あかぎ (列車)

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あかぎ
スワローあかぎ
651系1000番台 特急スワローあかぎ(11両編成)
651系1000番台 特急スワローあかぎ(11両編成)
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車臨時列車
現況 運行中
地域 東京都埼玉県群馬県
運行開始 1985年3月14日
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 日本国有鉄道(国鉄)
路線
起点 新宿駅上野駅
終点 熊谷駅本庄駅高崎駅前橋駅
列車番号 4000M+号数
使用路線 山手線東北本線高崎線上越線両毛線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
座席 グリーン車指定席
普通車指定席
普通車自由席(あかぎのみ)
技術
車両 651系電車
大宮総合車両センター
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
最高速度 120 km/h[1]
テンプレートを表示

あかぎスワローあかぎは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が上野駅新宿駅 - 熊谷駅本庄駅高崎駅前橋駅間を、山手線東北本線高崎線上越線両毛線経由で運行している特急列車である。土休日は「あかぎ」、平日は「スワローあかぎ」として運行されている。

本項では、過去に両毛線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

草津温泉水上温泉郷への観光客を輸送する特急「草津」「水上」と同じく、上野駅から東北本線・高崎線を経由する列車である。

「あかぎ」は1950年に、上野駅 - 桐生駅小山駅間を東北本線・高崎線・両毛線経由で運行する快速列車として運転を開始。1960年には上野駅 - 前橋駅間を毎日運転する臨時列車として準急列車になり、1961年に定期列車化された。1966年に「あかぎ」は急行列車に格上げされ、「はるな」と統合し「あかぎ」は2往復運転された。

1982年11月15日上越新幹線開業に伴うダイヤ改正で特急列車(新特急)へ格上げされた。

運行概況[編集]

ダイヤは下り8本、上り5本が設定されており、下り1・3・7号が上野発本庄行き、下り5・11・15号/上り6号が上野駅 - 高崎駅間、下り9・13号/上り8号が上野駅 - 前橋駅間、上り2号が熊谷発上野行き、上り4号が高崎発新宿行き、上り10号が前橋発新宿行きで運行される。下りは夕方以降、上りは朝の時間帯に運行される。

下り8本・上り5本がすべて運行される日はなく、平日は上り10号を除く全列車、土曜・休日は下り5・9号/上り6・8・10号が運行される。列車名は、土曜・休日の全列車が「あかぎ」、平日の全列車が「スワローあかぎ」となる。

2014年3月15日ダイヤ改正で新設された「スワローあかぎ」のうち、本庄行きの列車は2014年3月14日以前の鴻巣行き「ホームライナー鴻巣」を特急に編入(ただし、上野発23時台は廃止)の上で、運転区間を延長したものになっている。ホームライナー時代には整理券による着席整理を行う関係で始発駅である上野駅以外では乗車できなかったが、特急格上げにより途中のどの駅からも乗車が可能になった。また「スワローあかぎ」については、従来の指定席・自由席の区別を廃止し、「スワローサービス」が導入された。

2016年3月26日ダイヤ改正で新宿発の下り列車が廃止となり、新宿駅乗り入れは上り2本(1日あたり1本)のみとなる。

2017年3月4日ダイヤ改正で、平日のみの上り熊谷始発上野行き「スワローあかぎ」1本の新規設定および利用の少ない夕方の上り新前橋発上野行きあかぎの廃止、平日残りの「あかぎ」1本を「スワローあかぎ」に変更し、平日の全列車が「スワローあかぎ」として運転されることになった[2]

2018年3月17日のダイヤ改正で、「スワローあかぎ」の停車駅統一が行われた。これにより、「あかぎ」と「スワローあかぎ」は停車駅が別々になる[3]

停車駅[編集]

