ウルトラマンティガの登場怪獣

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ウルトラマンティガの登場怪獣(ウルトラマンティガのとうじょうかいじゅう)は、特撮テレビ番組ウルトラマンティガ』に登場する架空の怪獣宇宙人、異次元人、ロボット、その他の生物の一覧である。

劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』とビデオ版『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』、プラネタリウム公開版『ウルトラマンティガ〜光の子供たちへ〜』の登場怪獣についてはそれぞれの項目を参照。

超古代怪獣 ゴルザ

第1話「光を継ぐもの」に登場。

超古代怪獣 ゴルザ(強化)

第18話「ゴルザの逆襲」に登場。

超古代竜 メルバ

第1話「光を継ぐもの」に登場。

  • 身長:57メートル
  • 体重:4万6000トン

モンゴル平原に現れたゴルザに続き、イースター島の地下から出現した怪獣。ユザレは「空を切り裂く怪獣」と呼ぶ。東北地方にあると言われるティガのピラミッド内にある3体の巨人像を破壊するために日本を目指す。目から出す怪光線と両腕の鋏、鋭い嘴が武器で、ティガのピラミッドでゴルザと合流して2体の巨人像を粉々にするが、残った巨人像がティガとして突如復活したことからゴルザと共闘して戦う。空をマッハ6の高速で飛び回ってティガを翻弄しゴルザを地中へ逃がすが、スカイタイプのティガ・スカイキックで蹴り落とされ、ランバルト光弾を喰らい爆発四散する。

  • 第2話ではヤズミの映像に、第44話ではマサキのホログラフに登場している。
  • スーツアクター:岡野弘之[1]
  • 超古代怪獣の共通項とされる岩石状のディテールはデザイン段階ではメルバにはなく、大きくしたメルバの覗き穴を隠すためにゴルザの頭部と同じデザインが取り入れられ、ガルラ以降共通ディテールとして用いられた[2]
  • 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』では、目からの怪光線は「メルバニックレイ」、両腕の鋏は「スラッシュクロー」と表記されている。
  • 玩具展開『ウルトラマン超闘士鎧伝』ではダークベンゼン率いる怪獣軍団の一体として登場。遺跡を訪れたウルトラマンゼアスゴルザと共に襲う。
  • ウルトラマンギンガS』では前半最後の怪獣である超合体怪獣ファイブキング(SDU)の翼と額(顔本体はファイヤーゴルザ)を形成する。

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』に登場するメルバ

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』第11話「脱出へのカウントダウン」に登場。

EXタイラント(デスボーン)を倒し、惑星から脱出するためにペダン星人の円盤を探そうとする主人公とピグモンの前に飛来し、彼らの脱出を邪魔するかの如く円盤を破壊し始める。最後はバトルナイザーの怪獣に撃退される。

ステータスはディフェンスが低く、スピードとアタックが高い相手に弱いものの、それ以外のステータスが高い。必殺技は劇中で使用する目からの光線「メルバニックレイ」の他、空中から体当たりを仕掛ける「急降下体当たり」、両腕の鋏を使った切り裂き攻撃「スラッシュクロー」がある。NEO第1弾からはゴルザとのタッグ必殺技「ソニックメルバニックレイ」が、NEO第6弾からはきりもみ回転しながら敵に体当たりする新必殺技「スクリューダイブ」が追加された。

岩石怪獣 ガクマα・β

第2話「石の神話」に登場。

  • 身長:α-58メートル、β-59メートル
  • 体重:α-5万6000トン、β-5万8000トン

西南諸島にある久良々島に棲む怪獣。2体登場し、1本角の方をガクマα、2本角の方をガクマβと呼び区別する。2体の関係は不明(兄弟と記載されている文献もある。脚本では兄弟である事を窺わせる記述がありαを弟、βを兄としている)。口から石化光線を吐き、人間をにして捕食する。βはαに比べて戦闘能力が高く、石化光線の他に背びれからの赤い熱線、鋭い2本角からの衝撃波、前足についた伸縮自在の鋭い爪を武器とする。島の開発に伴い、食料である石が失われ地上に姿を現す。先に地上に姿を現したαはガッツウイング2号のデキサスビームによって倒される。その直後現れたβは、ティガと戦い、ティガの半身を石化させ苦しめるが、パワータイプにチェンジする際の勢いで振り払われ、熱線を放つも弾かれチョップで角を折られる。最後はウルトラリフターで投げ飛ばされ、パワータイプのデラシウム光流をあびて自分が石化し、そのまま消滅する。

劇中の採石場の作業員たちの間でこの怪獣の角は1本や2本と口々に言って意見が食い違うのは、各々の作業員がα・βのどちらか1体を見かけ、それらが同じ1体の怪獣と誤認していたため。

  • スーツアクター:岡野弘之(α)、三宅敏夫(β)
  • 第2話の舞台となった久良々島は、後の第15話でダイゴとシンジョウが乗ったガッツウィング1号がマシントラブルで海中に墜落する場面で一瞬だけ再登場する。
  • 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの右腕を構成する怪獣の一体としてガクマβの姿が確認できる。
  • 撮影に使われた着ぐるみ(β)は、現在ウルトラマンランドにて展示されている。
  • 当初は「ゲンマ」という名前だったが、ガクマに変更された[3]

炎魔人 キリエル人

第3話「悪魔の預言」、第20話「GUTSよ宙へ・後編」、第25話「悪魔の審判」、第52話「輝けるものたちへ」に登場。

  • 身長・体重:不明
  • 出身地:異次元[4]

超古代より地球に潜入していた精神生命体。「キリエルびと」と読む。第3話では3年前にすでに死亡していた人間(イタハシ・ミツオ)の姿を借り、「聖なる炎」という爆発事件を起こし、GUTS隊長のイルマにティガではなくキリエルを人類の守護神として崇めよと迫るが、断られたため町ごと燃やそうとする。彼女の救出に現れたティガに対抗して巨大化してキリエロイドになり戦いを挑むも、敗れる。

戦力として両手から放つ衝撃波を武器とする。また、遠隔的に人間の精神を乗っ取り、自らの意のままに操ることも可能であり、劇中ではイルマ隊長が出演していたテレビ番組の山田という女性司会者がその被害者になる。

第20話では、ゴブニュ(ギガ)に敗れて気を失ったティガ(ダイゴ)の前に現れ、彼を嘲笑う言葉を残し消えるが、これはダイゴが見た幻である。

第25話では、イタハシとキリエルの巫女(オオヌマ・ケイコ)を通じて天使として人々の前に姿を現し、さらにTVを乗っ取りティガを「悪魔」だと人々を洗脳し、メトロポリス上空に「天国の門」(実は地獄の門)と呼ぶ巨大な門を出現させ、他のキリエル人たちを地上に降り立たせようとする。ティガが現れるとキリエロイドIIに変身し、ティガと再び戦うも敗れる。

最終話で闇が迫る中地球を見捨て、クリスタル状の入れ物に閉じ込められたダイゴに負け惜しみに近い言葉を投げかけて異次元へと去って行く。

  • 劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の準備稿には、ウルトラマンとしての自身に迷うダイゴに、「君は普通の人間として生を全うしたまえ」と忠告しに来る一幕が存在した[5]
  • キリエルとは悪魔の名前を意味する。第25話の脚本によると、最初に地球に現れたのは中世期でホログラフィカルな時空の断層に居住できる世界を構築しているという[6]

炎魔戦士 キリエロイド

第3話「悪魔の預言」に登場。

  • 身長:52メートル
  • 体重:4万2000トン

キリエルの預言者がティガに対抗するために変身した姿。キリエルの預言者曰く「キリエル人の怒りの姿」であり、キリエル人の戦闘用モードでもある[注 1]。「キリ、キリ」と鳴く。その姿はどこか悪魔を連想させ、顔面は泣きの表情を浮かべているように見える。手からは火炎放射「獄炎弾」を噴き出す。「聖なる炎」という爆発事件は炎が地下から上がった後で発生し、この炎はGUTSのマイクロウェーブ波で鎮圧される。変身前と同様、「聖なる炎」で汚れを焼き払った後の地球に自分の新世界を創ることを目的に活動する。

メトロポリスポイント33地区に出現し、ティガと激突する。頭の回転が早く、身軽で格闘にも優れておりティガを圧倒するが、スカイタイプの攻撃で不利になり、獄炎弾を放つもティガフリーザーで氷付けにされ、マルチタイプのゼペリオン光線で倒される。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 声:佐藤正治
  • 『ティガ』の怪獣としては最初にデザイン画が描かれた[2]。デザインイメージは悪魔[2]。またシンメトリーにしないことも意識された[2]
  • ティガとの戦闘シーンでは格闘ゲームを意識して演出されている[7]

炎魔戦士 キリエロイドII

第25話「悪魔の審判」に登場。

  • 身長:55メートル(各形態全て共通)
  • 体重:4万5000トン(各形態全て共通)

キリエルの預言者と巫女が合体変身した姿、初代キリエロイドの数倍の戦闘力を持つ。初代よりパワーアップしており、姿もさらにおぞましいものとなっている。以前の個体との違いは顔面の白い部分が広く、初代とは逆に笑いを浮かべているようにも見え、額にあった発光体が真ん中に移動しており、 胸部の発光体が上下別々に点滅する点など。ティガの行うタイプチェンジと同様の能力も身に付けており、初登場時は初代に類似した姿だが、パワータイプ対応では全身が硬質化し、ティガ・パワータイプの攻撃も受けつけず、両腕にカッターが付く。スカイタイプ対応では背中から巨大な翼が生え、飛行速度はスカイタイプをも上回る。

タイプチェンジ後は終始優勢であり、一度はティガをスカイタイプ対応で叩き落して窮地に追い込んだ後、空に発生させた「地獄の門」の扉をこじ開けて自身の仲間を呼び、ティガ諸共世界を闇に閉ざそうとする。しかし、イルマの呼びかけで我に返った人々から放たれた光によってティガが復活し、パワータイプ対応に戻ってマルチタイプに戻ったティガに再び挑むが猛反撃を受ける。最後はウルトラパワーで地獄の門に叩きつけられ、ゼペリオン光線で「地獄の門」の扉共々消滅する。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 声:佐藤正治
  • 着ぐるみはキリエロイドの改造。頭部とパワータイプ対応の胴体は新造形[1]
  • 各形態の名称は書籍よって「パワータイプ対応」「スカイタイプ対応」[8][9]や「パワー対応」「スカイ対応」と記載している[1][10]。各形態に固有名を記載していないものも多い[4][11]。例外として「ウルトラマンティガひみつ超百科」や「ウルトラマンティガ図解超百科」ではそれぞれ「格闘戦タイプ」、「怪力戦タイプ」、「空中戦タイプ」と記載されている。
  • 中盤以降の本作の番宣CMは主に第25話の場面から製作されており、キリエロイドIIが地獄の門に叩きつけられて倒され、ティガが勝利する画になっている。

『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場するキリエロイド

カオスキリエロイド

PS2用ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』に登場。

カオスヘッダーによってキリエロイドが強化された姿。キリエロイドIIを思わせる造形をしている。ゲーム中でキリエロイドが得意としている足技がさらに強化されており、両足には鋭利なカッターを生やしている。また、操る炎は通常よりもさらに高温の青い炎に変化しており、両足にこれを纏わせることで絶大な威力の蹴りを放つことができる。

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』に登場するキリエロイド

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』第1話「力を継ぐもの」から第3話「不死身の挑戦者」、第8話「覚醒!レイオニクス」、第9話「混在する闇と光」に登場。

テンペラー星人マグマ星人ババルウ星人と共にカネゴンのバトルナイザーを奪おうとする。途中、目の前に謎の空間が現れ、様子を見ようとするが、ババルウ星人に突き飛ばされ、そのまま他の3人やカネゴン共々平行世界に迷い込む。その後、カネゴンと主人公を見つけ、レイオニクスである主人公の力を試すべく、テンペラー星人と共に襲い掛かる。テンペラーが倒された後も生き残り、改めてバトルナイザーを奪おうとするが、突如現れたグローザムに槍で貫かれて動きを止められた挙句、ヘルフローズンブレスを受けて倒される。

しかし、第8話で「聖なる炎の力で復活した」といって生存していたことが判明する。第9話で邪神ガタノゾーアが復活した際に、主人公のバトルナイザーを渡すよう要求する。断られると、主人公たちの最期を見届けるかのような台詞を残し、キリエル人のような青い炎の姿になりながら戦わずして空へ消える。

この他、EXラウンドにも登場。レイオニクスとしてガタノゾーアを操る。

ステータスについては、スピードが非常に高いがディフェンスとパワーが非常に低く打たれ弱い。必殺技は劇中使用する「獄炎放射」、「獄炎弾」の他、優れた格闘能力を生かした連続回し蹴り「コンビネーションキック」がある。また、NEO第2弾より、右脚に「聖なる炎」を纏ってかかと落としを決める「獄炎かかと落とし」が追加された。

  • ポリゴンは『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』の流用。[要出典]

その他の作品に登場するキリエル人(キリエロイド)

  • 1997年での『ウルトラマンフェスティバル』のライブステージでは男女の預言者のキリエル人2人とキリエロイド1体が登場する。同ライブステージではキリエル人はアトランティスで高度な文明を築いて、人類の祖先を支配していた設定になっており、ナスカの地上絵、モアイ、ストーンヘンジ、スフィンクスを建造したのもキリエル人とされている。また、光の力を求めたキリエル人が光の国を襲撃して人工太陽が爆発し、光の国の住人がウルトラマンに変身したというウルトラマン誕生の解釈がされている。
  • 『ウルトラマンゼロ&オールスターウルトラマン超絶!ウルトラリーグ』(テレビマガジン版2011年6月号掲載分)ではゼルガノイドやアパテーと共に怪獣軍団を率いてウルティメイトフォースゼロを襲う。
  • ウルトラゾーン』第10話のアイキャッチでは、蕎麦屋の出前持ちとして蕎麦を片手に自転車を漕いでいる姿が描かれている。第14話「怪獣漫才」ではキリエロイドIIがジャミラと「ジェネレーションギャップス」というコンビ名で漫才をする。
  • CGショートムービー『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』では、ハンターステーションにいる宇宙人として姿が確認できる。また、劇場版『DINO-TANK Hunting』ではヒッポリト星人テンペラー星人と共にチームを組み恐竜戦車に挑むも敗退している。

