2004年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

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2004年アメリカンリーグ
チャンピオンシップシリーズ

第4戦決着時のフェンウェイ・パークの様子。レッドソックスの選手たちは本塁に集まって歓喜し、ヤンキースの選手たちは三塁側ダグアウトへ引き揚げている
チーム 勝数
ボストン・レッドソックス 4
ニューヨーク・ヤンキース 3
シリーズ情報
試合日程 10月12日–20日
観客動員 7試合合計:32万9600人
1試合平均:04万7086人
MVP デビッド・オルティーズ(BOS)
ALDS BOS 3–0 ANA
NYY 3–1 MIN
殿堂表彰者 ペドロ・マルティネス(BOS投手)
デビッド・オルティーズ(BOS指名打者)
ジョー・トーリ(NYY監督)
デレク・ジーター(NYY内野手)
マイク・ムッシーナ(NYY投手)
マリアノ・リベラ(NYY投手)
チーム情報
ボストン・レッドソックス(BOS)
シリーズ出場 2年連続07回目
GM セオ・エプスタイン
監督 テリー・フランコーナ
シーズン成績 098勝64敗・勝率.605
東地区2位=ワイルドカード

ニューヨーク・ヤンキース(NYY)
シリーズ出場 2年連続12回目
GM ブライアン・キャッシュマン
監督 ジョー・トーリ
シーズン成績 101勝61敗・勝率.623
東地区優勝

 < 2003
ALCS
2004

2005 > 

 < 2003
NLCS
2004

2005 > 
ワールドシリーズ

2004年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月5日に開幕した。アメリカンリーグの第35回リーグチャンピオンシップシリーズ(35th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、12日から20日にかけて計7試合が開催された。その結果、ボストン・レッドソックス東地区)がニューヨーク・ヤンキース(同)を4勝3敗で下し、18年ぶり11回目のリーグ優勝および10回目のワールドシリーズ進出を果たした。

両球団がポストシーズンで対戦するのは、前年のリーグ優勝決定戦に次いで2年連続3度目。この年のレギュラーシーズンでは両球団は19試合対戦し、レッドソックスが11勝8敗と勝ち越していた[1]。今シリーズでは、ヤンキースが初戦から3連勝したうえに第4戦も1点リードで9回裏を迎えた。しかしレッドソックスは、そこから同点に追いつき延長12回サヨナラで勝利すると、そこから第7戦まで4連勝して逆転でシリーズを制した。ポストシーズンの7戦4勝制シリーズにおける3連敗4連勝は、MLBでは史上初めてであり、北米4大プロスポーツリーグの他競技を含めても29年ぶり3度目である[注 1][2]。かつて両球団のライバル関係では「ヤンキース=勝者」「レッドソックス=敗者」という構図が定着していたが、今シリーズを境にその構図が崩されたといえる[3]シリーズMVPには、第4戦・第5戦の2試合連続でサヨナラ打を放つなど、7試合で打率.387・3本塁打・11打点OPS 1.199という成績を残したレッドソックスのデビッド・オルティーズが選出された。このあとレッドソックスは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者セントルイス・カージナルスを4勝0敗で下し、86年ぶり6度目の優勝を成し遂げた。

試合結果[編集]

2004年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月12日に開幕し、途中に移動日と雨天順延を挟んで9日間で7試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月12日(火) 第1戦 ボストン・レッドソックス 7-10 ニューヨーク・ヤンキース ヤンキー・スタジアム
10月13日(水) 第2戦 ボストン・レッドソックス 1-3 ニューヨーク・ヤンキース
10月14日(木) 移動日
10月15日(金) 第3戦 雨天順延 フェンウェイ・パーク
10月16日(土) 第3戦 ニューヨーク・ヤンキース 19-8 ボストン・レッドソックス
10月17日(日) 第4戦 ニューヨーク・ヤンキース 4-6x ボストン・レッドソックス
10月18日(月) 第5戦 ニューヨーク・ヤンキース 4-5x ボストン・レッドソックス
10月19日(火) 第6戦 ボストン・レッドソックス 4-2 ニューヨーク・ヤンキース ヤンキー・スタジアム
10月20日(水) 第7戦 ボストン・レッドソックス 10-3 ニューヨーク・ヤンキース
優勝:ボストン・レッドソックス(4勝3敗 / 18年ぶり11度目)

