前田穂南

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
前田 穂南 Portal:陸上競技
Honami Maeda 190915b.jpg
マラソングランドチャンピオンシップ
(2019年9月15日撮影)
選手情報
フルネーム 前田 穂南
ラテン文字 Honami Maeda
国籍 日本の旗 日本
所属 天満屋
生年月日 (1996-07-17) 1996年7月17日(24歳)
生誕地 兵庫県尼崎市
身長 166cm
体重 46kg
自己ベスト
1500m 4分28秒15
3000m 9分23秒06
5000m 15分35秒21
10000m 32分13秒87
ハーフマラソン 1時間9分08秒
30km 1時間38分35秒 日本記録
マラソン 2時間23分48秒
編集 テンプレートのヘルプを表示する

前田 穂南(まえだ ほなみ、1996年7月17日 - )は、日本女子の陸上競技選手。専門種目は中距離走長距離走マラソン天満屋所属。

略歴[編集]

2017年北海道マラソン女子の部優勝。

2018年大阪国際女子マラソン2位。2018年山陽女子ロードレース大会ハーフマラソン優勝。

2019年マラソングランドチャンピオンシップ優勝。

人物・経歴[編集]

学生時代まで[編集]

1996年7月17日、兵庫県尼崎市出身。家族は両親と弟。両親がドラマ東京ラブストーリーのファンで、ヒロイン役だった女優鈴木保奈美と同じ読み方の穂南と名付けた。尼崎市立園和北小学校の5年生の頃から陸上競技を始め、6年生の時には校内マラソン大会で優勝している。2011年、尼崎市立園田東中学校の3年生時には、尼崎市中学校総合体育陸上大会で、800m走1500m走で2種目制覇を果たしている。

中学卒業後の2012年4月、大阪府の陸上強豪校である大阪薫英女学院高等学校(大阪府摂津市)に入学。兵庫から大阪まで通学していた。3年時に1500mでインターハイ大阪府大会を大会新記録で制しているが、全国高校駅伝では先輩に大森菜月松田瑞生、同期に加賀山姉妹(加賀山実里加賀山恵奈)、後輩に高松望ムセンビ前田梨乃と実力者が揃っていた為に3年間補欠登録され、全国女子駅伝も2年続けてエントリー変更でチームに加わったものの都大路を走ることは出来なかった。後に前田の母は「高校時代のメンバーは素晴らしく駅伝の補欠は仕方ない。ただ、そのことがバネになった。」と語っている。

実業団入り後[編集]

2015年4月、高校を卒業し岡山市実業団チームである天満屋へ入社し、女子陸上競技部に所属。天満屋の先輩には小原怜(2015年世界陸上北京大会女子長距離走日本代表)、重友梨佐ロンドン五輪女子マラソン日本代表)などがいる。

2019年1月の全国女子駅伝に大阪代表のふるさと選手として出走。高校時代に1度も走る事ができなかった都大路では初出場にして9区アンカーを任された。5位で襷を受け取ると西大路通で一人、五条通でさらに一人抜いて大阪チームを3位まで押し上げる走りを見せ学生時代からの夢を果たした。

2019年2月、アスリート用スポーツサングラスメーカーであるSWANSとアドバイザリースタッフ契約を締結した。

2020年2月、第54回青梅マラソンにて野口みずきの保持していた30kmの日本記録を更新。

マラソン歴[編集]

2017年1月29日の大阪国際女子マラソンで初マラソン。ネクストヒロイン選手として出場し2時間32分19秒の12位でゴールしている(優勝は天満屋の先輩である重友梨佐)。

2017年8月27日の北海道マラソンに国内招待選手として出場。27km付近で野上恵子十八銀行)が飛び出し、1度は離されたが、その後も冷静にレースを進め33km過ぎで追いつき逆転し2時間28分48秒で優勝した。その結果、マラソングランドチャンピオンシップ2020年東京オリンピック・女子マラソン選考会)の出場権を獲得した。

2018年1月28日の大阪国際女子マラソンに国内招待選手として出場。序盤から先頭集団でレースを進め、ハーフを過ぎた頃に当時の現役最速タイムを持つ安藤友香(当時:スズキ浜松AC)、大阪薫英女学院高校1学年先輩の松田瑞生ダイハツ)と前田穂南の3選手が残り、日本人女子3選手の三つ巴となった。25km付近で前田穂南が仕掛け、ペースメーカーの前に1人で飛び出し独走態勢となるが、後方から様子を窺っていた松田瑞生も26kmからペースメーカーの前に出て前田穂南を猛追し始めた。安藤友香松田瑞生についていけずスローダウンし、レース後半は松田瑞生との大阪薫英女学院高校の先輩後輩対決となった。前田穂南は必死に逃げたが松田瑞生に徐々に距離を詰められ、30km過ぎで追い抜かれた後はその強烈なロングスパートについていけずに2位となったが、自己ベストを5分更新する2時間23分48秒でゴールした。

2018年9月16日、ベルリンマラソンに出場。スタート直後からハイペースの松田瑞生にはつかず5kmごとのラップ16分台で天満屋所属の小原怜と並走していた。中間点を1時間11分24秒で通過後に小原が遅れたが、前田は自己記録を更新するペースで走り続け、25km手前で日本人トップを走っていた松田瑞生に追いついたがレース後半でスローダウンしてしまい松田に逆転され、結果は2時間25分23秒の総合7位・日本人2位と、同年1月の大阪国際に続いて日本女子トップの松田瑞生に敗れる事となった。

