神栖市

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かみすし ウィキデータを編集
神栖市
砂山都市緑地より望む鹿島臨海工業地帯
地図
神栖市旗 神栖市章
神栖市旗
1977年12月26日制定
神栖市章
1970年3月24日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 茨城県
市町村コード 08232-5
法人番号 8000020082325 ウィキデータを編集
面積 146.97km2
総人口 93,851[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 639人/km2
隣接自治体 茨城県鹿嶋市潮来市
千葉県銚子市香取市香取郡東庄町
市の木 マキ
(2009年1月1日制定)
市の花 センリョウ
(2009年1月1日制定)
市の鳥 ウグイス
(2009年1月1日制定)
神栖市役所
市長 石田進
所在地 314-0192
茨城県神栖市溝口4991-5
北緯35度53分23.8秒 東経140度39分52.3秒 / 北緯35.889944度 東経140.664528度 / 35.889944; 140.664528
外部リンク 公式ウェブサイト

神栖市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

神栖市(かみすし)は、茨城県最東南端の鹿行地域に位置するである。

概要

隣接する鹿嶋市とともに鹿島臨海工業地帯を形成する。鹿嶋市・潮来市鉾田市行方市とともにJリーグ鹿島アントラーズホームタウンである。

以前は農業漁業が中心の「陸の孤島」と呼ばれた非常に貧しい地域であったが、1960年に始まった鹿島開発によって、掘込式人工港「鹿島港」を核に、鉄鋼・石油を中心とした重化学コンビナートが形成された。現在も工場立地企業からの税収が財政を支えている。このため、鹿嶋市との広域市町村合併構想は、自主財源の確保の観点から反対理由の一つであった。

波崎区域はアウトドアスポーツを観光の中心に据えており特にサッカー合宿が盛んである。

2003年には、有機ヒ素化合物で汚染された井戸水により、住民がヒ素中毒を起こした事件が各メディアで報道され全国的に知られるようになった。環境省は2007年にこの原因は、当初言われていた旧日本軍化学兵器説ではなく、近年に不法投棄された産業廃棄物に含まれた有機ヒ素化合物による可能性が高いと結論づけた。なお、住民は2006年7月24日公害等調整委員会に対して国・県の責任を認める裁定を下すよう申請を行った。同委員会は2012年5月11日に国に対する責任については棄却したが、県に対しては地下水汚染が判明してから健康被害が生じるまで住民周知等の措置を取らなかったことの責任を認める裁定を下した。

地理

東は太平洋(鹿島灘)に面し、南は利根川常陸利根川)が流れる。かつては広大な面積の池「神之池(ごうのいけ)」があったが、現在は鹿島開発のため一部を残して大部分が埋め立てられている。

隣接する自治体

利根川河口と神栖市波崎地区(上側)と対岸の銚子市街地(下側)
霞ヶ浦(外浪逆浦)
神之池(ごうのいけ)

歴史

年表

市制施行以前

市制施行以後

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

人口


神栖市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

2018年6月末日現在、95,308人[6]

行政

市長

2005年11月6日
当落 得票数 候補者 党派 市長歴
26,360 保立一男 無所属
20,108 岡野敬四郎 無所属
2009年11月8日
当落 得票数 候補者 党派 市長歴
28,290 保立一男 無所属
17,810 村田康博 無所属
2,246 野口あつし 無所属

神栖市議会

茨城県議会

2010年の県議選から、定数2の神栖市選挙区として実施されている。

衆議院

参議院

国の行政機関

※過去には法務省東京入国管理局鹿島港出張所が存在したが水戸出張所に統合された。

県の行政機関

  • 茨城県農林水産部農業総合センター鹿島地帯特産指導所
  • 茨城県土木部鹿島港湾事務所
  • 茨城県土木部鹿島下水道事務所

警察

交番 自治体 所在地
神之池地区 神栖市 木崎
知手浜 知手中央
土合地区 土合本町
波崎 波崎
水上警備 東深芝

消防

神栖消防署・鹿島港消防署・ 波崎消防署・土合分署

産業

鹿島港南航路と神之池東部地区の工場群(港公園展望塔より)
鹿島港南航路と神之池東部地区の工場群(港公園展望塔より)
神之池西部地区の工場群(港公園展望塔より)
神之池西部地区の工場群(港公園展望塔より)

農業

工業

神栖市に工場を立地している企業

漁業

  • 波崎漁港 - イワシ陸揚げ量 日本第2位
  • 太田漁港

商業

鹿島セントラルホテル

神栖市内の商業地域は国道124号沿いを中心に広がっている。鹿島セントラルホテルやアトンパレスホテルといった宿泊施設のほかショッピングセンターなどのロードサイド店舗が立地している。

市内に本社を置く企業

地域

教育

小学校

  • 息栖小学校
  • 軽野小学校
  • 軽野東小学校
  • 大野原小学校
  • 横瀬小学校
  • 大野原西小学校
  • 深芝小学校
  • 波崎小学校
  • 波崎西小学校
  • 植松小学校
  • やたべ土合小学校
  • 太田小学校
  • 須田小学校
  • 柳川小学校

中学校

  • 神栖第一中学校
  • 神栖第二中学校
  • 神栖第三中学校
  • 神栖第四中学校
  • 波崎第一中学校
  • 波崎第二中学校
  • 波崎第三中学校
  • 波崎第四中学校