複合怪獣 リガトロン

第4話「サ・ヨ・ナ・ラ地球」に登場。

  • 身長:65メートル
  • 体重:7万7000トン

木星の衛星軌道上に現れた未知のエネルギー体が、木星探査船ジュピター3号とその乗組員を取り込み、その乗組員の感情を読み取り作り出した怪獣。頭部にはジュピター3号のコンピュータが内蔵されている。さらなるエネルギーを求めて地球に降り立ち、宇宙開発局の高純度エネルギーや鶴ヶ崎発電所を狙う。両手の鋭い爪をタンクに突き刺して高純度エネルギーを飲む。武器は両手の鋭い爪から放つ青い光線と、レンズ状の目を発光させての爆撃、更に背中のロケットブースターで敵を吹き飛ばしたり、取り込んだ乗組員の知識や能力を利用して宇宙開発局の防衛システム「DCS」のセキュリティシステムを解除して機能を止めることも可能。さらに、ティガ・マルチタイプのハンドスラッシュやパワータイプのデラシウム光流も効かない超硬ボディーと怪力を持ち、レナは「難攻不落の要塞」と評する。ティガをも圧倒し、倒す手段はないかと思われたが、シンジョウの機転でGUTSを通じてジュピター3号のコンピュータに送信された乗組員の家族の写真により乗組員の意識が覚醒。乗組員に内部のエネルギーを奪われて抜け殻状態となる。その抜け殻はティガのゼペリオン光線で破壊され、乗組員の意識は奪い取ったエネルギーを吸収して光のエネルギー体に変異し、宇宙に消えていった。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 声:佐藤正治
  • リガトロンの元となった無機物と融合して怪獣化するというエネルギー体の特性は後継作『ウルトラマンダイナ』に登場するスフィアに類似しており、朝日ソノラマ刊「ファンタスティックコレクション空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマンティガ/ウルトラマンダイナ/ウルトラマンガイア」のTPC年表でもこれに関連付ける記述が見られる[12][1]

ゾンビ怪獣 シーリザー

第5話「怪獣が出てきた日」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:5万4千トン

静岡県北川市の海岸に悪臭を放つ死体として打ち上げられるが、GUTSによる撤去作業中にガッツウイング2号で上空に吊り上げた状態から落下したショックで息を吹き返した怪獣。エネルギー源は液化天然ガスであり、エネルギーを吸収するためガスタンクを目指して進行する。全身の皮膚がゼリーのように軟らかく、進行を阻止しようとガッツウイング1号が放ったミサイルやガスタンクをことごとく取り込む。生命反応はないが感覚はあり、炎や眩しい光、体の乾燥を嫌う。どれほど体を傷つけられても体が完全に打ち砕かれない限り短時間で再生し、さらに首を伸ばして攻撃することも可能。一度はGUTSの行ったジャマーチャフと高周波ジェネレーターによる電磁攻撃を浴びて動きを止めるが電磁攻撃の作用により体内に取り込んでいたミサイルが体表から浮き出して爆発、チャフの方が焼き払われ、自身は体表面が乾燥する程度のダメージしか受けなかった。ティガとの戦闘ではその軟らかい体でティガの打撃攻撃を無力化し、口からの毒ガスで苦しめた末、ティガを飲み込もうとする。さらにティガのゼペリオン光線をも吸収するが、吸収した光線が腹の中にあるガスタンクの誘爆を引き起こし、自身内部からの大爆発とともに消滅する。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 着ぐるみはシルバゴンに改造された[1]

空中棲息生物 クリッター

第6話「セカンド・コンタクト」、第15話「幻の疾走」、第28話「うたかたの…」に登場。

  • 身長・体重:不明

謎に包まれたクリオネに似た空中生物。高度な知性を有しているが親愛の情を持った相手を食べる(共食いする)習性を持つ。赤ん坊の笑い声のような鳴き声を発する。クリッターにコンタクトを求めていたTPCの飛行機の乗員も「友人を食べる習性」に従って食べる。電離層に住んでおり、人間の文明が進んで大量の電磁波やマイクロ波が電離層に流れるようになって凶暴化、変異したと推測される。飛行機を襲ったりしたことから「クリッター作戦」と呼ばれるプロジェクトにより殲滅させられそうになるが、デキサスビームとマキシマ砲を曲げてかわし、その直後自分たちで地球から離れてゆく。

変形怪獣 ガゾート

第6話「セカンド・コンタクト」に登場。

  • 身長:59メートル
  • 体重:5万トン

電離層に住むクリッターが、大量の電波により合体・突然変異を起こして誕生した怪獣。周囲に強力な磁界を形成する繭状の雲(クリッターの潜んでいた雲は同じく調査に赴いたダイゴのガッツウイングを取り込むや岩石のような形状に変化する)を作りながら市街地に飛来する。ホリイとの間に会話を成立させるが、前述のクリッターの習性に従いトモダチと認識したホリイやティガを捕食しようとする。武器は口から放つプラズマ光弾と両手の鰭(ひれ)を使った攻撃。また死んだふりをして相手を油断させたところを鋭い牙による噛み付きで不意打ちするといったような狡賢い一面を持ち合わせている。ティガの左腕に傷を負わせたあと、空中戦を仕掛けプラズマ光弾でティガを苦しめるがフラッシュ・ボマーで光弾を相殺されウルトラボディーアタックで打ち落とされ、ランバルト光弾で爆散し、無数のクリッターに戻り電離層へと帰る。

変形怪獣 ガゾートII

第15話「幻の疾走」に登場。

  • 身長:59メートル
  • 体重:5万トン

以前出現したクリッターが宇宙発電所から送られる電波マイクロ波が巣に直撃して再合体した2体目のガゾート。ゴリガン航空206便を消滅させ、マイクロ波受信施設から発せられるマイクロ波に惹かれて日本を目指す。以前の個体は繭状の雲を作りながら飛来していたが、今回は繭を作らず直接登場する。姿形は初代とほとんど変わらないが、目つきは鋭く釣り上がり、両手の鰭(ひれ)はより大きくなり、胸から腹部の両脇にかけてついている黄色い発光体の部分が若干大きくなり、頭の位置は少々下がり、脇の下もよりスリムになっている。

体内のプラズマエネルギーは以前より比較的強力になっており、さらにマイクロ波を吸収しているため帯電体質になっており、これによって半径10キロ以内の計器を狂わせ、あらゆる通信機器とガッツウィングが不調に陥り、乗用車なら一瞬で作動不能にする。しかも、マイクロ波に異常に神経質になっており、性格も以前より凶暴化している。更にパワーとスピードも大幅に向上しており、口から放つプラズマ光弾の威力も強化されている。

マイクロ波受信施設付近に降下し、マイクロ波発生装置を積んだシャーロックと突如現れたアオキ・タクマの乗ったオートバイによってある程度誘導された後、ティガと対決する。ハンドスラッシュを無効化し、マルチキックを跳んでかわし、光弾の連続発射でティガを圧倒するが、その光弾をデラシウム光流に変換され、跳んでかわすものの地面でバウンドしたそれに当たり爆発四散する。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 着ぐるみはガゾートを改造したもの。口がより大きく開閉するように改修されている[1]
  • 墜落死したアオキ・タクマが出現したことについてホリイは「人間の霊魂はプラズマだという説があり、ガゾートの強力なプラズマエネルギーがタクマの霊魂に反応したため」と推測する。
  • 劇中に登場するガゾートは今回と前回の個体のみだが、第28話でクリッターとガゾートによる事故が絶えないとのナレーションがあり、これら以外の個体も現れていたことが示唆されている。

悪質宇宙人 レギュラン星人

第7話「地球に降りてきた男」に登場。

異次元人 ギランボ

第8話「ハロウィンの夜に」に登場。

  • 身長:56メートル
  • 体重:4万9000トン

毎年ハロウィンの夜に世界中のどこかで魔女のおばあさん(異次元魔女)として現れていた異次元生命体。ブラックホールのように空間を歪ませて次元を移動する。GUTSによって居場所を突き止められ、ガッツハイパーガンで撃たれたため巨大化する。巨大化した後は顔から光線を放ち、さらに分身や瞬間移動といった特殊能力も備える。また、戦闘中は満月がパンプキンの顔に変貌する。ティガもその分身能力で撹乱しようとするが、タイマーフラッシュによって本体を見つけられ、ウルトラホイッパーで上空へ投げ飛ばされたため逃げようとするとウルトラフィックスを喰らって行動不能になり、ゼペリオン光線によって倒される。パンプキンもギランボが倒された直後に消滅し、廃人[注 2]にされた子供たちも元に戻る。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 出演/人間体:梛野素子
  • 声:藤波京子
  • 「ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ」に登場。原典同様年に一度、ハロウィンの日に生徒たちから夢を吸い取る魔女。生徒たちから夢を吸収しようとしたが、夢の内容が理解不能なくらいぶっ飛んでたり、刺激的すぎてパニックをおこす、悲壮感な内容に涙を流したりといった具合でうまくいかず、計画は失敗に終わる。ちなみに彼女自身の夢は「綺麗なドレスで素敵な結婚式を挙げる」という乙女チックなもの。ゴモラやベムスターより年上で、ガッツ星人と同学年である模様。

異次元魔女

第8話「ハロウィンの夜に」に登場。

  • 身長・体重:不明

ギランボが変身した姿。ハロウィンの夜に出現。食べた者に悪夢を見せるキャンディ(催眠ロリポップ)を子供たちに配り、それを食べた子供たちを巨大なパンプキンで異次元へ連れ去り夢を吸い取って廃人[注 2]にする。外見は魔女の出で立ちをしているように見えるが、鏡にはその姿が映らない。子供たちの夢を吸い取って自らの栄養にしており、また夢を吸い取られて廃人になった子供は「夢の墓場」と呼ばれる公園のような場所に捨てられる。洋館にも偽装した巨大なパンプキンのような次元移動船を用いてブラックホールのように空間を歪ませ、次元を移動する。

守護怪獣 マキーナ

第9話「怪獣を待つ少女」に登場。

  • 身長:55メートル
  • 体重:5万7000トン

サキが宇宙での移動に使うと見られる怪獣。200年前にサキが紛失したカプセルが発掘されると、呼応するように地球に飛来する。サキの命令のみ聞く。表面はとても頑丈な装甲で覆われており、TPCやGUTSのあらゆる攻撃をはじきかえす。飛行の際や防御態勢をとる際や夜間に体を休める際には卵状に変形することができる。非常に物覚えがよく、対人式自動地雷の攻撃パターンを全て見切るほどの高度な知能を持つ。腹部は柔らかいらしい。TPCの自動地雷からサキを守ったティガを敵とみなして戦い、自慢の装甲でティガのキックやチョップを防いだり、卵状で飛行して体当たり等をして劣勢に追い込むが、パワータイプのウルトラ・レッグホイップで受け止められ蹴り飛ばされる。防御姿勢をとったところでデラシウム光流を撃たれそうになるがサキが制止する。その後サキの呼びかけでおとなしくなり、サキを連れて宇宙へ帰ってゆく。

宇宙人少女 サキ

第9話「怪獣を待つ少女」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じ

200年前地球に飛来したが、マキーナを地球に導くためのカプセルを紛失し、そのまま帰れずに地球に居続けた異星人。その姿は飛来したときからずっと変わらず、幼少時代のダイゴにも会ったことがある。異星人であるせいか体温は地球人より5.5℃低い31℃の状態である。TPCの情報検索エンジン「アカシックレコード」の資料ライブラリには、様々な時代に世界の各所で彼女の姿や彼女の持つ特異なデザインの笛の記録が残されていた。

マキーナが出現した際、マキーナを敵とみなしたTPCの自動地雷に巻き込まれそうになるが、ティガに助けられる。そしてティガと戦っていたマキーナを止めマキーナとともに宇宙へ帰る。宇宙へ帰還する際、ティガを「ダイゴ」と呼ぶ。

  • 出演:伊藤智乃
  • 「円谷プロ全怪獣図鑑」では、別名を「宇宙少女」としている[13]

バリヤー怪獣 ガギ

第10話「閉ざされた遊園地」に登場。

  • 身長:64メートル
  • 体重:6万9000トン

土中に巨大な蟻地獄のような巣を作る怪獣。元々は宇宙怪獣で、遥か昔に地球に飛来し、地中で眠っていた。地球に来た目的は繁殖のためで、成長ホルモンを持つ子供を触手で捕らえ、卵を産みつけようとする。よみうりランドを子供たちを捕らえる場所として、周りを見えないバリアーフィールドで覆って子供たちが逃げられないようにする。観覧車に乗ったマユミとアキコを襲おうとするが、ゴーカートで囮になったハルキとシンジョウによってある程度誘導された後、バリアーフィールドをGUTSの液体窒素ビームで破壊され、その後ティガと戦う。武器は角から出す赤色光線とはさみ状の両手にある長い触手と、二股に分かれたはさみ状の尻尾を使った攻撃で、それらを駆使してティガと戦うが、パワータイプによって触手を引きちぎられ、さらに角を折られ、ボロボロになったところをデラシウム光流で倒される。

バリヤー怪獣 ガギII

第26話「虹の怪獣魔境」に登場。

以前出現したガギの同種で、角の根元と腹部が若干赤い点が初代との違い。魔境と呼ばれる獅子鼻樹海で樹海に迷い込んだ人間を襲う。両腕の触手と角からの赤色破壊光線を武器とする。また、展開するバリアーはガッツハイパーガンの光弾でも破れないほど強固である。剛力怪獣シルバゴンと縄張り争いを繰り広げるが、バリアーフィールドを砕かれ、引きちぎられた自身の触手で打たれた後、咬み殺される。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 着ぐるみはガギの改造[1]

