マッピー
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 |
アーケード[AC] MSX ファミリーコンピュータ[FC] ゲームボーイアドバンス[GBA] ゲームギア[GG] スーパーカセットビジョン[SCV] PC-6001mkII PC-8001mkIISR PC-8801mkIISR MZ-80KC/1200/700 MZ-1500 MZ-2500 FM-7 X1 M5 Windows iアプリ EZアプリ S!アプリ Wii,Wii U,ニンテンドー3DS(バーチャルコンソール) iOS |
開発元 |
ナムコ(後のバンダイナムコゲームス) 電波新聞社[PC][FM][MZ][X1] エポック社[SCV] |
発売元 |
ナムコ(後のバンダイナムコゲームス) 電波新聞社[PC][FM][MZ][X1] エポック社[SCV] |
デザイナー | 佐藤英治 |
音楽 | 大野木宣幸 |
人数 | 1~2人(交互プレイ) |
発売日 |
[AC]:1983年5月 [MSX]:1984年1月18日 [X1(old ver)]:1984年1月 [MZ-15]:1984年8月 [FC]:1984年11月14日 [PC-80]:1986年6月 [FM-7]:1986年6月 [MZ-25]:1986年7月 [PC-60]:1986年9月 [SCV]:1986年11月 [X1(new ver)]:1986年11月 [PC-88]:1986年12月 [GG]:1991年5月24日 [Win95]:1997年4月25日 [GBA]:2004年2月14日 [iOS]:2011年3月3日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
CPU | MC6809 (@ 1.536 Mhz) |
サウンド |
MC6809 (@ 1.536 Mhz) Namco WSG (@ 1.536 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 縦モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット32色 |
『マッピー』(MAPPY)は、1981年にマイクロマウス大会の為開発されたロボットである。1980年にマイクロキャット大会のデモンストレーション用に作られたロボットであるニャームコと共に下記ゲームのキャラクターとなっている。
アーケードゲームとして開発されたMAPPYは、1983年にナムコ(後のバンダイナムコゲームス)よりリリースされ、稼動していた。1984年11月14日にはファミリーコンピュータに移植され、その後も様々な機種に移植されている。アメリカ合衆国ではミッドウェイ社(後のミッドウェイゲームズ)がナムコのゲームをライセンス生産及び販売していた。
双方とも本稿で扱う。
ロボットのマッピーとニャームコ
「ニャームコ」は、1980年に第1回マイクロキャット大会のデモンストレーション用に作られたロボット。身長65cm、重量は27kgで、入り口で、ヒゲ、尻尾、首を動かしてから迷路に挑戦する。袋小路に来ると首を左右に振り、目を白黒させて「ニャンダ? ドウシタンダニャ?」とつぶやくモーションが組み込まれている[1]。小沢純子が入社の動機としてあげているのはこの「ニャームコ」である。
「マッピー」は1981年に開かれた第2回全日本マイクロマウス大会(財団法人ニューテクノロジー振興財団主催)にナムコから参加したロボットである。ニャームコの進化モデルとしてマイクロキャット大会よりも条件が厳しいマイクロマウス大会のために開発され、小型化のため壁から3mmの位置にフォトセンサーが設置されている。車体部分は当時の一般的なマイクロマウスと同様のものだが、上半身はキャラクター然とした外観となっていた。[1]当時2,000万円以上した高さ41cm、重量4.3Kgの精密ロボットである。後に設計が整理され、1983年に「マッピーキット」として78000円で発売されている。実際のデモンストレーションでは、ニャームコの描かれた風船がゴールとして設定され、それを尻尾に付いた針で割った後、サイレンを鳴らしながら最短コースで戻ってくるという動作が行われていた。
