小池祐貴

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小池 祐貴 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム こいけ ゆうき
ラテン文字 Yuki Koike
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
所属 ANA
大学 慶應義塾大学
生年月日 (1995-05-13) 1995年5月13日(23歳)
出身地 北海道小樽市[1]
身長 173cm[2]
体重 73kg[2]
コーチ担当者 臼井淳一
成績
国内大会決勝 日本選手権
100m:4位 (2018年)
200m:2位 (2018年)
自己ベスト
100m 10秒17 (2018年)
200m 20秒23 (2018年)
400m 46秒51 (2014年)
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小池 祐貴(こいけ ゆうき、1995年5月13日 - )は、北海道小樽市出身の陸上競技選手。専門は短距離走2018年ジャカルタアジア大会の200m金メダリスト。ANA所属。

経歴[編集]

中学時代まで[編集]

小樽市立桜小学校、立命館慶祥中学校の9年間は野球に取り組み、中学3年の夏まで「エースで4番」の野球選手だったが、「個人競技をやってみたい」という理由から陸上選手に転向した。中学3年の秋には100mで大会に出て12秒21をマークしたという[2]

高校時代[編集]

立命館慶祥高校に入学してから本格的に陸上競技を始めると、1年時の2011年にインターハイ出場(100mで準決勝進出)、国民体育大会少年B100mでは2位(1位と0秒05差)に入るなど、高校トップクラスの選手に成長した。2年時の2012年にはインターハイ国民体育大会、日本ユース選手権の3大会で入賞を果たし、日本ユース選手権の100mと200mではそれぞれ2位と3位に入る活躍を見せたが、100mでは前年の国民体育大会に続いて桐生祥秀の後塵を拝した。

3年時の2013年には100mで10秒38(+0.1)、200mで20秒89(+1.8)と両種目で北海道高校生記録を樹立したが[注 1]、日本人現役最速ランナーとなった桐生祥秀(当時の自己ベスト10秒01)に直接対決で勝つことは出来ず、インターハイの100mと200m、国民体育大会少年A100m日本ジュニア選手権200mと全てのレースで2位に終わった。特にインターハイは100m決勝で10秒38(+0.1)、200m決勝で20秒99(-1.4)と例年なら優勝してもおかしくないタイムをマークしながら、それぞれ10秒19と20秒66の大会新記録で優勝した桐生祥秀に敗れ、200mのレース後には初めて悔し涙を流した[4]。桐生祥秀が欠場した日本ジュニア選手権100mは10秒43(+0.1)で制し、初の全国タイトルを獲得している[5]

大学時代[編集]

2014年、4月に慶應義塾大学(総合政策学部)に入学。5月の静岡国際200mB決勝でジュニア日本歴代6位(当時)の20秒61(+0.6)をマーク[6]。7月には世界ジュニア選手権で初の世界大会を経験すると、200mではこの種目で日本勢3人目のファイナリストになったが[注 2]、決勝は4×100mリレー予選を走ってから約1時間20分後というハードなスケジュールだった。決勝では3位と0秒03差で惜しくもメダルを逃したが、追い風参考記録ながら日本歴代6位(当時)に相当する20秒34(+2.3)の好タイムをマークした。4×100mリレー決勝では3走(川上拓也、桐生祥秀、小池、森雅治)を務め、ジュニア日本記録(39秒01)に迫る39秒02で2位に入り、この種目では日本勢過去最高成績となる銀メダル獲得に貢献した[7][8]。9月の日本インカレ4×400mリレーではアンカーを務め、3分04秒58の好タイムで初の学生日本一に輝くとともに、この種目では61年ぶりとなる慶應義塾大学の優勝に貢献した[9]。10月の日本ジュニア選手権100mは大嶋健太サニブラウン・アブデル・ハキームらを抑え、連覇とともに学生になって最初の全国個人タイトルを獲得した。