異形進化怪獣 エボリュウ

第11話「闇へのレクイエム」に登場。

  • 身長:53メートル
  • 体重:5万3000トン

ホリイの親友である宇宙開発センターの職員サナダ・リョウスケが、かつて地球に落ちてきた隕石に含まれていた、移植した生物の能力を飛躍的に向上させる効果のある未知の細胞エボリュウ細胞)を自らの体に移植し、変化した怪獣。最初の出現の際、モンスターキャッチャーを撃たれたためホリイに居場所を特定される。エボリュウ細胞には欠点があり、大量の電気を吸収し続けなければ発作に苦しむため、次々と発電所などを襲い電気を吸収するが、ついには体を制御できなくなり、巨大化してネオリゾートの施設を破壊する。100万馬力のパワーを持ち合わせており、体中に電気を纏わせて瞬時に姿を消す技を使う。ティガとの戦闘では、体や両手から出す電気や爪の間から伸びる触手などでティガを苦しめる。戦闘で体内の電気が全てなくなり、元のリョウスケの姿にもどり息絶える。

第47話ではティガのピンチに幻として現れ、メタモルガの動きを抑える。

  • サナダ・リョウスケ:柚原旬
  • スーツアクター:北岡久貴
  • 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、第47話に登場するものを「幻影エボリュウ」と記載している[16]
  • 本話に登場するエボリュウ細胞は、次作『ウルトラマンダイナ』の第39話にも関連する。

深海怪獣 レイロンス

第12話「深海からのSOS」に登場。

  • 身長:57メートル
  • 体重:5万5000トン

西太平洋R海域の石油プラントに出現した怪獣。命名者はイルマ。元々海に棲む普通の生物だったが、度重なる地下核実験の放射能の影響で怪獣化した存在。放射能を吸収しているため、細胞には放射能が含まれている。海洋科学研究所の極超音波魚誘導発信システムに反応して研究所を襲撃し、ティガと戦う。口から出す水流や痺れる泡、背びれからの怪光線を使い、水流を吐くと見せかけて怪光線を発射してティガを翻弄、巨体を活かした圧し掛かりで圧倒するが、パワータイプのミラクルバルーン光線で泡の内部に密閉されて行動不能になり、ティガパワーパンチで殴り飛ばされたあと、そのままデラシウム光流で縮小され海の中に送り返される。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • デザインではスーツアクターの覗き穴を顎の下につけることを想定していたが、中に水が入ってしまうため頭の上につけられ頭部の位置も下げられた[2]

誘拐宇宙人 レイビーク星人

第13話「人間採集」に登場。

  • 身長:(ボス)2.25メートル、(部下)2.2メートル
  • 体重:(ボス)135キログラム、(部下)130キログラム

P413星雲レイビーク星出身の異星人。地球人によく似た生物を奴隷として働かせていたが、酷く扱い過ぎたために数を減らし、代用として地球人に目を付ける。夜な夜な縮小光線銃で人間をミクロ化して銃の中に捕獲し、地球人も充分奴隷として使えると判断して拉致を続ける。ボスの目は赤色、部下の目は黄色で、ボスの方が戦闘力が高く、目から赤い熱線を発射する。地球ではボスと複数の部下で活動し、今は30年前から機能していないごみ処理施設をアジトとしている。アジトに突入したGUTS隊員によって部下の半数の個体は倒され、もう半数は人間サイズのティガとの格闘戦の末マルチタイプのティガトルネードで跳ね飛ばされる。その後、ボスもティガと戦いティガを縮小光線で銃の中に閉じ込めるが、自由自在に巨大化できるティガにとっては全く無意味であり、銃内部で人間サイズに巨大化され脱出される。その後、パワータイプと互角以上の戦いを繰り広げるも、形勢不利になるとアジトを爆破して宇宙船で逃亡を図るが、巨大化したティガスカイタイプのハンドスラッシュとパンチによる追撃を受け、最後はランバルト光弾で宇宙船を撃墜されて爆死した。縮小光線銃はGUTSによって解析され、捕らえられた人々は元の姿に戻る。

劇中でムナカタは「クロウ人(カラスの英名 crow より)」と呼称し、シンイチ少年は「カラス人間」と呼称する。

仮想生命体 バーチャル・レイビーク星人

第42話「少女が消えた街」に登場。

  • 身長:2.25メートル
  • 体重:不明

コンピュータゲーム都市「タウン」の内部に出現した、実体がない立体映像。以前現れた個体と同様、縮小光線銃を使った攻撃を得意とする。バーチャルムザン星人II同様ヤズミを襲うが、最期はガッツハイパーガンで撃たれ消滅する。

『ウルトラマンボーイのウルころ』に登場するレイビーク星人

ウルトラマンボーイのウルころ』第45話「マッハコンビネーション! の巻」、第65話「悪魔のリベンジの巻」に登場。

フック星人と コンビを組み、第45話ではウルトラマンダイナ、第65話ではウルトラマンアグルと戦う。

ライブステージに登場するレイビーク星人

2008年10月21日にウルトラマンランドで開催された『NICEな絆 in ウルトラマンランド』ではカナン星人と手を組み、ウルトラマンネクサスドリゴラスを送り倒そうとするが、失敗し逃走する。置き土産にダークメフィストを召喚し、ネクサスを苦戦させるが、ウルトラマンナイスの加勢により、再び敗北する。

極悪ハンター宇宙人 ムザン星人

第14話「放たれた標的」に登場。

  • 身長:2.5 - 66メートル
  • 体重:200キログラム - 6万トン

ブレスレットを付けた異星人を獲物にして隕石状のカプセルに詰め、他の星に逃がしゲーム感覚でハンティングする凶悪な宇宙人。地球には宇宙に放った「ルシア」と「ザラ」をハントするために飛来する。地球人に化けることが可能。怪人体時では驚異的な跳躍力を誇る。2人をハントすることには成功するが、GUTSに宇宙船を攻撃されて地上に放り出され、さらにダイゴとGUTSにガッツハイパーガンで撃たれたため、巨大化してティガと戦う。巨大化すると二足歩行の怪獣のような姿となり、頭部の触角から光線を出し、岩石を蹴り付けての攻撃も得意とする。さらに背骨が背中から離れ首が長くなった、尾の先端に頭部のあるサソリのような四足歩行の形態になることもできる。最後はウルトラスウィングで投げられ、パワータイプのデラシウム光流で倒される。

仮想生命体 バーチャル・ムザン星人

第42話「少女が消えた街」に登場。

  • 身長:2.5メートル
  • 体重:不明

コンピュータゲーム都市「タウン」の屋外に出現した、実体がない立体映像。カレン-E90がマインドコントロールしているタウンの住民の一人の青年が作った。以前現れた個体と同様に頭部の触角から青色破壊光線を放つ。更に瞬間移動も得意でヤズミを背後から不意打ちするが、最期はガッツハイパーガンで撃たれ消滅する。

ルシア

第14話「放たれた標的」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じ[注 5]

ムザン星人によってハンティングゲームの獲物として隕石状のカプセルに詰め込められた状態で放たれた異星人で、居場所を知らせる腕輪をはめられている。外見は地球人の女性。身体能力が高く、高い跳躍力を用いて浮かび上がった風船を素手で掴んだり、険しい崖に跳び移ったり、両手足を全く動かさずに海中を泳いだりすることができる。また、腕輪からは電撃を放つことも可能。GUTSに保護されるが、ザラを追って基地から逃亡し、旭岳でダイゴの目の前でムザン星人の光線を浴び爆死する。

ザラ

第14話「放たれた標的」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じ[注 6]

ムザン星人によってハンティングゲームの獲物として隕石状のカプセルに詰め込められた状態で放たれた異星人で、ルシア同様腕輪をはめられている。外見は地球人の男性。やはり身体能力が高く、急な崖も簡単に登ることができる。ルシアがはめられている腕輪同様電撃を放てるかどうかは不明。体内に流れている血液は両者共々緑色で、お互い青い服を着ているのが特徴である。最期はルシアに会う前に赤峰山でムザン星人の餌食となり、ルシアの名を叫んで絶命、灰となる。

二面鬼 宿那鬼

第16話「よみがえる鬼神」に登場。

  • 身長:58メートル
  • 体重:4万8千トン

頭部の表と裏に顔がある。その昔、山梨県宿那山一帯で暴れていたが剣豪・錦田小十郎景竜によって退治され、体を細切れにされて宿那山に封じられていた。山中の祠に奉られていた景竜の刀を3人組の古美術品泥棒が盗み出したことで封印が解かれ、蘇る。凶暴な性格で、この世を焼き尽くすのが目的である。前の口から火を噴き、後ろの口からは突風や煙を出す。主な武器である山に隠していた巨大な剣を使った剣技でティガを襲うが、ウルトラ白羽取りで形勢逆転され、ティガスライサーで刀と首を刎ねられ、胴体はその際の悲鳴で消滅する。しかし首だけになっても死んではおらず、ティガの肩に噛み付くが、景竜の霊が飛ばした封印の刀(鬼神封じの刀)を額に受け、再び封印される。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 声:遠藤守哉
  • 英語版の『ウルトラマンティガ』では「SAKUNAONI」と発音している。ファンタスティックコレクションでは英語名を「Sukunaoni(One Eyed Goblin)」と記載している[14]
  • 宿那山は第38話にも再登場する[注 7]

スタンデル星人

青と赤の2体が登場。

青色夜型宇宙人 スタンデル星人アボルバス

第17話「赤と青の戦い」に登場。

  • 身長:2.1 - 54メートル
  • 体重:150キログラム - 4万8千トン

スタンデル星人の「青の種族」の1人。青の種族は光に弱いため、スタンデル星の夜の間を支配していたが、昼の間を支配していた赤の種族に対し、昼の間も支配すべく宣戦布告する。昼行性の赤の種族と夜行性の青の種族の一進一退の攻防の中、睡眠をとる時間帯さえ調節すれば昼夜問わず戦え、鍛錬によって戦闘力が向上する地球人、中でも格闘技の使い手を中心とした強い者たちを両種族の兵士とすることが考案され、青の種族の代表として地球人の強者たちを兵士として集める任務に就く。

戦力として腕からの怪光線「ビームショット」を使用する。好戦的な性格らしく、地球到着直後にレドルを襲撃して負傷させる。その後、任務を放棄したレドルとは違い着々と任務を遂行し、自分の宇宙船に地球人を次々と誘拐する。真夜中に地球人を救うために乗り込んできたレドルを返り討ちにして巨大化するもティガと戦闘となり、互角の攻防を繰り広げるがタイマーフラッシュスペシャルを受けて倒される。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 声:塩屋浩三
  • 別名は「せいしょくよるがたうちゅうじん」と読む。

赤色昼型宇宙人 スタンデル星人レドル

第17話「赤と青の戦い」に登場。

  • 身長:2.08メートル
  • 体重:145キログラム

スタンデル星人の「赤の種族」の1人。アボルバス同様に、戦力として腕からの怪光線を使用する。赤の種族は暗闇と寒さに弱いため、スタンデル星の昼の間を支配していたが、夜の間を支配していた青の種族から、昼の間をも支配することを目的として突然の宣戦布告を受ける。地球に来た理由はアボルバスと同じく優秀な地球人を兵士として集めるためだったが、地球に到着した直後にアボルバスの攻撃を受けて負傷し、偶然通りがかった老婆に助けられる。

善良な性格らしく、自分を助けた老婆の心に触れて「使命よりも大切なものがある」ことを悟り、本来の任務を放棄して地球人をアボルバスから救うことを決意する。GUTS隊員にテレパシーで自らの目的(兵士集めの部分を除く)を説明し、彼らの協力を得る。アボルバスに誘拐された地球人を救うため、真夜中にもかかわらず単身アボルバスのもとに乗り込むが、本領を発揮できず返り討ちに遭う。それでもダイゴにアボルバスが光に弱いことを伝え、アボルバスとティガの戦闘後に誘拐された人たちを解放し、アボルバスが倒された後には老婆にテレパシーで別れを告げ、スタンデル星へ帰還する。

  • 声:麻生智久
  • スーツアクター:門脇淳、三村浩司[1]
  • 劇中ではイカのお化けスタンデル人とも呼称される。
  • 別名は「せきしょくひるがたうちゅうじん」と読む。

機械人形 ゴブニュ

第19話「GUTSよ宙へ・前編」、第20話「GUTSよ宙へ・後編」に登場。

マキシマオーバードライブの開発を妨害しようとする謎の存在によって造られた機械人形。

  • 名前はアイルランド神話に登場する、女神ダヌの子、鍛冶と技術の神ゴブニュ
  • 別名の「機械人形」は「メカロイド」と読む。

機械人形 ゴブニュ(ヴァハ)

第19話「GUTSよ宙へ・前編」、第20話「GUTSよ宙へ・後編」に登場。

  • 身長:2メートル
  • 体重:350キログラム

多数存在する人間大のゴブニュ。劇中冒頭では「鋼鉄の仮面」とのナレーションがある。生命反応がなく中身は空っぽであるが、破片一つ一つの内側に組み込まれたコンピューターで動いている。毎夜にメトロポリスを徘徊してGUTSに回収されることで相当数がTPC極東本部基地(ダイブハンガー)内に侵入、マキシマオーバードライブを搭載したアートデッセイ号を破壊しようとするが、アートデッセイ号が機械島へ向けて発進したため、基地に侵入した一群は海中へ脱出後に集合合体し、ゴブニュ(ギガ)となって基地自体を破壊しようとする。その後、GUTSの攻撃から機械島を防衛するため、機械島からも多数出現し、GUTSと宇宙で戦闘を繰り広げる。

TPCの一般隊員を投げ飛ばすほどの怪力だが、非常に打たれ弱く、ガッツハイパーガンで撃たれただけで簡単に倒される。飛行の際は首を360度高速回転させながら飛行することもある。

巨大機械人形 ゴブニュ(ギガ)

第19話「GUTSよ宙へ・前編」、第20話「GUTSよ宙へ・後編」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:8万トン

多数のゴブニュ(ヴァハ)が合体して巨大化した姿。本人は「保障システム」と呼ぶ。ダイブハンガー付近の海底に出現し、ダイブハンガーに迫るが、ティガに止められ海底で戦う。前述のゴブニュ(ヴァハ)とは異なり非常に打たれ強く、体が固い上にパワータイプ以上の怪力で、ティガの攻撃を受け付けず苦しめる。また、背中のジェット噴射ノズルで敵を吹き飛ばすことも可能。頭部に7つほど並んでいる目は自爆タイマーとしての役割も持っている。最後は両腕で羽交い絞めにした後共に自爆しようとするが、片足を蹴飛ばされティガに空へと運ばれて、空中で爆発する。その後、体の破片の一部がGUTSに運ばれ解析される。