1983年に放映された科学教養アニメ『ミームいろいろ夢の旅』では、第35回の「ロボットを作ろう(全4回)-1-」にて、マイクロマウス用ロボットのマッピーが作中に登場した。
マッピーという名前は「マップ」に警察官を指す隠語である「マッポ」に由来する[2]。
また、新正工業から「それゆけ!MAPPY」が発売されており、商品はマッピー本体、迷路の壁とそれを固定する土台、ゴールとなるニャームコの看板で構成されている。こちらは左の壁沿いに進み続けることで添付のニャームコの看板にたどり着く玩具である[3]。
ニューテクノロジー振興財団の発起人はナムコ創業者の中村雅哉で、現在も財団の所在地はバンダイナムコゲームス本社と同じである。全日本マイクロマウス大会には2013年現在もバンダイナムコグループが特別協力している。
2006年に行われた「第27回全日本マイクロマウス大会」では、上記のニャームコとマッピーが動画と共に展示された。[1]
ゲーム概要
主人公であるネズミの警官・マッピーを操り、トランポリンやパワードアを上手く使って泥棒猫・ニャームコとその手下・ミューキーズを避けながらステージに点在する盗品の数々を取り返していく面クリア型アクションゲーム。
ゲーム内で使われている音楽は大野木宣幸によるもので、すぎやまこういちは「ゲームセンターで初めて気に入った音楽が『マッピー』だった」[5]と語っている。
遊び方
主人公であるマッピーを2方向レバーで左右に動かし、ボタンでマッピーが居るフロアのレバーが入っている方向のドアを開閉する。
舞台はニャームコ達のアジトである洋館である。画面は、建物を真横から見た形で、アーケード版では6階建ての建物となっている。中盤以降は屋上に行けるようになり、階数+1フロア分を移動できる。屋上は屋根の奥にキャラクターが描画されるため、見通しが悪くなっている。キャラクターは床の上を左右に移動できるが、上下の階へ移動する際は床の切れ目にあるトランポリンを使用する。敵のネコ達をかわして全ての盗品を回収すると1ステージクリアとなる。
ステージ開始後、一定時間が経過すると"HURRY UP!"と表示され、音楽のテンポが上がると同時にミューキーズが追加され、ネコ達の動きも早くなる。さらに一定時間経過するとご先祖様が登場する。
3ステージ(ゲーム開始後は2ステージ)クリアごとにチャレンジステージ(ボーナスステージ)となる。
ステージが進むごとにネコの移動速度が速くなり、最終的にはマッピーの倍以上にまで達する。その上、"HURRY UP!"の警告までの時間が短くなるため、ステージが進むにつれて高得点重視からクリアまでの時間短縮を重視する戦略が必要とされる。
- トランポリン
- 床の途切れた場所に行くとトランポリンで昇降する事が出来る。この場合、レバーを操作しないと単純に昇降し続ける。
- トランポリンで上昇中にレバーを左右に倒すと行きたい階へ着地する事が出来るが、下降中は着地できない。
- マッピーが同じトランポリンを跳び続けるごとに、トランポリンの色が緑→青→黄→赤と変化し、赤になっている状態で再度トランポリンに着地するとトランポリンは破れてしまう。但し、一度フロアに着地することで、緑に戻る。
- トランポリンはミューキーズやニャームコも使用するが、状態の変化は起こらない。昇降中はご先祖様以外のキャラクターに触れてもミスにならなず、フロア端では、すれ違うことも可能である。
- トランポリンでのジャンプ1回につき10ポイント。
- 通常のドア
- 通路上に設置されたドアは、ノブのある方向に開閉するように取り付けられている。ドアの開閉時にキャラクターが重なった場合、ドアの開閉した方向に対してキャラクターが押し出される。
- マッピーは同じフロアのドアを開閉することが出来、ドアの開閉をネコ達にぶつけることによって、気絶させることが可能である。また、マッピー自身を開閉にあわせることで、自身を加速して押し出し、体当たりによって気絶させることも可能になっている。通常の移動よりも早く移動でき、攻撃にも使える反面、飛ばされている間は制御、盗品の回収ができず、着地直後にネコ達と接触した場合はミスとなるので注意が必要である。