第1戦 10月12日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
ヤンキースの松井秀喜が、初回裏と3回裏の適時二塁打を含む3安打で5打点を挙げる(2分39秒)
6回裏、ケニー・ロフトンのソロ本塁打でヤンキースが6-0とする(53秒)
7回表、レッドソックスのマーク・ベルホーンが二塁打で出塁(56秒)
その後ジェイソン・バリテックの2点本塁打でレッドソックスが3点差に迫る(34秒)
8回表、デビッド・オルティーズの2点三塁打でレッドソックスが1点差に詰め寄る(1分2秒)
8回表二死からマリアノ・リベラが登板、4アウトセーブでヤンキースが逃げ切り勝利(1分54秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 0 0 5 2 0 7 10 0
ニューヨーク・ヤンキース 2 0 4 0 0 2 0 2 X 10 14 0
  1. マイク・ムッシーナ(1勝)  カート・シリング(1敗)  Sマリアノ・リベラ(1S)  
  2. 本塁打
    BOS:ジェイソン・バリテック1号2ラン
    NYY:ケニー・ロフトン1号ソロ
  3. 審判
    [球審]ランディ・マーシュ
    [塁審]一塁: ジェフ・ネルソン、二塁: ジョン・ハーシュベック、三塁: ジム・ジョイス
    [外審]左翼: ジェフ・ケロッグ、右翼: ジョー・ウェスト
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時20分 試合時間: 3時間20分 観客: 5万6135人 気温: 59°F(15°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックス ニューヨーク・ヤンキース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・デイモン 1 D・ジーター
2 M・ベルホーン 2 A・ロドリゲス
3 M・ラミレス 3 G・シェフィールド
4 DH D・オルティーズ 4 松井秀喜
5 K・ミラー 5 B・ウィリアムス
6 T・ニクソン 6 J・ポサダ
7 J・バリテック 7 J・オルルド
8 O・カブレラ 8 M・カイロ
9 B・ミラー 9 DH K・ロフトン
先発投手 投球 先発投手 投球
C・シリング M・ムッシーナ

第2戦 10月13日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
6回表、ジョン・リーバーがジョニー・デイモンとの対戦に16球を費やし、最後は中直に打ち取る(49秒)
その裏、ジョン・オルルドの2点本塁打でヤンキースのリードが3点に広がる(1分23秒)
マリアノ・リベラが8回表二死からの登板で4アウトセーブを挙げ、ヤンキースが連勝(1分27秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 5 0
ニューヨーク・ヤンキース 1 0 0 0 0 2 0 0 X 3 7 0
  1. ジョン・リーバー(1勝)  ペドロ・マルティネス(1敗)  Sマリアノ・リベラ(2S)  
  2. 本塁打
    NYY:ジョン・オルルド1号2ラン
  3. 審判
    [球審]ジェフ・ネルソン
    [塁審]一塁: ジョン・ハーシュベック、二塁: ジム・ジョイス、三塁: ジェフ・ケロッグ
    [外審]左翼: ジョー・ウェスト、右翼: ランディ・マーシュ
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時19分 試合時間: 3時間15分 観客: 5万6136人 気温: 60°F(15.6°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックス ニューヨーク・ヤンキース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・デイモン 1 D・ジーター
2 M・ベルホーン 2 A・ロドリゲス
3 M・ラミレス 3 G・シェフィールド
4 DH D・オルティーズ 4 松井秀喜
5 K・ミラー 5 B・ウィリアムス
6 T・ニクソン 6 J・ポサダ
7 J・バリテック 7 J・オルルド
8 O・カブレラ 8 M・カイロ
9 B・ミラー 9 DH K・ロフトン
先発投手 投球 先発投手 投球
P・マルティネス J・リーバー