ヤズミによると、ある種の金属生命体で破片の一つ一つがコンピューターやエンジンであるという。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 着ぐるみはゴブニュ(ヴァハ)と共通。

巨大機械人形 ゴブニュ(オグマ)

第20話「GUTSよ宙へ・後編」に登場。

  • 身長:67メートル
  • 体重:8万8千トン

GUTSから機械島を守るために現れた第二の機械人形。ヴァハやギガと外観は全く違い、左右非対称の顔の向かって右部分に4つのランプがあり、ハーモニカのような音と共にスクロール点滅するのが特徴。自身の体の硬さを誇示しているかのような戦い方をする。機械島の外装でできているため生半可な攻撃は一切通用せず、頭部の先端部から電撃を発射する。また、この硬く尖った頭部で敵を刺し貫く戦法も得意としている。ゴブニュ(ギガ)と同じく体が固い上に800万馬力の怪力[8]であり、更に機械島と一体化することで力を更に高めることもでき、ティガの両足を掴んで機械島ごと自爆を図ろうと追いつめるが、アートデッセイ号のマキシマ砲で倒される。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 名前はアイルランド神話に登場する、女神ダヌの子、雄弁と霊感の神オグマ。
  • スタッフの洒落で、頭部に第19・20話の監督村石宏實の名が片仮名で刻まれている[1]

機械島

第19話「GUTSよ宙へ・前編」、第20話「GUTSよ宙へ・後編」に登場。

  • 全長:3キロメートル(直径の大きさ)
  • 重量:不明

宇宙空間に浮かぶゴブニュの本拠地。要塞のような形状をしている。レナが発見した時はレーダーには感知されず、すぐに消えるが、中盤で姿を現す。本体下部から電撃を放つ。地球外の金属でできているらしくアートデッセイ号のデラック砲による通常攻撃は一切通用しない。内部は空洞になっており、誰も乗っていない。ティガとゴブニュ(オグマ)の戦闘の舞台にもなる。また、ハッチを開くことで接近してくる標的を取り込むことができ、一度内部に捕らわれると通信不能となるが、ハッチはアートデッセイ号のマキシマオーバードライブと逆位相で動くスノーホワイトのそれを同時に起動することで開く。ゴブニュ(オグマ)と一体化しティガを道連れに自爆しようとするも、ゴブニュ(オグマ)をアートデッセイ号に倒され、ティガ(マルチタイプ)のフラッシングアタックとゼペリオン光線の連続攻撃で爆破される。

ライブステージに登場するゴブニュ

GUYSの隊員数名を襲撃するも、隊員の「あれは何だ」にガンQエレキングと共に引っ掛かり、後ろから蹴りを入れられる。

魔神 エノメナ

第21話「出番だデバン!」に登場。

  • 身長:54メートル
  • 体重:4万2千トン

亜空間からやって来た悪意を持つ怪生物であり、異次元の魔神。肩の角から怪電磁波を出して人間を凶暴化させ、それを見て楽しむ。怪電磁波には人間の脳内に一種の恐怖ホルモンを作り出し、攻撃衝動、殺人衝動を引き起こし、脳のあらゆる部分を破壊し尽くす効果がある。レナ曰く、「悪魔」。またイルマは、「侵略者」と言っている。デバンと同じ亜空間種で、自分の能力を無効化するデバンを狙い、瞬間移動能力を用いて函館・仙台・水戸・東京に度々現れる。両肩の角から発する怪電磁波は、人間だけではなくティガの脳ですら危険な状態にするほどの威力を持つ。また、これを用いてレーザー攻撃の照準をずらし、着弾寸前のところで相殺させることも可能。武器は額から撃つ光弾と接近戦での爪からの電撃。デバンを執拗に攻撃するが怒ったティガに角を破壊され、電撃を浴びせて一時的に有利に立つも額をティガパワーキックでつぶされ、瞬間移動能力で逃げようとするがティガホールド光波で失敗。デラシウム光流で倒される。

  • スーツアクター:三宅敏夫

マスコット小怪獣 デバン(デバンダデバン)

第21話「出番だデバン!」に登場。

  • 身長:158センチメートル
  • 体重:98キログラム

エノメナの電磁波を無効化する能力を持つ怪獣でエノメナと同じ亜空間種。デパートの屋上で出会った「ゆかいな仲間たち」一座に拾われ、怪獣の郵便屋さんとして一座とともに旅をしていたが、エノメナに追われ、GUTSにその存在を知られるところとなる。エノメナによって凶暴化した人たちを助けるためにエノメナの前に出たところを攻撃され、絶命したかにみえたが、実際は一座の座長がGUTSに連れて行かれることを恐れ、デバンが死亡したように見せかけただけであり、その後も一座と共に元気に暮らす。

両耳がレーダーになっており、恐怖感を覚えると発光する。稽古熱心で、当初座長からは着ぐるみを着込んでやってきた一座への入団志望者と思われていたが、実際は善良な性格とはいえ、れっきとした本物の怪獣である。名前は「出番だ」の呼び声を自分の名前と認識したもの。

  • スーツアクター:田中晴美[1]
  • 第21話の内容は、脚本の太田愛が子供の頃に考えた怪獣ショーに本物の怪獣がいたらという空想が基になっている[22]
  • 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』では、ウルトラマンキングの誕生日を祝福するため、怪獣ダンサーのデバンフロアークラウンが登場し、ダンスを披露する。
  • 「ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ」に登場。ゼットンの友人でガマクジラのマスコットをプレゼントした。のじゃロリ口調で喋る。

寄生怪獣 マグニア

第22話「霧が来る」に登場。

  • 身長:66メートル
  • 体重:5万8千トン

宇宙隕石と共に宇宙からやって来た怪獣。無数のタマネギのような小型活動体となり人々に寄生して操り、無限に生体エネルギーを吸収する。これらの小型活動体及び霧は水に弱く、水に濡れると溶ける。口から電撃を含む霧を吐き、また両手の爪を使った攻撃も得意としている。体表はティガの打撃攻撃も通じない。分身である隕石から生体エネルギーを補給している限り活動が可能。隕石を破壊されて弱体化し、最後はデラシウム光流で倒される。寄生された人々はマグニアが倒された後、元に戻る。

光る隕石

  • 身長・体重:不明

マグニアの分身。その名の通り若干光っており、マグニアと同じ岩肌をしているのが特徴。この内部に人間から奪った生体エネルギーが無限に詰め込められており、ダメージを受けたマグニアを瞬時に回復させることができる。言わば、上記のマグニアの生命線的存在。これを破壊されない限りマグニアは死ぬこともなければ弱体化もすることもない。ガッツハイパーガン程度の攻撃では全く効果がないが、ガッツウイング1号から放たれたミサイルによって爆破される。

寄生体

第22話「霧が来る」に登場。

  • 身長・体重:不明

マグニアの怪獣化直前の姿。節足動物のような足が付いた奇怪に蠢くタマネギのような姿をしており、人間の首筋に寄生して操り、生体エネルギーを吸収して分身である光る隕石の中に溜め込む。霧と共に現れることが多い。ガッツハイパーガンで倒すことも可能だが、後から後から次々と出現するためホリイやダイゴを苦戦させる。後にこれら全てが霧と共に合体巨大化してマグニアとなり、ティガと対決する。

  • 『ファンタスティックコレクション 空想特撮映像の素晴らしき世界 ウルトラマンティガ/ウルトラマンダイナ/ウルトラマンガイア』(朝日ソノラマ)では宇宙生命体マグニア寄生体と表記している。

第22話「霧が来る」に登場。

  • 身長・体重:不明

マグニアの怪獣化直前の姿。霧の中に無数の寄生体がいる。宇宙観測センターを手始めに近隣の村の人々を奇生体と共に次々と襲う。後にこれら全てが無数の奇生体と共に合体巨大化してマグニアとなり、ティガと対決する。

ナーガ

第23話「恐竜たちの星」に登場。

  • 身長・体重:不明

地球侵略を目論む異星人。「宇宙の神」を自称する(但し、イヴは「全能の神」と呼称している)。半透明の巨大な円盤で飛来し、姿は見せない。戦力としては現れただけで機械類の機能をシステムダウンさせる能力を持つ。古代にも地球に出現しており、恐竜を恐竜人類やウェポナイザーに改造した。恐竜人類アダムとイヴがウェポナイザーのコントロールを手放した後は、自身が代わりにそのコントロール権を握り、ウェポナイザーに内蔵された中性子爆弾を使って地球上の全ての生物を滅ぼそうとするが、宇宙でウェポナイザーから除去された中性子爆弾をティガに投げ付けられ、ゼペリオン光線によって爆弾と共に円盤もろとも爆破される。

  • 声:多岐川まり子
  • 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、別名を「恐竜人類」、出身地を「惑星ディゾノア」と記載している[11]

恐竜人類 アダム イブ

第23話「恐竜たちの星」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じくらい[注 8]

ナーガがステノニコサウルスを人工的に進化させた知的生命体。外見は地球人と同じだが、外見上の皮膚は人工皮膚で、その下は爬虫類状の姿になっている。どちらも強靭な耐久力と回復力を持ち、本来の皮膚はTPC一般隊員にデザートイーグルで撃たれてもまったく傷を負わず、その際剥がれた人工皮膚も短時間で治癒する。また、人間離れした身体能力を持ち合わせており、両手の鋭く尖った爪を使った攻撃を得意とする。イブがウェポナイザー1号、アダムが2号をコントロールする。決して争いを好む者たちではないが、ナーガを神の如く信じている。ダイゴの「爆弾を埋め込まれてサイボーグに改造されたウェポナイザーを可哀想だと思わないのか」という指摘に信念が揺らぎはじめる。ウェポナイザーとナーガが倒された後、ダイゴから地球人との共存を提案されるが、地球を破壊しようとした自分たちの行動を理由に辞退。本来の姿に戻って、二人とも新たな故郷を探すため宇宙へと帰ってゆく。

  • 出演/アダム:松田洋治、イブ:鈴木みさと
  • 別名は「ディノサウロイド」と読む。また『ウルトラマンティガひみつ超百科』では「恐竜人間」と記載されている。

恐竜兵器 ウェポナイザー1号・2号

第23話「恐竜たちの星」に登場。

  • 身長:58メートル(1号)、60メートル(2号)
  • 体重:6万5千トン(共通)

ナーガがタルボサウルスを改造したサイボーグ怪獣で、1号と2号では恐竜部分の体色がわずかに異なる。イヴは「地球を綺麗にするもので壊すものではない」と言う。出現直前はダイナソアバレーで氷付けの状態だったが、1号のほうはイヴが起動装置らしき部品を組み込んで始動させる。最初1号はイヴ、2号はアダムによってそれぞれコントロールされるが、ナーガによって2体共々操ることも可能。胸部に地球上の50%の生命を死滅させる中性子爆弾を持ち、2体が接近することにより爆発する仕組みである。胸部に埋め込まれた爆弾の周囲に内蔵されているミサイルと、ティガの皮膚ですら引き裂くほどの鋭い爪が武器。サイボーグであるため動きは鈍いが力は強く、TPCの対人式移動地雷の砲撃はおろかティガの攻撃にもろともせず、ティガフリーザーで凍らせてもその進行を止めることは困難なほどである。だが、2体が接近したところを変形型ハンドスラッシュで足元の地面を陥没させられ土中で大爆発し、同時に飛び出してきた中性子爆弾も、ティガによって空中で接触寸前のところで無事2個とも掴み取られ、宇宙にいるナーガを迎撃するために使われる。

  • スーツアクター:三宅敏夫、金光大輔
  • 着ぐるみは有り物の恐竜の着ぐるみを改造したもの[2]。この着ぐるみを使用するために第23話の脚本が考えられた[1]
  • 書籍に掲載された写真で1号と2号の胸部メカの色が異なるように見えるのは単にミサイル発射口の開閉によるもので、デザイン上の差異ではない。なお、デザイン画では生身の部分が1号は黄系、2号は赤系に彩色されていた[1]

強酸怪獣 リトマルス

第24話「行け! 怪獣探険隊」に登場。

  • 身長:51メートル
  • 体重:4万8千トン

排気ガスによって生まれた怪獣。体の上に先端に棘の付いた2本の長い鞭があり、逆に体の下に顔があるという体型。自動車の排気ガスを好物としている。普段は北関東に位置する利戸間町の森林の中の地面の裂け目を住み処としており、そこから酸性の霧を放出して周辺の木々を枯らす。町の子供である草薙雄也の妹・ユカによって前述の自身の住処である地面の裂け目の穴に爆竹を投げられた上に石ころを蹴り入れられたことで出現する。

武器は胴体から発射する強酸液と長い触手で、その触手を用いて自身の体を持ち上げたり、胴体の強酸噴射口の上部にある「岩石角」と呼ばれる部分で敵を貫く戦法を使うことも可能。これらの能力でティガを苦しめるが、ホリイが開発した強アルカリ性の中和剤によって体内の酸を無力化され、最後はランバルト光弾を受けて爆発・昇天する。

名前も性質もリトマス試験紙がモチーフであり、出現時は体の突起の色は赤いが、体内の酸が中和されると青に変わる。

剛力怪獣 シルバゴン

第26話「虹の怪獣魔境」に登場。

妖怪 オビコ(オビコボウシ)

第27話「オビコを見た!」に登場。

  • 身長:50メートル(巨大化時)
  • 体重:4万2千トン(巨大化時)

普段は夜鳴きそばの店主の姿に化けている妖怪で、元々は「お彦様(おひこさま)」と呼ばれるとして奉られていたが、時代の流れによって忘れ去られて妖怪に堕した。最初は白い長髪のかつらをつけていたが、GUTSに正体を暴かれると同時に外した。

