鉄道ピクトリアル

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鉄道ピクトリアル
THE RAILWAY PICTORIAL
愛称・略称 RP
ジャンル 鉄道趣味誌
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 電気車研究会
発行人 田中知己
編集長 今津直久 (1989年7月 - )
ISSN 0040-4047
雑誌名コード 06411
刊行期間 1951年 -
ウェブサイト http://www.tetsupic.com/

鉄道ピクトリアル (てつどうピクトリアル、THE RAILWAY PICTORIAL) は、株式会社電気車研究会[1]が発行する月刊の鉄道趣味雑誌

概要[編集]

1951年創刊。創刊号の表紙はユニオン・パシフィック鉄道4000形蒸気機関車ほか4種類の機関車であった。現存する日本の鉄道趣味雑誌の中では『鉄道模型趣味』に次いで古く、実物の鉄道を対象とする雑誌に限っていえば最も古い歴史を持つ。

写真誌を意味する「ピクトリアル」の名を冠するのは1950年代創刊の名残りで、巻頭や中間にグラフページを配する週刊誌と同様の構成でありながら、その部分を上質紙にするなど、当時における雑誌のレベルとしてはクオリティーが高かったことによる。

一方で、鉄道の技術や歴史的な要素を深く掘り下げ、綿密な調査と豊かな知見に基づいて執筆された記事が多い。鉄道を専門とするライターによる一般的な記事以外にも、鉄道研究の専門家や鉄道会社の社員・技術者、あるいは鉄道会社自身や各部署の名義による趣味的水準を超えた詳細なデータが執筆された記事も多く、その中には資料的価値を持つものも多い[2]。各記事の執筆者の社会的身分や立場も公開されるため、読者が記事の信頼性を客観的に評価することも可能である。そのため、趣味誌としての様式ではあるものの、CiNiiの論文採録対象誌にも選定されるなど学術誌に準じた扱いも受けている。

これらの性質から、他の鉄道雑誌に比べ、文章記述に重点がおかれ、カラー刷りページが少ないという特徴があった。以前、特急列車「やくも」の車両塗装の多彩さを紹介する趣旨の「381系混色編成のバラエティ」という記事まで白黒ページで掲載されたことがある。[3]なお、後にニュースページの写真は全てカラー刷りに変更となっている。また、かつては上質紙ながら活版印刷による微妙な凹凸が生じるほど薄い用紙を使用していた。

2001年には創刊50周年記念パーティーを開いた。田中知己社長の縁から、ポール牧が今津直久編集長と共に司会を進行し、ゲストとして水谷豊伊藤蘭夫妻や旗照夫が登場した。

鉄道趣味誌としては専門的で硬派なイメージがあるが、アーケードゲーム機「電車でGO!」開発者による製作記や、漫画鉄子の旅」作者、編集者インタビューなどユニークな企画も見られる。

国際定期刊行物に指定されている。ISSN0040-4047

沿革[編集]

主な沿革を記す[4]

  • 1951年 - 鉄道ピクトリアル創刊。定価75円。
  • 1955年 - 1955年1月号の表紙にカラー写真を採用。
  • 1956年 - 1956年1月号より発行所が鉄道図書刊行会となる。(株式会社電気車研究会内の任意団体)本島三良にかわり黒岩保美が編集指導となる。
  • 1959年 - 1959年11月号で創刊100号となる。
  • 1960年 - 1960年3月号からカラーグラフを定期掲載。
  • 1961年 - 1961年10月号より表紙のカラー写真定期化。
  • 1988年 - 1988年9月号で創刊500号となる。
  • 2000年 - 2000年1月号より表紙のデザインを変更。
  • 2001年 - 2001年7月号創刊50周年号発行。

増刊[編集]

毎月号の他に増刊として、「鉄道車両年鑑」「私鉄特集」を発行している。また2002年からは過去のバックナンバーなどをまとめ直した「アーカイブスセレクション」の刊行が始まった。

編集長[編集]

初代編集長は本島三良、二代目編集長は電気機関車研究家として知られる杉田肇で、初代社長でもある田中隆三が編集長を兼ねるのは1954年6月以降。現編集長は今津直久 (1989年7月号 - ) 。また、鉄道趣味雑誌では唯一、編集企画等の諮問機関として外部識者による編集委員制が敷かれている。

脚注[編集]

  1. ^ 誌上では通称として「鉄道図書刊行会」の名称を使用している。
  2. ^ その資料性の高さゆえ、研究資料として本誌を収集する読者も多く、古書市場において価格が定価を上回っているバックナンバーも多い。
  3. ^ 鉄道ピクトリアル2001年12月号より
  4. ^ 「鉄道ピクトリアルの半世紀」鉄道ピクトリアル2001年7月号より

関連項目[編集]

外部リンク[編集]