- ネコ達はマッピーのドア開閉に巻き込まれた場合開閉方向に飛ばされ、気絶させることが出来る。ネコ1匹を気絶させるごとに50ポイントが加算される。
- また、ドアノブがある側から開けた場合、ネコ達は自分で開閉に巻き込まれ気絶するケースもあり、開ける事はあっても閉めることはない。
- フロア端に設置されたドアについてはフロア側からしか開けられないのは双方同じである。
- ネコ達は直接ドアに触れる形で開閉を行うがマッピーは、着地したフロアのレバーが入っている方向のドアを離れた場所から開閉することが可能である。
- パワードア
- パワードアは、マッピーとご先祖様のみが開けることができ、ネコ達はぶつかると廊下を引き返す。
- 1ステージに4つのパワードアがあり、この扉を開けるとノブの方向に向かってマイクロ波が出る。マッピー自身に影響は与えないが、ネコ達はマイクロ波に接触するとそのまま画面外へ連れて行かれる形になる。
- 得点は引っ掛けたネコ達の数によって決まり、ミューキーズ1匹では200点だが、1匹増えるごとに400、800、1200、1600、2000、3000、4000、5000点となる。更にニャームコが含まれる場合は倍となり、最大ではミューキーズ8匹とニャームコの計9匹の5,000×2で10,000点。ミューキーズ9匹とニャームコの計10匹を引っ掛けた場合では6,000×2という表示が出るが、実際は1,000点しか入らない。
- パワードアは、一度使用すると通常のドアとなり、ミスなどによって回復することはない。
- ベル
- ステージが進むと天井にベルが付いている場所がある。このベルをマッピーが通過すると落下し、ご先祖様以外の敵キャラクターは気絶する。
- 気絶させた場合、ミューキーズ1匹につき300点、ニャームコは1,000点が入る。なお、ご先祖様は気絶しない。
- ベルもパワードア同様に1ステージにつき1回のみの使用しかできず、ミスをした場合使ったベルは消滅する。
- 落とし穴
- ステージが進むと床の一部が点滅し、落とし穴となっている場所が現れる。この床をマッピーが通過すると一定時間穴が開く。
- ネコ達が通過した場合は落下して階下で気絶し、マッピーはミスとなる。
- 気絶させた場合、ミューキーズ一匹につき300点、ニャームコは1,000点が入る。なお、ご先祖様も落とし穴には落ちるが、得点は入らない。
- 落とし穴もミスなどにより使用可能に戻ることはない。
ミス
ミスとなる条件は以下の通り。なお、チャレンジステージではミスにはならず、ステージが終了する。
- 床移動中に、気絶していないネコ達や盗品に隠れていないニャームコに触れる。
- ご先祖様に触れる。ただしファミコン版の場合、扉の開閉に乗っての滑走中及びご先祖様がトランポリンから床に着地する瞬間に限り、すり抜けることが可能である。
- トランポリンから床に着地せずに連続4回飛び、破れた後の下にトランポリンが無い場合。
- 自分で開けた落とし穴に落ちる。
尚、本作には自キャラ・マッピーにしても敵キャラ・ニャームコ、ミューキーズにしてもミス(相手に倒される)=死、という概念は存在しない。ニャームコにしてもミューキーズにしてもドアに弾き飛ばされる=気絶、衝撃波に連れ去られる=屋敷の外に連れ出され、しばらくすると戻って来るという仕様であって、倒される=死ぬ訳では無い。また、マッピーにしてもトランポリンが破けて下に落ちる、敵に捕まる=気絶するだけ、であり、死ぬ(殺される)訳では無い。
キャラクター
- マッピー
- 主人公。ネズミの警察官で、ニャームコ達に盗まれた品物を取り返すことを目的とする。
- 前述のとおり、マイクロマウス大会のロボットに由来するキャラクター。
- 続編である『マッピーランド』では「マピコ」という女性と出会い、愛を育み結ばれる。その後2人の子供を授かる。