第3戦 10月16日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
ヤンキースの松井秀喜が、初回表と9回表の2点本塁打を含む5安打で5打点を挙げる(1分49秒)
3回表、アレックス・ロドリゲスのソロ本塁打でヤンキースが同点に追いつく(43秒)
4回表、ゲイリー・シェフィールドの3点本塁打でヤンキースが勝ち越し(1分4秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ニューヨーク・ヤンキース 3 0 3 5 2 0 4 0 2 19 22 1
ボストン・レッドソックス 0 4 2 0 0 0 2 0 0 8 15 0
  1. ハビアー・バスケス(1勝)  ラミロ・メンドーサ(1敗)  
  2. 本塁打
    NYY:松井秀喜1号2ラン・2号2ラン、アレックス・ロドリゲス1号ソロ、ゲイリー・シェフィールド1号3ラン
    BOS:トロット・ニクソン1号2ラン、ジェイソン・バリテック2号2ラン
  3. 審判
    [球審]ジョン・ハーシュベック
    [塁審]一塁: ジム・ジョイス、二塁: ジェフ・ケロッグ、三塁: ジョー・ウェスト
    [外審]左翼: ランディ・マーシュ、右翼: ジェフ・ネルソン
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時10分 試合時間: 4時間20分 観客: 3万5126人 気温: 57°F(13.9°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ニューヨーク・ヤンキース ボストン・レッドソックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・ジーター 1 J・デイモン
2 A・ロドリゲス 2 M・ベルホーン
3 G・シェフィールド 3 M・ラミレス
4 松井秀喜 4 DH D・オルティーズ
5 B・ウィリアムス 5 J・バリテック
6 J・ポサダ 6 T・ニクソン
7 DH R・シエラ 7 K・ミラー
8 J・オルルド 8 B・ミラー
9 M・カイロ 9 O・カブレラ
先発投手 投球 先発投手 投球
K・ブラウン B・アローヨ

第4戦 10月17日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
2回表一死三塁、ホルヘ・ポサダの遊ゴロで三塁走者の松井秀喜が生還を狙うも、遊撃手オーランド・カブレラの送球でアウトに(50秒)
3回表、アレックス・ロドリゲスの2点本塁打でヤンキースが先制。グリーンモンスターの向こうからホームランボールが2度もフィールドへ投げ返される(1分30秒)
5回裏、デビッド・オルティーズの2点適時打でレッドソックスが逆転(57秒)
6回表一死一・二塁、マイク・ティムリンの投球を捕手ジェイソン・バリテックが弾くも、二塁走者バーニー・ウィリアムスの三塁進塁を阻む(50秒)
9回裏無死一塁、代走デーブ・ロバーツが初球に盗塁を決めて得点圏へ進み、2球後にビル・ミラーの中前打で同点のホームを踏む(1分29秒)
延長11回表一死二塁、ロドリゲスの打球を遊撃手カブレラがダイビングキャッチで遊直にする(41秒)
そのあと二死満塁となりカート・レスカニックが救援登板、ヤンキース打線を1.1イニング無失点に封じる(52秒)
12回裏、オルティーズの2点本塁打でレッドソックスがサヨナラ勝利(1分42秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R H E
ニューヨーク・ヤンキース 0 0 2 0 0 2 0 0 0 0 0 0 4 12 1
ボストン・レッドソックス 0 0 0 0 3 0 0 0 1 0 0 2x 6 8 0
  1. カート・レスカニック(1勝)  ポール・クアントリル(1敗)  
  2. 本塁打
    NYY:アレックス・ロドリゲス2号2ラン
    BOS:デビッド・オルティーズ2号2ラン
  3. 審判
    [球審]ジム・ジョイス
    [塁審]一塁: ジェフ・ケロッグ、二塁: ジョー・ウェスト、三塁: ランディ・マーシュ
    [外審]左翼: ジェフ・ネルソン、右翼: ジョン・ハーシュベック
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時20分 試合時間: 5時間2分 観客: 3万4826人 気温: 54°F(12.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ニューヨーク・ヤンキース ボストン・レッドソックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・ジーター 1 J・デイモン
2 A・ロドリゲス 2 O・カブレラ
3 G・シェフィールド 3 M・ラミレス
4 松井秀喜 4 DH D・オルティーズ
5 B・ウィリアムス 5 J・バリテック
6 J・ポサダ 6 T・ニクソン
7 DH R・シエラ 7 K・ミラー
8 T・クラーク 8 B・ミラー
9 M・カイロ 9 M・ベルホーン
先発投手 投球 先発投手 投球
O・ヘルナンデス D・ロウ

