山崎駅 (京都府)
山崎駅 | |
---|---|
駅舎(2019年9月) | |
やまざき Yamazaki | |
◄JR-A35 長岡京 (4.0 km) (2.2 km) 島本 JR-A37► | |
京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字西谷24-1 | |
駅番号 | JR-A36 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 東海道本線(JR京都線) |
キロ程 |
527.7 km(東京起点) 京都から14.1 km |
電報略号 | ヤサ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線[1](乗降は2面2線のみ) |
乗車人員 -統計年度- |
4,864人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1876年(明治9年)8月9日 |
備考 |
業務委託駅[2] みどりの券売機プラス設置駅 |
山崎駅(やまざきえき)は、京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字西谷(こあざにしたに)にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である[1]。駅番号はJR-A36。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。
概要
[編集]駅舎は京都府内にあるが、敷地の一部は大阪府三島郡島本町山崎にあり、ホーム上に府境を示す看板がある。このため、島本町民の利用者も多い(島本町は郵便番号・市外局番ともに京都府扱いの番号となっている)。
1927年(昭和2年)に竣工した木造平屋建ての駅舎を有する[1]。
駅の大阪方の曲線(通称サントリーカーブ、サントリー山崎蒸溜所に隣接していることが由来)は鉄道写真の有名撮影地として知られたが、撮影目的での立ち入りが相次いだことから平成20年(2008年)にフェンスが設けられた[3][4]。
2008年3月15日に島本駅が開業するまで、隣接駅であった高槻駅までの駅間距離は7.5kmとJR京都線内では最長であった。函館本線に同じ表記の駅があるため乗車券面類には「(東)山崎」と表記される。
ホームに大阪府と京都府の府境があるので、標識も設置されている。現在は、新しいものに置き換わっている。
歴史
[編集]- 1876年(明治9年)8月9日:官設鉄道の向日町駅 - 高槻駅間に新設開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
- 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定。東海道線(1909年より東海道本線)の所属となる。
- 1927年(昭和2年):現在の駅舎が竣工[1]。
- 1971年(昭和46年)10月1日:貨物の取り扱いが廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:日中時間帯の快速列車停車により、内側線のホームが12両編成停車対応に増設される。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR京都線」の愛称を使用開始。
- 1997年(平成9年)6月27日:自動改札機を設置し、供用開始[5]。
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入[6]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入[7]。
- 2016年(平成28年)12月9日:京都・大阪府境の標識が新しい物に交換される。
- 2018年(平成30年)
- 2021年(令和3年)
- 3月24日:各ホームと改札口を結ぶエレベーターの供用を開始[8]。
- 4月1日:JR西日本交通サービスによる業務委託駅となる。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線(12両編成対応)と下りに待避線1本を有する地上駅である。ホームの外側線側(新快速・特急列車用)は封鎖されている(快速は内側の線路を通過)。傾斜面上にホームがあるため、駅舎はホームより下層に設けられている。駅の先すぐに京都寄りは半径600mのカーブとなるので、通過電車は駅構内手前から100km/hに減速する。周辺にサントリーの工場などが所在するため、かつては貨物施設があったが、現在は跡地が保線施設となっている。
JR西日本交通サービスによる業務委託駅[2]であり、ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)である。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 線路 | 行先 |
---|---|---|---|---|
1 | A JR京都線 | 下り | 外側線 | (通過列車のみのため閉鎖) |
2 | JR京都線 | 下り | 内側線 | 大阪・三ノ宮方面[9] |
3 | 上り | 京都・草津方面[9] | ||
4 | A JR京都線 | 上り | 外側線 | (通過列車のみのため閉鎖) |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
※運転取扱上の番線は、下り待避線が1番線、上り外側線が5番線で、旅客案内上ののりば番号とは1つずつずれる。
-
改札口と切符売り場(2023年2月)
-
ホーム(2023年2月)
ダイヤ
[編集]日中時間帯は3ドアの普通列車(大阪方面行きは高槻駅から快速)が1時間に4本停車する。朝夕は4ドア普通電車(各駅停車)を含めて本数が多くなる。なお、朝ラッシュ時(平日は8時以前、土休日は7時以前)は4ドア7両の普通電車のみが停車する。
