「2010年代のJRダイヤ改正」の版間の差分

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:; アーバンネットワーク<ref>[http://www.westjr.co.jp/press/article/items/20111216_kinki.pdf 平成24年春ダイヤ改正について]}} - 西日本旅客鉄道近畿統括本部プレスリリース 2011年12月16日</ref>
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:: 阪和線では朝ラッシュ時の区間快速を除き快速系統の車種が223・225系に統一された。和泉砂川駅の始発が繰り下げになった。
:: 阪和線では朝ラッシュ時の区間快速を除き快速系統の車種が223・225系に統一された。和泉砂川駅の始発が繰り下げになった。
:: 大阪環状線では日中時間帯の普通の半数の運転区間が大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅間に変更された。停車本数補充のために福島駅が快速停車駅になり、普通のみ停車の野田駅は停車本数が1時間あたり4本になった。桜島線(JRゆめ咲線は全列車の8両編成への統一と朝ラッシュ時の一部列車の廃止、日中のシャトル列車への変更が行われた。
:: 大阪環状線では日中時間帯の普通の半数の運転区間が関空・紀州路快速を延長する形で大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅間に変更された。停車本数補充のために福島駅が快速停車駅になり、普通のみ停車の野田駅は停車本数が1時間あたり4本になった。JRゆめ咲線は全列車の8両編成への統一と朝ラッシュ時の一部列車の廃止、日中のシャトル列車への変更が行われた。
:: 学研都市線では京田辺駅の始発・終電が繰り上げ・繰り下げになった。日中の松井山手駅折り返しを長尾駅折り返しに変更した。
:: 学研都市線では京田辺駅の始発・終電が繰り上げ・繰り下げになった。日中の松井山手駅折り返しを長尾駅折り返しに変更した。
:: 福知山線(JR宝塚線)では225系が投入され、113系の運用は終了した。丹波路快速の運転区間が大阪駅 - 福知山駅間に拡大した。
:: 福知山線(JR宝塚線)では225系が投入され、113系の運用は終了した。丹波路快速の運転区間が大阪駅 - 福知山駅間に拡大した。

2012年5月28日 (月) 09:14時点における版

JRダイヤ改正 > 2010年代のJRダイヤ改正

2011年以降のJRダイヤ改正(2011ねんいこうのジェイアールダイヤかいせい)では、2011年(平成23年)から現在にいたるまでJR各社線で行われた各ダイヤ改正について記す。

以前

2011年(平成23年)

3月5日

東日本東北新幹線でダイヤ改正。

E5系を使用した「はやぶさ」が運転を開始した。東京駅 - 新青森駅間に2往復、東京駅 - 仙台駅間に1往復が設定された[1]

3月12日

北海道と東日本を除く各社でダイヤ改正[2]