【あかぎ】上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - 上尾駅 - 桶川駅 - 熊谷駅 - 深谷駅 - 本庄駅 - 新町駅 - 高崎駅 - 新前橋駅 - 前橋駅
【スワローあかぎ】上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - 上尾駅 - 桶川駅 - 北本駅 - 鴻巣駅 - 熊谷駅 - 深谷駅 - 本庄駅 - 新町駅 - 高崎駅 - 新前橋駅 - 前橋駅
  • 下りは夕方以降に運転。始発駅は上野駅のみ(かつては新宿駅発もあった)、終着駅は本庄駅(スワローあかぎのみ)・高崎駅・前橋駅(かつては新前橋駅行きもあった)。
  • 上りは朝時間帯に運転。始発駅は、前橋駅・高崎駅・熊谷駅(スワローあかぎ1本のみ)、終着駅は上野駅及び新宿駅(前橋駅発あかぎ1本のみ、かつてはスワローあかぎの新宿行きもあった)
  • スワローあかぎは、かつて本庄行き及び熊谷始発の列車のみ、北本駅と鴻巣駅に停車していた。2018年3月17日のダイヤ改正(同3月19日の運行)より、スワローあかぎ全列車が停車するようになる[3]
  • 下りのスワローあかぎ・あかぎは大宮駅は、ダイヤ乱れ時を除き、7番線で発着する。
  • 一時、上りのスワローあかぎは誤乗防止および混雑緩和のため桶川駅・上尾駅では待避線である2番線に停車していた。
新宿駅行きの新宿駅 - 大宮駅間の停車駅
新宿駅池袋駅 ← 大宮駅

使用車両・編成[編集]

2016年3月26日現在の編成図
あかぎ
← 上野・新宿
前橋 →
651系
1 2 3 4 5 6 7
G
基本編成
スワローあかぎ
← 上野・新宿
前橋 →
651系
1 2 3 4 5 6 7
G
基本編成
  • 全車禁煙
  • 編成は変更される場合がある。
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

651系1000番台を使用し、基本編成の7両編成で運行される。

過去には、2016年3月25日まで新宿発着系統では185系10両編成、2015年3月13日までスワローあかぎ4号・5号(平日)あかぎ4号・5号(土休日)が、651系基本編成の7両編成と付属編成の4両編成を組み合わせた11両編成で運行されていた。
また、2014年3月15日のダイヤ改正までは上野駅発着系統でも185系が使用されていたが[4]、2016年3月26日のダイヤ改正で全て651系に置き換えられた[5]

なお、かつて上野発着列車と新宿発着列車ではヘッドマークのデザインが異なっていたほか、2013年までは両者で号車番号が逆になっており、グリーン車の連結位置が異なっていた。

「スワローあかぎ」の”スワロー”の由来[編集]

全車指定となった座席に「座ろう」という意味合いと、1950年の特急「つばめ」誕生から国鉄のシンボルとしてあり続けてきたツバメの英語表記「Swallow」をかけたところからきている[6][注 1]

両毛線優等列車沿革[編集]

基本的に東京方面から高崎駅経由および東北本線宇都宮線)経由で両毛線へ直通する列車について記述する。ただし、1980年代以降は運行区間の重複や扱いにおいて同等であることから、高崎線内のみの運行となった優等列車についても記述する。