高等学校

公立高校
中等教育学校

本市には存在しないが、隣接する鹿嶋市にある私立清真学園高等学校・中学校に通学する生徒も少なくない。

姉妹都市・提携都市

海外

交通

鹿島臨港線・神栖駅(貨物駅)
鹿島臨港線・神栖駅(貨物駅)
銚子大橋(国道124号)
銚子大橋(国道124号)
鹿島港 中央航路
鹿島港 中央航路
波崎港
波崎港

鉄道

市内にJR線からの貨物輸送、鹿島臨海鉄道の車庫へ行く線路はあるが旅客駅はない。かつては鹿島臨港線で一時的に旅客輸送を行ったことがある。

バス

はさき号・かしま号を始め、東関東自動車道を経由する複数の高速バス路線が運行され、東京駅羽田空港幕張メッセ東京ディズニーリゾートお台場地区などと結ばれている。停留所のある鹿島セントラルホテルが市内の交通拠点の役割を持っている。

高速バス

  • はさき号(運行会社:JRバス関東関東鉄道
    関東鉄道波崎営業所 – 波崎工業団地 – 神栖市役所 – 大野原西 ⇔ JR東京駅日本橋口
  • かしま号・ミッドナイトかしま号(深夜便)(運行会社:JRバス関東、JRバステック京成バス、関東鉄道)
    鹿島神宮駅日本製鉄鹿島製鉄所 – 鹿島セントラルホテル ⇔ JR東京駅日本橋口
  • 鹿島・TDR・東京テレポート線(運行会社:関東鉄道)
    鹿島神宮駅 – 日本製鉄鹿島製鉄所 – 鹿島セントラルホテル ⇔ 海浜幕張駅・東京ディズニーリゾート経由 東京テレポート駅
TDR・東京テレポート線は、全便予約制。乗車前日19時までに、インターネットでの乗車予約もしくは、関東鉄道潮来営業所へ電話での乗車予約が必要。
  • 鹿島・羽田空港線(運行会社:関東鉄道、京浜急行バス
    鹿島神宮駅 – 日本製鉄鹿島製鉄所 – 鹿島セントラルホテル ⇔ 第2・第1ターミナル経由 羽田空港第3ターミナル

路線バス

  • 関東鉄道

神栖市コミュニティバス

2021年3月31日までの社会実験運行。全系統とも関東鉄道に運行を委託。

道路

港湾

施設

かみす防災アリーナ
かみす防災アリーナ
神栖市立中央図書館
神栖市立中央図書館
神之池緑地公園
神之池緑地公園

ホール・コミュニティセンター

  • 神栖市文化センター
  • かみす防災アリーナ
  • 大野原コミュニティセンター
  • うずもコミュニティセンター
  • 平泉コミュニティセンター
  • 波崎東ふれあいセンター(市立波崎東小学校跡地に新設)

図書館

  • 神栖市立中央図書館
  • 神栖市うずも図書館

博物館・資料館

  • 歴史民俗資料館(大野原)
  • 池沢早人師サーキットの狼MUSEUM(息栖) - 「サーキットの狼」の作者である池沢早人師(池沢さとし)が、『サーキットの狼』に登場したスーパーカーを中心とした実車を展示している資料館。

公園

スポーツ施設

医療

  • 神栖市内には、いくつかの診療所・クリニックが所在するが、神栖済生会病院・白十字総合病院は、神栖市内の主な医療機関となる。

観光・文化

息栖神社
息栖神社
日川浜海水浴場
日川浜海水浴場
波崎海水浴場
波崎海水浴場

寺社

観光地

祭事

  • 波崎のはね太鼓[9]
  • かみす舞っちゃげ祭り - 毎年9月に土日2日間で開催。神栖中央公園を舞台に全国から踊り子が集まる、よさこいとダンスの祭典。かみす舞っちゃげ祭り実行委員会主催[10]

出身有名人

芸能

漫画家

スポーツ選手

その他

神栖PR大使

2021年より、神栖市の魅力を全国にアピールすると共に、市の知名度とイメージアップを図るため、神栖市にゆかりのある著名人をPR大使として起用。[11]

  • オスペンギン - 吉本興業所属のお笑いコンビ。よしもと茨城県住みます芸人として、活躍。でれすけの相方 山中崇敬は、神栖市出身。
  • 信太美月 - 東京・表参道にあるカフェLATTESTの店長・バリスタ、モデルとしても活躍。神栖市出身。
  • 安松青葉 - オリンピック強化指定のトライアスロン選手、神栖市出身。

脚注

  1. ^ 字区域の変更(昭和60年8月1日 茨城県告示1130号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第99号: pp.1-4, (1985年8月1日) 
  2. ^ 町の区域の設定(平成5年9月30日 茨城県告示第1126号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第486号: p.2-4, (1993年9月30日) 
  3. ^ 神栖町史編さん委員会編著『神栖町史 下巻』、神栖町、1989年より
  4. ^ 波崎町史刊行専門委員編 『波崎町史』、波崎町、1991年より
  5. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809より
  6. ^ 神栖市の人口・世帯数”. 神栖市ホームページ. 神栖市 (2018年7月5日). 2018年7月27日閲覧。
  7. ^ 神栖の名産品 ピーマン/茨城県神栖市
  8. ^ 神栖市観光協会 公式ホームページ
  9. ^ はね太鼓『郷土の伝統芸能』芳賀日出男、保育社, 1991
  10. ^ かみす舞っちゃげ(ぶっちゃげ)祭り”. 神栖市. 2019年9月21日閲覧。
  11. ^ 神栖市PR大使の紹介 神栖市役所ホームページ 2021年2月24日閲覧

関連項目

外部リンク