新幹線
九州新幹線博多駅 - 新八代駅間)が開業し、鹿児島ルートの全線が開業した。途中駅として新鳥栖駅(新設)・久留米駅(既設駅併設)・筑後船小屋駅(在来線駅を移転して併設)・新大牟田駅(新設)・新玉名駅(新設)・熊本駅(既設駅併設)が設置された。あわせて山陽新幹線との直通運転も開始され、最速達タイプの「みずほ」、速達タイプの「さくら」が新設された。直通する列車のほか、博多駅でも「のぞみ」「ひかりレールスター」と接続するダイヤが組まれた。また、博多駅と小倉駅では特急料金乗継割引が廃止された[3]
東海道新幹線では山陽新幹線に直通する「のぞみ」の定期列車がN700系に置き換えられ、新大阪駅折り返し列車も大半がN700系充当となった。[4]
山陽新幹線では、「さくら」の登場により700系8両編成(レールスター編成)の「こだま」への運用が拡大され、これに伴って100系は4両編成の運用が廃止され、6両編成も岡山駅 - 博多駅間および博多南線での運用となった。このダイヤ改正以降もN700系の増備が進み、700系(レールスター編成)使用の「ひかり」は順次削減された。[5]
禁煙車も拡大され、300系・700系16両編成で運行される「こだま」と一部の「ひかりレールスター」をのぞき東海道・山陽新幹線の自由席は大半が禁煙となった。
東海
快速「みえ」を平日に1往復増発し、毎日13往復に増発された。「ホームライナー四日市」が廃止された。武豊線のキハ25形投入により、編成も臨時列車を除き、全列車がキハ75形4両編成の運転になった[4]
西日本
在来線特急列車[5]
大阪駅 - 金沢駅間の特急「雷鳥」1往復を廃止して「サンダーバード」に置き換え、大阪駅と北陸を結ぶ特急列車は「サンダーバード」に統一された。
新大阪駅 - 福知山駅豊岡駅城崎温泉駅間の特急列車は「北近畿」から「こうのとり」に改称したほか、使用車両も京都駅 - 福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅間の「きのさき」・京都駅 - 天橋立駅間の「はしだて」・京都駅 - 東舞鶴駅間の「まいづる」とともに一部をのぞき新型車両の287系を投入した。
きのくに線の特急列車では、西九条駅の停車本数が削減されたほか、「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」の運行体系の見直しが行われ、新宮駅発着の特急の始発の繰り下げ・最終の繰り上げが行われた[6]。これに伴い、白浜駅 - 紀伊勝浦駅間の定期特急列車は「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」のみになった。また夕方以降を中心に日根野駅和泉砂川駅に停車する列車が増えた。
前回のダイヤ改正で臨時列車になった日中の半数の特急「はるか」が廃止された。
アーバンネットワーク[7][8]
JR神戸線JR京都線琵琶湖線では前年の12月1日に225系が投入された。土曜・休日の新快速を全列車12両編成(12両運転区間は米原駅近江今津駅 - 姫路駅網干駅間)に統一し、平日もラッシュ時を中心に12両編成での運転を拡大した。南草津駅に新快速が停車するようになった。205系の尼崎駅 - 大阪駅 - 高槻駅・京都駅間での運用が復活した。
JR宝塚線では日中時間帯に大阪駅 - 宝塚駅間を往復する快速を増発し、この区間では丹波路快速とあわせて1時間あたり4本に増発された。この時間帯のJR東西線方面へ直通する快速は塚口駅折り返しに変更された。
JR東西線・学研都市線では、北新地駅ホームドアが導入されたことによりおおさか東線大和路線との直通快速が223系から207系に置き換えられた。
大阪環状線では日中時間帯の各列車を1時間あたり4本に統一し、大正駅に快速列車が停車するようになった。
JRゆめ咲線では始発時刻が繰り下げられたほか、日中時間帯の運転本数を1時間あたり6本(線内折り返し3本と大阪環状線直通3本)から4本(大阪環状線直通のみ)に変更された。
