「国定公園」の版間の差分
→概要: 注釈立てる タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
|||
12行目: | 12行目: | ||
==国定公園一覧== |
==国定公園一覧== |
||
{|class="wikitable" |
{| class="wikitable sortable mw-collapsible mw-collapsed" |
||
|+ |
|||
|- |
|- |
||
!名称 |
!名称 |
||
!指定 |
!指定 |
||
!備考 |
!備考 |
||
|- |
|||
|[[厚岸道立自然公園|厚岸]]霧多布昆布森国定公園 |
|||
|2021年3月30日 |
|||
|霧多布湿原、厚岸湾、厚岸湖、原生花園あやめヶ原など |
|||
|- |
|- |
||
||[[暑寒別天売焼尻国定公園]] |
||[[暑寒別天売焼尻国定公園]] |
||
112行目: | 117行目: | ||
||[[中央アルプス国定公園]] |
||[[中央アルプス国定公園]] |
||
||[[2020年]][[3月27日]] |
||[[2020年]][[3月27日]] |
||
||[[木曽山脈]]、[[寝覚ノ床]]、[[田立の滝]]など<ref name="環境省20200327"/> |
||[[木曽山脈]]、[[寝覚ノ床]]、[[田立の滝]]など<ref name="環境省20200327" /> |
||
|- |
|- |
||
||[[天竜奥三河国定公園]] |
||[[天竜奥三河国定公園]] |
2021年3月26日 (金) 23:48時点における版
国定公園(こくていこうえん)とは、日本において国立公園に準じる景勝地として自然公園法に基づいて環境大臣が指定した公園。国立公園が国の直接管理なのに対し、国定公園は都道府県が管理する。英語表記はQuasi-National Park。 また、アメリカ合衆国ナショナル・モニュメントのことを国定公園と訳すことがある。 本稿では、日本の国定公園について述べる。
概要
1950年7月の琵琶湖国定公園(7月24日)、佐渡弥彦国定公園(現佐渡弥彦米山国定公園・7月27日)、耶馬日田英彦山国定公園(7月29日)の3カ所の指定をはじめとし、65カ所の国定公園が指定されてきたが、その後に国立公園に昇格・編入されたものもあるため、現在は57カ所の国定公園が存在している。最も新しいものは2020年3月27日指定の中央アルプス国定公園である[1]。
国定公園の中には、国土軸や都心部の自然を保護するために東海自然歩道設置計画の一環として、便宜上の指定を設けたものがある(例:愛知高原国定公園、揖斐関ヶ原養老国定公園、大和青垣国定公園など)。これらについては複数の都道府県立自然公園を格上げしたものの集合体もあり、決して国立公園に準じる景勝地とは言い難い。また大都市近郊の緑地の保全を目的として指定された国定公園も存在する。住民、自治体の運動や意識の差違があるため、指定範囲にばらつきが見られる。例えば日本アルプスのうち、中央アルプス(木曽山脈)だけが基幹産業の林業に影響を生じることから、2020年に国定公園となるまで、長らく国立公園にも国定公園にも指定されていなかった[注 1]。日本三景のうち松島だけが国立公園にも国定公園にも指定されていない[注 2]。また日本に4カ所ある世界自然遺産のうち、白神山地だけが国立公園にも国定公園にも指定されていない[注 3]などといった例がある。その他、霧多布湿原(北海道)や上毛三山(妙義山のみが妙義荒船佐久高原国定公園に含まれる)など、著名な景勝地や貴重な自然資源であるにもかかわらず、指定範囲外であるものも多数存在する。
1990年の暑寒別天売焼尻国定公園を最後に国内の自然保護は一段落したとして指定は中断した。その後、自然と人間の営みの関係を重視する文化的景観の考え方が広がり、国定公園が世界遺産の文化遺産推薦に際し求められる法的保護根拠にもなることから、2007年に17年ぶりに丹後天橋立大江山国定公園が指定され、人為的景観も保護対象として組み込まれることになった。
国定公園一覧
※1 水郷国定公園として
※2 佐渡弥彦国定公園として
※3 金剛生駒国定公園として
※4 1965年10月1日に琉球政府により沖縄海岸政府立公園及び沖縄戦跡政府立公園に指定。本土復帰とともに国定公園となる。
国立公園に昇格した国定公園
- 白山国定公園(1955年7月1日指定、1962年11月12日に白山国立公園へ昇格)
- 山陰海岸国定公園(1955年6月20日指定、1963年7月15日に山陰海岸国立公園へ昇格)
- 足摺国定公園(1955年4月1日指定、1972年11月10日に宇和海地域を加えて足摺宇和海国立公園へ昇格)
- 利尻礼文国定公園(1965年7月10日指定、1974年9月20日にサロベツ原野地域を加えて利尻礼文サロベツ国立公園へ昇格)
- 奄美群島国定公園(1974年2月15日指定、2017年3月7日に奄美群島国立公園へ昇格)
一部の区域だけが国立公園に昇格した国定公園
- 沖縄海岸国定公園(2014年3月5日に公園の一部である慶良間諸島が慶良間諸島国立公園として分離・指定。残りの区域のうち山原(やんばる)地区も2016年9月15日にやんばる国立公園として分離。残りの区域は沖縄海岸国定公園として存続。)
既存の国立公園に編入された国定公園
- 伊豆七島国定公園(1955年4月1日指定、1964年7月7日に富士箱根伊豆国立公園へ編入)
- 錦江湾国定公園(1955年9月1日指定、1964年3月16日に霧島屋久国立公園(「霧島国立公園」を同日に改名)に編入。なお、霧島屋久国立公園は、屋久島国立公園の分離に伴い、2012年3月16日に霧島錦江湾国立公園へ改名)
- 南三陸金華山国定公園(1979年3月30日指定、2015年3月31日に三陸復興国立公園に編入)
ギャラリー
-
不動滝(赤目四十八滝)
-
荒滝(滝畑四十八滝)
-
甑島・鹿島断崖
-
万座毛
脚注
注釈
出典
- ^ a b 57カ所目となる国定公園「中央アルプス国定公園」が誕生します。環境省(2020年3月27日)2020年3月28日閲覧