2015年、5月の関東インカレで右足を負傷[10]。6月のアジア選手権で初のシニア日本代表を経験。7月にはユニバーシアードに出場したが、100mは準決勝のスタート直後にバランスを崩して決勝進出を逃し(0秒07差)、4×100mリレーは3走を務めて予選通過に貢献するも、決勝は怪我のためメンバーから外れた[11]

2017年、慶應義塾体育会競走部100代目主将になる。笑って終われる100代目を掲げ、チームの目標を「One Up」とする。9月の日本インカレ200m決勝では自己ベスト(20秒61)を3年ぶりに更新する20秒58(+1.6)で優勝を飾り、2014年の日本ジュニア選手権以来となる全国タイトルを獲得するとともに、最終学年にして初の学生個人タイトルを獲得した。また、200mでは初の全国タイトルとなった。

社会人時代[編集]

2018年、4月にANA(全日本空輸)に入社[1]。同月の織田記念SEIKOチャレンジ100mで10秒20(+1.4)をマークし、自己ベスト(10秒32)を4年ぶりに更新した。また走幅跳元日本記録保持者の臼井淳一がコーチとなった。

第102回日本選手権に出場。100mでは10秒17(+0.6)の4位、200mでは20秒42(+0.8)の2位と、共に自己ベストを更新して入賞した。その後、ジャカルタアジア大会200m代表に選出され、20秒23(+0.7)の自己ベストで優勝、同種目において日本勢12年ぶりとなる金メダルを獲得した。同大会の4×400mリレーでは2走(ウォルシュ・ジュリアン、小池、安部孝駿、飯塚翔太)を務め、3分01秒94で銅メダルを獲得した。

人物・エピソード[編集]

  • 目標・尊敬する選手は同じ北海道出身の高平慎士[12]
  • 2013年4月29日に桐生祥秀が10秒01(当時日本歴代2位)をマークして現役最速ランナーになり、高校日本一は絶望的になったが、自分の中で目標を作ってレースに臨むようにして自身を奮い立たせた。インターハイでは10秒3台を出すことを目標にして、決勝で見事達成した[13]

自己ベスト[編集]

  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒17 (+0.6) 2018年6月23日 日本の旗 山口市
10秒17 (+0.7) 2018年7月9日 スイスの旗 ルツェルン
200m 20秒23 (+0.7) 2018年8月29日 インドネシアの旗 ジャカルタ 日本歴代7位
400m 46秒51 2014年8月17日 日本の旗 室蘭市

主な成績[編集]

  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会[編集]

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2013 (高3) 日韓中ジュニア交流 中華人民共和国の旗 濰坊 100m 優勝 10秒65 (-0.2)
優勝 10秒70 (+0.1)
4x100mR 優勝 41秒26 (3走)
2位 41秒04 (3走)
2014 (大1) 世界ジュニア選手権 アメリカ合衆国の旗 ユージーン 200m 4位 20秒34 (+2.3)
4x100mR 2位 39秒02 (3走)
2015 (大2) アジア選手権 中華人民共和国の旗 武漢 100m 準決勝 DNS 予選10秒70 (-0.3)
ユニバーシアード (en 大韓民国の旗 光州 100m 準決勝 10秒35 (+1.8)
4x100mR 予選 38秒93 (3走) 決勝進出[注 3]
2018 (社1) アジア大会 インドネシアの旗 ジャカルタ 200m 優勝 20秒23 (+0.7)
4x400mR 3位 3分01秒94
IAAFコンチネンタルカップ チェコの旗 オストラヴァ 200m 4位 20秒57 (-1.6)

日本選手権[編集]

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2014 (大1) 第98回 福島市 100m 準決勝 10秒48 (+0.8)
200m 予選 20秒89 (+1.5)
2015 (大2) 第99回 新潟市 200m 7位 20秒97 (+0.8)
2016 (大3) 第100回 横浜市 4x100mR 予選 DNF (4走)
2018 (社1) 第102回 山口市 100m 4位 10秒17 (+0.6) 自己ベスト
200m 2位 20秒42 (+0.8) 自己ベスト