- さらにその続編である『マッピーキッズ』ではマピコとの間に生まれた双子の子供、兄の「ハッピー」と弟の「ラッピー」が成長して登場する。本作ではハッピーが主人公となっていて、ラッピーは2P対戦時のみ登場する。花嫁を巡っての世紀の兄弟対決がストーリーとなっている。エンディングでは父・マッピーも登場する。
- ニャームコ
- 敵キャラで、泥棒ネコ達のボス。赤い色をしているちょっと太目のネコ。
- こちらもマイクロキャット大会のロボットに由来するキャラクターであるが、ロボットの方はロボット然としたデザインになっているため、印象は異なる。
- ボスとされているが、一定の行動パターンで動くため、敵キャラクターとしてはミューキーズの方が手ごわい。盗品に隠れることがあり、その品物を取るとニャームコは「1000」と書かれた看板を掲げた状態でしばらく動かなくなると同時に1000点がスコアに加算される。その状態でもパワードアによるマイクロ波の効果は有効である。
- 『マッピーランド』ではステージ毎に衣装を変えて登場する。また、小判など金目のものに目がない。
- 『マッピーキッズ』では各ステージの最後に登場し、スロットにて景品と、それを賭けてゲーム対決を仕掛けてくる。1P時は彼の子供たちであるミューキーズが相手となり、2P時は双子の兄弟対決となる。
- ミューキーズ
- 敵キャラ。ピンク色をしているネコ。アーケード版では内1匹はマッピーを追って階着地直後、また飛び直してくる。
- アーケード版では、『NYANTA』(ニャンタ)と表示されるバージョンも存在する。
- 廊下の端の閉まったドアの存在やパワードアなど、自力でドアを開けてマッピーと同じ階の同じ場所まで到達できないとき、それを学習して2度目は上下の階から迂回してくる。ただし引き返してトランポリンで跳んでいるときに障害物のドアを開けると、また同じ階に来るケースもある。
- 初出ではニャームコの子分という扱いだったが、後の作品では子供たちということになっている。
- 『マッピーキッズ』では、そのうちの3匹に「ミュータ」「ミューキチ」「ミューミュー」と名前があり、それぞれ特徴がある。
- ミュータ
- 3匹の中では反射神経が鋭く、旗揚げゲームを得意とし、苦戦を強いられる。逆に他のゲームは苦手。
- ミューキチ
- 3匹の中では力が強く、尻押しゲームを得意とし強敵である。逆に旗揚げゲームが苦手。間違いゲームはそこそこ。
- ミューミュー
- 3匹の紅一点。視力が非常によく、間違い探しが得意。また、旗揚げ・尻押しともにそれなりにこなせ、苦手とするジャンルが無い。
- ご先祖様
- ニャームコのご先祖様で、永久パターン防止キャラクター。見た目はコイン型のネコだが墓石という設定である。
- 他のキャラクターと異なりトランポリンで昇降中でも触れるとミスとなる。
- 例外としてファミコン版では、マッピーがドアダッシュ中及びご先祖様が床に着地する瞬間のみ、すり抜けることができる。
- アーケード版では、バグにより出てこないことや、マッピーが近付くと階の途中で折り返してくることがある。また、マッピーが5・6階・天井裏にいる時は1階を行ったり来たりしている。
盗品
1ステージに付き盗品は全て10個あり、5種類の盗品が2個ずつとなっている。1つ盗品を回収するともう1つが点滅し、その点滅している盗品を回収すると得点が2倍、3倍とアップ(2個目の盗品のみで、1個目は通常の点数)していく。全てを点数の低い順番(ラジカセ→ラジカセ→テレビ→テレビ→マイコン→マイコン→モナリザ→モナリザ→金庫→金庫)で回収すると8,500点となる。ニャームコが盗品に隠れている状態で回収した場合はミスにならずボーナス点(+1,000点)がもらえる。この1,000点を多く取るパターンの場合は盗品の順番は適度に入れ替えたほうが良い場合もある。
ボーナスラウンド
ゲーム中では、チャレンジングステージと表示されるステージで、画面上に散りばめられた風船を、音楽が鳴っている間に割る。赤い風船15個とニャームコ入りの大風船1個を割っていくのだが、このステージには床がなく、すべてトランポリンと壁のみで構成されている。途中でトランポリンを破って画面外に落ちたり、音楽が終了したり、ニャームコ入りの大風船を割るとラウンド終了となり、結果が表示される。このステージでミスをしてもマッピーの数は減らない。