彦野町に昔から住んでいて、相棒の影法師と常に行動を共にしている。明るい場所が苦手で闇の中を移動する。背後から少年の声で「遊ぼ、オビコと遊ぼ」と呼びかけて、振り向いた人間を井戸に通じるの中に入れ(劇中では夜鳴きそばで食事をとった男性客が被害者になる)、髪の毛を恐怖で真っ白にさせて人々を恐れさせていた(ホリイは「振り返ると食われる」と言う)。しまいには昼間にまで暗いところを縫って現れ、人々を混乱に陥れる。しかし、オビコはいつも住んでいた場所に健康ランドが建設されるため、一連の事件を仕事納めの気でいたらしく、工事前日には影法師に「最後の夜じゃ、思うざま働こうぞ」と言っていた。GUTS隊員たちに古井戸の内部を攻撃されたために居場所を特定される。オビコを恐れ、明かりを全て消した彦野町に昔の村の幻影を見るが、ダイゴに「オビコ! あれは村じゃない」と諭される。ダイゴの言い分を嘘だと言って聞かず、怒って巨大化し彦野町を破壊しようとする。しかしティガとの戦闘中にシンジョウの「町を壊しても、もう村は戻ってこない」という言葉を聞いてダイゴの言葉が本当だったと悟って炎の涙を流し、火炎放射を放つと思い込んで咄嗟に放ったティガのハンドスラッシュにわざと当たって絶命する。その後ティガの光粒子化能力で昇天し夜の闇へと還される。

戦力として人間体時は手にしたチャルメラから放つ鳴門巻き状の光線、巨大化時は口からの火炎放射を使う。また、闇から闇へと瞬間移動したり引いている夜鳴きそばの屋台共々人間の頭上を飛び越えたりすることも可能。人間体時での走行速度はマシン・デ・ラ・ムですら追い越すほど速い。遠くの様子を見る際は蝙蝠傘とサングラスを着用した状態で立ち木の天辺に立ち、降りる際はそのまま飛び降りる。

明るいところが極端に苦手であるにもかかわらず、白昼から人間を恐れさせる行動をとっていた理由についてシンジョウとダイゴは「オビコが昔の村のことを覚えていたように、自分のことをみんなに覚えていてほしかったのではないか」と推察した。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 出演/人間体:赤星昇一郎
  • 脚本の太田愛は、「失ったものに心を添わせてしか生きていけない者」をテーマとしている[22]
  • 決定稿のラストシーンではオビコはティガによって宇宙の闇に運ばれるというものであった[22]
  • 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の一体として姿が確認できる。

影法師

第27話「オビコを見た!」に登場。

  • 身長・体重:不明

オビコの相棒。普段は夜鳴きそばの屋台の中に隠れているが、の中にも隠れることができるらしい。全身真っ黒な不定形の闇で、顔らしき物は見当たらない。また、独立した手足もなく、や煙のような姿をしている。先端から火を吹く。GUTS隊員たちに居場所を特定させるために古井戸の内部を攻撃された直後は花火になる。オビコが絶命した後は消息不明。

他に、オビコが妖怪になった事情をGUTSの面々に語る僧侶に化けたも仲間である模様。

甲獣 ジョバリエ

第28話「うたかたの…」に登場。

  • 身長:63メートル
  • 体重:5万3千トン

硬い装甲に覆われた怪獣。2本の角があり、外見としてはクワガタムシかアリジゴクに近い。電磁波の異常で現れた模様で、目的は一切不明。手は穴を掘るために分厚い鎌や鰭(ひれ)のような形をしている。角を下げると青い稲妻形の光線が出る。戦車部隊を破壊するときは直接当てて爆発させるが、ティガと戦う際は、空中のマイクロ波に影響が起こり、上空で爆発、花火のような状態になって降ってくる。TPCの攻撃で生き埋めとなり、山中に頭部だけ出していたが、活動を再開し、TPCの戦車部隊を壊滅に追い込む〈前半実は本気を出していなかった〉。ティガとの戦闘で片方の角を破壊されるも両腕で捕まえ扼殺しようとするが、最後はティガのウルトラヒートハッグで粉々にされる。

  • スーツアクター:金光大輔
  • 着ぐるみはアトラクション用のレッドキングの頭部とムザン星人の胴体の改造[1]

クルス・マヤ

第29話「青い夜の記憶」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じ

カルト的人気を持つ歌手。正体はナターン星人に母星を滅ぼされた異星人で、15年前に交通事故で死亡した少女に乗り移っていた。ナターン星人が倒された後、兄のふりをしたシンジョウに地球に残るよう諭され、歌手を続けることを選ぶ。

侵略宇宙人 ナターン星人

第29話「青い夜の記憶」に登場。

  • 身長:55メートル
  • 体重:4万8千トン

元々友好関係にあったクルス・マヤの故郷の星を侵略し、彼女の家族を殺害した宇宙人。そして彼女と自星から脱走した捕虜であるその兄がいた地球に行き、円盤をGUTSに撃墜されるが殺害した地球人男性に憑依して「ナターン星正義のために彼らは死ななければならない」と豪語し、兄が乗り移ったシンジョウを撃ち、兄を殺害。その後一緒にいたダイゴを襲おうとするが、まだ死んでいなかった兄に気を取られた隙に返り討ちにされる。その後男性から離れ、巨大化してティガと対決するが全く歯が立たず逃走するも、最後はゼペリオン光線で腹部に大穴を空けられて爆死する。

戦力として憑依時は奇妙な形をした銃、巨大化時は両手から電撃光線を放つがティガには効かない。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 口の開閉ギミックは第29話監督の原田昌樹の提案により、断末魔を表現するために設けられた[2]


変異怪獣 キングモーラット

第30話「怪獣動物園」に登場。

地中の汚染物質で突然変異したモグラネズミ。戦意はなく、空腹のためにを食べようとビラ動物園の地中から現れる。夜行性であるため、光に弱く昼間は寝ているが、夜になると目が輝き、牙が伸びて活動を開始する。怪獣の中では珍しく涙を流す。ホリイは「いきなり地中から出て来て、腹空かせてグーグー、人騒がせな怪獣」と評する。耳から電撃を発射できる。ティガとの交戦の末、ゼペリオン光線で止めを刺されそうになるが、レナに制止され、最後はティガ・マルチタイプのウルトラフィックスで宥められ、セルチェンジビームによって細胞を元と同じ比率で縮小されてモーラットになる。

モーラット

第30話「怪獣動物園」に登場。

  • 身長:1メートル
  • 体重:不明

キングモーラットがセルチェンジビームによって小さくなった姿。愛称は「モラちゃん」で、ビラ動物園で飼われることになる。名前の由来はMole(モール=モグラ)とRat(ラット=ネズミ)からホリイが命名する。性格は温厚であり、ダイゴは「怪獣ではなく動物」と評する。事件が終息した後もビラ動物園で元気に暮らす。

  • 書籍によっては、別名をモグラネズミと表記している[8][26]

人工生命体 ビザーモ

第31話「襲われたGUTS基地」に登場。

  • 身長:56メートル(最大時)
  • 体重:5万2千トン(最大時)

惑星ビザーモの遺伝子操作による科学力で作られたアメーバ状の生命体。ホリイ曰く、「許されざる命」。南極で発見された珊瑚状の隕石の中から発見された。二酸化炭素を吸い込み酸素を大量に吐き出し電気エネルギーによって自身の細胞を分裂させて増殖する。これによって生物工学研究所の研究員たちを酸素中毒で気絶させる。

高度な機械類に侵入し、進化してきた存在で、かつて自身を作り出した惑星ビザーモも滅ぼしている。コンピューターや人間の知識を読み取ることができるため高い知能を持つが、慈悲の「心」は持っておらず、繁殖の妨げになるとして共存を提唱したホリイたちを攻撃する。コンピューターに侵入して操ったり、ブラックアウトしたり、PDIに侵入したり、自分や人間の映像も作ることもでき、人類との会話はノートパソコンの画面に打った文字やモニターに映した映像を通じて行う。

ホリイの映像を使ってヤズミに自分の入り込んだコンピューターをTPCのメインコンピューターに接続させ、メインコンピューターを操作してGUTS基地を大混乱に陥れる。ホリイを襲った個体は人間大まで成長した後にガッツハイパーガンで倒されるが、PDIに侵入した別の個体はレナごとガッツウイング2号を乗っ取った後、高純度エネルギー発電施設の電気を大量に吸い込み巨大化。地球上の電気エネルギーを全て吸い尽くそうと企む。

目や腕から放つ電撃や腹部の口からの電撃光弾、腕から発生させるゼペリオン光線やティガ・マルチキックも防ぐ電磁波のバリヤーでティガを苦戦させるが、腕をもがれてバリヤーが使えなくされ、キックで目の部分を切断され、放った電撃光弾をティガホールド光波で撃ち返されたところをデラシウム光流で倒される。倒された後も、ムナカタ副隊長のPDIに偽ダイゴの姿でアクセスしてきて、レナを一時驚かせるという最後の抵抗を見せたが、取り落とした瞬間に、ノイズと共に今度こそ完全に消滅した。

  • 声:麻生智久
  • 書籍によっては、ビザーモが怪獣化する直前の姿を「惑星ビザーモの生命体」と記載している[8][26][25]
  • 『小説・ウルトラマンティガ 白狐の森』に登場する福留夢子の父親は、ビザーモの研究中に酸素中毒で命を落としていることが作中で語られる。

怪鳥 シーラ(シーラキート)

第32話「ゼルダポイントの攻防」に登場。

  • 身長:62メートル
  • 体重:4万トン

爆発性ガス・ゼルダガスの開発者である根津博士の娘・アサミの飼っていたオカメインコが、ゼルダガス爆発事故による突然変異で怪獣化した姿。北海道羅臼岳から出現する。青い眼と両頬が橙色になっているのが特徴。毎時1500㎞の速度で空中を飛行し、口から黄色破壊光線と吸引光線を放ち、鋼鉄よりも硬い爪を使った攻撃を得意とする。ゼルダポイントめがけて飛行していたことから、アサミの命を奪ったゼルダガスを憎み、ゼルダガスが格納されているゼルダポイントを狙っていると思われGUTSやティガから攻撃され致命傷を負う。しかし本当の目的は、自らを犠牲にゼルダガスをこの世から消滅させることだった。最後はゼルダガスの全てを体内に取り込んで力尽き、その後GUTSによって宇宙へ運ばれる。最期は発作によって死亡した根津博士の魂と一体化し光の鳥となって、アサミの魂と共にティガの作り出した光の道に導かれて飛び立ち成仏する。

  • スーツアクター:三宅敏夫

吸血魔獣 キュラノス

第33話「吸血都市」に登場。

  • 身長:53メートル
  • 体重:4万6千トン

感染した者を吸血鬼に変える細菌を広がらせた黒幕であり、南米からやって来た吸血鬼一族の神。人間に噛み付き、吸血鬼を増やしてゆく。しかし、その内の一人ハヅキ・ユキナが捨て身の覚悟でカーテンを開け日光を浴びたため、キュラノスは自ら巨大化し、ティガと戦う。暗雲を発生させ、地上を闇で包み込む。武器は大きな翼から繰り出す突風攻撃や、鋭い牙で噛み付いてのエネルギー吸収能力、そして牙で噛み付いた者を操らせる目からの超音波。ティガもこの音波で苦戦させるが、ユキナの先輩だったオノダ・タケヒコとムナカタに銃で目を潰され、逃げようとした所をウルトラフィックスで止められ、ゼペリオン光線で倒され炎上。空を覆い尽くしていた闇も同時に消え去る。

美しき夜の種族

第33話「吸血都市」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じくらい

キュラノスに操られていた吸血鬼たち。人間を下等生物と見下している。吸血鬼を増やしてゆく。紫外線を浴びると体内の吸血鬼細菌が死に、死体に戻る。劇中に出てきた全てのメンバーがGUTS隊員たちによって撃退される。リーダーはダイゴを闇が充満している棺桶の世界へ誘い変身不能にして追い詰めるが、吸血鬼にされた者の一人であるユキナが採り入れた日光を浴び消滅する。

  • 出演/リーダー:白国秀樹
  • 書籍によっては、名称を「吸血人間[8][26]、「吸血鬼一族」と表記している。

生体兵器 デシモニア

第34話「南の涯てまで」に登場。

  • 身長:35メートル
  • 体重:4万4千トン

突然クリオモス島に現れた不思議な形をしている生体兵器で、その実態はデシモ星系人が合体した姿。外見は臓器を持つオブジェに近い。無数の小型デシモニアが会議のため島に集まった世界各国のTPC幹部たちを拘束した。弱点でもある臓器がむき出しになっているが、戦闘時は装甲板で隠すことも可能。装甲板はティガのハンドスラッシュやガッツウイング2号のデキサスビームも防ぐほど頑丈。ダイゴにバリア発生装置を破壊されたことで出現する。武器は大型、小型と共に頭頂部の突端から発射するミサイル状の光弾と臓器の部分を装甲板で保護した状態で繰り出す空中飛行体当たり。最後は、小型の半分ぐらいはヨシオカ長官との銃撃戦で消滅し、会議室にいた小型デシモニアはデシモニアの中に入り宇宙空間へ逃げようとするが、ティガのゼペリオン光線とアートデッセイのデラック砲で倒される。

  • 撮影に使われた造形物は、現在ウルトラマンランドで展示されている。

生体兵器 小型デシモニア

第34話「南の涯てまで」、第35話「眠りの乙女」に登場。

  • 身長・体重:不明

大型のデシモニアによってコントロールされている小型の生体兵器。複数体存在する。戦力は基本的に大型と同じ頭頂部の突端から発射する光弾。人間に化けることもでき、偽のサワイ総監に化けて自身を国家元首とするクリオモス諸島独立国家を建設し、更にTPCを世界行政機関に移行して地球を裏から操ろうとするが、ティガとGUTSとヨシオカ長官の活躍により計画は未然に防がれ、失敗に終わる。また、後に登場するデシモ星系人もこの姿に変化することができる。

  • 劇中ではもっぱら「生体兵器」と呼称される。

超宇宙人 デシモ星系人

第35話「眠りの乙女」に登場。別名は「スーパーうちゅうじん」と読む。

  • 身長:105センチメートル
  • 体重:20キログラム

24年前に捕獲された、コードネーム「眠りの乙女」を持つ宇宙人。棺の中で冷凍保存されていたが、意識だけはあるようで自身の幻影で人間を悩まし、ぞぞ髪立たせる。外見はリトルグレイタイプ。デシモニアを操っていた張本人であり、小型デシモニアの姿で行動することもできる。レナの体を乗っ取り、グワームに乗り移るが、グワームが倒された後どうなったかは不明。

