浜寺公園駅

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浜寺公園駅*
Hamadera-koen station old-and-temporary-station-building.jpg
仮駅舎と旧駅舎 (2018年12月)
はまでらこうえん
HAMADERAKŌEN
NK14 諏訪ノ森 (1.0 km)
(0.7 km) 羽衣 NK16
所在地 堺市西区浜寺公園町2丁
北緯34度32分27.33秒 東経135度26分39.88秒 / 北緯34.5409250度 東経135.4444111度 / 34.5409250; 135.4444111 (浜寺公園駅*)座標: 北緯34度32分27.33秒 東経135度26分39.88秒 / 北緯34.5409250度 東経135.4444111度 / 34.5409250; 135.4444111 (浜寺公園駅*)
駅番号 NK 15
所属事業者 南海電気鉄道
所属路線 南海本線
キロ程 14.8 km(難波起点)
電報略号 ハマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年次-
4,274人/日
-2019年-
開業年月日 1897年明治30年)10月1日
乗換 阪堺電軌阪堺線浜寺駅前停留場
備考 1907年に浜寺駅から改称
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使用されていた当時の旧駅舎(2011年10月8日撮影)
仮駅舎(2016年2月2日撮影)

浜寺公園駅(はまでらこうえんえき)は、大阪府堺市西区浜寺公園町二丁にある、南海電気鉄道南海本線駅番号NK15

辰野金吾の設計により、1907年に建てられた木造平屋建ての旧駅舎は、1998年に国の登録有形文化財に登録されており、2016年の使用終了当時、現役の私鉄駅舎の中で最古の駅舎とされていた[1]。駅舎としての使用終了後はギャラリー等として活用されている[2][3]。第1回近畿の駅百選選定駅。

当駅からの接続路線[編集]

一般道を通じて下記の路線に乗り換えが可能である。

歴史[編集]

明治末から大正期にかけての浜寺公園駅
  • 1897年明治30年)10月1日 - 南海鉄道が堺駅 - 佐野駅(現・泉佐野駅)間で開業した際に、浜寺駅として設置。
  • 1907年(明治40年) - 現在の駅舎に建て替えられ、8月20日浜寺公園駅に改称。
  • 1944年昭和19年)6月1日 - 戦時統合による会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
  • 1946年(昭和21年)頃 - 急行通過駅になる。
  • 1947年(昭和22年)6月1日 - 近畿日本鉄道から南海電気鉄道の分離による路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
  • 2016年平成28年)1月28日 - 高架化工事に伴い、最終電車取扱い後に旧駅舎の使用を停止、仮駅舎の供用を開始[4][5]
  • 2017年平成29年)11月28日〜12月18日 - 旧駅舎を曳家により、約30 m離れた近隣の広場に移設[6]
  • 2018年(平成30年)4月15日 - 旧駅舎がギャラリー、カフェ・ライブラリー、イベントホールとしての営業を開始し、地域交流拠点として試験活用される[2][3]
  • 2028年3月末 - 高架駅完了予定。

鉄道唱歌[編集]

鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)59番の歌詞にて、当駅が登場する。

かけじや袖とよみおきし その名高師が浜の波 よする浜寺あとに見て ゆけばは早前に

駅構造[編集]

東側の改札口(2015年11月21日撮影)

待避設備を備えた2面4線のホームを持つ地平駅。3・4番線ホーム(難波方面)側に駅舎がある。4番線は難波駅側の切り欠き部にあり、元々はこの駅で折り返す列車が使用していたが、現在は待避線となっている。4番ホームの反対側には5番線があった形跡が残されている。堺・難波方面へ向かう列車で4番線ホームに入線する列車は3番線を通過し、4番線に停車する。反対側の1・2番ホーム(和歌山市方面)は島式ホームで、地下道によって連絡している。また、駅舎の反対側(線路の東側)にも改札口があり、1・2番ホームと構内踏切によって繋がっている。便所は改札内にあり、水洗式2003年の改修工事完成前は汲み取り式)。

渡り線がないため当駅では列車の折り返しはできない。かつては難波方に渡り線があったが撤去され、当駅折り返し列車の設定はなくなった。ただ、普通浜寺公園の幕(1000系では浜寺公園の行先幕)は残されている。4番線に営業列車が入らない時間帯はロープによって立ち入りが制限されている。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1・2 Nankai mainline symbol.svg 南海線 下り 和歌山市方面
Nankai airport line symbol.svg 空港線関西空港方面
3・4 上り なんば方面

1, 4番線は優等列車の待避に使われる。特に朝ラッシュ時上りと夕ラッシュ時下りはほぼ全ての普通(上り準急は全て)が当駅で優等列車を待避する。

旧駅舎[編集]

旧駅舎は1907年(明治40年)に現在の駅名に改められた時から現存するもので、使用終了当時、現役の駅舎で私鉄最古のものとされていた。辰野金吾設計の木造平屋建ての洋風駅舎(辰野が初めて手がけた駅舎[7])である。柱や梁を表に現したハーフティンバー様式で造られている[8]。テレビ番組等でもしばしば紹介され、近代建築の代表作の一つとして知られる。なお、近江鉄道桜川駅の駅舎は1900年(明治33年)の開業以来のもので[9]当駅より古いとされている。