2019年3月3日、東京マラソン2019・女子の部に出場。練習を順調にこなし2時間21分を目標に掲げていたが、当日は雨で気温が低く、スタートして15kmで足が動かなくなり徐々に失速し始めた。優勝したルティ・アガ(英語版)(エチオピア)には10分以上離されたが、30km地点で42秒差あった清田真央スズキ浜松AC)をとらえて、寒さに震えながらも総合12位・日本人2位でゴールした。

2019年9月15日、マラソングランドチャンピオンシップ・女子マラソンに出場。スタート直後、一人飛び出した一山麻緒ワコール)へ積極果敢についていく。気温25度を超える暑さながらも、先頭集団は5Kmラップ16分台後半のハイペースで進んだ。10Km付近から前田自ら先頭に立ち、集団を引っ張る形と成る。数人の選手達が次々と脱落するサバイバルレースの中、18.5Kmを過ぎると天満屋の先輩・小原怜も零れ落ち、前田と鈴木亜由子日本郵政)の2人のみ先頭争いに絞られる。20Km地点辺りから鈴木もついていけなくなり、以降は前田の完全独走となる。レース後半に入っても前田の快走は全く衰える事無く、結果2位の鈴木とは4分近い大差をつけて2時間25分15秒で優勝。これにより、翌2020年の東京五輪・女子マラソン日本代表に即内定が決まった(2位は鈴木で前田と共に東京五輪内定、3位は小原)。

自己記録[編集]

主なレースデータ[編集]

フルマラソン[編集]

年月 大会 順位 記録 備考
2017年1月 大阪国際女子マラソン 12位 2時間32分19秒 初マラソン・世界陸上ロンドン大会選考レース
2017年8月 北海道マラソン 優勝 2時間28分48秒 マラソン初優勝・MGCシリーズ第1弾(東京オリンピック選考会)
2018年1月 大阪国際女子マラソン 2位 2時間23分48秒 自己記録・MGCシリーズ第3弾(東京オリンピック選考会)
2018年9月 ベルリンマラソン 7位 2時間25分23秒 初の海外マラソン挑戦
2019年3月 東京マラソン2019 12位 2時間31分42秒 日本人2位
2019年9月 マラソングランドチャンピオンシップ 優勝 2時間25分15秒 東京2020オリンピック日本代表選考競技会

フルマラソン以外[編集]

年月 大会 種目 順位 記録 備考
2014年5月 インターハイ大阪府予選会 1500m 1位 4分28秒15
2015年5月 中国実業団選手権大会 5000m 5位 16分56秒82
2015年9月 全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 J3000m 7位 9分28秒49
2015年12月 姫路長距離記録会 5000m 5位 15分53秒37
山陽女子ロードレース 10km 9位 33分15秒
2016年2月 全日本実業団ハーフマラソン大会 ハーフマラソン 14位 1時間12分50秒
2016年5月 仙台国際ハーフマラソン大会 ハーフマラソン 2位 1時間13分02秒 日本人1位
中国実業団陸上競技選手権大会 10000m 2位 33分35秒44
2016年7月 ホクレン ディスタンスチャレンジ深川大会 3000mA 10位 9分23秒06
ホクレン ディスタンスチャレンジ網走大会 10000mA 16位 32分43秒42
ホクレン ディスタンスチャレンジ北見大会 5000mA 13位 15分51秒83
2016年12月 山陽女子ロードレース ハーフマラソン 34位 1時間17分39秒
2017年5月 仙台国際ハーフマラソン大会 ハーフマラソン 19位 1時間16分29秒
中国実業団選手権大会 10000m 1位 33分43分08
2017年12月 山陽女子ロードレース ハーフマラソン 7位 1時間10分22秒
2018年3月 世界ハーフマラソン選手権大会 ハーフマラソン 35位 1時間12分09秒 日本人女子団体4位、初の海外レース
2018年5月 中国実業団選手権大会 10000m 1位 32分30秒39
2018年7月 ホクレン ディスタンスチャレンジ深川大会 10000mA 2位 32分13秒87
ホクレン ディスタンスチャレンジ士別大会 5000mA 2位 15分38秒16
2018年11月 中国実業団長距離記録会 5000m 7位 15分58秒19
2018年12月 山陽女子ロードレース ハーフマラソン 優勝 1時間09分12秒
2019年7月 函館マラソン ハーフマラソン 3位 1時間10分23秒
2019年7月 ホクレン ディスタンスチャレンジ深川大会 5000mA 6位 15分49秒06
2019年11月 中国実業団長距離記録会 5000m 2位 15分47秒24
2019年12月 山陽女子ロードレース ハーフマラソン 2位 1時間09分08秒 日本人1位
2020年2月 青梅マラソン 30km 優勝 1時間38分35秒 日本記録更新、大会記録更新

駅伝[編集]

大会 所属 区間 距離 順位 記録 備考
2015年 プリンセス駅伝 天満屋 5区 10.4km 区間10位 36分18秒 天満屋4位
クイーンズ駅伝 天満屋 6区 6.795km 区間7位 21分39秒 天満屋8位
2016年 クイーンズ駅伝 天満屋 5区 10.0km 区間11位 33分50秒 天満屋6位
2017年 クイーンズ駅伝 天満屋 5区 10.0km 区間6位 33分41秒 天満屋5位
2018年 クイーンズ駅伝 天満屋 3区 10.9km 区間5位 35分15秒 天満屋2位
2019年 全国女子駅伝 大阪府チーム(ふるさと選手) 9区 10.0km 区間3位 31分49秒 大阪府チーム3位
クイーンズ駅伝 天満屋 3区 10.9km 区間3位 34分55秒 天満屋4位
2020年 全国女子駅伝 大阪府チーム(ふるさと選手) 9区 10.0km 区間4位 31分57秒 大阪府チーム8位

参考資料[編集]

など

外部リンク[編集]