境町
![]() |
さかいまち 境町 | |||||
---|---|---|---|---|---|
![]() | |||||
| |||||
国 |
![]() | ||||
地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 茨城県 | ||||
郡 | 猿島郡 | ||||
市町村コード | 08546-4 | ||||
法人番号 |
3000020085464 ![]() | ||||
面積 |
46.59km2 | ||||
総人口 |
24,079人 [編集] (推計人口、2021年1月1日) | ||||
人口密度 | 517人/km2 | ||||
隣接自治体 |
古河市、坂東市、猿島郡五霞町 千葉県野田市 | ||||
町の木 | モクセイ | ||||
町の花 | カンナ | ||||
境町役場 | |||||
町長 | 橋本正裕 | ||||
所在地 |
〒306-0495 茨城県猿島郡境町391-1 北緯36度6分30.5秒東経139度47分41.8秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
境町(さかいまち)は茨城県西地域の猿島郡にある町。関東大都市圏[1]、古河都市圏に属する。
概要[編集]
江戸時代は関宿藩に属し、利根川対岸の城下町と一体と看做され、河川舟運を活かして発展した。慶長年間に河岸が設置され、安永3年(1774年)には河岸問屋2軒が公認された。その翌年の統計によれば、奥州から江戸に向かう荷物が年間3万駄、その反対の荷物が7千駄であり、高瀬舟や艀舟などが計129隻あったと記録されている。廃藩置県後は猿島郡役所及び西葛飾郡役所が置かれた。現在の境町は昭和の大合併で、旧境町、長田村、静村、森戸村、猿島村との合併により誕生した。平成になって、現在は坂東市となった岩井市及び猿島郡猿島町との合併が検討されたが、住民投票の反対多数により単独町制継続となった。
地理[編集]
利根川が町の南端を東西に流れる。東京都心から比較的近い約50〜60キロメートル(km)にあり、上述の通り関東大都市圏に属する。旧境町を中心に公共施設、商店街、大型店、住宅地が集中する一方、郊外はのどかな田園風景となっている。
また町内には猿島台地があり、台地上では地の利を生かしてさしま茶が生産されている。
河川[編集]
|
|
池沼[編集]
歴史[編集]
年表[編集]
- 1878年(明治11年) : 境町に猿島郡役所・西葛飾郡役所が置かれる。
- 1889年(明治22年)
- 1899年(明治32年) : 森戸村が千葉県東葛飾郡二川村の利根川北側(新田戸の一部・桐ケ作の一部)を編入し大字新田戸・桐ケ作を設置。
- 1955年(昭和30年)
- 1960年(昭和35年)
- 1962年(昭和37年) : 猿山工業団地が竣工する。
- 1964年(昭和39年)2月11日 : 境大橋が架橋される。
- 1966年(昭和41年)9月26日 : 町章が制定される。
- 1969年(昭和44年)6月1日 : 合併により境町農業協同組合が設立される。
- 1970年(昭和45年)12月31日 : 染谷工業団地が竣工する。
- 1973年(昭和48年)8月31日 : 下小橋工業団地が竣工する。
- 1974年(昭和49年)4月12日 : 境大橋の自転車歩行者専用道路が開通する。
- 1975年(昭和50年)10月1日 : 第12回国勢調査で人口2万4347人を数える。
- 1979年(昭和54年)1月31日 : 境町歴史民俗資料館が開館する。
- 1980年(昭和55年)7月1日 : 町民プールが竣工する。
- 1981年(昭和56年)4月7日 : 新4号国道の「新利根川橋」が開通する。
- 1983年(昭和58年)4月1日 : 茨城県立さしま少年自然の家が竣工する。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)3月16日 : 町の花(カンナ)、町の木(モクセイ)が制定される。
- 1994年(平成6年)
- 1月15日 : 達磨市が復活する。
- 2月1日 : 農業協同組合が合併し、茨城むつみ農業協同組合となる。
- 1995年(平成7年)
- 4月1日 : 防災行政無線整備事業が完了する。
- 10月1日 : 第16回国勢調査で人口2万7237人を数える。
- 1996年(平成8年)10月4日 : 道の駅さかいが竣工する。
- 2004年(平成16年)11月30日 : 利根川河岸付近の堤防が国土交通省の「関東の富士見百景」に選定される。
- 2015年(平成27年)3月29日 : 圏央道 久喜白岡JCT - 境古河IC間が開通する。
- 2017年(平成29年)2月26日:圏央道境古河IC-つくば中央IC間が開通し、東名高速から東関東道の6つの放射道路が接続される
人口[編集]
![]() | |