第5戦 10月18日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
初回裏、デビッド・オルティーズの適時右前打でレッドソックスが先制(47秒)
8回裏、先頭打者オルティーズの本塁打でレッドソックスが1点差に詰め寄る(1分9秒)
そのあと無死一・三塁から、ジェイソン・バリテックの犠牲フライで4-4の同点に(38秒)
9回表二死一塁、トニー・クラークの打球はエンタイトル二塁打となり、一塁走者ルーベン・シエラは三塁までしか進めず(1分)
延長13回表二死二・三塁、ティム・ウェイクフィールドがシエラを空振り三振に仕留めて危機脱出(34秒)
14回裏二死一・二塁、オルティーズの中前打でレッドソックスが連夜のサヨナラ勝利(47秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 R H E
ニューヨーク・ヤンキース 0 1 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 4 12 1
ボストン・レッドソックス 2 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1x 5 13 1
  1. ティム・ウェイクフィールド(1勝)  エステバン・ロアイザ(1敗)  
  2. 本塁打
    NYY:バーニー・ウィリアムス1号ソロ
    BOS:デビッド・オルティーズ3号ソロ
  3. 審判
    [球審]ジェフ・ケロッグ
    [塁審]一塁: ジョー・ウェスト、二塁: ランディ・マーシュ、三塁: ジェフ・ネルソン
    [外審]左翼: ジョン・ハーシュベック、右翼: ジム・ジョイス
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後5時11分 試合時間: 5時間49分 観客: 3万5120人 気温: 58°F(14.4°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ニューヨーク・ヤンキース ボストン・レッドソックス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・ジーター 1 J・デイモン
2 A・ロドリゲス 2 O・カブレラ
3 G・シェフィールド 3 M・ラミレス
4 松井秀喜 4 DH D・オルティーズ
5 B・ウィリアムス 5 K・ミラー
6 J・ポサダ 6 T・ニクソン
7 DH R・シエラ 7 J・バリテック
8 T・クラーク 8 B・ミラー
9 M・カイロ 9 M・ベルホーン
先発投手 投球 先発投手 投球
M・ムッシーナ P・マルティネス

第6戦 10月19日[編集]

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MLB.comによる動画(英語)
レッドソックス先発投手カート・シリングの右足首に、開いた傷口からの血が滲む(2分30秒)
4回表、ジェイソン・バリテックが粘って10球目を適時打とし、レッドソックスが先制(1分27秒)
その後マーク・ベルホーンの3点本塁打でレッドソックスが4点差に突き放す(2分18秒)
7回裏、バーニー・ウィリアムスの本塁打でヤンキースが1点を返す(1分5秒)
8回裏、アレックス・ロドリゲスが投ゴロでタッチしに来たブロンソン・アローヨのグラブをはたいてボールを落とし、守備妨害でアウトに(2分16秒)
9回裏、キース・フォークがトニー・クラークを空振り三振に仕留めて試合終了、3勝3敗のタイに(30秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 0 0 0 4 0 0 0 0 0 4 11 0
ニューヨーク・ヤンキース 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 6 0
  1. カート・シリング(1勝1敗)  ジョン・リーバー(1勝1敗)  Sキース・フォーク(1S)  
  2. 本塁打
    BOS:マーク・ベルホーン1号3ラン
    NYY:バーニー・ウィリアムス2号ソロ
  3. 審判
    [球審]ジョー・ウェスト
    [塁審]一塁: ランディ・マーシュ、二塁: ジェフ・ネルソン、三塁: ジョン・ハーシュベック
    [外審]左翼: ジム・ジョイス、右翼: ジェフ・ケロッグ
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時19分 試合時間: 3時間50分 観客: 5万6128人 気温: 49°F(9.4°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックス ニューヨーク・ヤンキース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・デイモン 1 D・ジーター
2 B・ミラー 2 A・ロドリゲス
3 M・ラミレス 3 G・シェフィールド
4 DH D・オルティーズ 4 松井秀喜
5 T・ニクソン 5 B・ウィリアムス
6 K・ミラー 6 J・ポサダ
7 J・バリテック 7 DH R・シエラ
8 O・カブレラ 8 T・クラーク
9 M・ベルホーン 9 M・カイロ
先発投手 投球 先発投手 投球
C・シリング J・リーバー