赤い風船は1個200点、ニャームコ入りの大風船は1個2,000点、パーフェクトの場合は5,000点のボーナスが加わり、最高で10,000点となっている。
ボーナスラウンドの風船配置は4パターンで、風船の回収順序を覚えてしまえばパーフェクトを取ることは容易である。3パターン目では大風船直上の2つのうちの上側の風船、4パターン目では大風船の右上の風船を、大風船を割って飛び出すニャームコに割らせる必要があり、順番に割って進めてしまうと大風船に辿り着くまでに音楽が終了し、パーフェクトを取ることができない。
アーケード版の特徴
- 全部で256面
- ROUND1からROUND16までですべての面が表示され、以降はROUND1に戻るがスピードはかなり速くなる。2周目のROUND31をクリアするとゲームは3周目となる。以降はこの3周目のスピードが延々続き、255面の次は0面に到達する。255面はボーナスステージのため表示無し。最後の0面までクリアするとゲーム最初のGO ON STORY!のデモから始まり、1面に戻る。ゲームの難易度に上限があり、ループすることから時間制限がない条件では、得点効率の高い危険なパターンを使うより、安全パターンでミスせず面クリアしていくほうがスコアを獲得しやすい。
- アーケード版の公式最高ハイスコアは『マイコンBASICマガジン』関係者によるもので、88面達成。プレイヤーが具体的に誰なのかは不明。ALL ABOUT namco掲載の写真によれば、116万3150点となっている。
- マイコンBASICマガジン誌でハイスコアを集計していたコーナー「チャレンジ!ハイスコア」では2,000万点のスコアが確認されている。ちなみに1,000万点達成時の所要時間は12時間前後とのこと。
- また、非公式ながらノーエブリ設定で999万9990点を達成したプレイヤーも存在する。
- 半永久パターン技
- アーケード版マッピーには、ROUND28以降、落とし穴のある面で使える、永久パターンに準じたテクニックが存在し、そのスキを狙って宝物をすべて取れば、容易に面クリアしやすくなる。ただし途中で突然追いかけて来ることもあり、完全な永久パターンとは呼べない。
- カウンターのバグ
- ナムコのゲームのいくつかには初期の頃のナムコ製品に共通するバグが存在し、このマッピーにも存在する。スコアが994万点に達すると、キャラクターが無制限に増殖するというバグが存在する。1000万点に達するとカウンターの数字が0に戻るため、このバグも収まる。
- ただし、10時間以上プレイを継続できなければ994万点には到達できないため、プレイヤーが現実にそれを目にすることはほとんどない。
移植版の特徴
本作は家庭用ゲーム機のほか、80年代半ばに8ビットパソコンの移植作品が主に電波新聞社によって次々に開発、販売された。
- 市販された初期の移植作品はゲーム機、パソコンを問わず洋館が5階建て以下で、MSX版など一部機種は4階建てである。そのため、アーケード版の攻略パターンは通じない。
- MZ-80K/C版は電波新聞社から発売され、キャラクタグラフィックによる苦しい表示が特徴だった。HAL研究所のPCG-8000に対応したバージョンも出ている。
- MZ-1500版は上記のPCG版をリファインしたものであり、ハードウェア性能を生かしたものとは言い難い仕上がりになっている。BGMもMZ-80と同じくBEEPによる単音の演奏である。
- MZ-2500版はハードウェアにより横方向のスムーススクロールを実現している。
- X1版は一度発売された後、再度プログラムを大幅に書き直し、グラフィックやキャラクタの動作アルゴリズム、サウンドがよりオリジナルに近くなったニューバージョンが発売されるという異例のてこ入れが行われた。
- X1のNewVersion、MZ-2500、PC-88SR版は、ベースが同じであり、ゲーム画面、アルゴリズム共に、類似したものになっている。
- PC-8001mkIISR版は、フルカラー2画面合成とFM音源が特徴で、見ためが本物に近いがタイトルが簡略化されている。