利用状況
[編集]「京都府統計書[府統計 1]」「島本町統計書」によると、2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は4,864人[町統計 1]である。
2008年の島本駅の開業以降、1,000人以上減少している。 桂川駅、島本駅の利用者が増加したため、2016年現在はJR京都線ならびに草津駅 - 西明石駅間の複々線区間では最も利用者が少ない。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年(平成11年) | 6,459 |
2000年(平成12年) | 6,433 |
2001年(平成13年) | 6,403 |
2002年(平成14年) | 6,433 |
2003年(平成15年) | 6,541 |
2004年(平成16年) | [町統計 2]6,643 |
2005年(平成17年) | [町統計 2]6,775 |
2006年(平成18年) | [町統計 2]6,928 |
2007年(平成19年) | [町統計 2]6,869 |
2008年(平成20年) | [町統計 3]5,805 |
2009年(平成21年) | [町統計 4]5,597 |
2010年(平成22年) | [町統計 4]5,658 |
2011年(平成23年) | [町統計 4]5,607 |
2012年(平成24年) | [町統計 4]5,651 |
2013年(平成25年) | [町統計 4]5,700 |
2014年(平成26年) | [町統計 5]5,612 |
2015年(平成27年) | [町統計 5]5,645 |
2016年(平成28年) | [町統計 1]5,738 |
2017年(平成29年) | [町統計 1]5,815 |
2018年(平成30年) | [町統計 1]5,892 |
2019年(令和元年) | [町統計 1]5,941 |
2020年(令和 | 2年)[町統計 1]4,864 |
駅周辺
[編集]阪急京都本線の大山崎駅とは約250mと比較的近いため、徒歩での乗換が可能で、乗換の検索ソフトではJR・阪急双方の駅が表示されるものも存在する。京都 - 大阪間では最も近接している駅である。
- 観光
- 山崎合戦跡
- 水無瀬神宮
- 桜井駅跡
- 離宮八幡宮
- 関大明神社
- 妙喜庵
- 国宝・待庵
- 大山崎山荘美術館
- 大山崎町歴史資料館
- 大念寺
- 宝積寺
- 山崎聖天
- 酒解神社
- 大山崎瓦窯跡(国指定史跡)
- サントリー山崎蒸溜所
- 山崎城 (山城国)
- その他
- 旧西国街道
- 山崎駅前郵便局
バス路線
[編集]「JR山崎駅」停留所にて、以下の路線バスが発着する。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、22頁。
- ^ a b “会社概要”. JR西日本交通サービス. 2022年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月2日閲覧。
- ^ “「関西一」のJR撮影地点 サントリーカーブにフェンス”. 朝日新聞DEGITAL. (2008年10月11日) 2021年9月12日閲覧。
- ^ “迫る「Xデー」…葬式鉄のトラブル必至 鉄道ファンの“暴走”どう食い止める (8/8ページ)”. SankeiBIz. (2015年1月25日) 2021年9月12日閲覧。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ 『東海道本線 山崎駅バリアフリー設備の供用開始について 〜3月24日(水)から使用開始〜』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2021年3月17日。オリジナルの2021年3月17日時点におけるアーカイブ 。2021年3月17日閲覧。
- ^ a b “山崎駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月10日閲覧。
利用状況
[編集]- 京都府統計書
- 島本町統計書
- ^ a b c d e f 島本町総務部総務・債権管理課『島本町統計書 令和2年度版 第5章運輸』(pdf)(レポート)August 2021、21頁 。2022年5月14日閲覧。
- ^ a b c d 島本町総務部総務・債権管理課(2009-07)(pdf).島本町統計書 平成20年度版 第5章運輸(2010年8月6日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project(Report). p.21 2022年5月14日閲覧。
- ^ 島本町総務部総務・債権管理課(2013-07)(pdf).島本町統計書 平成24年度版 第5章運輸(2014年5月19日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project(Report). p.21 2022年5月14日閲覧。
- ^ a b c d e 島本町総務部総務・債権管理課(2014-08)(pdf).島本町統計書 平成25年度版 第5章運輸(2017年2月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project(Report). p.34 2022年5月14日閲覧。
- ^ a b 島本町総務部総務・債権管理課『島本町統計書 平成30年度版 第5章運輸』(pdf)(レポート)December 2019、21頁 。2022年5月14日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 山崎駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道