第7戦 10月20日[編集]

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
初回表、デビッド・オルティーズの2点本塁打でレッドソックスが先制(59秒)
レッドソックスのジョニー・デイモンが2回表に満塁本塁打、4回表に2点本塁打を放つ(1分16秒)
レッドソックス先発投手デレク・ロウが6イニングを1失点に封じる(1分18秒)
8回表、先頭打者マーク・ベルホーンの本塁打でレッドソックスが9点目を奪う(51秒)
9回裏、アラン・エンブリーが代打ルーベン・シエラをニゴロに打ち取り試合終了、レッドソックスのリーグ優勝が決定(1分12秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ボストン・レッドソックス 2 4 0 2 0 0 0 1 1 10 13 0
ニューヨーク・ヤンキース 0 0 1 0 0 0 2 0 0 3 5 1
  1. デレク・ロウ(1勝)  ケビン・ブラウン(1敗)  
  2. 本塁打
    BOS:デビッド・オルティーズ4号2ラン、ジョニー・デイモン1号満塁・2号2ラン、マーク・ベルホーン2号ソロ
  3. 審判
    [球審]ランディ・マーシュ
    [塁審]一塁: ジェフ・ネルソン、二塁: ジョン・ハーシュベック、三塁: ジム・ジョイス
    [外審]左翼: ジェフ・ケロッグ、右翼: ジョー・ウェスト
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後8時30分 試合時間: 3時間31分 観客: 5万6129人 気温: 54°F(12.2°C)
    詳細: MLB.com Gameday / ESPN.com / Baseball-Reference.com / Fangraphs
両チームの先発ラインナップ
ボストン・レッドソックス ニューヨーク・ヤンキース
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・デイモン 1 D・ジーター
2 M・ベルホーン 2 A・ロドリゲス
3 M・ラミレス 3 G・シェフィールド
4 DH D・オルティーズ 4 松井秀喜
5 J・バリテック 5 B・ウィリアムス
6 T・ニクソン 6 J・ポサダ
7 K・ミラー 7 DH K・ロフトン
8 B・ミラー 8 T・クラーク
9 O・カブレラ 9 M・カイロ
先発投手 投球 先発投手 投球
D・ロウ K・ブラウン

評価[編集]

ハードボール・タイムズ』のクリス・ジャフは2011年10月、歴代のポストシーズン各シリーズについて、面白さの数値化を試みた。「1点差試合は3ポイント、1-0の試合ならさらに1ポイント」「サヨナラゲームは10ポイント、サヨナラが本塁打によるものならさらに5ポイント」「7試合制のシリーズが最終戦までもつれれば15ポイント」などというように、試合経過やシリーズの展開が一定の条件を満たすのに応じてポイントを付与することで、主観的ではなく定量的な評価を行った。その結果、その年の両リーグ優勝決定戦まで全262シリーズの平均が45ポイントのところ、今シリーズは124ポイントを獲得した。これは全シリーズ中7位、リーグ優勝決定戦に限れば3位の高得点だった[注 2][4]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 過去2度はいずれもアイスホッケーNHLで達成された。1942年のスタンレー・カップ・ファイナルではトロント・メープルリーフスデトロイト・レッドウィングスに対し、1975年の同カップ・プレイオフ準々決勝ではニューヨーク・アイランダースピッツバーグ・ペンギンズに対し、それぞれ3連敗4連勝での逆転勝利を収めている。
  2. ^ リーグ優勝決定戦では、1999年ナショナルリーグ(147.3ポイント)と1986年ナショナルリーグ(132ポイント)に次ぐ。

出典[編集]

  1. ^ "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年6月6日閲覧。
  2. ^ Jason Diamos, "Islanders Relive Two Comebacks From 0-3 Deficits," The New York Times, October 22, 2004. 2021年6月6日閲覧。
  3. ^ 出野哲也 「仁義なき戦い再び THERE WILL BE BLOOD ヤンキース×レッドソックス」 『隔月刊スラッガー』2018年5月号、日本スポーツ企画出版社、2018年、雑誌15509-05、20-23頁。
  4. ^ Chris Jaffe, "The top ten postseason series of all-time," The Hardball Times, October 24, 2011. 2021年6月6日閲覧。

外部リンク[編集]