチ・シングル盤と、収録時間は長いが大きく比較的高価な30cm LP盤の中間に位置するもので、シングルと同じサイズながら収録時間が長いため「'''Extended Play'''」と呼ばれ、その略称がEPである。「各面に2曲 - 3曲ずつ収録した、計4 - 6曲入り」(シングルレコードは通常、各面に1曲ずつ収録)、「1曲の演奏時間の長い楽曲の収録」などの目的に用いられた。収録曲数が多いといっても「アルバム」として作成される30cm LPと異なり、片面に2 - 3曲なので実際には「お徳用」としての性格が強い商品が多かった。 |
小さいので扱いやすいが収録時間の短い17センチ・シングル盤と、収録時間は長いが大きく比較的高価な30cm LP盤の中間に位置するもので、シングルと同じサイズながら収録時間が長いため「'''Extended Play'''」と呼ばれ、その略称がEPである。「各面に2曲 - 3曲ずつ収録した、計4 - 6曲入り」(シングルレコードは通常、各面に1曲ずつ収録)、「1曲の演奏時間の長い楽曲の収録」などの目的に用いられた。収録曲数が多いといっても「アルバム」として作成される30cm LPと異なり、片面に2 - 3曲なので実際には「お徳用」としての性格が強い商品が多かった。 |
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コンパクト盤は33回転のため、実質LPの内周分に当たることから、45回転やLP外周に比べて音質が劣ってしまう。一方EP盤は回転数がシングル盤と同じため、音質で勝っている。 |
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CD以降で「ミニ・アルバム」などと呼ばれるものも、実質的にはEPと同じである。 |
CD以降で「ミニ・アルバム」などと呼ばれるものも、実質的にはEPと同じである。 |
2013年1月15日 (火) 08:38時点における版
コンパクト盤/EP盤(コンパクトばん、Extended Play)とは、「シングルレコードのサイズ(17cm=7インチ)で、1分間の回転数がと同じ33回転(33 1/3rpm)」のレコードの通称。「17cm LP」とも呼ばれる。
EP盤とはシングル盤と同じ45回転で収録されており、アメリカやイギリスではコンパクト盤はEPが主流になるとともに廃れたが、日本ではその後も主流であった。したがって厳密にはEP盤とコンパクト盤は別種である。
中心部の穴の大きさはLPと同サイズである。ただしイギリスでは折り取りる事のできる中心部がつけられていた。
その後に主流となったCDやデジタル・ダウンロードの形態ではミニ・アルバムに相当し、同時にEPの名も残っている。
日本ではシングルレコードのことをEP盤と呼ぶことがあるが、Extended Playとは本来、「収録時間がLP(フル・アルバム)よりは短いが、シングルよりは長い」という意味である。そのため、英語圏ではあくまで、EPは「シングルより長いもの」を指す。en:Extended playも参照。
歴史
小さいので扱いやすいが収録時間の短い17センチ・シングル盤と、収録時間は長いが大きく比較的高価な30cm LP盤の中間に位置するもので、シングルと同じサイズながら収録時間が長いため「Extended Play」と呼ばれ、その略称がEPである。「各面に2曲 - 3曲ずつ収録した、計4 - 6曲入り」(シングルレコードは通常、各面に1曲ずつ収録)、「1曲の演奏時間の長い楽曲の収録」などの目的に用いられた。収録曲数が多いといっても「アルバム」として作成される30cm LPと異なり、片面に2 - 3曲なので実際には「お徳用」としての性格が強い商品が多かった。
コンパクト盤は33回転のため、実質LPの内周分に当たることから、45回転やLP外周に比べて音質が劣ってしまう。一方EP盤は回転数がシングル盤と同じため、音質で勝っている。
CD以降で「ミニ・アルバム」などと呼ばれるものも、実質的にはEPと同じである。
ポピュラー音楽の場合、1960年代半ばまでをピークとして多数のコンパクト盤がリリースされたが、徐々に廃れ、1970年代半ばから、リミックス・ヴァージョンが増加した1980年代以降は、現在のレコード復刻も含め、より音質の良い45回転で30cm(12インチ)の製品(12インチ・シングル)に取って代わられることが多くなった。
アニメソングの場合、1970年代に日本コロムビアから多数発売されたアクション・シリーズなどがコンパクト盤の形態を取っていた。
その後に取って代わったCDやデジタル・ダウンロードの形態では、マキシシングルやミニ・アルバムとして数多くの作品がリリースされている。
ちなみに、シングル盤は「45回転レコード」「7インチ(7インチ盤)」「ドーナツ盤」、または単に「シングル」と呼ばれる。
主な作品
EP盤はあくまで7インチだが、12インチ・シングルの例も参考までに挙げる。
EP盤
- ビートルズ「マジカル・ミステリー・ツアー」(1967年) - 2枚組EP盤として発売。その後、キャピトル編集のLPを元にCDアルバムとして復刻発売された。
- アリス・イン・チェインズ「アナザー・サイド・オブ・アリス」(1994年) - ビルボードのアルバム・チャートで1位を獲得した初めてのEP盤。
12インチ・シングル盤
- ワム!「ラスト・クリスマス」(1984年) - 通常版が7インチ・シングル、「Last Christmas (pudding mix)」というリミックス版が12インチ・シングルで発売された。
- USAフォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」(1985年) - 長さの異なるヴァージョンが7インチ・シングルと12インチ・シングルで発売された。