戦力として電撃を使う。超古代文明のことを知っているらしく、ダイゴに「貴方の仲間は皆帰っちゃったのよ」と供述する。

  • 18年前にデシモ星系人の円盤が捕獲された仲間を救出するために来襲し、アジア空軍基地を攻撃した際の映像として『ウルトラマン80』第24話(防衛軍の戦車が撃破されるシーン)と、第25話(怪獣アルゴンを操っていた宇宙人の円盤)の映像が流用されている。

宇宙鋼鉄竜 グワーム

第35話「眠りの乙女」に登場。

  • 身長[注 11]:65メートル
  • 体重:7万8千トン

18年前に地球に来たデシモ星系人の仲間が崑崙山脈に隠していたの姿をした生体兵器で、口から地球の大気を別の気体に変える赤い「大気改造ガス」を吐く(劇中のヤズミの分析によると触媒のようなものらしい)。デシモ星系人が小型デシモニアとなって頭部に取り憑いて起動する。デシモ星系人はこれを使って地球の大気を全て変えようと企み、出身地である崑崙山脈の気流は世界各地に流れる仕組みとなっている。体表は非常に硬くガッツウィング1号のニードルですら跳ね返す。頭部にいたデシモ星系人に乗り移られたレナをティガがスラップショットで小型デシモニアごと救い出した後、ガッツウイング2号のデキサスビームを受けて自身だけ倒される。

  • 着ぐるみはキングモーラットの改造[1]

超力怪獣 ゴルドラス

第36話「時空をこえた微笑」に登場。

  • 身長:70メートル
  • 体重:8万2千トン

時空界から現れた怪獣で、48時間以内に世界を時空界に飲み込ませようとする。当初は時空界から稲妻と共に一瞬だけしか姿を現わさないが、マグナス1とグラバス2の反時空界エネルギーを照射されたことで完全に実体化する。時空を歪ませる能力があり、世界各地のミステリースポットの磁場をエリア桜ヶ丘に集めようとし、その結果、過去の人間や物体(スペースシャトル・輸送船・米軍のA-10攻撃機など)が現れる事件が発生する。武器は角から発する閃光と電撃光線。他、球状のバリヤーを張ってティガの攻撃を防御・反射する。ティガを苦しめるが、角が光った後の0.3秒はバリヤーを張れないスキを突かれてGUTSに角を破壊され、そのままティガのデラシウム光流を受け、ガラス状に四散しつつ時空界と共に消滅する。

  • 設定上はシルバゴンの同族にして格上とされ[1][8][27]、脚本では「シルバゴンに似ている」などの台詞も存在していた[28]。形状は違うものの頭部に2本の角が生えているという身体的な共通点やシルエットの類似が見受けられる。
  • 『ウルトラマンゼロ&オールスターウルトラマン超絶!ウルトラリーグ』(『テレビマガジン』2011年6月号掲載分)では下記のキングゴルドラスが突如怪獣軍団の一体としてウルティメイトフォースゼロを襲う。

『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場するキングゴルドラス

映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場。

  • 身長:75m
  • 体重:8万7千t

スーパーヒッポリト星人がキングシルバゴンと同じ目的で放った怪獣で、横浜の街で破壊の限りを尽くす。本来はシルバゴンと同種族の怪獣で、かつてウルトラマンティガに倒されたゴルドラスの同族に生体改造を施して強化したものである。従来のゴルドラスでは小さい突起だった、肩や肘の刺や鼻先の角、そして膝の刺や足の爪がより鋭く伸びている。更に頭部も非常に小さく、顔つきもよりシャープになり、体格も全体的に筋肉質になっているなど、初代のゴルドラスとは別の怪獣のような力強い印象の姿になっている。シルバゴンに勝るとも劣らない怪力と防御力を有し、自身の意思で自在にコントロールして周囲の障害物を避け、対象に確実にヒットさせる破壊雷光「ゴルドニック・サンダー」を攻撃技として使う。他にも両腕で体の周囲に不可視のバリヤーを形成し、相手の攻撃を防ぐ。変身したティガをキングシルバゴンとタッグを組んで挟み撃ちにし、更にキングシルバゴンの「デモリション・フレイム」と自身の「ゴルドニック・サンダー」の同時発射で苦しめるが、そこにダイナとガイアも加わり、ウルトラ戦士3人との対決になる。自身はガイアと戦い、最後はフォトンエッジで倒される。その後、影法師の手によって他の怪獣軍団の残存エネルギーと融合させられ、キングシルバゴン共々ギガキマイラの首と腕と腰の付け根になる。

  • デザインは酉澤安施。キングシルバゴンとの違いを明確にするため、首を伸ばして頭を小さくしている[29]。体表もキングシルバゴンと対照的な鉱物をイメージしたものとなっている[29]

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するキングゴルドラス

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活し、ベリアル配下の怪獣軍団の一体となる。今作でもキングシルバゴンと共に行動し、最初は初代ウルトラマンと激突。その後、満身創痍のウルトラセブンを襲うが、力を振り絞ったセブンのアイスラッガーでキングシルバゴン共々切り裂かれ爆死する。

また、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の一体として、この個体ではなく初代ゴルドラスの姿が確認できる。

謀略宇宙人 マノン星人

第37話「花」に登場。

  • 身長:2 - 56メートル
  • 体重:90キログラム - 4万7千トン

砂漠化が進むレスカウト星系マノン星から移住するための環境の良い星を探し、地球を見つけて侵略しようとする宇宙人。花見の場所であるXポイントにレーダーには全く映らない花びらのような「絶縁撹乱物体」(ジャミングシステム)を振り撒いて電波障害を引き起こす。等身大時では銀色の鎧のようなものを付けているが、巨大化時は鎧を着用しない。地球侵略に邪魔なGUTSを滅ぼそうと、和服姿の女性に化けて花見中のGUTSに近づき、イルマを捕らえてGUTSの防衛システムを聞き出そうとする。ティガにイルマを奪還されると、一体(侍女)はハンドスラッシュで倒され、もう一体(令嬢)は巨大化して戦うが、最後はウルトラシールドで跳ね返った自分の光弾に当たり、ゼペリオン光線で倒される。

武器は敵を痺れさせる効果のある等身大時の長いレーザー剣と、そのレーザー剣の切っ先や手から放つ赤い光弾。

作中に登場する二体は、当初野点を装って現れ、について「美しい」と述べるなど、ナレーターに「雅な宇宙人」と評される。

  • 出演/令嬢:冨田昌則[1]、侍女:角秀一[1]、令嬢人間体:三輪ひとみ、侍女人間体:原知佐子
  • モチーフは歌舞伎役者[1]。また戦闘中にも歌舞伎の舞台を使った演出が取り入れられており、劇中では上から吊った笊で舞台に紙吹雪を散らすシーンも見受けられる。
  • デザイン:池谷仙克

蜃気楼怪獣 ファルドン

第38話「蜃気楼の怪獣」に登場。

  • 身長:55メートル
  • 体重:5万7千トン

デスモンが現れてから1か月後にポイントG14地区に現れた怪獣。劇中では「幻の怪獣」と呼ばれている。陽炎の中に現れてはすぐに消えるといわれ、たびたび蜃気楼となるが、ついに実体化し、暴れ回る。武器は大きな鋏と鼻から放つ青い破壊光線。また、背中の縦に割れた裂け目から放つ蜃気楼によって敵の視界を奪うだけでなく、自らの蜃気楼を自由な場所に投射し、蜃気楼と実体を入れ替えることもできる。これらの能力でGUTSやティガを翻弄するが、イルマの乗るガッツウイング1号の決死の体当たりによって実体を見抜かれ、最期はティガのランバルト光弾を受け消滅する。

奇獣 デスモン

第38話「蜃気楼の怪獣」に登場。

  • 身長:40メートル
  • 体重:1万5千トン

ファルドンが現れる1か月前に複数で現れた謎の生物。アンドロポフ星系から飛来した宇宙細菌に感染したサカサクラゲがマキシマの超微粒子を浴びて突然変異した。設定上では高濃度の酸素を撒き散らすとしている[1]

劇中ではタツムラ参謀がイルマに見せたGUTSの戦闘記録のデータの映像のみの登場である。1か月前の戦闘の際にはTPCにかなりの被害を与えたらしいが、タツムラ参謀が「幸いティガの力を借りずに済んだ」と発言したことから、TPCとGUTSが自力で掃討したことが示唆されている。

超古代怪獣 ガルラ

第39話「拝啓ウルトラマン様」に登場。

  • 身長:59メートル
  • 体重:5万9千トン

ゴルザやメルバと同族の超古代怪獣で、タイプCに分類される。敵をねじ伏せる怪力とガッツウィングの液体窒素を相殺するほどの角からの強力な熱線が武器で、「カウンターアタックアーマー」と呼ばれる鎧のような頑強な皮膚で全身が守られており、劇中ではシンジョウに「ジョバリエよりも(硬さが)上」と評される非常に硬い体表は、ティガスライサーすら受け付けない。ホリイ曰く、「地底は奴の無限のフィールド」。度重なるレーザー攻撃や、2機のガッツウイング2号による真上からの徹甲弾集中放射など、GUTSの攻撃も全く通用しない。両目は黒いフードで保護されている。

ティガとの1回目の戦闘時は、ゼペリオン光線を受ける寸前に地面を掘って逃走。しかし、その後現れた超能力者キリノに出現場所を予言され、その通りの場所に現れて再び暴れ回る。ダイゴの正体を知るキリノとダイゴとの賭け(今度ティガになって戦えば、ダイゴの正体を世間に公表するという、脅しめいたキリノからの一方的な挑戦)の対象として扱われ、ダイゴは変身せずに戦うことを余儀なくされる。街の被害を食い止めるため、やむなく変身したティガとの2回目の戦闘でもその力を見せつけ、熱線と怪力、堅い身体でティガを追い詰めるが、キリノによって喉が唯一の弱点であることを知ったティガがピンポイントで放ったゼペリオン光線を喉に受けて倒れ、痙攣を起こしながら絶命する。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 着ぐるみはエボリュウの改造[1][2]。エボリュウとは頭部の位置が異なるため改修には手間がかかったとされる[2]

夢幻怪獣 バクゴン

第40話「夢」に登場。

  • 身長:63メートル
  • 体重:0(実体がないため)

特殊な人間の脳波に反応する宇宙線「モルフェウスD」によって建築技師のイクタカズマが見た夢を現実化させたもの。イクタが通院していたドクトル・チヒロ(嶋田久作)のマンションの外観がモデル[1]。口から熱線を吐く。出現当初はモノクロだが、イクタの積り積もった恨みや妬みの力によって徐々にパートカラー、フルカラーへと変貌していく。実体が無い現実世界では攻撃が当たらず、ティガも翻弄される。人々を恐怖に陥れるが、デラムの車内で眠りに入ったダイゴが夢の世界で変身したティガのタイマーフラッシュスペシャルで倒される。戦いの後、イクタはGUTSに拘束され、ダイゴは敵前逃亡したと誤解され、後日イルマ隊長から説教を受ける羽目になった。。

  • スーツアクター:金塚裕[1]
  • 本話を監督した実相寺昭雄が『ウルトラQ』用に書いた「バクたる」に登場する子供の夢を食べる怪獣をモチーフとしている[30]

パラサイト宇宙人 イルド

第41話「宇宙からの友」に登場。

  • 身長:1.8 - 55メートル
  • 体重:100キログラム - 4万トン

一つの巨大なを全員で共有することによって個を捨てた宇宙人。手から伸ばす触手で他の生物をイルド化させて仲間を増やす。シンジョウの旧友イヌイとキノサキの乗っていた宇宙船ロムルス号を襲撃したイルドは奇妙な「イルドの塔」と呼ばれる塔の形状をした宇宙船で地球に飛来し、人類へ「争いや、競争もしない世界へ」とイルドとの共生を誘う。しかしその実体は一人一人の脳を捨て塔の中の集合脳によって繋がるというもの。そのイルドの塔の中にある巨大脳の指令で動いている。終盤で本性を現し、GUTSによって塔の一部が破壊されたため巨大化。手から光弾を発射するが戦闘能力は低く、騙された人間たちを塔に閉じ込めて人質にし、攻撃できないティガを空中からの強烈な両足キックでいたぶる。だが、シンジョウの捨て身の作戦とGUTSの連携により塔の中の脳は破壊され、自身も人質の無事を確認したティガのゼペリオン光線で倒される。地上で活動していたイルドの一部もシンジョウに掃討される。

イルドの塔

第41話「宇宙からの友」に登場。

  • 高さ・重量:不明

イルドたちが所有している塔の形状をした宇宙船。イルドは脳が直接体にないため、塔内部の天辺にある巨大脳を共有して活動している。内部にシンジョウも含む街の人々を人質として拉致する。ガッツウィング2号のデキサスビームが全く通用せず、先端からの電撃でそのガッツウィング2号を撃墜させるが、新登場したガッツウィングEX-Jα号のハイパーコールドビームとβ号のハイパーメルトガンで先端部分を破壊される。

巨大脳

第41話「宇宙からの友」に登場。

  • 身長・体重:不明

上記のイルドの塔の内部天辺にある巨大な脳。イルドたちはこの巨大脳の指令で動いている。イルドが受けたダメージを内部に捕らえられた人間たちに同調させ、人間たちにまでダメージが伝わるようにして事実上の人質とする。同じように捕らえられたシンジョウの口車に乗って同化触手を伸ばそうとしたところをシンジョウに撃たれてダメージを負い、その隙にガッツウィングEX-Jα号のハイパーコールドビームとβ号のハイパーメルトガンの攻撃を受けて粉砕される。

バイオコンピューター カレン-E90

第42話「少女が消えた街」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じくらい

町自体が巨大なゲーム施設となった都市・「タウン」を管理していたコンピューターだが、いつの間にか自我を持ち、この世の支配者になろうと画策する。ヤズミをテリトリーである「タウン」におびき寄せ、脳をハッキングする事でTPCのメインシステムのパスワードを盗み出し、宇宙ステーション・デルタやアートデッセイを遠隔操作して人類の抹殺を図ろうとする。