阪和線では、前年の12月1日に225系5000番台が投入された。日中時間帯の関空快速・紀州路快速・天王寺駅 - 日根野駅間の区間快速・天王寺駅 - 鳳駅間の普通の1時間あたりの本数が各4本に統一された。大半の紀州路快速が日根野駅 - 和歌山駅間で各駅に停車するようになった。これに伴い普通電車の日根野駅発着は朝夕、和歌山駅発着は朝晩のみの運行となった。
大和路線では日中時間帯の大阪環状線 - 奈良駅間の大和路快速・JR難波駅 - 王寺駅間の快速・普通の1時間あたりの本数が各4本に統一された。奈良駅 - 加茂駅間と和歌山線王寺駅 - 高田駅間では2本に変更された。奈良駅発着の普通は朝晩のみの運行となった。
阪和線・大和路線の「はんわライナー」「やまとじライナー」が廃止され、JR西日本管内から乗車整理券制のホームライナーが消滅した。
湖西線では朝時間帯の大阪方面行きの快速を近江舞子駅まで各駅停車に変更した。
各路線で運行本数・運転区間の見直しが行われた。
そのほかの在来線
広島地区では山陽本線で快速が削減され、土休日に運休する列車が増えた。芸備線では日中の一部の列車を狩留家駅で系統分割し、始発・最終の繰り下げ・繰り上げと区間変更を行った[9]
北陸本線普通列車では521系の増備により、旧型車両の置き換えが進んだ。
高山本線では、社会実験の終了により効果が見られた朝夕の富山駅 - 越中八尾駅間の普通列車が引き続き運転されるようになった[10]。JR西日本管内からキハ58系の定期運用が消滅した[11]
管内の一部の路線における保守工事に伴う計画運休の措置が米子・広島の各支社管内を除いて取り止めになった(米子・広島の各支社管内では改正後も継続されているが、運休時にはバスなどの代行輸送を行うようにした)。
四国[12]
管内からエル特急の呼称が廃止された。
高松駅 - 中村駅間に特急「しまんと」が新設され、一部をのぞき宇多津駅 - 中村駅間は特急「南風」と連結運用が組まれた。特急「宇和海」「あしずり」「うずしお」も増発した。高知駅では始発時刻を、宇和島駅では最終時刻をそれぞれ繰り上げた。
牟岐線では、朝の通勤特急で運転区間の延長を行った。
九州[3]
九州新幹線(鹿児島ルート)の全線開業に伴い、特急列車の運行体制を大幅に見直した。特急「リレーつばめ」は廃止され、特急「有明」は運転区間を博多駅 - 長洲駅・熊本駅間に変更した。運転本数も削減し早朝と深夜に7本(下り4本、上り3本)の運行に変更された。博多駅 - 小倉駅・門司港駅間の特急列車の愛称は「きらめき」に統一した。
特急「かもめ」と「みどりハウステンボス」は連結運転を取りやめ、博多駅 - 佐賀駅間の特急列車は1時間あたり3本に増発された。「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」はすべての列車が新鳥栖駅に停車するようになった。
福北ゆたか線では、特急「かいおう」の博多行きの運行形態が見直された。
日豊本線では特急「きりしま」を宮崎駅 - 鹿児島中央駅間で2往復増発した。停車駅も見直され、所要時間も最速で1時間59分に短縮された。夜行列車では、特急「ドリームにちりん」が廃止された。代替として博多駅 - 柳ヶ浦駅・大分駅間と延岡駅 - 宮崎駅間の特急の始発・終発の繰り上げ・繰り下げを行った。
「リレーつばめ」の廃止および「有明」の削減に伴い、787系の大半が「きらめき」「かもめ」「みどり」「にちりん」「きりしま」「ひゅうが」の一部に転用されたほか、「かもめ」の787系投入に伴って783系の一部が「にちりん」「きりしま」「ひゅうが」の一部に転用された。これにより、九州内から485系の定期運用が消滅した。
観光列車として、指宿枕崎線に特急「指宿のたまて箱」が新設された。
豊肥本線では熊本駅 - 光の森駅肥後大津駅間に快速「豊肥ライナー」を新設し、この区間では17本が増発された。終電も熊本駅基準で日付変更後に繰り下がった。
長崎本線に新鳥栖駅(新幹線と併設)、鹿児島本線富合駅が新たに設置された。
貨物
片町線貨物支線(城東貨物南連絡線)・関西本線貨物支線の正覚寺信号場 - 平野駅 - 百済駅間が直流電化され、百済駅発着の貨物列車は吹田駅 - 百済駅間でディーゼル機関車牽引から電気機関車牽引に変更された。