  • 1950年昭和25年):上野駅 - 桐生駅小山駅間を高崎線・両毛線経由で運転する快速「はるな」「あかぎ」が、上野駅 - 桐生駅・高崎駅間を小山駅経由で運転する「おおとね」「わたらせ」が運転開始。
  • 1960年(昭和35年):「あかぎ」が上野駅 - 前橋駅間で80系を使用した準急列車(毎日運転の臨時列車)になる。「はるな」「おおとね」が廃止され、「わたらせ」は無名の快速列車になる。
  • 1961年(昭和36年):準急「あかぎ」が定期列車化。
  • 1962年(昭和37年):上野駅 - 小山駅 - 高崎駅間で準急「わたらせ」が運転開始。
  • 1965年(昭和40年):上野駅 - 前橋駅・渋川駅間で準急「はるな」が運転開始。
  • 1966年(昭和41年):「あかぎ」「はるな」「わたらせ」が急行列車になる。「はるな」の上野駅 - 前橋駅間が「あかぎ」に統合され、「あかぎ」は2往復になる。
  • 1967年(昭和42年):「あかぎ」が下り4本・上り2本になる。
  • 1968年(昭和43年):上野駅 - 渋川駅間の急行「はるな」が「ゆけむり」に統合されて廃止。「わたらせ」は電車化。
  • 1968年(昭和43年):「あかぎ」に165系を投入。桐生駅・小山駅まで普通列車として延長される列車を運転。
    • 1970年代には、「あかぎ」の一部で115系電車近郊形電車)を使用するものも設定された。
    • また、1970年代には、両毛線内を快速として運転する桐生発上野行き「わたらせ」の1本につき、両毛線内は快速であるにもかかわらず定期券では乗車できない措置がとられ、市販の時刻表にも「この列車は定期乗車券では乗車できません」と記載された。この列車の運転時間が朝通勤時間帯と重なることから、通勤客で混雑するのを防ぐための措置であったが、定期乗車券で乗車できない普通列車は全国的にも珍しい存在であった。
  • 1982年(昭和57年)11月15日上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により、小山駅乗り入れ列車を急行「はるな」とし、185系による特急「あかぎ」と分離。なお、特急「あかぎ」は桐生発の上り列車も運行される。また、いずれも前橋駅 - 桐生駅・小山駅間は普通列車として運行される。
    185系「新特急あかぎ」
  • 1985年(昭和60年)3月14日:上越新幹線上野駅乗り入れに伴うダイヤ改正により、急行「はるな」が廃止。「あかぎ」はエル特急新特急あかぎ」になる。「わたらせ」は廃止され、小山駅経由の両毛線直通列車は消滅。
  • 1989年平成元年)3月11日:「新特急あかぎ」の桐生発の上り列車が廃止。全列車上野駅 - 前橋駅間の運転になる。
  • 1990年(平成2年):新宿駅 - 桐生駅間(小山駅経由)に「ホリデー快速足利号」運転開始。
  • 1993年(平成5年)3月18日:新宿発高崎行きの特急「新特急ホームタウン高崎」が運転開始。
    • 平日下り列車のみ運転され、ホームライナーと同等の運行形態の列車であった。休日についても、新宿駅 - 高崎駅間で運転する「新特急あかぎ」21号・22号が設定された。
      185系「ウィークエンドあかぎ」
  • 1994年(平成6年)12月3日:「新特急あかぎ」21・22号が「新特急ウィークエンドあかぎ」になる。
  • 1995年(平成7年)12月1日:「新特急あかぎ」の下り1本が平日のみの運行とする。さらに、185系新前橋車のリニューアルに伴い、ヘッドマークのデザインが変更される(185系田町車は旧デザインのまま)。
  • 1997年(平成9年)10月1日:朝の上り列車1本を新宿駅に乗り入れ開始し、平日は「新特急さわやかあかぎ」、休日は「新特急ウィークエンドあかぎ」になる。「新特急谷川」が「新特急水上」に改称されたことにより、新前橋車のヘッドマークデザインが再び変更される(田町車はそのまま)。
  • 1998年(平成10年)12月8日:新特急愛称の再編に伴い、「新特急水上」の上り列車1本(渋川始発便)を「新特急あかぎ」に変更。
    185系「特急あかぎ」
  • 2002年(平成14年)12月1日:エル特急および新特急の名称が廃止され[8]、特急「あかぎ」「ウィークエンドあかぎ」となる。同時に「新特急ホームタウン高崎」「新特急さわやかあかぎ」が「あかぎ」に統一される。田町車のヘッドマークデザインは変わらないが、L表示が無くなり、新特急から特急表示になる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:全車両禁煙になる。
  • 2010年(平成22年)12月4日:一部編成変更、土休日の上下3本の運転を取りやめ。「ウィークエンドあかぎ」が廃止され、「あかぎ」に統一される。
  • 2012年(平成24年)3月17日:渋川発の特急「あかぎ」4号が廃止。一部編成変更。
  • 2013年(平成25年)11月18日:指定席を7・10両編成は3号車に、14両編成は3・10号車に導入。指定席特急料金は通年同額となり、えきねっとチケットレスサービスが利用可能となる[9]
    185系「スワローあかぎ」
  • 2014年(平成26年)3月15日:上野発着の「あかぎ」に651系を投入。平日通勤時間帯は「あかぎ」に代わり、また夜間の「ホームライナー鴻巣」も統合する形で、全席指定の「スワローあかぎ」を運転開始し、着席サービスを強化。平日運転の上り12号を廃止[7]
  • 2015年(平成27年)3月14日:「草津」同様上野東京ラインへ乗り入れはなく引き続き上野発着のままだが、ダイヤ改正により以下のように変更[10]
    • 普通車指定席特急料金の値下げ。
    • 乗車日・区間のみを指定し、列車・座席を指定しない特急券(座席未指定券)を発売開始。
    • スワローあかぎ料金券の廃止。
    • 「スワローあかぎ」13号・「あかぎ」13号の新宿発の時刻を変更。
  • 2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正により、以下のように変更[5]
    • 新宿着の「スワローあかぎ」2号・「あかぎ」8号の車両を651系に変更し、高崎線の特急列車の車両がすべて651系に統一される。
    • 新宿発の「スワローあかぎ」13号・「あかぎ」13号が廃止。これにより新宿経由は上り「スワローあかぎ」2号・「あかぎ」8号のみとなる。
  • 2017年(平成29年)3月4日:ダイヤ改正により、平日夕方上りのあかぎ10号を廃止。朝の通勤時間帯に「スワローあかぎ」2号を新設し、以降の列車は号数を繰り下げ。新宿着の「スワローあかぎ」4号を高崎始発に変更。平日運転の列車はすべて「スワローあかぎ」として運転。
  • 2018年(平成30年)3月17日:ダイヤ改正により、「スワローあかぎ」の全列車が北本・鴻巣に停車するようになり、停車駅を統一(「あかぎ」とは差別化)[3]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この”スワロー”という枕詞に関し、列車を設定したJR東日本では「『座ろう』という意味のほか、ツバメの持つ『スマート感』や『スピード感』、また『縁起の良さ』などをイメージして名付け」たとしている[7]

