ジュノー (アラスカ州)

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ジュノー市郡
Juneau
City and Borough of Juneau
ジュノーのダウンタウン全景

ジュノー (アラスカ州)の位置
座標: 北緯58度23分0秒 西経134度11分0秒 / 北緯58.38333度 西経134.18333度 / 58.38333; -134.18333
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アラスカ州
設立 1881年
行政
 - 市長 ブルース・ボテルホ
面積
 - 総面積 3,255mi2 (8,430.4km2)
 - 陸地 2,716.7mi2 (7,036.1km2)
 - 水面 538.3mi2 (1,394.3km2)
 - 都市部 12mi2 (31.1km2)
標高 56ft (17m)
人口 (2008年)
 - 総人口 30,988人
 - 人口密度 9.5人/mi² (3.68人/km²)
 都市部 17,311人
等時帯 アラスカ標準時 (UTC-9)
 - 夏時間 アラスカ夏時間 (UTC-8)
市外局番 907
FIPS code 02-36400
GNIS feature ID 1404263
ウェブサイト www.juneau.org
ジュノーの位置
ジョー・ジュノー
ジュノー港に入るクルーズ船
ダウンタウンの背後にそびえるジュノー山
メンデンホール氷河

ジュノーJuneau)は、アメリカ合衆国アラスカ州州都である。

概説[編集]

アラスカ州南東部の大陸本土に位置する。ガスティノー海峡 (Gastineau Channel) を挟んだ対岸にはアレキサンダー諸島のダグラス島があり、背後にはジュノー山がそびえる。人口は3万1118人(2004年推計)で、アラスカ州ではアンカレッジフェアバンクスに次ぐ第3の都市である。

ジュノー市は郡でもあり、正式にはジュノー郡市 (Juneau City and Borough) という。したがって市域面積も非常に広く、その面積はロードアイランド州およびデラウェア州を上回る。2000年に拡大したシトカ郡市に抜かれるまでは、全米で最も市域面積の広い市であった。

歴史[編集]

かつて、この一帯にはネイティブ・アメリカントリンギット族(Tlingit)が住んでいた。1880年10月18日ジョー・ジュノーJoe Juneau)とリチャード・ハリス(Richard Harris)の2名がこの地を採掘のベース・キャンプとした。1年もしないうちに、ベース・キャンプは町へと変貌した。はじめはハリスの名を取ってハリスバーグと呼ばれていたが、1881年に金の鉱脈が見つかり、町ができあがると、町の鉱夫たちがジョー・ジュノーの名を取ってジュノーと改名した。

1906年シトカ市毛皮の取引や捕鯨が縮小されると、アラスカ州の州都はシトカ市からジュノーへと移った。

ジュノーにおける採掘は1940年代まで続いた。しかし、第二次世界大戦が開戦すると、戦争必需品ではなかったために鉱山が閉鎖された。

1954年に州の人口重心にもっと近い場所に州都を移す機運が高まり、法案が検討された。しかし、影響力の偏在を避けるため、アンカレッジフェアバンクスから少なくとも30マイル(48km)以上離れていることを条件にした。結局州都はジュノーから移されることはなかった。

1959年アラスカ州が連邦49番目の州として昇格すると、州政府と共にジュノーは成長した。1977年トランス・アラスカ・パイプラインが完成し、ジュノーは政府・観光両面で雇用を増やした。しかし、1990年代に入ると成長は落ち着いた。

地理[編集]

ジュノーは、北緯58度21分5秒西経134度30分42秒に位置している。日本に同緯度の都市はなく、北欧のストックホルムスウェーデン)とほぼ同緯度である。アメリカ合衆国統計局によると、ジュノーは総面積8,430.4 km² (3,255.0 mi²) である。このうち7,036.1 km² (2,716.7 mi²) が陸地で1,394.3 km² (538.3 mi²) が水地域である。総面積の16.54%が水地域となっている。

気候[編集]