4月9日

3月12日に予定していた東日本のダイヤ改正が実施された[13]

南武線の日中時間帯で、快速が1時間あたり2本新設された。川崎駅 - 登戸駅間で快速運転を行い、鹿島田駅武蔵小杉駅武蔵中原駅武蔵新城駅武蔵溝ノ口駅が停車駅になった。この時間帯に登戸駅発着の通過駅補充のための普通列車も設定された[14][15]

9月26日

前年7月から集中豪雨のため運休していた美祢線が運転を再開した。同時に長門市駅の始発が繰り上げになった。

2012年(平成24年)

3月17日

北海道を除く各社でダイヤ改正が行われた。なお、北海道でもJR貨物のダイヤ改正に伴い、一部の普通列車で時刻が変更された。

今回のダイヤ改正では直通運転を行っている小田急電鉄東京急行電鉄東横線を除く)・東武鉄道東武伊勢崎線・日光線系統)でも同日にダイヤ改正が行われ、首都圏を中心とする関東地方では大規模な改正となった。

新幹線
東海道山陽新幹線
300系の運用が終了し、東海道区間の車種は700系・N700系に統一された。また、定期「のぞみ」は全列車がN700系での運転となり、一部列車で東京駅 - 新大阪駅間の所要時間を短縮した。
東海道新幹線では下りの東京発18・19時台に臨時「のぞみ」を1本ずつ追加設定さqれた。これにより各時間帯の「のぞみ」は1時間あたり最大10本(「ひかり」「こだま」との合計は15本)の体制となった。
山陽新幹線では100系の運用が終了し、山陽区間の定期列車は8・16両編成かつ最高速度285km/h以上となった。「ひかりレールスター」は博多発新大阪行きの上り1本のみの設定とされ、「こだま」に転用された700系E編成は指定席を8号車から6号車に変更、さらに喫煙車だった6号車は禁煙となり、全車禁煙となった。自由席となった8号車のコンパートメント席は閉鎖された。停車駅の多い「ひかり」が設定された。夜間の「のぞみ」の西明石駅停車(姫路駅は通過)・姫路駅終着列車の繰り下げ(新大阪行きから延長)で、東京発で加古川駅・姫路駅に当日到着可能な列車の時刻が遅くなった。
東海道新幹線の「こだま」の車内販売営業を終了した。
九州新幹線
新大阪駅 - 鹿児島中央駅間の「みずほ」が1往復、「さくら」が7往復増発された。また、新八代駅構内の分岐器撤去に伴い速度制限が解除され、所要時間が短縮された。
東北山形秋田新幹線
E5系の追加投入が行われ、「はやて」の15往復中7往復がE5系での運転となった。また、新たに「なすの」にもE5系が導入され、「なすの」用のグランクラス料金が設定された。
山形新幹線「つばさ」は東北新幹線内で併結する列車のうち16往復中9往復をE4系Maxやまびこ」からE2系「やまびこ」に変更した。これにより東北新幹線宇都宮駅 - 福島駅間での最高速度が240km/hから275km/hに向上し、所要時間が短縮された。
上越長野新幹線
浦佐駅長岡駅燕三条駅新潟駅のホーム有効長が16両編成分に整備され、これに伴う越後湯沢駅における連結・切り離しを省略することで東京駅 - 新潟駅間直通の「Maxとき」の一部列車においてE4系16両編成での運転が開始された。
一部の「とき」「あさま」の停車駅が変更された。
東日本
常磐線ではE657系が投入され、一部の特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」で営業運転を開始した。また、「スーパーひたち」は全列車が上野駅 - いわき駅間での運転となり、いわき駅 - 仙台駅間での運転が廃止された[16]広野駅の始発時刻が繰り上げになった。
高崎線系統の特急列車では運転系統の整理や統廃合が行われ、特急「草津」と「あかぎ」の高崎線内での併結運転が廃止された。
特急「成田エクスプレス」は新宿駅発着系統と横浜駅発着系統を併結していた12両編成の列車の一部をいずれか片方の系統のみの6両編成に変更された。この結果新宿駅発着系統と横浜駅発着系統の運行本数は減少したが、東京駅 - 成田空港駅間の運行本数に変化はない。
武蔵野線では新駅として吉川美南駅が開業した。
久留里線では信号保安システムがタブレット閉塞式から特殊自動閉塞式に変更された。最終列車の行き先が久留里行きに変更された。
八戸線では東北地方太平洋沖地震東日本大震災)により不通となっていた種市駅 - 久慈駅間が復旧し、全線での運転を再開した。同時にプレイピア白浜駅が廃止となった。
宮城県内では、震災で不通になっていた仙石線陸前小野駅 - 矢本駅間と石巻線石巻駅 - 渡波駅間が運転を再開した。
秋田県内では、五能線能代駅始発・終着列車と男鹿線の本数が削減された。
信越本線では183系・189系特急形電車で運行されている普通列車「妙高」の5往復中2往復が115系近郊形電車での運行に変更された(愛称なし)。
新潟近郊では、越後線の内野駅 - 吉田駅間の運転間隔が40分間隔に増発された。信越本線では毎日朝と平日夜の長岡駅発着が1本ずつ増発された。磐越西線は新潟駅直通列車の見直しと五泉駅の最終繰り上げが行われた。羽越本線では酒田駅 - 鼠ヶ関駅間の1往復があつみ温泉駅折り返しに変更された。新潟福島豪雨により、一部区間の運転再開が未定になっている只見線では小出駅 - 大白川駅間の運転時刻が変更になった。
後述する急行「きたぐに」の臨時列車格下げに伴い、この列車が運転されていた時間帯に直江津駅新潟駅間で全車指定席の快速列車「おはよう信越」が新設された。また、夜時間帯の「らくらくトレイン長岡」は運転区間を直江津駅まで延長し、列車名を「らくらくトレイン信越」に変更した。
東海