- FM-7版は屋敷が単色による表示となっていた。
- Windows版は1997年発売の「ナムコヒストリー」に収録。また、1999年4月にはメディアカイトから単品販売されている。
- カバヤの食玩、ゲーム伝説シリーズにあったアーケード版マッピーは、序盤数面だけのラウンド限定システムだったため、得点効率を高めたパターンが必要になる。
- iOS(iPhone / iPod touch)版は画面外にいる猫達のy軸位置がアイコンでわかるナビゲート機能が追加された。
対戦モード
ゲームギア版には、通信ケーブルを使用した対戦モードが用意されていた。それぞれのプレイヤーが独立したフィールドでプレイし、先に全ての盗品を回収するか、相手がミスをすると勝ちとなる。パワードアを使って追い出した敵キャラは、相手方のフィールドへ送り込むことが出来る。
スクランブルモード
iOS版には落とし穴ステージをベースとした90秒のタイムアタックであるスクランブルモードが新たに収録された。パワードア、落とし穴、アイテム(新アイテムで、対には用意されておらず1個だけ)はしばらく経つと復活する。
シリーズ作品
- ホッピングマッピー (1986年/アーケードゲーム)
- マッピーランド (1986年11月26日/ファミリーコンピュータ)
- マッピーキッズ (1989年12月22日/ファミリーコンピュータ)
- マッピー・アレンジメント (1995年/アーケードゲーム) ※『ナムコクラシックコレクション Vol.1』内
- テクテクマッピー (2003年/携帯電話アプリ版)
- マッピーDEパズル (2003年/携帯電話アプリ版)
- マッピー ニャームコ団の逆襲 (2006年3月31日/Let's!TVプレイCLASSIC)※『ナムコノスタルジア1』内
- マッピーワールド (2011年9月/携帯電話アプリ版)
- マッピー 対決!ネオニャームコ団
アレンジソング
- ちょっとマッピー男の子[6]
ShiftyLook企画
Webアニメ
- 『MAPPY』
2013年より配信のWebアニメ。全編英語で公式サイトでは日本語字幕がつく。2014年9月30日にShiftyLook閉鎖により配信終了。
- 登場キャラクター
- マッピー
- 元警官。警察をクビになりゴローの会社ニャムコに警備長として就職する。不名誉な形で警察をやめたことと敵であるゴローの下で働くことには不満を持っているが、職場で間食ばかりしているせいで太ってきた以外は警備の仕事には真面目に取り組んでいる。
- マッピーの相棒で現在はニャムコ職員。ドリルと穴掘りが大好き。本名ディグラス・D・ダグラス。部署はR&D(場所探知&穴掘り)。
- ゴロー
- かつては偉大な怪盗だったが現在はニャムコ・コーポレーションのCEO(社長)で、マッピー達のボス。よくマッピーに対しパワハラをしている。美術品盗難事件で裁判が自分に不利になると一転、自分の罪を認め進んで有罪となり、(マッピーへの最大の嫌がらせの意味も込め)大企業ニャムコを倒産させ社員1万人を解雇した。
- マッピーと同時期入社の同僚。ボケていることが多いが、会社のことは気に入っている。
- ゴローの新たな助手として雇われたが、実は産業スパイ(の訓練をしていた職員)。本名はラビッド・サンダー。本人は完璧な変装だと思っているが、全く合ってない変装用カツラに会話もボロが多い。、
- ニャムコの用務員。いつもはカタマリを転がして掃除をしている。
- 金庫盗難事件の解決にきた2人の刑事。
- 秘宝を求め会社のいたるところに発生したニンジャ集団。音を立てることが苦手。
- 考古学者。ファーストネームだと著作権が絡むのでボーグナイン博士と呼ばれる。
- ニンジャアサルトの呪いで幽霊だらけになったニャムコに現れた少年。除霊をしようとしたが実は幽体離脱が幽霊達に気持ち悪がられているだけだった。
- アニメ版からのクロスオーバー出演。ただし声は異なる。マッピーと共に美術品盗難事件の犯人を追う。
- Webコミック版からのクロスオーバー出演。美術品盗難事件のニャムコを裁いた裁判長。
- 各話リスト
話数 | サブタイトル | 英題 | 配信日 |
