成都双流国際空港
成都双流国際空港 成都双流国际机场 Chengdu Shuangliu International Airport | |||||||||||||
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IATA: CTU - ICAO: ZUUU | |||||||||||||
概要 | |||||||||||||
国・地域 | 中国 | ||||||||||||
所在地 | 四川省成都市双流区 | ||||||||||||
種類 | 民間 | ||||||||||||
運営者 | 四川省機場集団有限公司 | ||||||||||||
標高 | 494 m (1,625 ft) | ||||||||||||
座標 | 北緯30度34分42秒 東経103度56分49秒 / 北緯30.57833度 東経103.94694度座標: 北緯30度34分42秒 東経103度56分49秒 / 北緯30.57833度 東経103.94694度 | ||||||||||||
地図 | |||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||
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リスト | |||||||||||||
空港の一覧 |
成都双流国際空港 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 成都雙流國際機場 |
簡体字: | 成都双流国际机场 |
拼音: | Chéngdū Shuāngliú Guójì Jīchǎng |
発音: | チョンドゥー シュアンリォウ グオジー ジーチャン |
英文: | Chengdu Shuangliu International Airport |
成都双流国際空港(せいとそうりゅうこくさいくうこう、簡体字中国語: 成都双流国际机场、拼音: )は中華人民共和国四川省成都市双流区に位置する国際空港。
概要
IATA空港コードはCTU。ICAOコードはZUUU。全長3,600メートル、幅60メートルの滑走路2本を有する国際空港で、総面積67万平方メートルで西南地区最大の空港である。中国民用航空総局(CAAC)の西南管理局が置かれ、中国国際航空(西南公司・旧中国西南航空)、四川航空、成都航空が同空港をハブ空港としている他、国内外の20社ほどが乗り入れている。
ターミナルビルは2つあり、元々のターミナルビルは「旧ターミナルビル」として四川省内の空港及び元々四川省だった重慶市行きの出発専用、2001年に使用開始になった新ターミナルビルは「第1ターミナルビル」としてすべての路線の到着と国際線、四川省・重慶市行き以外の他省行き国内線の出発用として使われた。そして、「第2ターミナルビル」建設の進展に伴い、旧ターミナルビルは閉鎖され、第1・第2ターミナル間の連絡通路として新築され、2012年8月、第2ターミナルビルがオープンし、国際線および四川航空国内線が第1ターミナルビルに残った以外、他の国内線各社は第2ターミナルビルに移転した。
成都中心部から南東50kmの場所において建設されていた、成都天府国際空港は2021年6月に開港した。
歴史
- 1938年11月 - 四川省政府、飛行場建設を開始。建設に当たり、簡陽県、金堂県、広漢県、徳陽県、双流県等10以上の県から20万人余りの民工が動員された[1]。
- 1939年4月 - 軍用の成都双桂寺飛行場として開港、中華民国空軍に引き渡される。面積は3293畝(21,954ヘクタール)[1]。滑走路は未舗装で、金馬河、江安河、楊柳河などでとれた鶏卵石が敷かれており、小型の複葉機しか離着陸できなかった。第4大隊、第5大隊などの戦闘機隊が駐留したほか、成都・太平寺にある空軍軍士学校(37年12月開校)の中級科生徒の実習も行われた[1]。
- 1941年3月14日 - 第3大隊および第5大隊のI-153 31機が第十二航空隊の零戦隊12機(指揮官:横山保大尉)と交戦。12機が撃墜され、第5大隊大隊長黄新瑞少校、副大隊長岑泽鎏少校、第3大隊第28中隊長周霊虚上尉、第5大隊第17中隊隊員林恒少尉(林徽因の弟)ら8人が死亡[2](日本側の記録では撃墜27、撃破7[3])。
- 1944年 拡張工事を実施。滑走路全長を1400メートルとし、石灰と玉石で舗装した。これによって、15トン以下の飛行機が離着陸できるようになった。
- 1956年12月12日 中国中央軍事委員会総参謀部が成都双桂寺空港の民用使用を許可し、中国民航の一空港となる。成都双流空港と名称を変更する。
- 1957年 中国民航成都管理局は、ハブ空港を成都広漢空港から、成都双流空港に移転する。北京、太原、西安、重慶、昆明、貴陽、南充等の路線が開港する。
- 1959年 翌年にかけて拡張工事を実施。滑走路全長が2200メートルとなり、100トン以下の飛行機が離着陸できるようになった。新築されたターミナルビルは床面積が8500平方メートルあった。