御殿場線では、小田急線に直通する特急「あさぎり」の使用車両がJR東海の371系・小田急の20000形RSE車から小田急の60000形MSE車に変更・統一され、JR車の小田急線への直通運転が廃止された。また、運転区間も新宿駅 - 御殿場駅に短縮されたほか、1往復が週末運転の臨時列車に格下げとなった。1日1本のみ運転されていた東京駅 → 山北駅間の普通列車が国府津駅始発となり、東海道本線から御殿場線へ乗り入れる定期旅客列車が消滅した。
2011年9月に発生した台風15号の影響で不通となっていた身延線内船駅 - 身延駅間が復旧し、全線での運転を再開した。同時に、特急「ふじかわ」も運転を再開した。芝川駅留置を廃止して富士駅 - 芝川駅間の往復運行に変更した。
飯田線では119系の定期運用が終了した。豊橋駅 - 中部天竜駅間でワンマン運転を開始した。
ムーンライトながら」の臨時列車格下げ、車両変更後も引き続き373系で運転されていた東京駅 - 静岡駅間の普通列車1往復が東京駅 - 沼津駅間に運転区間を短縮し、同時にJR東日本のE231系での運転に変更された。
名古屋地区在来線では中央本線で愛知環状鉄道直通列車が土休日運休となった。また、東海道本線では新駅である相見駅の開業に伴い、平日の朝のダイヤが見直された。太多線では「ホームライナー太多」が廃止された。
西日本[17]
きのくに線の特急「くろしお」の一部列車に287系が投入されたほか、「スーパーくろしお」・「オーシャンアロー」の列車名が廃止され、きのくに線系統の特急列車の愛称はすべて「くろしお」に統一された。
特急「はまかぜ」は播但線山陰本線の高速化工事の完了に伴い所要時間が短縮された。
特急「やくも」は1往復を除いて全列車が安来駅に停車するようになった。
アーバンネットワーク[18]
阪和線では朝ラッシュ時の区間快速を除き快速系統の車種が223・225系に統一された。和泉砂川駅の始発が繰り下げになった。
大阪環状線では日中時間帯の普通の半数の運転区間が関空・紀州路快速を延長する形で大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅間に変更された。停車本数補充のために福島駅が快速停車駅になり、普通のみ停車の野田駅は停車本数が1時間あたり4本になった。JRゆめ咲線は全列車の8両編成への統一と朝ラッシュ時の一部列車の廃止、日中のシャトル列車への変更が行われた。
学研都市線では京田辺駅の始発・終電が繰り上げ・繰り下げになった。日中の松井山手駅折り返しを長尾駅折り返しに変更した。
福知山線(JR宝塚線)では225系が投入され、113系の運用は終了した。丹波路快速の運転区間が大阪駅 - 福知山駅間に拡大した。
草津線・関西本線(加茂駅 - 亀山駅間)・北陸本線(米原駅 - 敦賀駅間)では運行本数の見直しが実施され、等間隔ダイヤになった。
そのほかの路線
山陰本線(嵯峨野線)では京都駅 - 福知山駅間(福知山駅 - 綾部駅間の舞鶴線直通の一部を除く)の全列車が221系・223系に統一されたほか、利用客の少ない一部駅は通過に変更された[19]
北陸本線の普通列車では、521系が金沢駅 - 富山駅間の一部列車で営業運転を開始した[20]
広島県内では普通列車の削減や編成両数の変更が行われた[21]。芸備線備後落合駅 - 三次駅間と福塩線府中駅 - 三次駅間の始発・最終の繰り下げ・繰り上げが行われた。山口県内では山陰本線の益田駅 - 小串駅間で本数が削減されたほか、小野田線本山支線の列車が1日3往復となった。
四国
朝時間帯に区間運転の特急「いしづち」「あしずり」が新設された。
特急「南風」・「しまんと」の停車駅や運転区間の変更が行われ、高知駅で「あしずり」と乗り換える運転形態に見直された。須崎駅の始発が繰り上げになった。
特急「うずしお」は全列車が栗林駅板野駅に停車となった。また、1往復が新たに勝瑞駅に臨時停車となった。停車駅の変更などが行われた。牟岐線・牟岐駅の始発が速達化された。
九州
大分駅の高架工事完成に伴い、特急「ゆふ」・「ゆふいんの森」の一部列車の発着駅を大分駅から別府駅に延長した。特急「にちりん」は別府駅発着系統を廃止し、「ソニック」との乗換駅を大分駅に統一した。
福北ゆたか線に817系2000番台・3000番台が投入された。
福岡都市圏を中心に各在来線で列車本数が増発、運転区間の延長などが行われた。
貨物
東日本大震災などの影響により不通となっている常磐線を経由する貨物列車4往復のうち、3往復が東北本線経由に、1往復が上越線・羽越本線経由に変更された。
富士駅のコンテナホームの改良に伴い、紙輸送列車がコンテナ列車化された。これに伴い、ワム80000形を使用した貨物列車が全廃された。
夜行列車
今改正でも夜行列車の削減が行われ、大阪駅 - 青森駅間を結ぶ寝台特急「日本海」と大阪駅 - 新潟駅間を結ぶ急行「きたぐに」が定期列車としては廃止され、臨時列車に格下げとなった。「日本海」の臨時列車格下げにより、日本海縦貫線を走破する定期旅客列車が全廃となったほか、関西発着の定期寝台特急が消滅した。また、「きたぐに」の定期列車廃止によって583系の定期運用が消滅した。
また、臨時急行列車「能登」は3月以降の設定がなくなり、これに伴い「ムーンライトえちご」の使用車両が再度、新潟車両センターの485系に変更され、グリーン車の設定が復活した。これに伴い、上野駅 - 古河駅鴻巣駅を運行する「ホームライナー古河3号・鴻巣3号」の使用車両が大宮総合車両センターの185系に変更された。
寝台特急「北斗星」は運転経路を青森信号場(奥羽貨物線)経由から青森駅経由に再度変更され、この列車の上野駅 - 青森駅の編成の向きが逆転した。北斗星と同様に臨時寝台特急トワイライトエクスプレスも運転経路を青森信号場(奥羽貨物線)経由から青森駅経由に再度変更されたが、配線の関係でこちらは向きの変更はなし。