---|---|---|---|
第1話 | 新入社員 | New Hire | 2013年7月23日 |
第2話 | 職員のダイエット作戦 | Employee Fitness | 2013年7月29日 |
第3話 | 産業スパイ | Corporate Spy | 2013年8月5日 |
第4話 | ディグダグとマッピーは友達 | Dig Dug and Mappy Are Friends | 2013年8月12日 |
第5話 | 春の大掃除 | Spring Cleaning | 2013年8月19日 |
第6話 | タイムカードクライシス | Time Card Crisis | 2013年8月26日 |
第7話 | ニンジャアサルト | Ninja Assault | 2013年9月23日 |
第8話 | 地下の財宝 | Buried Treasure | 2013年9月30日 |
第9話 | 妖怪道中記 | Shadowland | 2013年10月14日 |
第10話 | 最悪なクリスマス:パート1"ベラボーマン" | Merry Heistmas Part 1 - Bravoman | 2013年12月20日 |
第11話 | 最悪なクリスマス:パート2"美術品のありか" | Merry Heistmas Part 2 - Museum Piece | 2013年12月27日 |
第12話 | 最悪なクリスマス:パート3"失敗" | Merry Heistmas Part 3 - The Fall | 2014年1月10日 |
第13話 | 最悪なクリスマス:パート4"最終話" | Merry Heistmas Part 4 - The End | 2014年1月20日 |
関連項目
- PlayStation版(1996年2月9日発売のVol.2)、PlayStation Portable版(2006年2月23日発売のVol.2)、PlayStation 2版(2006年1月26日発売のアーケードHIT'S)、ニンテンドーDS版(2007年10月11日発売)、Wii版(2007年12月6日発売の『みんなで遊ぼう!ナムコカーニバル』)、Xbox 360版(2009年11月5日発売の『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』)に収録。
- ナムコギャラリー(1996年7月21日発売のVol.1)に収録。
- ナムコクラシックコレクション(Vol.1)
- ナムコ・ナンジャタウン
- アトラクションのひとつ「福袋探偵大学」に、マッピーが学長として登場する。
- Wii向けに2008年1月29日よりファミコン版が、2009年4月14日よりアーケード版が配信されている。
- Wii U向けに2013年5月15日よりファミコン版が配信されている。
- ニンテンドー3DS向けに2013年8月28日よりファミコン版が配信されている。
- ドルアーガの塔:マッピーのアーケードゲーム稼働末期に、アーケード基板の差し替え用ゲームとして開発が行われた。横スクロールなど、ゲームスペックに共通点が多いのはそれ故。詳細はリンク先参照。
- ACE COMBAT INFINITY 公式ムービー第1弾で、マッピーのBGMを口ずさむ女性の歌声が聞こえる[7]。
脚注
出典
- ^ a b c 「第27回全日本マイクロマウス大会」レポート(2) ~マイクロクリッパー競技・ロボトレース競技編
- ^ 『つくば科学万博クロニクル』(洋泉社)2005年、p81。
- ^ それゆけ!マッピー MAPPYのエレメカ玩具パッケージの様子、単体での動作を含む実際の動作の様子が見られる。
- ^ バンダイナムコゲームス公式サイト アナタとワタシのナムコ伝 ナムコ伝09 マッピー
- ^ 『超超ファミコン』(太田出版)2014年 「ゲームクリエイター大森田不可止が語る ナムコとファミコンの黄金時代ゲーム」
- ^ 「[ビデオ・ゲーム・グラフィティ]]」並びに「ナムコベストヒットパレード!」に収録。
- ^ PS3 「ACE COMBAT INFINITY」 ティザームービー