出典[編集]

  1. ^ あかぎ・草津(651系) - JR東日本、2016年4月12日閲覧。
  2. ^ 2017年3月ダイヤ改正について(JR東日本プレスリリース、2016年12月16日)3ページ目『2.特急「スワローあかぎ2号」を朝通勤時間帯に設定します』
  3. ^ a b c 2018年3月 ダイヤ改正について(東日本旅客鉄道株式会社 プレスリリース)(2017年12月15日、同日閲覧)
  4. ^ 小佐野カゲトシ@RailPlanet (2013年12月21日). “【2014年3月ダイヤ改正】JR東日本、秋田新幹線の全列車E6系化や「スワローあかぎ」登場が柱”. レスポンス(Response.jp). (株)イード. 2017年5月14日閲覧。
  5. ^ a b “2016年3月ダイヤ改正について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2015年12月18日), http://www.jreast.co.jp/press/2015/20151211.pdf 2016年1月25日閲覧。 
  6. ^ 杉山淳一 (2014年5月10日). “鉄道トリビア(253) プロ野球「国鉄スワローズ」オーナーは国鉄ではなかった”. 旅と乗りもの~鉄道. マイナビニュース. 2017年5月14日閲覧。
  7. ^ a b “特急「スワローあかぎ」号が新登場 さらなる着席サービス向上のため、「スワローサービス」を開始します” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道(株), (2013年12月20日), https://www.jreast.co.jp/press/2013/20131216.pdf 2017年5月14日閲覧, "全6頁構成。1頁目の中程に”「スワロー」の由来”欄あり" →アーカイブ (PDF)
  8. ^ 「鉄道記録帳2002年12月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年3月1日、 24頁。
  9. ^ 特急「あかぎ」号に確実に座れる「指定席車両」を設定いたします! (PDF) - 東日本旅客鉄道高崎支社、2013年9月19日、2013年9月20日閲覧
  10. ^ “2015年3月ダイヤ改正について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2014年12月19日), http://www.jreast.co.jp/press/2014/20141222.pdf 2014年12月24日閲覧。 

外部リンク[編集]