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グラント・ジャクソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グラント・ジャクソン
Grant Jackson
1972年のオリオールズ時代のジャクソン
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オハイオ州フォストリア英語版
生年月日 (1942-09-28) 1942年9月28日
没年月日 (2021-02-02) 2021年2月2日(78歳没)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席
ポジション 投手
プロ入り 1961年 ドラフト制度なし
初出場 1965年9月3日
最終出場 1982年9月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

グラント・ドワイト・ジャクソンGrant Dwight Jackson, 1942年9月28日 - 2021年2月2日)は、アメリカ合衆国オハイオ州フォストリア英語版出身のプロ野球選手投手)。左投両打

経歴

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現役時代

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ドラフト制度のない1961年11月にフィラデルフィア・フィリーズと契約した。

1965年9月にフィリーズでMLBにデビューした。

1969年には13完投・4完封を記録するなど、14勝18敗・防御率3.34・253投球回などの自己最高の成績で1969年のMLBオールスターゲームに初選出された。

1970年12月にトレードでボルチモア・オリオールズに移籍した。

1971年からは中継ぎとしての登板が多くなった。

1973年は45試合に登板し、80.1投球回で防御率1.90の好成績だった。

1976年6月にトレードでニューヨーク・ヤンキースに移籍した。

1976年のMLBエクスパンションドラフトシアトル・マリナーズに指名された後、トレードでピッツバーグ・パイレーツに移籍した。

1979年のワールドシリーズでは、第6戦では1点リードの8回裏を抑えて、クローザーのケント・テカルヴにつなぎ、第7戦では5回途中から2.2投球回を無失点で勝利投手になって再度テカルヴにつなぐなど、4試合無失点の活躍で、球団にとって8年ぶり5度目の優勝に貢献した[1]

1981年1981年のMLBストライキ前までは防御率が1点台と好調だったが、シーズン途中にモントリオール・エクスポズに金銭トレードで移籍した。

1982年1月にトレードでカンザスシティ・ロイヤルズに移籍したが、成績不振で解雇された。

1982年9月8日にパイレーツと契約し、その日が現役最後の登板となった。

通算成績は実働18年で692試合に登板して86勝75敗79セーブ、防御率3.46などの記録を残した。

引退後

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1983年1985年にパイレーツの投手コーチを務めた。

1988年アメリカ野球殿堂の被投票資格を得たが、1票も得られずに資格を失った

1994年1995年シンシナティ・レッズのブルペンコーチを務めた。

2021年2月2日、新型コロナウイルスの合併症により78歳で亡くなった[2]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1965 PHI 6 2 0 0 0 1 1 0 -- .500 61 13.2 17 4 5 0 0 15 0 0 11 11 7.24 1.61
1966 2 0 0 0 0 0 0 0 -- --- 9 1.2 2 0 3 0 0 0 0 0 1 1 5.40 3.00
1967 43 4 0 0 0 2 3 1 -- .400 376 84.1 86 3 43 7 2 83 5 1 40 36 3.84 1.53
1968 33 6 1 0 0 1 6 1 -- .143 264 61.0 59 4 20 3 0 49 3 0 28 20 2.95 1.30
1969 38 35 13 4 1 14 18 1 -- .438 1071 253.0 237 16 92 3 5 180 7 3 114 94 3.34 1.30
1970 32 23 1 0 0 5 15 0 -- .250 669 149.2 170 17 61 3 1 104 2 0 94 88 5.29 1.54
1971 BAL 29 9 0 0 0 4 3 0 -- .571 318 77.2 72 7 20 5 2 51 4 0 31 27 3.13 1.19
1972 32 0 0 0 0 1 1 8 -- .500 161 41.0 33 1 9 0 0 34 0 0 14 12 2.63 1.02
1973 45 0 0 0 0 8 0 9 -- 1.000 305 80.1 54 5 24 4 0 47 1 0 18 17 1.90 0.97
1974 49 0 0 0 0 6 4 12 -- .600 272 66.2 48 7 22 4 1 56 2 0 19 19 2.57 1.05
1975 41 0 0 0 0 4 3 7 -- .571 202 48.1 42 3 21 6 1 39 4 0 18 18 3.35 1.30
1976 13 0 0 0 0 1 1 3 -- .500 83 19.1 19 1 9 2 2 14 0 0 11 11 5.12 1.45
NYY 21 2 1 1 0 6 0 1 -- 1.000 227 58.2 38 1 16 0 1 25 2 0 11 11 1.69 0.92
'76計 34 2 1 1 0 7 1 4 -- .875 310 78.0 57 2 25 2 3 39 2 0 22 22 2.54 1.05
1977 PIT 49 2 0 0 0 5 3 4 -- .625 385 91.0 81 11 39 8 1 41 0 1 44 39 3.86 1.32
1978 60 0 0 0 0 7 5 5 -- .583 346 77.1 89 5 32 9 1 45 2 1 32 28 3.26 1.57
1979 72 0 0 0 0 8 5 14 -- .615 339 82.0 67 9 35 5 2 39 3 1 32 27 2.96 1.24
1980 61 0 0 0 0 8 4 9 -- .667 289 71.0 71 4 20 3 0 31 3 0 24 23 2.92 1.28
1981 35 0 0 0 0 1 2 4 -- .333 135 32.1 30 1 10 3 0 17 3 1 10 9 2.51 1.24
MON 10 0 0 0 0 1 0 0 -- 1.000 54 10.2 14 2 9 2 0 4 1 0 9 9 7.59 2.16
'81計 45 0 0 0 0 2 2 4 -- .500 189 43.0 44 3 19 5 0 21 4 1 19 18 3.77 1.47
1982 KC 20 0 0 0 0 3 1 0 -- .750 180 38.1 42 7 21 4 2 15 2 1 27 22 5.17 1.64
PIT 1 0 0 0 0 0 0 0 -- --- 3 0.2 1 1 0 0 0 0 0 0 1 1 13.50 1.50
'82計 21 0 0 0 0 3 1 0 -- .750 183 39.0 43 8 21 4 2 15 2 1 28 23 5.31 1.64
通算:18年 692 83 16 5 1 86 75 79 -- .534 5749 1358.2 1272 109 511 71 21 889 44 9 589 523 3.46 1.31

打撃成績

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通算打率.136(236打数32安打)・2本塁打・17打点・8犠打。

記録

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 1979 World Series - Pittsburgh Pirates over Baltimore Orioles (4-3)” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年2月21日閲覧。
  2. ^ 79年WS勝利投手のジャクソン氏コロナ合併症死去”. 日刊スポーツ (2021年2月3日). 2021年2月21日閲覧。

外部リンク

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