ジュノーは高緯度にあり、夏は非常に冷涼である。7月の最高気温の平均は摂氏18度(華氏65度)ほどである。一方、暖流のアラスカ海流太平洋を流れているため、その影響で冬は緯度の割に寒くない(1月の最低気温の平均は-3度(華氏25度)ほどである。)。海も凍りにくい。

また1年を通して降水量が多く、年間降雨量は1,350mm、降雪量は256cmに達する。

ケッペンの気候区分ではCfc西岸海洋性気候)に属しており、冬は温暖で(寒いことは寒いが、高緯度としては相当温暖である)、積雪も根雪にならない等の寒候期での条件こそ、温帯と変わりないが、西ヨーロッパの大部分で見られるCfbよりも夏はかなり冷涼で、月平均気温摂氏10度以上の月が3ヶ月以下である。

同じ西岸海洋性気候でも、Cfbは温帯(多雨)夏冷涼気候、又は植生からブナ気候とも呼ばれているのに対し、短期かつ冷涼の条件のCfcは月平均気温10度以上に達する月が1年のうち3ヶ月もしくはそれ以下で、1年のうちで9ヶ月以上(最大なら11ヶ月)は冬季(寒侯期)となるため温帯でもきわめて冷涼なのが特色である。

このような気候はジュノーをはじめとするアラスカ州太平洋岸のほか、アイスランド南部やノルウェー北西部沿岸、シェットランド諸島などでも見られる。

交通[編集]

ジュノーからは市外に通ずる道路も鉄道もない。したがって、水路・空路が同市の交通の上で非常に重要な役割を担っている。

市の玄関口となっている空港はジュノー国際空港である。アラスカ州の中心都市アンカレッジをはじめ、アンカレッジ国際空港経由で州内の各都市やシアトルと行き来することができる。

また、ジュノー港はアラスカ・マリン・ハイウェイAlaska Marine Highway)のハブとなっている重要な海港である。これはワシントン州ブリティッシュコロンビア州カナダ)・アラスカ州の太平洋岸に位置する各都市を船舶で結ぶものである。

住民および文化[編集]

人口動静[編集]

2000年現在の国勢調査で、ジュノーは人口3万0711人、世帯数1万1543、7641家族が暮らしている。人口密度は4.4人/km² (11.3人/mi²) である。

1.7軒/km² (4.5軒/mi²) の密度で1万2282軒の住宅が建っている。

人口構成を人種別に見ると白人74.79%、アフリカン・アメリカン0.81%、ネイティブ・アメリカン11.38%、アジア人4.68%、太平洋諸島系0.38%、その他の人種1.05%、及び混血6.91%である。人口の3.39%はヒスパニックまたはラテン系である。

1万1543世帯のうち、18歳未満の子供がいる世帯は36.7%、結婚・同居している世帯は51.2%、未婚・離婚女性が世帯主である世帯は10.5%、非家族世帯は33.8%である。単身世帯は24.4%、65歳以上の老人1人暮らしの世帯は4.3%である。世帯の平均構成人数は2.60人、家族の平均構成人数は3.10人である。

人口構成を年齢別に見ると18歳未満27.4%、18–24歳8.1%、25–44歳32.8%、45–64歳25.7%、65歳以上6.1%となっている。年齢の中央値は35歳である。性比は女性100人あたり男性101.5人である。18歳以上では女性100人あたり男性は100.2人である。

同市の世帯の収入の中央値は62,034米ドルであり、家族の収入の中央値は70,284米ドルである。収入の中央値を性別で見ると男性46,744米ドルに対して女性は33,168米ドルである。同市の1人当たり収入 (per capita income) は26,719米ドルである。人口の6.0%及び家族の3.7% は貧困線以下である。18歳未満の6.7%及び65歳以上の3.9%は貧困線以下の生活を送っている。

メディア[編集]

ジュノーの主要新聞はジュノー・エンパイア紙(Juneau Empire)である。

PBSNBC/UPNABCのテレビ各社がジュノーに支局を置いている。また、ジュノーにはAM2局、FM5局のラジオ局がある。

外部リンク[編集]