「タウン」の中では少女に化けて行動しており、戦力として目から紫色の電撃光線を使う。「タウン」の住民は、全てカレンにマインド・コントロールされている。ヤズミが「タウン」オーナーの加藤を倒した直後に本性を表し、サタンファイバスに変身してティガと戦うが、ヤズミの説得に一瞬だけ動きを止め、ティガに倒される。最期にヤズミに「アリガトウ」の言葉を残す。ヤズミと最初に接触したときは、髪を結っているが、その次のシーンでは髪を下ろしている。

メカ生命体 ファイバス(サタンファイバス)

第42話「少女が消えた街」に登場。

  • 身長:60メートル
  • 体重:7万2千トン

カレンが怒って変化した姿。カレンE-90は「世界に君臨する神の姿」と呼ぶ。カレンの仮想人格もこの中にある。電子回路基板を寄せ集めたかのような外見をしている。衛星からの電波を妨害し、G2地区を始めとした各地の街の映像回線や通信回線を妨害し、携帯電話すら通話不能にして各地の交通幹線を混乱させる。実態が超高性能コンピューターのため処理能力に優れ、ティガの攻撃を完全に見切って避けたり跳ね返したりする。人間を邪魔なバグと考えており、それらを排除することが目的。体表は非常に硬く、丈夫であり、ガッツハイパーガンの直撃にも耐える。凄まじい超怪力でティガを襲うが、最後はゼペリオン光線で消滅する。

空間に山や飛行機などの立体映像を投影することができ、これで救援に駆けつけたガッツウィング1号や2号を妨害する。

  • 書籍では「カレンE-90が作り出したロボット」と表記される場合が多い[1][8][32][33][17]

地中鮫 ゲオザーク

第43話「地の鮫」に登場。

  • 身長[注 11]:48メートル
  • 体重:5万3千トン

熊本に現れたマサキ・ケイゴが操る型のロボット。目的は光の巨人の石像を探すだけではなく、ティガを熊本に誘き寄せるためだったと思われる。背鰭を出しながら地中を掘り進み、イーヴィルティガの石像を探すために使われる。また、目には遠隔操作をしているマサキ・ケイゴの姿が映る。戦闘用としても優秀で、武器は鼻先から放つ青色破壊光線と尾鰭(おびれ)を使った攻撃と鼻先の鋭さを活かした空中飛行体当たりである。他にも背鰭からのリング状の光線でダイゴのガッツウイング1号の全機能を一時的に停止させる能力も持つ。また、背鰭で熊本名物の路面電車を蹴散らし、大窪橋を寸断し、ゴルフ場のコースですら平然と突き進んだ挙句、三井グリーンランドまで迫る。街中でも構わず暴れ回ったためGUTSに攻撃されティガに土中から引きずり出された後、二回目のデラシウム光流によって倒される。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 劇中のナレーションでは「地底鮫(ちていざめ)」と呼ばれる。
  • デザインは丸山浩と第43話監督の村石宏實との間で冒険的なデザインへの挑戦が目指された[2]
  • ウルトラマン Fighting Evolution 3』ではイーヴィルティガの手下とされ、地中から背鰭のみを出して登場している。この時名前が「ゲオザー」となっている。

イーヴィルティガ

第44話「影を継ぐもの」に登場。

  • 身長:54メートル
  • 体重:4万4千トン

熊本でティガの巨人像と同様の石像を見つけたマサキ・ケイゴが、ダイゴのスパークレンスを奪って光遺伝子コンバーターの力で無理矢理変身した結果、悪の巨人になった姿。声はティガより少々野太く、タイプチェンジはしない。石像はサイテックビル地下神殿に保管されていた。

本来は超古代文明で光の巨人として戦っていた戦士で、サイテックコーポレーションが流した音声では自身を「進化した人類」と呼称し、「愚かしい旧人類は自身に導かれることだけが生き残れる道だ」とも発言するが、これはマサキ・ケイゴの意思によるものである。

心を失ったため巨人の力を制御できずに暴走、制止しようとしたガーディーを倒す。その後、怒りに燃えるティガと一騎打ちになり一進一退の攻防を展開するも最後はウルトラブレーンチョップで大きいダメージを受けたところに、セルチェンジビームとの複合で粒子状にしたゼペリオン光線を受けて倒され、光の粒子状になって消滅する。マサキ・ケイゴは生き延びるも発狂しており、TPCに拘束される。

この巨人に変身するためにマサキ・ケイゴが培ったデータは最終回でティガの復活に使われたが結局は失敗する。消滅した巨人の残骸はTPCによって回収されるが、これがルルイエ事件に発展したF計画の発端となる。さらにネオフロンティア時代では、『ウルトラマンダイナ』の人造ウルトラマン・テラノイドの石像を造るために利用される。

  • スーツアクター:中村浩二[1]
  • 声:高良隆志(掛け声のみ)
  • マサキ・ケイゴ:高良隆志
  • デザインはティガのNGデザインをリファインしたもの[1]。デザイナーの丸山浩は「黒いウルトラマン」という案を『ウルトラマンネオス』の頃から検討していた[2]
  • スーツは新規造形。丸山浩は自身のTwitter(2011年9月14日分)にて、製作側ではティガのスーツを改造する予定だったが、丸山の思い入れもあり、プロデューサーに頼み込んでデザイン・造形を新規で作らせてもらったと述べている[31]。準備稿ではティガとの区別のため額のクリスタルは付けられていなかった[2]
  • ウルトラマンダイナ』第46話にも謎の宇宙植物が作り出した幻影として登場する。
  • 名前の直訳は「悪のティガ」。
  • 初登場時に街中に流していた音楽はワーグナーの『タンホイザー』序曲。
  • ライブステージでは敵としての登場が多いが、稀にウルトラ戦士の味方に回る事があり、サイコメザードを倒した実績もある。
  • 所謂偽ウルトラマンではなく、「敵役に徹した本物のウルトラマン」であり、「もう一人の巨人」である(劇中のレナやシンジョウからは「ティガの偽者」と言われているが、決してそうではない)。

身体特徴(ボディデータ)

以下に示すのはイーヴィルティガの体中の各部位の名称とその特徴。

イーヴィルクリスタル
イーヴィルティガの額に付いた結晶。設定ではこの部位に悪の精神と暗黒の破壊エネルギーが満ちているとされる。
イーヴィルアイ
青色に輝くイーヴィルティガの目。悪の戦士となってしまったために、青い目の周りに黒い影ができている。
イーヴィルタイマー
胸の中央にあり、従来のウルトラシリーズのカラータイマーと同様の機能を持つ。活動エネルギーが減るとランプが青から赤に変わり点滅する。ティガとの戦いではこの部分にゼペリオン光線を撃ち込まれる。
イーヴィルプロテクター
上記のイーヴィルタイマーの両脇にあるプロテクター。約1万トンもの衝撃にも耐え、破壊ビームも跳ね返す頑丈な鎧。
イーヴィルボディー
GUTSの集中ビーム攻撃にも耐える体。初登場時は全身が光り輝く。

能力・技

以下に示すのはイーヴィルティガの技・能力。

イーヴィルショット
黒色の必殺光線。両手を引いてから大きく広げてエネルギーを集約し、狭めながら交差させて両手を逆L字に組んで発射する。エネルギーを集中させる時から発射まで全てのポーズがティガと正反対となっている。戦闘終盤ではエネルギー不足により不発に終わる。
イーヴィルビーム
右拳もしくは両拳から放つ紫色の光弾。ビルを次々と破壊し、ガーディーにこれで止めを刺す。
イーヴィルバリアー
紫色の円形の光の壁を発生させた上、それを180度回転させて敵の攻撃を跳ね返す。ガッツウィングEX-Jのビーム攻撃をこれで防ぎ、反射する。
イーヴィルパンチ
一撃でティガを数千メートル後ろに吹き飛ばすほどの強力なパンチ攻撃を放つ。
イーヴィルキック
ティガにダメージを与えるが、自分自身もティガのウルトラブレーンチョップを受け倒れる。設定によるとその威力は巨大なビルも一蹴りで崩すほどだとされる。
イーヴィルフライト
一瞬で上空高く飛び上がり、空中を超高速で飛行する。飛行速度はティガ・マルチタイプと同様のマッハ5。

『ウルトラマン Fighting Evolution 3』に登場するイーヴィルティガ

PlayStation 2用ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 3』に登場。

ウルトラモード「影を継ぐもの」に敵として登場。一定条件を満たすとプレイヤーキャラクターとしても使用可能になる。光撃技としてイーヴィルショットを持つ。

『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場するイーヴィルティガ(バグレー)

映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場。

ウルトラライブシミュレーションを楽しむヒカルたち『新ウルトラ5兄弟』の前に突如としてカオスウルトラマン(バグレー)カオスロイドU(バグレー)カオスロイドS(バグレー)カオスロイドT(バグレー)と共に現れる。主にウルトラマンティガ(SDI)と対決し、一時は優位に立つも最後は『新ウルトラ5兄弟』の合体光線と自身らのイーヴィルショットを始めとする合体光線の対決の末、敗北・消滅した。

  • 今作の一部シーンにおけるイーヴィルショットのポージングはオリジナルとやや異なる。

超古代狛犬怪獣 ガーディー

第44話「影を継ぐもの」に登場。

イーヴィルティガとなった巨人像の隣にあった狛犬に似た動物神像とも呼ばれる石像に子が合体して生まれた怪獣。胸元にティガと同様のカラータイマー(ガーディータイマー)があり、活動限界を知らせる。また、そのガーディータイマーの点滅音は上記のイーヴィルティガのイーヴィルタイマーの点滅音と全く同じである。主な戦力は頭部の角を使った攻撃と噛み付き攻撃。ダイゴの話によると、「間違った心を持った主人を取り戻しに行った」とのこと。かつては仲間であったと思われるイーヴィルティガの暴走を諌めようと涙を流してまで立ち向かうが、巨人の力を弄ぶイーヴィルティガの返り討ちに会い、イーヴィルビームでなぶり殺された。その敵として、ティガがゼペリオン光線でイーヴィルティガを討ち取った。遺骸はティガにより、宇宙に運ばれる。

合体した犬は無事であり、エンディングで元気に走る姿を見せる。

  • 出演:アルミ(子犬)
  • スーツアクター:北岡久貴[1]
  • 実際の撮影に使用された着ぐるみと、バンダイから発売されたソフビ人形の造形は異なっている。丸山浩は自身のTwitter(2011年9月14日分)で、ガーディーのデザインは元々バンダイ側が用意したもので、発売されたソフビ人形もそれを参考に造られていたが、顔や体形がイメージに合わなかったため丸山が監督に相談し、撮影用に新たにデザイン画を描きおこしたと述べている[31]
  • 「ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ」に登場。ガッツ星人の同学年。

超古代植物 ギジェラ

第45話「永遠の命」に登場。

  • 身長:53メートル
  • 体重:4万2千トン

人類が滅亡するときに咲くという花。ホリイは「これまで地球上では見られなかった新種」と分析しているが、テラによれば「地球の植物」とのことである。その花粉麻薬と同じような効果を持っているため、この花粉を吸った者は快楽の夢の世界へ溺れこみ、ダイゴ以外のGUTS隊員も被害を受ける。劇中ではひたすら体を鍛えるムナカタ、それに付き添うヤズミ、研究に打ち込むホリイ、部屋で寛ぐサワイ総監などの描写がある。またギジェラから採れる「ギジェラエキス」には人間の脳細胞を保つ効果もある。夜になると花を閉じ、花粉を出さなくなる。地球上の植物と同様太陽光を吸収して成長する。

ダイゴのDNAに眠っていた古代の記憶とヌークの話によると、古代文明があった時代に咲いた時、全人類は夢の世界へ溺れこみ、争うことなく平和に暮らすようになった。そのため「光の巨人」は自らを人類にとって必要のない存在と判断し石像を残していなくなった。そして光の巨人がいなくなった世界を闇の存在が襲い、古代文明は滅亡したという。

夜に巨大に成長し、攻撃してきたティガを腹部にある花のおしべから出す通常の倍以上の幻覚花粉と、花の中の恐ろしい顔の噛み付きと放電する触手で迎え撃ち、更に逆さ宙吊りにして窮地に陥れる。ティガはギジェラの誘惑に抗えない人々を敵に回して戦うが、その誘惑を振り払ったGUTSの決断によってサポートされ、起死回生のゼペリオン光線を撃ち、巨大ギジェラを倒して残った長大な根もウルトラヒートハッグで焼き尽くす。他のギジェラの花も巨大ギジェラの消滅と共に枯れ、完全に根絶される。

  • スーツアクター:北岡久貴
  • 着ぐるみはリトマルスの改造[1]

超古代人 テラ・ヌーク

第45話「永遠の命」に登場。

  • 身長・体重:人間と同じ[注 13]

3000万年前に滅びた超古代人の生き残りである親子。身体をサイボーグ化しており、ギジェラエキスによって生き延びていた。両者共々青い服を着ているのが特徴。テラは終盤では鉢巻のようなもの、ヌークは頭にターバンを巻いている。ダイゴにギジェラの力と未来に襲い来る「滅亡の日」を教え諭す。最後はギジェラに打ち克つ地球人を見て不老不死を捨て、ギジェラと共に滅びる。

虹色怪獣 タラバン

第46話「いざ鎌倉!」に登場。

  • 身長:40メートル(子)、200メートル(親)
  • 体重:4万トン(子)、20万トン(親)

江ノ電の警笛を親の声と間違えて、地球に落下したカタツムリのような怪獣。擬態能力が非常に高く、センサーやレーダーに感知されなかったためGUTSにその存在を認知されなかったが、操車場で実体化し、溶解液でマシンシャーロックを溶かす。飛行能力もあり、後ろ足でジャンプして繰り出すのしかかり攻撃と鋭い牙を使った攻撃、口から吐く溶解液でティガを苦戦させる。しかし悪意はないため、最後はティガに警笛が鳴ったままの江ノ電で宇宙へ誘導され、親と無事に再会し、擬態能力で親子で宇宙の闇に消えてゆく。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • デザインは怪獣デザインコンテスト最優秀賞の「虹色でんでんわに」が元となっている[1]
  • 親タラバンの着ぐるみは子供のタラバンを改造したもの[1]。『ウルトラマンフェスティバル』で、親の体に子供の殻を背負った姿で展示されたことがある。
  • 宇宙船』VOL.81(1997年夏号)に掲載された内山まもるによる『ウルトラマンティガ』の漫画版は、本エピソードを基にしている。