境町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 境町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 境町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
境町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政[編集]
- 町長:橋本正裕(2014年3月3日就任、2期目)
公共施設等[編集]
- 境町役場
- 兎谷津へら鮒センター
- 道の駅さかい
- 境町歴史民俗資料館
- 社会福祉会館
- 保健センター
- さしま環境センター
- さしまアクアステーション(利根左岸猿島流域下水道)
- 猿島コミュニティーセンター(温水プール)
- ふれあいの里伝統工芸館
- 中央公民館
- 文化村公民館
- 町民体育館
- 伏木文化センター
- シンパシーホールNA・KA・MA(境町勤労青少年ホーム)
- あけぼの会館(境町障害者交流センター)
- 境町浄水場
- さしま斎場
- 利根老人ホーム
- 学校給食センター
- 茨城県立さしま少年自然の家
公園[編集]
消防[編集]
- 茨城西南地方広域市町村圏事務組合 境分署
警察[編集]
経済[編集]
農業[編集]
農産物[編集]
農業系組合[編集]
- 茨城むつみ農業協同組合(JA茨城むつみ)
- さしま茶協会
- 境町茶生産組合
商業・観光[編集]
著名建築家隈研吾設計の施設を、2018年開館の6次産業化施設「さかいサンド」を皮切りに、「さかい河岸レストラン茶蔵」、特産品開発に取り組む「S-Lab」、美術館「S-Gallery」、「モンテネグロ会館」(後述)から2021年開館予定の(仮称)「まちかどカフェ」と全国市町村で最多の6ヵ所を立て続けに整備している[2]。隈研吾作品を目当てに町外から訪れる見学者を含めて、中心街や町経済の活性化につなげる狙いがある[3]。
商工系組合[編集]
- 境町商工会
工業[編集]
工業団地[編集]
- 猿山工業団地
- 下小橋工業団地
- 染谷工業団地
郵便[編集]
- 茨城境郵便局
- 境上仲郵便局
- 境山崎郵便局
- 森戸郵便局
金融機関[編集]
地域[編集]
町内の大字[編集]
境地区[編集]
- (大字無し)
- 本船町
- 下仲町
- 上仲町
- 上町
- 住吉町
- 宮本町
- 坂花町
- 新吉町
- 山神町
- 旭町
- 松岡町
- 陽光台一丁目・二丁目
静地区[編集]
- 塚崎
- 横塚
- 稲尾
- 志鳥
長田地区[編集]
- 長井戸
- 猿山
- 蛇池
- 下砂井
- 栗山
- 西泉田
- 上小橋
猿島地区[編集]
- 下小橋
- 染谷
- 浦向
- 金岡
- 大歩
- 山崎
- 内門
森戸地区[編集]
- 伏木
- 一ノ谷
- 百戸
- 若林
- 新田戸
- 桐ケ作
教育[編集]
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
- 幼稚園
- キリスト愛児幼稚園
- 境杉の子幼稚園
- せいしょう幼稚園
- はなぶさ幼稚園
- 清水幼稚園
- 閉園となった幼稚園
- ふれあいの里幼稚園
- 保育園
- おおぞら保育園
- ひまわり保育園
- はなぶさ保育園
- 境いずみ保育園
- せいしょう保育園
- 特別支援学校
- 閉校となった学校
医療機関[編集]
交通[編集]
鉄道[編集]
町内を鉄道は通っていない。鉄道を利用する場合、最寄り駅は東武日光線南栗橋駅だが、公共交通機関が利用可能な最寄り駅としては、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)東武動物公園駅、東武野田線(アーバンパークライン)川間駅、JR東日本宇都宮線古河駅がある。
路線バス[編集]
2020年11月26日、日本国内初の自動運転バスの定常運行を開始。町がフランス製「ナビヤ・アルマ」3台を導入し、BOLDLYが運行を管理する[4][5]。
他の路線バス事業者は以下を参照。
なお、朝日自動車のバス事業の事実上の前身である東武バスのバス事業の盛時には、境町ターミナルは一大拠点であり、野田市駅、幸手駅、間々田駅、下館駅、結城駅、栗橋駅、新古河駅、下妻駅、岩井、さらには東京駅や浅草などへ向かうバス路線も存在していた。
境古河バスターミナル[編集]
圏央道境古河インターチェンジ(境古河IC)近くの境町ふれあいの里に境古河バスターミナルが整備され、2017年11月1日より千葉交通、関東自動車が運行する成田空港直行高速バスが停車する。
道路[編集]
- 高速道路
- 首都圏中央連絡自動車道(圏央道) - 境古河IC
- 国道
- 国道354号(道の駅さかいが所在[6])
- 国道354号境岩井バイパス - 事業中
- 新4号国道春日部古河バイパス
- 県道
名所・旧跡・観光スポット[編集]
- 境の渡し
- 境河岸「さかいリバーサイドパーク」
- サーティワンカントリークラブ