その他[編集]

  • 主要大会を記載
大会 場所 種目 結果 記録 備考
2011 (高1) インターハイ 北上市 100m 準決勝 11秒05 (-1.7)
200m 予選 22秒10 (+0.7)
4x400mR 予選 3分24秒30 (2走)
国民体育大会 山口市 100m 2位 10秒63 (-0.2) 自己ベスト
日本ユース選手権 名古屋市 100m 準決勝 11秒07 (-1.8)
2012 (高2) 南部記念 札幌市 100m 準決勝 10秒87 (-1.5)
インターハイ 新潟市 100m 7位 10秒65 (0.0) 準決勝10秒62:自己ベスト
200m 5位 21秒37 (-0.5) 自己ベスト
4x100mR 準決勝 41秒57 (2走)
国民体育大会 岐阜市 100m 4位 10秒60 (+0.1) 自己ベスト
4x100mR 8位 40秒69 (2走)
日本ユース選手権 名古屋市 100m 2位 10秒78 (-2.4)
200m 3位 21秒51 (-0.4)
2013 (高3) 南部記念 札幌市 100m 3位 10秒77 (-1.7)
インターハイ 大分市 100m 2位 10秒38 (+0.1) 自己ベスト
200m 2位 20秒99 (-1.4)
国民体育大会 調布市 100m 2位 10秒51 (+0.1)
4x100mR 準決勝 40秒50 (3走)
日本ジュニア選手権 名古屋市 100m 優勝 10秒43 (+0.1)
200m 2位 21秒21 (0.0)
2014 (大1) 織田記念 広島市 100m B決勝3位 10秒42 (+1.8)
静岡国際 袋井市 200m B決勝3位 20秒61 (+0.6) ジュニア日本歴代6位
関東インカレ (2部) 熊谷市
横浜市
100m 3位 10秒41 (+1.5)
200m 3位 20秒90 (0.0)
4x100mR 優勝 39秒96 (3走)
南部記念 札幌市 100m 2位 10秒57 (-0.1)
日本インカレ 熊谷市 200m 4位 20秒91 (-0.1)
4x100mR 5位 39秒69 (4走)
4x400mR 優勝 3分04秒58 (4走)
日本ジュニア選手権 名古屋市 100m 優勝 10秒41 (+1.3)
国民体育大会 諫早市 100m 5位 10秒40 (0.0) 準決勝10秒32 (+0.7):自己ベスト
4x100mR 準決勝 40秒27 (2走)
2015 (大2) 織田記念 広島市 100m 4位 10秒49 (-0.2)
200m 6位 21秒09 (+1.5)
静岡国際 袋井市 400m 5位 46秒87 ノングランプリ
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 100m 6位 10秒43 (-0.1)
関東インカレ (1部) 横浜市 100m 準決勝 10秒53 (+0.8)
4x100mR 予選 40秒01 (2走)
日本インカレ 大阪市 100m 4位 10秒43 (+0.5)
200m 7位 21秒21 (-0.6)
4x100mR 8位 40秒19 (4走)
4x400mR 8位 3分09秒38 (4走)
国民体育大会 和歌山市 100m 準決勝 10秒54 (+0.2)
4x100mR 3位 40秒10 (3走)
2016 (大3) 静岡国際 袋井市 200m 6位 21秒73 (-0.8)
関東インカレ (1部) 横浜市 100m 3位 10秒58 (-1.4)
200m 2位 20秒69 (+0.6)
4x100mR 9位 40秒55 (3走)
日本インカレ 熊谷市 200m 5位 21秒27 (-0.1)
2017 (大4) 静岡国際 袋井市 200m 4位 21秒04 (+0.2)
関東インカレ (1部) 横浜市 100m 6位 10秒54 (-0.5)
200m 5位 20秒99 (+2.9)
4x100mR 6位 39秒85 (4走)
日本学生個人選手権 平塚市 100m 準決勝 10秒29 (+4.5)
200m 5位 21秒08 (+0.9)
日本インカレ 福井市 100m 準決勝 DNS 予選10秒28 (+3.5)
200m 優勝 20秒58 (+1.6) 自己ベスト
4x100mR 予選 40秒28 (4走)
国民体育大会 松山市 4x100mR 5位 40秒00 (3走)
2018 (社1) 織田記念 広島市 100m 3位 10秒29 (+1.3)
ゴールデングランプリ大阪 大阪市 4x100mR 2位 38秒64 (3走)
布勢スプリント 鳥取市 100m 4位 10秒24 (-0.7)
ルツェルン国際 ルツェルン 100m 5位 10秒17 (+0.7)
200m 5位 20秒44 (+0.9)
Kortrijkse Guldensporenmeeting コルトレイク 100m 2位 10秒24 (-0.9)
200m 2位 20秒29 (+0.7) 自己ベスト
ロンドングランプリ ロンドン 200m 8位 20秒56 (+0.1)
4x100mR 2位 38秒09 (1走)
国民体育大会 福井市 100m 2位 10秒71 (-5.2)
4x100mR 準決勝 40秒25 (2走)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 従来の北海道高校生記録は、100mは2003年に品田直宏がマークした10秒42、200mは2002年に高平慎士がマークした20秒97[3]
  2. ^ 2000年大会で5位になった大前祐介、2010年大会で優勝した飯塚翔太に次いで。なお、今大会でもう1人の200m日本代表だった森雅治(大東文化大学)もタイムで救われて決勝に進出し、この種目では初めて日本人が2人同時に決勝の舞台に立った。
  3. ^ 予選のみ出場。決勝の日本は39秒08で優勝。