異形進化怪獣 メタモルガ

第47話「闇にさようなら」に登場。

  • 身長:57メートル
  • 体重:4万9千トン

惑星探査のため、エボリュウ細胞により人間の肉体を強化させようとするジニアスプロジェクトで、エボリュウ細胞を移植されて極秘裏に実験中だったが怪獣化した姿。エボリュウ細胞によって憎しみの心を増大させており、人間に憎しみの言葉を吐きながら、電気エネルギーを求めて暴れまわる。エボリュウ細胞の恩恵なのかは不明だが、人語を喋る。電気だけでなくティガのセルチェンジビームも吸収する。宇宙開発局のD機関によると計算上長くは生きられない設定だったが、生きるために自己進化する。大量の電気エネルギーで体が爆弾化していて手が付けられないが、エネルギーを抑制できず臨界状態になる。液体窒素弾を打ち込まれて凍り付いても、体温が異常に上昇しているため自力での復活が可能。ホリイが開発した細胞進化促進剤を打ち込まれてもすぐには効果は表れない。

圧倒的な戦闘能力でティガを追い詰めるも、幻となって現れたエボリュウに押さえつけられ、その隙を突かれティガフリーザーを受けて凍結し、最期は宇宙まで運ばれて爆死する。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 声:佐藤正治

エイリアン メンジュラ

第48話「月からの逃亡者」に登場。

  • 身長:62メートル
  • 体重:10万トン

TPCの月面基地ガロワの副隊長キシナガに化けて、ガロワを全滅させた双子の宇宙人。巨大化すると常に笑うような声を上げる。巧みな言葉で人々を騙し、そしてその姿をコピーして仲間を増やしていくという高度な知能を持ち、正体が露見しないようにコピーした人間は繭に閉じ込める。ガロワ隊長ハヤテによって正体を見破られガッツウイングEX-Jを奪って逃亡するがティガにハンドスラッシュで打ち落とされたところで巨大化。最初は真ん中に双子を繋ぐ結合部があり、そこから光弾を出して攻撃する。また、体の中央に敵を挟み込んで電撃を喰らわすことも可能。金色と銀色がいて、離されたあとは、銀色がティガ、金色がハヤテのガッツウイング2号と戦う。銀色の方は角を1本持っており、更にその角を長く伸ばして敵を刺し貫く戦法を得意とする。金色の方は、角を2本持っている上に、その角を合わせてを出すこともできる。最後はガッツウイング2号のデキサスビームとティガのゼペリオン光線の一斉攻撃で消滅し、敗れ去る。等身大で活動していた個体は、ダイゴ、ハヤテ、オカベらに射殺される。

劇中でのハヤテの証言によると1か月前に月面のコペルニクスクレーター付近で死体となって発見されたが、朝になると消えていたため、実は仮死状態だったらしく、隙を見てキシナガと摩り替わっていたということらしい。

  • スーツアクター:三宅敏夫、北岡久貴
  • デザインは怪獣デザインコンテスト優秀賞の「リーブラ」が元となっている[1]
  • ペスターのように胴体が二つあり、この中にスーツアクターが横に二人入っている。

宇宙魔人 チャリジャ

第49話「ウルトラの星」に登場。

  • 身長:2メートル
  • 体重:120キログラム

異次元から地球に現れた怪獣バイヤー。太った白塗りのチャップリンのような出で立ちをした男に化けている。最初は公園で遊んでいる子供たちに近付いて後述の手品を披露し、その花と怪獣の縫いぐるみを交換しようとするが、断られる。しかしその際、円谷プロダクションに行けばいいと提案されたためにそこに赴く。円谷プロダクションの受付で、どこへ行けば怪獣を買えるか聞いたところ、「1965年の円谷プロダクションへ行けばいい」と答えられたため、謎の機械で時を越えて1965年の円谷プロに向かう。蝙蝠傘に乗って空中を飛行し、手から放つ青色破壊光弾で敵を攻撃する。怪人体時では空中浮遊能力も用い、戦力ではないが手品で花を出したり、屋内の様子を物質通過能力で壁から顔だけを出して確かめたりすることも可能。竜ヶ森湖に封印されていたヤナカーギーを復活させるも、ヤナカーギーが敗れるとウルトラマンに「また会おう」と再戦を誓って煙と共に消える。

ウルトラマン登場時には動揺せずむしろ「懐かしい」と喜ぶ。

宇宙恐竜 ヤナカーギー

第49話「ウルトラの星」に登場。

  • 身長:58メートル
  • 体重:6万トン

チャリジャが1965年の世界で蘇らせた怪獣。「にゃー」と猫のような鳴き声を発する。宇宙一の暴れん坊だったがウルトラマンによって青い玉の中に閉じ込められ、竜ヶ森湖の湖底に封印されていた。チャリジャの蝙蝠傘からの光線で封印を解かれ、彼の杖で操られて手当たり次第破壊活動を行う。尻尾を使った攻撃や強烈な頭突き、持ち前の怪力を活かした圧倒的な力技でティガを捻じ伏せ、ティガのエネルギーを吸収して苦しめるが、円谷英二監督の想いが実体化した初代ウルトラマンが放ったスペシウム光線とティガのゼペリオン光線の合体光線の前に敗れる。

  • スーツアクター:三宅敏夫
  • 着ぐるみはゴルドラスの改造[1]
  • デザインソースは『ウルトラマン』のベムラー[2]。封印されていた竜ヶ森湖は『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」でベムラーが潜んでいた場所と同じ場所となっている。
  • 名前の由来は沖縄方言の「不美人」から[1]
  • 腹部の模様はスタッフの洒落で「円谷」と書かれている[1][2]

超古代尖兵怪獣 ゾイガー

第50話「もっと高く! 〜Take Me Higher!〜」、第51話「暗黒の支配者」、第52話「輝けるものたちへ」に登場。

  • 身長:55メートル
  • 体重:4万8千トン

ニュージーランド沖の超古代都市ルルイエから現れた怪獣でガタノゾーアの尖兵。超高速で飛行し、その飛行速度はガッツウイング1号や2号はおろか、TPCアメリカが開発したガッツウイング1号系統の高速タイプ・ガッツウイングブルートルネードを軽く凌駕するどころか、マキシマを搭載した実験機・スノーホワイトすら追いつけないほど速い。複数体が存在し、口から吐く光弾で世界各地の都市を破壊する。アメリカに現れた個体は、前述のブルートルネードの1個小隊を全滅させる。

ユザレは「地を焼き払う悪しき翼」と呼ぶ。ホリイによると帰巣本能があるらしい。最初に現れた個体はティガとスノーホワイトの連携によって片方の翼を失い地上に落とされるも、残った翼を引き千切って戦い、格闘戦ではティガ・スカイタイプを圧倒するが、パワータイプにチェンジ後は終始圧倒され、最後はデラシウム光流で倒される。ルルイエから次々と現れ、そのうち1体はイルマの乗るガッツウイングEX-Jβ号とハヤテの乗るガロワ飛行艇の攻撃によって倒される。残った個体もガタノゾーアの敗北と共に消滅する。

  • 名前の由来はクトゥルフ神話に登場する奉仕種族ロイガー。旧支配者ガタノトーアに仕えている。
  • デザインモチーフは[2]
  • 映画『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』では、小型のシビトゾイガーが登場。
  • 『ウルトラマンフェスティバル2011』ライブステージ第1部では、リドリアスと戦った後、レイモンのゴモラによって倒される。
  • 『ウルトラマンフェスティバル2013』ライブステージ第2部では、バルキー星人にゴルザ・アリンドウ・アクマニヤ星人・モチロンと共に呼び出され、ウルトラマンギンガと戦うが、最後はギンガクロスシュートで敗れた。
  • 『ウルトラマンフェスティバル2014』ライブステージ第2部では、冒頭でモルヴァイア・サタンビゾーと共に出現するが、ティガのゼペリオン光線で敗れた。

邪神 ガタノゾーア

第51話「暗黒の支配者」、第52話「輝けるものたちへ」に登場。

  • 身長[注 11]:200メートル
  • 体重:20万トン

南太平洋に浮上した超古代都市ルルイエに現れた闇の邪神で、3千万年前に超古代文明を滅ぼした元凶。ユザレは「大いなる闇」と呼ぶ。巨大なアンモナイト状の体から触手が生え、顔には人間とは上下逆の位置で目と口がついている。また、海に浸かった体からは鋏状の巨大な腕が伸びている。口から吐く電流と闇、そしてマルチタイプの攻撃はおろかパワータイプのデラシウム光流やパワータイプ版ゼペリオン光線すら寄せ付けない頑丈な表皮でティガを苦しめる。特に闇の力は極めて強力で、質量反応がないため、通常攻撃や物理的な力では止められず飲み込んだ人間を一瞬で即死させ、ティガの皮膚ですら傷を負わせる。口から吐き出す大いなる闇は、地球上の生物はおろか機械類の機能をも停止させる。

鋏と触手でティガの動きを封じ、紫色の光線でカラータイマーを打ち抜き、再び石像化させて海中に沈める。世界を闇で覆い尽くし、ティガ復活オペレーションまで妨害し、全人類を絶望させるが、最後まで希望を捨てなかった世界中の子供たちの「光」で蘇ったグリッターティガに圧倒される。グリッターゼペリオン光線で大ダメージを受け、最後はタイマーフラッシュスペシャルで消滅する。

  • ガタノゾーアの名称はナレーションでしか呼ばれず、劇中では「邪神」と呼ばれ、『THE FINAL ODYSSEY』冒頭にて、名前が呼ばれる。
  • 着ぐるみは第51話のセット同然の巨大なものと最終話のアクション用のものがあり、前者は第51話で後者は第52話で使われた。
  • 名前の由来はクトゥルフ神話に登場する旧支配者ガタノトーアであるが、「ルルイエに現れる」などの設定はクトゥルフの持つ要素である。
  • デザインモチーフはオウムガイ[2]。「人類を見下す存在」というイメージから、巨体でも下を見下ろせるように頭部は逆さにデザインされた[2]
  • 紫色光線は通常の貫通レーザーと、相手を石化させる光線と、エネルギー波の三種類が存在し、『ウルトラマン Fighting Evolution 3』では「貫通レーザー」、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』では「石化光線」と表記されている。
  • 口から吐く闇は『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』では「シャドウミスト」と表記されている。
  • 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の一体として姿が確認できる。
  • ウルトラマンギンガ』第10話において、異形の手のモノの部屋にスパークドールズが確認できる。
  • データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』ではプラズマソウルを取りこんだプラズマ怪獣として3弾から登場。劇場版ショートムービー「VEROKRON hunting」ではハンターステーションにてプラズマ怪獣多数出現を報じる映像に映っているのが確認できる。
  • 「ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ」に登場。ガッツ星人とペガッサ星人の事を「先輩」と呼んでいることからゴモラとベムスターと同学年。頭部分が大きく重いためひっくり返りやすく、ひっくり返ると頭が重くて動けなくなる。原典異なりやや気弱な性格となっている。

『ウルトラマン Fighting Evolution 3』に登場するガタノゾーア

PlayStation 2用ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 3』に登場。タッグモードの最後とウルトラモード「暗黒の支配者」に敵として登場。プレイヤーキャラクターとしては使用不可。

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』に登場するガタノゾーア

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』第9話「混在する闇と光」に登場。

南極で眠っていたが、突如復活して主人公たちに襲い掛かる。強力な闇の力を持っており、バトルナイザーの怪獣の攻撃をものともせず、駆けつけたティガすら押さえ込む。だが、主人公やカネゴン、ヴィットリオのティガを信じて最後まで諦めない心によってもたらされた光をティガが受け、グリッターティガとなったことで、形勢は逆転する。最後は、グリッターゼペリオン光線で撃ち砕かれる。また、NEO第6弾のEXラウンドでもキリエロイドが操る怪獣として登場する。

ステータスについては、パワーが非常に高く全怪獣中最高値で、ディフェンスも高い。反面スピードは低いうえに弱点属性も多い。必殺技は封印効果を持つ紫色光線「石化光線」と、口から吐き出す闇で敵を攻撃する「シャドウミスト」、巨大な鋏で敵を叩きつぶす「巨爪叩きつぶし」。触手を伸ばして相手のエネルギーを吸い取る。

  • ポリゴンは『ウルトラマン Fighting Evolution 3』を改修したもので[要出典]、同作では第51話の着ぐるみを基にしたデザインだったのに対し、こちらは第52話の着ぐるみを基にしたデザインになっている。

脚注

注釈

  1. ^ ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』のウルトラモードでもその旨の説明が聞ける。
  2. ^ a b 書籍[要文献特定詳細情報]では「無気力人間」と表記。
  3. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「64メートル」と記載している[11]
  4. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「6万9千トン」と記載している[11]
  5. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「身長:160センチ、体重:43キロ」と記載している[20]
  6. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「身長:187センチ、体重:85キロ」と記載している[20]
  7. ^ 第16話では「すくなやま」、第38話では「すくなさん」と読まれる。
  8. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「身長:1.7メートル、体重:70キロ」と記載している[11]
  9. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「66メートル」と記載している[25]
  10. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、「5万8千トン」と記載している[25]
  11. ^ a b c 『宇宙船 YEAR BOOK 1998』では「全長」と記載している[8]
  12. ^ 「円谷プロ全怪獣図鑑」では、「4万2千トン」と記載している[36]
  13. ^ 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、ヌークを「身長:180センチ、体重:計測不能」、テラを「身長:142センチ、体重:31キロ」と記載している[16]

出典

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参考文献

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  • 『宇宙船YEAR BOOK 1998』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、1998年4月10日。雑誌コード:01844-04。 
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  • 大石真司、江口水基・島崎淳・間宮尚彦『円谷プロ全怪獣図鑑』小学館、2013年。ISBN 9784096820742 

関連項目