- モンテネグロ会館 - アルゼンチン交流施設。名前は1935年に来町した同国臨時代理公使アルトゥーロ・モンテネグロに由来[7]。東郷平八郎のイギリス留学時代の友人であるアルゼンチンのマヌエル・ドメック・ガルシア提督による日本海軍への支援に感激した境町の野本作兵衛が家宝の日本刀をガルシアとモンテネグロに贈った返礼に訪れ、以降交流が続いている[8]。
- 道の駅さかい - 隈研吾設計。
主な恒例行事[編集]
1月(成人の日)には「境だるま市」、7月には「境ふるさと祭り」が行われ、大変賑わう。特に「境ふるさと祭り」では、近郊だけでなく遠くからも多くの人々が訪れ、近郊の夏祭りと比べても非常に規模が大きく有名である。
ふるさと祭りのイベントとして行われていた、利根川自作イカダレースを「利根川いかだレース選手権 inさかい」として実施。その他にも「菜の花フェスティバル」などが行われている。
- 猿島坂東三十三観音霊場 - 12年に一度ご開帳され、多くの参拝者が訪れる。
- 境町釣り大会
- 達磨市
- 生涯学習フェスティバル
- さくら祭り
- 塚崎の獅子舞
- 菜の花フェスティバル
- 若林大杉ばやし
- 井草大杉ばやし
- さかいふるさと祭り(花火大会)
- 境町民祭・町民運動会
- 町民祭文化展
著名な出身者[編集]
政治・経済[編集]
- 海老澤為次郎(元衆議院議員・立憲民政党、呉服商)
- 鈴木孝之(ウエルシアホールディングス創業者・初代会長)
- 中村喜四郎(元建設大臣、元科学技術庁長官、衆議院議員)
- 野村佐平治(大字山崎字七軒生まれ、さしま茶の生産向上に寄与した人物)
- 橋本正裕(境町長)
- 本間庄三郎(カレーうどんの生みの親)
スポーツ[編集]
芸能・文化[編集]
その他[編集]
- ナンバープレートは「つくばナンバー」である。ご当地ナンバーとして新設され、2007年2月13日から導入された。
- 2018年の町長選に、現職の橋本正裕と新人の高嶋勇喜が出馬したが、高嶋氏の名前「勇喜」の読みが「てつわんあとむ」として話題となった。
事件・事故[編集]
- 2013年(平成25年)5月27日 - 境町の自動車修理工の男性(38歳)が自宅寝室で刺殺される事件が発生[9]。茨城県警は6月6日、同町山崎のアルバイト店員の男性(24歳)を殺人容疑で逮捕した[9]。
- 2019年(令和元年)9月23日 - 住宅街から離れた林の中に位置し、周辺には田んぼも広がっている境町若林の住宅で会社員の男性(48歳)と妻のパート従業員(50歳)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件が発生[10][11]。重軽傷を負った長男と次女は「帽子とマスクの男に襲われた。犯人は1人だった」と証言している[11]。事件発生から1年となる2020年(令和元年)9月23日から3年間、解決につながる情報の提供者に最高で100万円の懸賞金が支払われることになった[12]。
脚注[編集]
- ^ 総務省統計局 経済センサスと統計地図(大都市圏の売上高)【1.関東大都市圏】
- ^ 「茨城・境町、隈氏設計カフェ建設へ 同氏施設が最多に」日本経済新聞ニュースサイト(2020年11月11日)2020年11月29日閲覧
- ^ 【クリック】茨城・境町、隈氏作品で街おこし/負担少なく来訪者増『日本経済新聞』朝刊2020年11月23日(地域総合面)2020年11月29日閲覧
- ^ 自動運転バスが定常運行を開始---国内で初めて、茨城県境町で Response.(2020年11月26日)2020年11月29日閲覧
- ^ “「駅がない」町にやってきた 全国初!自動運転バス(2021年1月18日) - YouTube”. www.youtube.com. 2021年1月23日閲覧。
- ^ 国頭村「公設市場」、道の駅にオープン 沖縄の特産物販売 境町『毎日新聞』朝刊2020年11月15日(茨城県版)2020年11月29日閲覧
- ^ モンテネグロ会館へのオマージュ アルゼンチン大使館
- ^ 長田小学校とアルゼンチンとの交流境町歴史民俗資料館だより 第3号、平成28年9月15日
- ^ a b “被害者妻の同僚、殺人容疑で逮捕 茨城・境町”. 日本経済新聞 電子版 (日本経済新聞社). (2013年6月7日) 2019年9月28日閲覧。
- ^ “仲良く夫婦で野球応援 茨城殺人、近所で不審人物も”. 日本経済新聞 電子版 (日本経済新聞社). (2019年9月23日) 2019年9月28日閲覧。
- ^ a b “【深層リポート】茨城・境町の一家4人殺傷事件 動機絞り込めず捜査難航”. 産経ニュース (産経新聞社). (2019年12月14日) 2020年12月5日閲覧。
- ^ 茨城県猿島郡境町大字若林地内における殺人・殺人未遂事件茨城県警察公式サイト。2020年12月5日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
|