- 1967年 拡張工事を実施。滑走路全長が2600メートルとなる。
- 1983年、1991年 2度の拡張工事により、ターミナルビルの床面積が17400平方メートルとなり、航空管制、誘導通信、気象予報、給油設備等を備え、西南地区随一の空港となる。
- 1994年から2001年にかけて総工費28億元を投じ、大規模な拡張工事が行われる。滑走路全長が3600メートルとなり、大型飛行機も離着陸できるようになる。新しいターミナルビルは床面積が82,000平方メートルとなり、到着客と出発客を分離する構造となった。
- 2003年 総工費3億8000万人民元を投じ、床面積が39,000平方メートルの国際ターミナルビルの建設を開始する。
- 2004年9月28日 国際ターミナルビルが完成。ターミナルビルの床面積が138,000平方メートルとなる。
- 2009年、第2滑走路が完成した。第2ターミナルビルを建設中である。中国西南地区の国際ハブ空港としたい意向である。
- 2011年6月19日 全日本空輸が成田空港からの日系初の直行便を就航。
- 2012年8月9日第2ターミナルビル運用がスタート。
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第1ターミナル
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第1ターミナルビルの屋内
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第2ターミナル
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第2ターミナルのコンコース
アクセス
- 地下鉄
- 成都軌道交通の成都地下鉄10号線が2017年9月に開通。双流機場1航站楼駅が第1ターミナル、双流機場2航站楼駅が第2ターミナルに接続している。成都地下鉄10号線起点の太平園駅から双流機場2航站楼駅まで15分。
- 鉄道
- 成貴旅客専用線が2014年12月に開通。双流機場駅(第2ターミナルの地下階にある) - 成都南駅(最速10分)、成都東駅(最速15分)、綿陽駅、徳陽駅、眉山駅、楽山駅、峨眉山駅。
- バス
- 成都市中心部から16キロの距離にある。空港からリムジンバスの1路(岷山飯店隣行・高速経由)、2路(火車北站行・一般道経由、3路(成都東站東広場行・高速経由)、4路(世纪城行・高速経由)が走っている。交通は比較的至便である。路線バスや長距離バス(都江堰や雅安など)も走っている。
第1ターミナルと第2ターミナル間の移動は、徒歩(750m)やシャトルバス(8時〜24時)や地下鉄などで移動できる。
設備
レストラン、喫茶店、ファーストフード、本屋、おみやげ屋などがある。T1のKFC(国際線入口右)の営業時間は4時半〜24時である。24時間営業のコンビニもある。
通貨の両替所は両ターミナルにある。日本円は千円札、1万円札を扱っている。空港は24時間営業だが、両替所は半日営業で早朝・深夜は両替できない。休日も両替可能。
就航路線
第1ターミナル
- 国際線(四川航空のみ国内線も発着)
航空会社 | 就航地 |
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四川航空 | 国際線 :東京/成田、札幌/新千歳、香港、台北/松山、台中、ソウル/仁川、ホーチミン、プーケット、カトマンズ、マレ、サイパン、プラハ、シドニー、メルボルン、バンクーバー、カイロ 国内線 : 北京/首都、上海/浦東、上海/虹橋、広州、大連、瀋陽、青島、天津、長春、重慶、西安、杭州、南京、深圳、昆明、武漢、長沙、シャングリラ、福州、桂林、貴陽、ハルビン、海口、合肥、フフホト、済南、ウルムチ、九寨黄龍、康定、ラサ、蘭州、麗江、臨沂、南昌、南寧、南通、寧波、攀枝花、三亜、石家荘、太原、騰衝、温州、無錫、西昌、西寧、厦門、徐州、揚州、宜昌、銀川、張家界、鄭州 |
成都航空 | サムイ島 |
中国国際航空 | 香港、台北/桃園、東京/成田、ソウル/仁川、シンガポール、カトマンズ、カラチ、ムンバイ、フランクフルト、ロンドン/LTH[4]、シドニー |
中国東方航空 | 東京/羽田、名古屋/中部、ロサンゼルス/LAX、シェムリアップ、コロンボ |
海南航空 | ロサンゼルス/LAX[5]、ニューヨーク/JFK[6] |
チベット航空 | カトマンズ |
キャセイドラゴン航空 | 香港 |
香港航空 | 香港 |
IndiGo | デリー |
マカオ航空 | マカオ |
チャイナエアライン | 台北/桃園 |
エバー航空 | 台北/桃園 |
ファーイースタン航空 | 高雄 |
全日本空輸 | 東京/成田 |
アシアナ航空 | ソウル/仁川 |
ベトナム航空 | ハノイ |
タイ国際航空 | バンコク/スワンナプーム |
バンコク・エアウェイズ | サムイ島 |
シルクエアー | シンガポール |
エアアジア X | クアラルンプール |
マレーシア航空 | クアラルンプール[7] |
フィリピン航空 | カリボ[8]、セブ[8] |