脚注

  1. ^ 東北新幹線 「はやぶさ」 3月5日 デビュー! (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月7日
  2. ^ 当初は東日本でも予定されていたが、前日(3月11日)に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で多くの線区が運転見合わせとなったため、4月9日に延期した。また、東日本以外でも津波警報・大津波警報発令による運転見合わせのため、後日に延期した線区もある。
  3. ^ a b 平成23年春ダイヤ改正 - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年12月17日
  4. ^ a b 平成23年3月ダイヤ改正について (PDF) - 東海旅客鉄道リュースリリース 2010年12月17日
  5. ^ a b 平成23年春ダイヤ改正について(別紙詳細) (PDF) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年12月17日
  6. ^ 平成23年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道和歌山支社プレスリリース 2010年12月17日
  7. ^ 平成23年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道近畿統括本部プレスリリース 2010年12月17日
  8. ^ JRおでかけネット - 新しい大阪駅へ。新ダイヤ、はじまる。3.12 新ダイヤ - 西日本旅客鉄道
  9. ^ 平成23年春のダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道広島支社プレスリリース 2010年12月17日
  10. ^ JR高山線:促進事業を継続 活性化社会実験、利用者13.5%増/富山 - 朝日新聞 2011年5月19日
  11. ^ キハ58系使用の定期列車 姿消す - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年3月23日
  12. ^ 平成23年3月ダイヤ改正について - 四国旅客鉄道プレスリリース 2010年12月17日
  13. ^ [1][リンク切れ] - 東京新聞 2011年4月6日
  14. ^ 南武線ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道八王子支社プレスリリース 2010年12月17日
  15. ^ 南武線快速列車 運行開始 - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年4月12日
  16. ^ この区間では新愛称による特急列車の運転開始が予定されていたが、東日本大震災および福島第一原子力発電所事故による常磐線の不通により中止となった。
  17. ^ 平成24年春ダイヤ改正について(別紙詳細) (PDF) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年12月16日
  18. ^ 平成24年春ダイヤ改正について}} - 西日本旅客鉄道近畿統括本部プレスリリース 2011年12月16日
  19. ^ 平成24年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道福知山支社プレスリリース 2011年12月16日
  20. ^ 平成24年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2011年12月16日
  21. ^ 平成24年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道広島支社プレスリリース 2011年12月16日

関連項目

参考文献

  • 『JR時刻表』各号、交通新聞社
  • 鉄道ダイヤ情報』各号、交通新聞社。
  • 鉄道ファン』各号、交友社。
  • 今尾恵介・監修『日本鉄道旅行地図帳』各巻、新潮社
  • 今尾恵介・原武史 監修『日本鉄道旅行歴史地図帳』各巻、新潮社。