臨界状態
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臨界状態(りんかいじょうたい)
- 臨界温度・臨界圧力に達したときの物質の状態。液体が液体としてその蒸気と共存しうる限界の状態。つまり超々高圧状態における沸点。詳しくは臨界点を参照のこと。
- 原子炉で、原子核分裂の連鎖反応が一定の割合で継続している状態。本項ではこちらについて扱う。なお反応度 (原子力)、臨界量 (原子力)も参照。
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[編集] 未臨界、臨界、超臨界
連鎖反応の量が反応を持続できるほどの規模に達しておらず時間とともに減少する場合、この状態を臨界未満または未臨界と呼ぶ。一方連鎖反応の量が時間とともに増加していく場合、この状態を臨界超過または超臨界と呼ぶ。
[編集] 即発臨界と遅発臨界
原子核分裂の反応によって生成される中性子は、ウラン、プルトニウム等の核燃料物質が核分裂を起こしたときに発生する即発中性子と、核燃料物質が核分裂を起こした後に生成される核種がベータ崩壊を起こすときに、放出される遅発中性子とに分けられる。臨界に達するのに遅発中性子が必要な場合、遅発臨界と呼んで区別する場合がある。この時、即発中性子のみで臨界に達するならばこれを即発臨界と呼ぶ。
連鎖反応が遅発臨界(状態)となっている場合、反応速度は遅発中性子の推移に左右されるため外部から制御可能になるという重要な性質がある。全ての原子力発電所の炉心は、この状態で運転できるように設計されている。
一方で即発超臨界となった場合は、体系内の中性子数が、短時間(反応度が2倍になるまでにかかる時間がピコ秒のオーダー)で急激に上昇する。
[編集] 臨界事故の危険性
臨界は何種類かある。
- 原子炉の通常運転…常に遅発臨界状態で運転されている。つまり制御棒、ボイド、ECCSなどの機構によって制御可能な状態に保たれており、連鎖反応は完全に予定通りで、安全である。
- JCO事故…人間のいる側で、原子炉を作ってしまった。有効な遮蔽がなかったので、放射線を人間があびるだけではなく、周辺地域にも浴びせた。
- 原子炉の臨界事故…普段の原子炉運転時の約1万分の1という極微量の臨界状態であったため、公衆への影響はなかったと言われている。この放射線量は、原子炉脇に立っていても問題がない程度である。日本原子力技術協会によると、志賀原発の臨界事象を解析した結果、制御棒の引き抜き速度次第で即発臨界が起こった可能性があったというが、燃料棒中のウラン238が中性子を吸収するのでそれ以上の事態には進まないという。
[編集] 関連項目
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