ネイティブ・アメリカン
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ネイティブ・アメリカン(Native American ネイティヴ・アメリカン)とは、アメリカ合衆国の先住民族の総称である。
[編集] 言い換えに対する議論
近年、アメリカ州の先住民族の一部である「インディアン」の呼称について、「差別を助長するのではないか」という理由から、「ネイティブ・アメリカン」と呼び替える動きが進んでいるが、これは1960年代の公民権運動の高まりを受けて、アメリカ内務省の出先機関である「BIA(インディアン管理局)」が使い始めた用語で、インディアン側から出てきた用語ではない。
またこの単語は、インディアンのみならず、アラスカ先住民やハワイ先住民など、アメリカ国内の先住民すべてを指す意味があり、固有の民族名ではない。
また、アメリカで生まれ育った移民の子孫(コーカソイド・ネグロイド・アジア系民族など)をも意味するのではないかという議論もある。
一方、「インディアン」と呼ばれることに誇りをもつインディアンたちはこれを自称し、その名称を替える事自体がごまかしであり、差別的であるとする見解もある。「アフロ・アメリカン」や「ユーロ・アメリカン」などと同列に「ネイティブ・アメリカン」を並べられると、彼らは人口比で極少数民族に転落してしまう。
さらに、「アメリカに最初にいた民族」としてのオリジナリティーが、政治的にごまかされるとする意見も彼らの間では根強い。
[編集] インディアン側の見解
「アメリカインディアン」自体は、1977年にスイスの国連先住民会議に代表団を送り、「我々の民族名はインディアンである」と公式に表明している。
この背景として、上記した理由に加え、1960年代からのアメリカ政府側の「ネイティブアメリカン(アメリカ先住民)」という言い換えが政治の現場、さらには教育の現場でまで推し進められたことに対するインディアン達の危機感がある。インディアン活動家のラッセル・ミーンズは、1996年に、以下のような声明を出している。
「あたかも『インディアンという民族』が、20世紀にもう絶滅してこの世に存在しないかのような扱いとなっている。名実ともに『インディアンという民族』は絶滅させられようとしている」
[編集] ネイティブ・アメリカンの一覧
- アメリカ・インディアン - いわゆる「インディアン」。
- エスキモー - 現在のアラスカ州地区に居住。「ユピック」などとも呼ばれる(エスキモーは、カナダ国内でのみ蔑称とされている。(クリー族の言葉で「生肉を食べる人」という意味だという民間語源から))。イヌイットはカナダの先住民のうち、カナダ・インディアン以外の、いわゆる「エスキモー」と呼ばれていた人たちのこと。詳しくはエスキモー
- アレウト族 - アリューシャン列島に居住。「アリュート」ともいう。
- ポリネシア人 - ハワイ諸島(ハワイイ)、及びアメリカ領サモアの先住民。
- トンガ人 - アメリカ領サモアの先住民。
- ミクロネシア人 - マリアナ諸島の先住民。
- チャモロ人 - グアム島の先住民。

