1976年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

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1976年の
アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
ニューヨーク・ヤンキース 3
カンザスシティ・ロイヤルズ 2
シリーズ情報
試合日程 10月9日 - 10月14日
チーム情報
ニューヨーク・ヤンキース(NYY)
監督 ビリー・マーティン
シーズン成績 97勝62敗(東地区優勝)
カンザスシティ・ロイヤルズ(KC)
監督 ホワイティ・ハーゾグ
シーズン成績 90勝72敗(西地区優勝)

 < 1975
ALCS
1976

1977 > 

 < 1975
NLCS
1976

1977 > 
1976ワールドシリーズ

1976年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ1976 American League Championship Series, ALCS)は、1976年10月9日から10月14日まで行われたMLBアメリカンリーグリーグチャンピオンシップシリーズである。

概要[編集]

1976年の対戦は、東地区ニューヨーク・ヤンキースと、西地区カンザスシティ・ロイヤルズとの対戦となった。結果は、3勝2敗でニューヨーク・ヤンキースが12年ぶり30回目のリーグ優勝。ワールドシリーズへ進出した。

試合結果[編集]

表中のR得点H安打E失策を示す。日付は現地時間。

第1試合 10月9日[編集]

ミズーリ州カンザスシティ - ロイヤルズ・スタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ヤンキース 2 0 0 0 0 0 0 0 2 4 12 0
ロイヤルズ 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 5 2
  1. : キャットフィッシュ・ハンター (1–0)  : ラリー・グーラ (0–1)  
  2. 観客動員数: 41,077人 試合時間: 2時間09分
ヤンキースは初回、先頭のミッキー・リバースの三塁へのゴロを三塁手ブレットが悪送球し無死2塁、ロイ・ホワイトの四球のあとサーマン・マンソンが中前打を打ち無死満塁。1死後、5番チャンブリスの三塁へのゴロはブレットが自ら三塁を踏んだ後一塁へまたも悪送球し、ヤンキースが2点を先制。ヤンキース先発ハンターに7回まで2安打に抑えられていたロイヤルズは8回、先頭のアル・コーウェンズが右翼へ三塁打を放つと、続くトム・パッケットの2ゴロで生還し1点差とするが、ヤンキースは直後の9回、2死1、2塁からホワイトの2塁打で2点を追加し突き放した。ハンターはその裏を0点に抑え完投、ヤンキースが先勝。

第2試合 10月10日[編集]

ミズーリ州カンザスシティ - ロイヤルズ・スタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ヤンキース 0 1 2 0 0 0 0 0 0 3 12 5
ロイヤルズ 2 0 0 0 0 2 0 3 X 7 9 0
  1. : ポール・スプリットオフ (1–0)  : エド・フィゲロア (0–1)  
  2. 観客動員数: 41,091人 試合時間: 2時間45分
ロイヤルズは初回、連打で無死1、3塁とするとブレットの犠飛でまず1点。さらに2死1、3塁からパッケットの右前打で2-0。ヤンキースは直後の2回、オスカー・ギャンブルの適時打で1点を返すと続く3回にはマンソンとチャンブリスの連続適時打で逆転し、ロイヤルズ先発デニス・レナードをKO。1点を追うロイヤルズは6回、先頭のブレットが3塁打で出塁すると続くメイベリーの中前打で同点とし、なおも1死後、パッケットの2塁打でメイベリーが生還し逆転。ロイヤルズはさらに8回、ヤンキース2番手ティドローからフレディー・パテックバック・マルティネスの連続適時打で3点を追加し試合を決めた。ロイヤルズは9回、3番手ミンゴリがヤンキースの反撃を抑え、1勝1敗のタイに。

第3試合 10月12日[編集]

ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス - ヤンキー・スタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロイヤルズ 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 6 0
ヤンキース 0 0 0 2 0 3 0 0 X 5 9 0
  1. : ドック・エリス (1–0)  : アンディ・ハスラー (0–1)  S: スパーキー・ライル (1)  
  2. :  NYY – クリス・チャンブリス1号2ラン(4回ハスラー)
  3. 観客動員数: 56,808人 試合時間: 3時間00分
ロイヤルズは初回、ブレットの中前打、ハル・マクレーの犠飛、パッケットの2塁打で早くも3点を先制。一方ヤンキースは4回に2死からルー・ピネラの2塁打のあとチャンブリスが右中間に2ランを放ち1点差とすると、6回にはホワイトの四球とマンソンの2塁打でロイヤルズ先発ハスラーをKO。続く代打カルロス・メイが敬遠で歩き無死満塁とすると、チャンブリスの2ゴロ、ネトルズの左前打、エリオット・マドックスの2塁打で3点を奪い逆転。ヤンキースは先発エリスが2回以降を0点に抑えると、9回は抑えのライルがロイヤルズの反撃を抑え、ヤンキースが王手。

第4試合 10月13日[編集]

ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス - ヤンキー・スタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロイヤルズ 0 3 0 2 0 1 0 1 0 7 9 1
ヤンキース 0 2 0 0 0 0 1 0 1 4 11 0
  1. : ダグ・バード (1–0)  : キャットフィッシュ・ハンター (1–1)  S: スティーブ・ミンゴリ (1)  
  2. :  NYY – グレイグ・ネトルズ1号2ラン(2回バード)・2号ソロ(9回ミンゴリ)
  3. 観客動員数: 56,355人 試合時間: 2時間50分
一気に決めたいヤンキースは、第1戦完投勝利のハンターを中3日で先発させるが、2回にパテックとマルティネスの連続適時打で3点を失う。その裏ネトルズの2ランで1点差とするが、4回にハル・マクレーの2塁打、ジェイミー・クアークの3塁打で4点目を失ったところでハンターは降板。代わったティドローもクッキー・ロハスに犠飛を打たれ、さらに6回にもクアークの犠飛で4点差となる。ヤンキースは7回にウィリー・ランドルフの投ゴロで1点を返すが、直後の8回に3番手グラント・ジャクソンがパテックに2塁打を打たれ再び4点差。ヤンキースは9回にネトルズがこの日2本目となるソロを放つが時すでに遅く、ミンゴリが後続を断ったロイヤルズが逆王手。

第5試合 10月14日[編集]

ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス - ヤンキー・スタジアム

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ロイヤルズ 2 1 0 0 0 0 0 3 0 6 11 1
ヤンキース 2 0 2 0 0 2 0 0 1 7 11 1
  1. : ディック・ティドロー (1–0)  : マーク・リッテル (0–1)  
  2. :  KC – ジョン・メイベリー1号2ラン(1回フィゲロア)、ジョージ・ブレット1号3ラン(8回ジャクソン)  NYY – クリス・チャンブリス2号ソロ(9回リッテル)
  3. 観客動員数: 56,821人 試合時間: 3時間13分
初優勝がかかるロイヤルズは初回、2死からブレットの2塁打の後メイベリーに2ランが出て先制。その裏、この年17勝で勝ち頭のレナードは中3日で登板するもリバースに3塁打を打たれると続くホワイトの内野安打で1点を失い、さらにマンソンにも左前打を打たれたところで、1死も取れず降板。急遽登板のスプリットオフもチャンブリスに犠飛を打たれ同点。ロイヤルズは2回にマルティネスの適時打で勝ち越すが、ヤンキースは3回にマンソンの中前打とチャンブリスの2ゴロで2点を奪い逆転、さらに6回には前の回から登板の3番手ハスラーを攻め、マンソンの右前打で1点を加えると、なおも2死2塁からメイの3ゴロをまたもブレットが悪送球し3点差に。しかしロイヤルズは8回、先頭のコーウェンスが左前打で出塁しヤンキース先発のフィゲロアをマウンドから下ろすと、代わったジャクソンを攻め無死1、2塁からブレットが汚名返上の3ランを打ち、試合は振り出しに。そして迎えた9回裏、ヤンキース先頭のチャンブリスは初球を右中間へ叩き込むサヨナラ本塁打。その瞬間、12年ぶりの優勝に狂喜したヤンキースファンが続々とグラウンドになだれ込み、チャンブリスは殺到するファンを振り払いながらやっとの思いでベースを一周した。

参考文献[編集]