エティハド航空 | アブダビ |
カタール航空 | ドーハ[9][10] |
KLMオランダ航空 | アムステルダム |
ユナイテッド航空 | サンフランシスコ[11] |
エチオピア航空 | アディスアベバ[12][13] |
第2ターミナル
- 国内線のみ
航空会社 | 就航地 |
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中国国際航空 | 北京/首都、上海/浦東、広州、深圳、西安、大連、瀋陽、青島、杭州、天津、南京、長春、長沙、昆明、武漢、厦門、昌都、長治、常州、福州、桂林、貴陽、ハルビン、海口、合肥、済南、九寨黄龍、ラサ、蘭州、麗江、林芝、南昌、南寧、攀枝花、三亜、汕頭、太原、ウルムチ、温州、無錫、ガリ、西昌、西寧、シーサンパンナ、銀川、運城、湛江、鄭州、珠海、カラマイ |
中国東方航空 | 上海/浦東、上海/虹橋、西安、青島、杭州、武漢、南京、昆明、常州、福州、ハルビン、合肥、黄山、済南、九寨黄龍、康定、ラサ、蘭州、麗江、南昌、寧波、三亜、石家荘、太原、騰衝、温州、無錫、シーサンパンナ、楡林 |
成都航空 | 北海、長沙、福州、広州、貴陽、杭州、済寧、井岡山、昆明、連雲港、柳州、南京、南寧、寧波、秦皇島、三亜、瀋陽、深圳、石家荘、台州、温州、武漢、厦門 |
中国南方航空 | 北京/首都、広州、深圳、西安、大連、瀋陽、天津、長春、武漢、包頭、長沙、大慶、桂林、貴陽、ハルビン、済南、汕頭、石家荘、太原、ウルムチ、鄭州、珠海 |
海南航空 | 北京/首都、海口、長沙、寧波、ウルムチ、三亜、深圳、西安 |
山東航空 | 上海/浦東、福州、広州、貴陽、ハルビン、杭州、済南、昆明、青島、ウルムチ、西寧、厦門、銀川、鄭州 |
深圳航空 | 深圳、広州、ハルビン、九寨黄龍、昆明、ラサ、南昌、南寧、瀋陽、無錫、西安、西寧、厦門、湛江、鄭州、珠海 |
上海航空 | 上海/浦東、上海/虹橋、黄山 |
厦門航空 | 厦門、長沙、福州、杭州、泉州、武漢 |
中国聯合航空 | 北京/南苑 |
北京首都航空 | 広州、麗江、三亜 |
吉祥航空 | 上海/虹橋 |
雲南祥鵬航空 | 昆明、天津 |
奥凱航空 | 天津 |
春秋航空 | 上海/虹橋、瀋陽、石家荘 |
華夏航空 | 洛陽 |
天津航空 | 天津 |
河北航空 | 石家荘 |
チベット航空 | ラサ |
昆明航空 | 昆明 |
事故
2018年5月14日現地時間午前7時過ぎ(日本時間午前8時過ぎ)、重慶発ラサ行き四川航空機(エアバスA319型機)が、高度約1万メートルを飛行中に副操縦士側の窓ガラスが突然割れ、副操縦士が機外に吸い出されそうになってしまった。破損と同時に計器類も故障したが、機長は手動操縦に切り替え当空港に緊急着陸した。搭乗していた乗員・乗客129人のうち、29人は現地の病院に搬送されたものの大きな怪我は無く、副操縦士も制服は裂けたが顔や腰の軽症で済んだ。同社では窓ガラスが破損した原因を調べている[14]。(四川航空8633便不時着事故)
脚注
- ^ a b c “双桂寺机场:抗战期空军基地”. 華西都市報. (2013年12月22日). オリジナルの2020年3月18日時点におけるアーカイブ。 2020年3月18日閲覧。
- ^ 朱力揚『1945請記得他們:中國空軍抗戰記憶』黎明文化事業公司、2015年、253頁。ISBN 978-957-16-0862-4。
- ^ “特 行動12空の部”. JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.C14120538800、航空機搭乗員特別詮議査定便覧 支那事変 第2次(防衛省防衛研究所). 2020年3月18日閲覧。
- ^ 中国国際航空、成都/ロンドン・ヒースロー線に就航 A332で週3便 FlyTeam 2019年4月8日付
- ^ 海南航空、3月に成都、重慶発着のロサンゼルス線を開設へ 週2便 FlyTeam 2017年2月22日付
- ^ 海南航空、10月以降に成都/ニューヨーク線に就航 787-8で週2便 FlyTeam 2017年8月15日付
- ^ マレーシア航空、2017年にかけてマレーシア/中国路線を拡充 FlyTeam 2016年11月8日付
- ^ a b フィリピン航空、セブとカリボ発着の成都線にA320で就航 FlyTeam 2017年4月3日付
- ^ カタール航空、就航を延期していたドーハ/成都線 9月に開設 FlyTeam 2013年8月6日付
- ^ カタール航空、ドーハ/成都線に就航 FlyTeam 2013年9月4日付
- ^ ユナイテッド航空、787でサンフランシスコ/成都線を開設 DOTに申請 FlyTeam 2013年8月30日付
- ^ エチオピア航空、6月からアディスアベバ/成都線を開設へ 週3便 FlyTeam 2017年1月6日付
- ^ エチオピア航空、アディスアベバ/成都線に就航 787で週3便 FlyTeam 2017年5月24日付
- ^ “奇跡”緊急着陸 中国機、窓ガラスが割れて副操縦士が外へ… 産経新聞 5/15(火) 18:22配信