出典[編集]

  1. ^ a b JOCトップアスリ-ト就職支援ナビゲ-ション「アスナビ」を通じた採用内定のお知らせ”. ANA (2017年10月2日). 2017年11月11日閲覧。
  2. ^ a b c 「マイプライバシー(小池祐貴)」、『月刊陸上競技』第52巻第1号、講談社、2018年1月号、 175頁。
  3. ^ 小池10秒38で銀、王者に0秒19差/陸上”. 日刊スポーツ (2013年8月1日). 2017年11月11日閲覧。
  4. ^ 小池祐貴200も桐生に敗れ悔し涙/陸上”. 日刊スポーツ (2013年8月3日). 2017年11月11日閲覧。
  5. ^ 小池が桐生欠場の100m制す/陸上”. 日刊スポーツ (2013年10月19日). 2017年11月11日閲覧。
  6. ^ 「2014日本GPシリーズ第4戦 静岡国際」、『月刊陸上競技』第48巻第7号、講談社、2014年6月号、 59頁。
  7. ^ 「世界ジュニア選手権」、『月刊陸上競技』第48巻第10号、講談社、2014年9月号、 33頁。
  8. ^ 「世界ジュニア選手権」、『月刊陸上競技』第48巻第10号、講談社、2014年9月号、 122頁。
  9. ^ 2014年12月監督レポート (PDF, 182 KB) 慶應陸上競技倶楽部 2015年11月20日閲覧
  10. ^ 現役便り / 2015年6月 (PDF, 839 KB) 慶應陸上競技倶楽部 2017年11月11日閲覧
  11. ^ 「第28回 ユニバーシアード競技大会」、『月刊陸上競技』第49巻第10号、講談社、2015年9月号、 122-127頁。
  12. ^ 第28回ユニバーシアード競技大会 代表選手紹介ページ”. 日本学生陸上競技連合 (2015年). 2015年11月19日閲覧。
  13. ^ 「2020東京五輪の星たちに聞く!!」、『月刊陸上競技』第48巻第1号、講談社、2014年1月号、 90頁。

外部リンク[編集]