大阪府が計画する石津川駅北助松駅間の連続立体交差事業(堺市が政令指定都市に移行したため市内区間は堺市施行となった)による鉄道の高架化で、この駅舎が撤去・解体される可能性があった。この問題は長年議論されたが2006年11月7日に事業認可が降り、高架化が決定した。当初は2018年3月末の完成予定であったが、仮線用地の確保に手間取っており、2028年3月の完成予定へと変更されている。駅舎は、2008年2月7日に開催された「浜寺公園駅及び諏訪ノ森駅舎保存活用にかかわる懇話会」の最終会合で、高架化後には、新たに造られる新駅舎正面に移築され、エントランスとして使用されることが決まっている[10][11]

この駅舎は、2016年1月28日未明の最終電車取扱い後に運用が終了して閉鎖され、駅の機能が仮駅舎へ移転した[4][5]後、曳家によって約30m移動[6]。正面向かって右側にあるかつての一等待合室はステーション・ギャラリーとして、左側の旧駅務室は駅舎カフェ、ステーション・ライブラリーとして使われている[12]

配線図[編集]

浜寺公園駅配線図

難波方面
浜寺公園駅配線図
和歌山市方面
凡例
出典:鉄道ピクトリアル 2008年8月臨時増刊「南海電気鉄道」


利用状況[編集]

2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員4,274人(乗車人員:2,158人、降車人員:2,116人)である。

各年度の1日平均乗降・乗車人員数は下表の通り。

年次 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
順位 出典
2000年 4,961 2,473 - [13]
2001年 4,822 2,392 - [14]
2002年 4,724 2,340 - [15]
2003年 4,758 2,366 - [16]
2004年 4,715 2,359 53位 [17]
2005年 4,724 2,368 - [18]
2006年 4,743 2,335 - [19]
2007年 4,725 2,372 - [20]
2008年 4,679 2,354 - [21]
2009年 4,466 2,243 - [22]
2010年 4,342 2,173 - [23]
2011年 4,208 2,106 55位 [24]
2012年 4,205 2,099 [25]
2013年 4,277 2,139 56位 [26]
2014年 4,222 2,100 57位 [27]
2015年 4,246 2,111 57位 [28]
2016年 4,295 2,133 56位 [29]
2017年 4,321 2,152 55位 [30]
2018年 4,313 2,165 55位 [31]
2019年 4,274 2,158 55位 [32]

駅周辺[編集]

阪神間住宅地とよく似た雰囲気を持ち、数寄屋造りの豪邸やスペイン風の洋館など豪壮な邸宅が建ち並ぶ。

バス路線[編集]

隣の駅[編集]

南海電気鉄道
Nankai mainline symbol.svg 南海本線
特急サザン・急行・空港急行・区間急行
通過
準急(難波行きのみ運転)・普通
諏訪ノ森駅 (NK14) - 浜寺公園駅 (NK15) - 羽衣駅 (NK16)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注[編集]

  1. ^ “最も古い私鉄駅舎、27日「引退」=南海・浜寺公園駅-堺市”. 時事ドットコム. (2016年1月20日). オリジナルの2016年1月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160126202905/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201601/2016012000670 
  2. ^ a b “4月15日(日)から浜寺公園駅旧駅舎の活用を開始します” (PDF) (プレスリリース), 南海電気鉄道, (2018年4月12日), オリジナルの2018年4月16日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180416000615/http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/180412.pdf 2018年4月17日閲覧。 
  3. ^ a b 佐々木康弘 (2018年4月15日). “南海電鉄、浜寺公園駅の旧駅舎はギャラリーやカフェとして再活用”. マイナビニュース (マイナビ). オリジナルの2018年4月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180417031348/https://news.mynavi.jp/article/20180415-616122/ 2018年4月17日閲覧。 
  4. ^ a b “現役最古の私鉄駅舎・南海浜寺公園駅、109年の役割「終点」”. 産経新聞. (2016年1月26日). オリジナルの2021年9月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210914071401/https://www.sankei.com/article/20160126-AQYWKDQKRVPDXBEC7O4YIESLTQ/ 
  5. ^ a b “南海電気鉄道 浜寺公園駅舎を閉鎖”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年1月26日) 
  6. ^ a b “築110年の旧駅舎移動 堺の南海・浜寺公園”. 日本経済新聞. (2017年11月28日). オリジナルの2017年11月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171129043658/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23972310Y7A121C1AC1000/ 
  7. ^ 杉山淳一 (2011年10月1日). “鉄道トリビア(118) 東京駅赤レンガ駅舎と「私鉄最古の駅舎」の深い関係”. 2011年12月10日閲覧。
  8. ^ 浜寺公園駅及び諏訪ノ森駅 駅舎保存活用構想 2.駅舎の歴史的価値等と現況について”. 堺市 (2012年12月19日). 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月15日閲覧。
  9. ^ “明治期の駅舎「歴史的価値」 県文化財保護課、近江鉄道・桜川駅を評価”. 中日新聞. (2020年6月13日). オリジナルの2021年7月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200702035721/https://www.chunichi.co.jp/article/72345/ 
  10. ^ 浜寺公園駅及び諏訪ノ森駅 駅舎保存活用構想 1.はじめに”. 堺市 (2012年12月19日). 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月15日閲覧。
  11. ^ 浜寺公園駅及び諏訪ノ森駅 駅舎保存活用構想 3.駅舎の保存活用方策について”. 堺市 (2012年12月19日). 2015年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月15日閲覧。
  12. ^ 浜寺公園駅駅舎の保存活用事業のご紹介”. 特定非営利活動法人 浜寺公園駅舎保存活用の会. 2021年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月14日閲覧。
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
  28. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  29. ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
  30. ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
  31. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  32. ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]